歌人である著者が、子育て中に感じたことを歌と文章で綴ったものです。 さらにその状況に合わせた写真つき。 子育てをした人にとっては、よくある話かも知れません。 しかしその時の会話や、その出来事になにを感じるかで、それは全く違うものになる。 著者の手にかかると、子育てはこんなにも輝くんだな、と。 いや、子どもは元来そういうものなのだよな、と思い出させてもらえます。
ヨーロッパのリベラル:個人主義 アメリカのリベラル:大きな政府 革新や反権力だけを叫ぶ人はうさんくさい 理想に近く現実的なところを目指す 政治家は実現したい政策と実行力が全て 日本人に手をかけると日本国家が黙っていない この姿勢を示すことが、海外にいる日本人を守ることにつながる 外交はまずメッセージ、それから交渉 国家と国民は相互関係、対立ではない 戦犯者は、国内法では犯罪者ではない 1951国民の総意で決めた 1952各国の了解を得て戦犯を赦免 ときに命をかけても守るべきものはある 国民が恐怖に晒されてはならない 健全な感覚を持つドイツ人が、故郷、自らの自由を守ることは、義務だ 日本人が守る…
正教:東ローマ帝国で成立 東方正教会、ギリシャ正教ともいう カトリック、プロテスタントとも異なる 人に読ませるためではなく、神に向けて書かれている 子どもを間引く、遊女として売る、ということが行われていた 神道では、あらゆるものに神が宿る 自然に生活や習慣すべてに宗教がとけこむ 古事記、日本書紀、日本外史 神になるのではなく、神とともに歩み、近づこうとする 皇帝のために捧げる祈祷 皇帝が間違ったことをしないよう、神に祈る 回心は突然ではなく、徐々に少しずつ
真理は山頂、様々な道から行ける、道の違いは問題ではない キリスト教は伝統的に神の唯一性を大切にする ただそばに寄り添い、苦しみを分かち合おうとする インド人は感情が湧くのではなく、やってきて留まると考える あらゆるものが人間という器にやってきては留まり、やがて去っていく 生きる時代や場所などの諸々は、自分で選んだわけではない 人は自分の意思で選択できないこともある 自分がなんでもできると考えると、永遠に満たされない 祈りは、するものではなく、自然に湧き上がるもの
タッチ、うる星やつらなどなど。 当時の少年サンデーは、実に胸キュンの漫画がたくさんあったのですね。 久々に読んで、懐かしい気持ちになりました。
今週のお題「本屋さん」 本屋さんが好きだ。 新書のコーナーを見て、気になる本をパラパラと眺める。 図鑑も良い。 宇宙や動物や博物館ものなど、非日常で普段触れない世界がそこにある。 英語や中国語の雑誌を少し読み、言語感覚がなくなってしまうのを防ぐ。 実際、どこまでためになっているかは、分からないけれど。 教養のための、仏教やキリスト教や哲学の入門をさらう。 ちょろっと儲けられれば、と思いつつ、株や優待で良さそうなところをつまみ読む。 そんなことを、子どもを連れて本屋に行ってやっていたら、子どもがあまり本屋に行きたがらなくなってしまった。 「長いから帰ろう!」 本が好きな人になると良い、と思ってい…
二千年以上も前に生きた人たち。 彼らは、今よりも様々な文献に触れることは少なかったはずです。 数多くの偉人はまだ生まれてもいないですし、言語も発展途上です。 それでも、今の私たちにとって名言になる。 死が近いところにあったからか。 思索する時間が多かったからか。 いずれにしても、彼らの人間性はとても優れていたのは、確かです。
将校教育のためのテキスト 天皇の心に叶うように死ぬ、それが日本人の道徳 本書は国民が、誰に命令されたわけでもなく、選んだ 近代日本は天皇を信仰する国で、資本主義、民主主義、自由主義を内包している 突き詰めて、徹しきって、結果の責任を取る 過去の自分を否定する勇気
幼い頃に、それでもタイムリーでは無いけど、アニメや古本の漫画で読んだ記憶があります。 今とは時代が全く違います。 だからと言って良いのかどうか。 子ども同士は、普通に殴り合いの喧嘩。 親は六ツ子が大変だからと、知らない人にそれぞれ売り飛ばす始末。 一日限定だからと言って、ゆるされて良いものか。 いや、当時もそんなのはダメでしょうけど。 それでも、漫画だからと、当時は許容されたのですよね。 うん、良い時代です。
