私の夫はアメリカ人で、重度のアルコール依存症。回復どころか、ゆっくりと破滅へ向かっています。
夫の病気がもし、いつか回復して安定してくれたら、家族みんなで旅行に行きたい。 アルコール依存症者と一緒に何かをする計画は、結局最後になって予定が変わることが多い。前日までシラフだったのに、旅行当日に飲酒を始めて計画を中止にせざるを得なくなったり、酷い時には泥酔しながらの旅行になり、結局旅行そのものが台無しになってしまう。それで今までにも何度も失望させられ、その分、皮肉にも、私は娘との二人だけの想い出が増えた。 犬達を迎え入れてから、家族での飛行機で行くような遠出の旅行はしていないが、車で行けて、犬達も泊まれるホテルがあるところならどこでもいい。 犬達を含めた家族で行ける旅行先として一番現実的な…
私は何故、夫の病気のことを人に言えないのだろう? 私は昔から、自分のことを人にペラペラ話すのがあまり好きではなかった。 友人達だけではなく、それは親に対してもそうだった。 自分のことを話さないのは、きっとおとなしい性格のせいなのだろう。 今でこそオバチャンになってしまったが、若い頃はそれなりに綺麗な(?)お姉さんだったと思う。 20代の頃は、そこまでする必要もなかったお化粧と体のラインが強調される服装で着飾り、その見た目で「飲める子」だといろんな人に勘違いされ、かつ、見た目と性格のギャップに驚かれることもよくあった。 そう言えば、オバチャンになり、身なりが地味になった今でさえも、「飲める子」だ…
アルコール依存症の夫と共に暮らしていると、時折どっと疲れが押し寄せて来る。 やるせない気持ちに、絶望的になる。 投げやりになり、暴言を吐いてしまう。 怒鳴り過ぎて、声が枯れる。 関わるだけで、気が狂いそうになる。 アルコール依存症の夫に、私の立場や苦悩なんて、到底分からないだろう。 夫は「アルコール依存症」という病に、そして私は「アルコール依存症の家族」という病にどっぷりと浸かってしまっている。 家族の中にアルコール依存症者がいるとどんな暮らしになるのか、きっと経験者以外には誰も想像はつかないだろう。 誰もが容易に思い浮かべられるような、酔っ払っての暴言や暴力、そんな目に見えるような簡単で単純…
夫は3年程前に、友人をアルコールで亡くしている。 直接の死因は、禁止されていた、処方された薬を服用しながらアルコールを飲むということをしてしまったせいみたいなのだが、彼もアルコールに問題があり、アルコールがらみで内臓をやられ、それで亡くなったらしいのだ。夜、普通にベッドに入り、朝になったら冷たくなっていたらしい。 この友人は、朝からアルコールを飲んで出社したことで、会社から解雇されている。詳しくは知らないのだが、泥酔でもしていたのだろうか。またこの友人は、飲酒運転で警察に捕まり、法によって、アルコールの外来プログラムにも強制的に行かされていた。夫はこの彼のアルコール問題を、「もうしょうがない奴…
アルコール依存症は進行性の病気である。 長い時間をかけて、徐々に、ゆっくりと身体を蝕んでいく。 夫は十代の頃から、約20年間アルコールを飲み続けている。 夫がアルコールで変貌し始めたのが約10年前。 当時の私は、酔った夫のことを、酒癖が悪くてもう嫌だなー、というぐらいにしか思っていなかった。 アルコールを飲み過ぎない方がいいということは何となく分かってはいたが、何せ私は自分では飲まないので、夫の飲酒量を異常だとは思ってもおらず、あまり関心も持っていなかった。 夫がアルコール依存症という恐ろしい病気になってしまうと分かっていたなら、もっと早い段階で休肝日を設けるなり、飲酒量を減らすなりのアドバイ…
愛と憎しみは紙一重と言えど、私のアルコールに対する憎しみが愛に変わることは決してない。いや、というより、もともと愛があったものが憎しみに変わったという、まさに結果として紙一重状態だったということなのかも知れない。若い頃の私は、確かにアルコールがある場所が好きだったのだ。 飲みたかったから飲んでいたのではなく、その場の雰囲気に馴染みたくて、「大人」であることを感じていたくて、背伸びをして周りに合わせて飲んでいたような気がする。 そんなに頻繁に行っていたわけではないが、たまにバーやクラブ、居酒屋などでアルコールを飲み、「あれ?私って、実はアルコールに弱いの?」と徐々に気付いてきたあの頃。一杯飲んだ…
私の夫はよく嘘をつく。 正確に言うと、アルコール依存症という病気がつかせる嘘のことであり、飲んでいるのに「飲んでない」という嘘のことである。 それが嘘だということは一目瞭然なのに、何でこう、何度も何度も繰り返し分かりやすい嘘をつき続けるのだろうか。その嘘でこの私を騙せるわけがないのに、夫は懲りもせず、毎回「飲んでない」と飲酒したことを否定する。 仮に、たとえ最初は私を騙せたとしても、飲むにつれて酔いが顕著になっていき、いづれはバレるのだから、どうせ飲んでいるなら自分の口から「飲んだ」と告白された方が私の気持ちはまだ平静でいられる。そのことを夫に訴え続けて早や数年、最近になってやっと夫は、「飲ん…
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