幸せになるにはどうしたら良いか? 生き方でもあり、目標でもあり、とても重要なテーマです。 それに対して仏教は、心の平穏の境地が、幸せな状態だと説きます。 それに至るには、物質や現象の全てが一時的で、それ以上の価値がないと理解すること。 そしてそれに執着しないことだと。 それは自らの考えに対しても同じで、こだわりすぎてはいけないと。 実践すると、確かに平穏がやって来ます。 しかし撤しきるのは、なかなか容易ではありません。 そんな感覚も、捨て去れると良いのでしょうね。
ほんとうのことは、平易な言葉で語られる 今わからなくても、いつかわかる時が来る 時が来なくては、どうしてもわからないことはある 人が他者に影響を与えようとする時に、愚は潜む 誰が言ったか、ではなく、何が語られたか どこかではなく、今、ここを掘る
言葉はとても興味深くて面白いです。 もともとは人が思考するために作られ、意思伝達の手段として発達していった、という経緯があるそうです。 本書は、その言語を学問として研究する著者が、なんでもありの格闘技であるバーリトゥードとして用いるという、というか解釈する、というか。 とにかく面白い試みです。 パート2も出ているのが、本書の面白さを物語っています。
こういうのが欲しかった。 読んでそう思うこと間違いない無いです まあ、そこまでディープではない株を買う人なら、というお話なのですけど。 これを読んで、いくつか株を買いました。
やはりバカはいただけない トラブルは起きる 話は通じない 時間を取られる 成果があがらない まさに災厄と言ってよいだろう 言い得て妙である
今週のお題「自分の好きなところ発表会」 無知の知、に似ているかも知れません。 わたしは自分がダメなことをよく知っています。 例えば、数息観という瞑想をします。 一から十まで数えて、終わったらまた一に戻る。 これだけです。 でも、出来ない。 3〜4回も数えたら、もう別のことを考えています。 思えば授業中、窓の外を見ては入間基地の飛行機に思いを馳せていました。 年頃になると、それこそ碌でもないことばかり考えていたりして。 いい大人になっても、まあ根本は変わらないのですね。悲しいですが。 そんなわけで、他人が何か失敗をした時に、仕方ないよね、と心から思えます。 優しいとか懐が深いとか大人だとか、良い…
どんな人も不合理な信仰へ進む可能性がある 日常に悲しみや苦しみを抱えているから、不合理でも、災害と救済の物語に惹きつけられる 不協和音:理想と現実のズレ 不快感が強いため、人はそれを解消しようとする 危機や困難があると、人は無意識に自分を守ろうとする 人には多面性がある 変わることを恐れるな 自分とは異なる、他者の信仰を認める それが大人の態度 個人は宗教、家庭、地域など、様々な共同体に属している 他者を傷つけない
宗教には、どう生きるかとどう死ぬか、というテーマに答えていくという部分がある それが指針となり、正しく進めるのであれば、それは成功と言えるだろう
日本の学校では宗教教育がない? ではどうやって道徳教育を授けるのですか? 仏教:避けられぬことを受け入れる落ち着き 生に執着せず、死に親しむ心 神道:先祖への崇拝、親への孝、謙譲 儒教:君臣、父子、夫婦、兄弟、朋友の関係 元々日本人が本能的に知っていた物ではある 義:卑怯や不正を恥じる心
今週のお題「最近見つけたかわいいもの」 戦場に咲く一輪の花 では無いですが、空き地に一輪水仙が咲いていました。
落研からお笑い芸人になった著者の、学生時代の回想が多く入ったエッセイ集です。 読みやすい、というのとは少し違うのですが、とても頭に文章が入ってきます。 そして、読み始めたら止まらなくなります。 お笑いがあるわけでもないのだけど、お笑い芸人だから書ける文章のようにも感じます。 特有の体験だけ、というわけでもないのですけど。 読後に、自分もこんなエッセイが書きたいな、と思いました。
日本そのものが仏教に基づいている 禅、茶道、華道など 相手の苦しみを和らげたいと思いながら聴く 食べ物を意識して、食べていることを意識する 平和は自分から始まる 戦争を止めるために最善を尽くす 五つの苦しみ 老いる 病気になる 死ぬ 大切なものへんかする 何も持たずに死ぬ 行動が唯一の所有物 毎瞬間を美しく生きる 私には小さくても、いつでも優しい心がある
万葉集が編纂されたのは、今から千年以上前です。 当時と今の人を比べると、知識の量が大分違うように思いがちです。 ところがどうでしょう。 自然の色や時間や人の心は、万葉の時代の人々の方がよほどご存知のようです。 そして読み人は、天皇から名前さえ残っていない庶民までいます。 そこまで教養が行き届いていた、ということです。
最重要 相手との間に強固な信頼関係を築く 信頼関係が出来ていてこそ、相手は情報をくれる 面接前の予約のやり取りから、すでに関係はつくられ始める 不安、驚きの表情が見えたら、一旦止まる 疑問点がないかを聞く 相手と信頼関係を作るのに最適な言い方を選ぶ 相手がどんな考えを持っていても、当人にとってはもっともな理由がある 面接後の双方が納得できるゴールを決めておく 相手の目標についてよく聞く 自分ではゴールは不明瞭な場合は多い 落ち着いて穏やかに対応 相手は常に協力的だと思おう その人なりに目的に沿った話をしようとしている 相手に決意させたい時には、聞こえなかったふりで、もう一度言ってもらう ✖️ど…
ザイム真理教という言葉があちこちで言われている今、その本家であるオウム真理教を回顧することは、とても意義があるように思います。 この事件の特徴は、高学歴の者も多く入信していることと、狂信的な人々により、かなり酷い事件が起きたことです。 そしてそれら二つの特徴は、正に今ザイム真理教が持っているものと全く同じです。 日本人全てが被害者である、というところはそれ以上かも知れません。 なんという時代に我々は生まれてしまったのかと、我々は悲劇を感じずにはいられません。
現代で16歳は、見た目では大人びている子はいる。 しかしやはり、まだまだ子どもであると、本書を読むとわかる。 それは立場の異なる人と接したり、社会でお金を稼いだり使ったりする経験が足りない、という点で言えるのではないか。 援助交際とは、若年層の売春であろう。 当然自らそれを選んで行うのだけど、精神的に成熟していたら、やはりやらないのではないか。 なんとも気が滅入る話です。
藤原家が実権を握る過程を描いていく、連作のうちの一つです。 鎌足の活躍はあったが早くして亡くなってしまったため、自らの手で登り詰めなければならなかった不比等。 そこからも代々政争、まさに命を賭した争いをしながら、のしあがろうとします。 それでも、簡単には行かないのですよね。 各人物の無念さが、身を切るように感じられます。
長い目で投資をしていくのが良い。 分散しておくとよい。 これから成長するものを買うと良い。 それが出来ると、良いのですけどね。
今週のお題「10年前の自分」 10年前は下の娘がまだ1歳で、よくオムツを変えていた。 上の娘と6歳違いのため、やっと手がかからなくなってきたと思ったら、またか、と感じたものだった。 そんなことを懐かしく思い出しながら、今、老犬になったうちの子の、オムツを変えている。 自分の人生はこればっかりか、と思うとなんだか可笑しくなってくる。 どれくらいかはわからないけど、将来いずれまた、自分が変えてもらう側になるのだろうけど。
勉強を始める前に、クイズをすると効率が増すそうです。 そこで色々探して見つかったのが本書です。 発想が良ければ正解に辿り着けるような問題が多いです。 ちょっと考えるというのは、確かに頭に良い気がします。
かなり前に出た株の雑誌です。 当時と今とで、大分社会の状況は違っています。 だから、株価を正確に予想するのは難しいのでしょうね。 未来の私たちは答え合わせが出来て楽しいです。
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歌人である著者が、子育て中に感じたことを歌と文章で綴ったものです。 さらにその状況に合わせた写真つき。 子育てをした人にとっては、よくある話かも知れません。 しかしその時の会話や、その出来事になにを感じるかで、それは全く違うものになる。 著者の手にかかると、子育てはこんなにも輝くんだな、と。 いや、子どもは元来そういうものなのだよな、と思い出させてもらえます。
法律は古くなるのか、人が考えることだから盲点があるのか、不思議なことがたくさんあるようです。 法は整備を常にしていかなければいけないのでしょうけど、本音と建前みたいな使い方もあるのかと、本書を読んでいて思いました。 法治国家にすむ我々は、これが全てにおいて第一に来るのですよね。 ふしぎなままで本当に良いのですかね?
今週のお題「美容室でする話」 以前住んでいた地域にあった美容院には、ベテランの男性美容師さんがいました。 カットがとても上手かったので通っていたのだけど、喋りも負けず劣らず達者でした。 あたかも漫談か客いじりの芸を見ているかのよう。 時々それで手が止まるのでこちらが心配になるほどだけど、いつも時間通りに終わるので、流石プロだ、と妙なところで感心したものでした。 それぞれの仕事の話、大きい病院の話、パチンコ屋さんの話、お祭りの話。 ありとあらゆることが話題になりました。 ちなみに、今住んでいるところの美容師さんは、無口です。
屈葬、貝塚、古墳 これらが、わたしの中にある、古い日本のお墓のイメージでした。 今は、色々なお墓があるようです。 一般的なのは墓地に火葬して埋葬ですが、散骨を海や山にしたり。 海外では鳥葬や川に流したりなど、それも様々な方法があるようです。 それにしても、お墓にも色々あるのですね。 これまでに数えきれない数の人が亡くなってきたから、それもそうなのかも知れませんが。
俳句を作るには季語がいる 自然を意識するようになる 風雅の域:対象と自分が一体となる 頭より体でよむ 著者に成り切る 黄泉の国と現世は同じ平面上にある 前古代の日本人には、死者、という概念もなかった お盆:死者を呼び、共に過ごす儀式 現代でも、死す、とはあまり思っていないかも 昔は倫理も因果もなかった 自分の可能性を信じよう 仁 = 超人 芭蕉は生まれ変わりの旅をした 死者に認可を得るために 能というフィクションになぞらえた 滝ごもり → 死の擬似体験 歌枕:聖地、最初から現代までどんどん歌の記憶が集積していっている 同じ体験でも、その人の中に何があるか?それに気づくか?により意味が変わる 西…
ビロード革命:市民たちのささやかな営みが、次第に大きくなり結実したもの 文化が失われると、民族が失われる 現在の利権のために民族の精神を損なうことは、歴史的な重い罪だ 社会主義体制下では、ブルジョワ出身という理由で阻害される人々がいた 主語を意図的に大きくして話す言葉は、騙そうとする悪意がある 権力は自らの嘘に囚われ、全てを偽造しなければならなくなる 全体主義は、関係する誰もが、それを多かれ少なかれ承認してしまう世界 自ら考えて振る舞えば見せかけの世界を壊せる 協力者は、見えずともどこにでもいる 何かが生まれ、声を上げ、理解者を見出す 真実と自由は勝つ 具体的な目標のための組織が良い 良い仕事…
詩って、不思議ですね。 自分が作るような拙い物だと、とても恥ずかしいです。 しかし、これらに掲載されているような有名な物だと、違和感がなくこちらに入って来ます。 飾り気がなく、変な技巧も無いからなのだろうか、と思ったりして。 でも、読みやすかったりするんですよね。 本当に不思議です。 こんな詩が書けたら、きっと良いのでしょうけど。
かなり辛いであろう状態で生きている人を「きっと死にたいだろう」 「死なせてあげても構わない」 という判断基準があるとする。 それは同じような状態で「生きたい」と思う人に圧力にならないだろうか? 自殺幇助 幇助自殺 安楽死 尊厳死 延命治療の中止 これらの定義や違いは曖昧だと、著者は言う それはそうだろう 世の中の全ての言葉は、全ての人により定義は多かれ少なかれ異なる 主観が必ず入るからだ それでも、特にこのような重大な問題を考える場合、言葉の定義をまずは擦り合わせる必要がある それが出来て初めて、お互いの考えを理解し合えるのだろう なかなか前途多難な問題だと感じた まずは当事者同士が納得するし…
ニッバーナ:涅槃、究極の平安 静かに落ち着く、炎が消失する、心の解放 貪りを捨てる 一切の妄想を捨て去る 月の満ち欠けは見えるが、月自体は満ち欠けしていない 人生は短い、時は矢のように過ぎ去る 怠けるな 習慣づくまでやる 自らが経になり、教えとなる 精進は激しくてもゆるくてもいけない 全て正しく行う道は、故人も歩んだみち けものみち 正しい思い:妄執しない、怒らない、全てに害を与えない 正しい努力:悪行しない、善行すぐやる、続ける 正しい念:十分に意識して行動 正しい瞑想:心を平静に保つ 道理を知り、正しい習慣を身につけ、正しい生活をする 善や悪の心は、行いにより作られる 悟りを得た後も続ける…
今週のお題「制服」 選択することは、人間にとってストレスになるそうです。 決まったものを着れば良いのは楽なので、確かにそうだとよくわかる気がします。 思えば学生時代は制服だったので、毎日着るものに迷う必要もなく、とても楽だったはずなのですが。 それでも中のシャツは何を着て行くか、靴下や靴は何を履くか、選択しなければならないことはありました。 制服を作る時も、着丈や足の太さや裾の長さなど、考えることは色々でした。 恐らくモテたいとか、よく見られたい、という気持ちがあったのでしょう。 大人になった今は、その欲求は減りました。 (無いわけではないのが、まだまだなところですが) 他者に不快感を与えない…
現在の日本は異常な種類と量と高さの税金があります。 少しずつ一つずつ、積み重ねられた結果です。 さらにそれは今も増え続けています。 これらを作った官僚や政治家でも無ければ、またそれらに協力する惨めな番犬のような人間でも無ければ、税金から逃れる術はありません。 しかも本当に残念なことに、それら税金は一般人のためには使われていません。 ここまでに出て来た、一部の人間たちのために使われています。 だから、不当に払うのは嫌なのです。 そんな我々に、本書は手助けをしてくれます。 知られていない色々な補助があるようです。 というより、払いたく無いから知らせたく無いけど、文句が出ないように仕方なく設定さてい…
しかし、色んな職業がありますね。 今では、ユーチューバーやらブロガーやら、自称で良ければ何とかニストとか何とかラーとか、いくらでもあるのですよね。 本書で紹介しているのは、ある程度の文章量でどんな事をしているか書ける職業です。 他の人も、なろうと思えばなれる。 職業として成り立つ余地がある。 憧れる人は一定数いる。 そんな物が紹介されているように感じられました。
笑点メンバーでもある、有名な落語家が著者です。 落語は、ある程度決まった物語の筋を話す芸です。 その話に入る前に、挨拶と導入があります。 その導入部分を「まくら」といいます。 本書は、そんな「まくら」ないし、「まくら」のような話をたくさん集めた物です。 飄々とした著者の話には、独特の雰囲気があります。 文字起こしをしてこれくらい面白い。 実際に高座で聞くと、さらに面白いんですよね。 なんとも凄い話です。 いや、噺です。
海外から見たニッポン。 著者は外国人です。 だからこそ、このような外からの目線で日本を見れる、ということです。 ある国や民族を理解するには、その歴史と宗教を知って理解しなければなりません。 日本人がもつのは、神仏が融合して、あらゆる宗教や神をリスペクトしているという宗教観です。 まず、これは外国人は知らないようです。 知ったとしても、本当に理解出来るのかは疑問です。 さらには連綿と続く天皇の家系と、将軍など数多の権力者の関係も、やはり理解しにくいでしょう。 どちらも関係しあっていて不可分で、同時に理解する必要があることも、より問題を難しくさせているはずです。 我々からすると、あちらの方がよほど…
読む前は、生活の知恵のような本だと思っていました。 小説だったのですね。 テーマはお金です。 章ごとに異なる主人公が、それぞれお金をどのように貯めるか、扱うかを考えていきます。 三千円は、少額かも知れないし、大金かも知れないし、どちらとも言える金額です。 それをどうするかで、確かにお金が貯まるかそうでないかは、相当に変わってくるでしょう。 今の世の中は、本当にみんな貧しくなっています。 だからこそ、こんな小説がみにつまされるのでしょう。 そうでは無い時代が来ることを、願ってやみません。
こうすれば良かったんだな、と本書を読んで思いました。 これはおとなが『声に出して読むための本』です。 気持ちが良いし、内容が頭に入りやすいし、だからこそ覚えやすい。 音読って、良いことだらけなんですね。 多分受験勉強にも、一定の効果があるはずです。 もっと早くに知っておけば、現在は違う状況だったとまで思える本です。
今週のお題「最近捨てたもの」 物を捨てない方です。 自分が幼稚園生の時に使っていた弁当を包むナプキンが、未だに現役です。 よく言えば物を大切にする、悪く言えば捨てられないで部屋がゴチャゴチャしていく人です。 まず、新しい物をほとんど買いません。 それでも消耗品は、買わざるを得ないのですけども。 最近は物が溜まりすぎないように、新しい物を買ったら古い物を捨てる、ということを心掛けるようにしました。 靴下を買ったら靴下を処分して、シャツを買ったらシャツを処分する、というようなことです。 つい最近はパーカーを処分することにしました。 改めて見ると、生地が擦り切れていたり色褪せている部分があったりで、…
歴史上、英雄や天才と言われる人々は、たくさんいます。 教科書に出てくるのは、それらの人々の主な業績です。 だから、一般的に知られているのは、以下のようなところでしょうか。 聖徳太子=十七ヶ条憲法、冠位十二階 伊能忠敬=日本地図 しかし、偉人たちのして来たことは、それだけではありません。 たくさんの大小の業績があります。 また、そこまで知られていないことやプライベートでは、少々情けないことも。 本書は、そんな日本史の残念な部分を、紹介しています。 テストには出ないけど、偉人が身近に感じること請け合いです。 もしかしたらこれで勇気をもらえる、かも知れませんね。
今でこそ多くの人を殺害して連日ニュースになるような事は、それほど多くありません。 そういう事件がなくなったのか、報道しなくなったのかは、よくわかりませんが。 本書では、その時代を知っている人なら名前を聞けば思い出すような、凶悪な犯罪を紹介していっています。 紙面の都合上、各犯罪についてはそこまで踏み込めてはいなくて、人物もくっきりと浮かび上がる所まではいきません。 しかしそれでも、こんなことがあったりこんな人がいた、ということはとてもよく分かります。 こういうことを知ると、本当に人が恐ろしくなるのですよね。 もしかしたら、そんなに珍しいことではないのかも知れない、という怖さも。
普通では成し遂げられないような行を成就させた、大阿闍梨による著書です。 タイトルは、一日を一生だと思って大切に生きると良い、という本書の中の言葉からです。 本当にすごいことをした人ですが、自分は元々大したことがない、と言います。 多くの金言を書いていますが、飾らず普通のことのようにも読めます。 常識的なこと、わかりやすく正しいことや良いことをしていくのが、それを継続するのが大切なのだと身をもって示してくれています。
お前は何がしたいんだ? そう言いたくなるような様々な犯罪やニュースに対して、著者がひとこと言ってくれている本です。 元々はネットで発信していたものを、たくさん集めてあります。 本当に人はアホで、いじらしい存在なのでしょうね。
お金には本当に困らせられますよね。 今の世の中を恨みたくなる、最たるモノです。 それでもそこで生きていかなければなりません。 本書はそんな不安を減らす手助けになる、お金に困らなくなるためのヒントが、たくさん紹介されています。 お金を増やそうとし過ぎず、ゲームとして増やす感覚が良い、というのは、お金に依存してしまわないためにとても重要な考え方だと、ハッとさせられました。
日本国憲法は日本を、日本人を守るための物です。 その根本部分であったりエッセンスであったりは、みんな義務教育で学びます。 しかし、その成立の過程や歴史は? 諸外国の憲法は? 詳細な内容は? 一般の我々がそこまで詳しく知らなくても、日々の生活に支障は出ないかもしれません。 しかし何かあったら、今の憲法で大丈夫なのでしょうか。 昨今は日本国憲法について、活発に議論がなされています。 それは、何かありそうだからに他なりません。 我々は知らなければならないし、変えなければならないということが、本書を読むとよくわかります。
夏目漱石 石川啄木 宮沢賢治 まだまだ素晴らしい著者と名著がたくさん、本書には収録されています。 その中の一部を取り出して音読する、と言うのが本書の趣旨です。 それぞれが長過ぎないので、音読には丁度良いです。 やってみると、気持ちがすっきりするものですね。
まあ、無理ゲーですわ。 今の社会で何かになろうとしたら。 何かをひっくり返そうとしたら。 権力者であったり、欲に捉えられた我々ほぼ全ての庶民までも、そんな社会になるのに加担してしまっています。 いや、させられているというのが正しいのか。 きっとこれを変えられるのは、勇気を持ってゲームから降りた人か。 それでもまた、別のルールになるだけで、ゲームは続くのだろうか。
坂道。 風情がありますね。 万人受けするお話では、無いのかも知れませんけど。 本書は実に60もの坂道を解説、紹介しています。 余程著者は坂道好きなのでしょうね。 こちらはそこまでのマニアでは無いのですけど、何となく触発されて坂道好きになってくるようで、何だか面白いです。
南極では、物凄く静かなため自分の心臓の音まで聞こえる、と言います。 実際に南極に行くのは、一般人には少し難しいです。 そこを著者は、普通のお友達のような語り口で、南極で働いて来た事について話してくれます。 作業をすると暑かったり、雪というか氷がなくて土が剥き出しのところがあったりなど、やはり南極に行った人でなければ知り得ない情報は、とても貴重です。 地球は楽しいですね!
『日々是好日』の著者による、茶道にまつわる茶器や掛け軸などのその物と、解説をしている本です。 それぞれ全て、著者の手によるイラストが載っています。 茶道の心得はなく、お茶の会に一度も出た事がない身ですが、その素晴らしさがよくわかります。 この著者にしか書けない本だということが、とてもよく伝わって来ます。 茶道は禅にも繋がるのですよね。
この本を読む前に、北海道の悪徳警官として捕まった人の半生を描いた本を読みました。 そちらは実話で、こちらは小説です。 そして本書で偶然にも、その警官のエピソードが出てきました。 主人公は警官です。 人それぞれの人生には、それぞれに様々なことがあります。 悪徳警官と呼ばれる人にも、それは例外ではないのでしょう。
今週のお題「私の〇〇ランキング」 3、感情 トータル悪い感情の方が多いから。 悪い感情が無ければそれで良いのかも知れないけど、そうはいかないでしょうね。 2、物とかルールとか あり過ぎ。 多分服もいらないはず、アクセサリーとか日焼け止めとか。 狂人だと思われるから、服は着るし横断歩道を渡るし大声で歌わずに電車に乗るけど。 3、お金 これさえ無ければね。 ほとんどの犯罪や殺人は、無くなるはず。
お遍路とは、四国に八十八箇所あるお寺を回る、修行行脚です。 本書の著者は、なんとその内の一つの住職です。 そしてその住職がお遍路をする、という内容。 ある程度の決まりはあるけど、わりとお遍路にも自由はあるようです。 達成感はありますよね、きっと。
魔法使いになりたい! では、勉強しなければ。 そんな時のためにあるのが、本書です。 古今東西の様々な魔法使いや、魔法をたくさん書いている、まさに教科書が本書です。 これを使って授業をすると、きっと楽しいでしょうね!
古典は素晴らしい、と言います。 では現代の文学は? もちろん素晴らしいものが、たくさんあります。 本書ではそんな短編を、簡単なあらすじとともに、紹介しています。 この中のいくつかは、きっといずれ古典になるんだろうな、と。 そんな気がします。
インテリジェンスとは、政治の世界での暗闘のようなものです。 日本の政治家も、与党や野党、党内や派閥内でも行われているものでしょう。 我々日本人としては、外国相手のインテリジェンスで、本当に頑張って欲しいと願うばかりですけど。 さて、それは幕末にもすでに存在していたようです。 江戸にはたくさんの留守居役の人たちもいましたし。 さらに言うと、権力ができた辺りから、インテリジェンスは存在するのかも知れませんね。 いずれにしても、難儀な話です。
精神科のドクターによる、カウンセリングの様子を小説風にした短編集です。 いずれもクライアントとしてドクターの元を訪れ、カウンセリングにより、紆余曲折ありつつも解決して日常に戻って行きます。 対話で元気にさせるドクターは、おそらく医師としての技量に優れたものはあるのでしょう。 それにしても、対話で変わるのはクライアントの状況はもとより身体でもなく、ただただ心境が変わるだけのはずです。 悩みなどはほとんど自分の中にある、というのは本当なのかも知れませんね。
昭和天皇は、戦前・戦中・戦後をまさに時代とともに生き抜いた方です。 そして恐らく、皇室で幼い頃から天皇や日本の歴史を体の芯まで叩き込まれ、そしてまさに実践してきた方です。 天皇は、初代から数えてかなりの数と長さに渡り、続いてきています。 本書は天皇論というか、昭和天皇論というのが正しいように思いますが、かなり踏み込んだ内容です。 天皇は、出来るだけ自身の感情や意見を押し殺しているように見えました。 それが本書では、本人や近くの人たちのエピソードや話などから、かなりその人となりが鮮明になっています。 そしてきっとこれからも、様々な天皇が続いて行きます。
忍者って、いいですよね! 私自身いい年の中年ですが、男子にとってたまらないものの一つでしょう。 さて、本書では実在であったり、そうではなくても超有名どころのスーパーな忍者を、たくさんたくさん紹介してくれています。 うん、たまりません!
可愛い! と言っても、サンリオとかディズニーとかそういう類ではありません。 歴とした、美術です。 本書は、かわいい美術に会える美術館、をメインテーマにしているのです。 そうなんですね。 美術は芸術的な感覚や歴史や美的な楽しみもありますが、可愛さを楽しんでも良いのですね。 そして可愛さにも、色々な種類があるようで。
若くしてコーヒー屋さんを始めた著者。 発達障害もあり、学校へは行かずに、このような道を選びました。 ご両親も周囲も、暖かで穏やかな印象を受けます。 それは心配や葛藤も、間違いなくあったのでしょうけど。 こだわりが強い所が、発達障害を持つ人にはある、と言われます。 それももしかしたら、こういうお仕事にはアドバンテージになるのかも知れません。 勇気とやる気を貰える著書です。
古墳は世界最大のお墓だそうです。 まさかの、ピラミッド超え。 しかも数がめちゃくちゃ多いとか。 つまり日本人は、先祖をとっても大切にしてきた民族と言えるようです。 ご先祖様に申し訳ない、という感覚。 先祖代々、という感覚。 生きている人にもそうですが、死者をリスペクトして大切にする、というのはとても良い習慣だと感じました。