楽天グループに動きが出てきました。楽天グループは携帯電話のMVO事業に参入してから、巨額の先行投資が負担となり大赤字を連続してきたわけですが、回線数が伸びていよいよ黒字化の目処がたってきました。また今、一大ブームとなっている生成AI事業にも本格的に取り組みを始めており、再び成長軌道に乗るのではないか。そんな期待を抱かせるのです。目次いよいよ営業黒字化回線数1000万に近づく残るは携帯電話事業の黒字化生成AI...
楽天グループに動きが出てきました。楽天グループは携帯電話のMVO事業に参入してから、巨額の先行投資が負担となり大赤字を連続してきたわけですが、回線数が伸びていよいよ黒字化の目処がたってきました。また今、一大ブームとなっている生成AI事業にも本格的に取り組みを始めており、再び成長軌道に乗るのではないか。そんな期待を抱かせるのです。目次いよいよ営業黒字化回線数1000万に近づく残るは携帯電話事業の黒字化生成AI...
ミイラ取りがミイラになるといった言葉があります。ミイラを探しに行ったのに、災難に遭って自分がミイラになってしまうという皮肉に満ちた慣用句です。このような皮肉は世の中にごまんとある。例えば監視カメラ。監視しているつもりが監視される側になってしまうようなリスクが山ほど指摘されており、監視カメラを設置している人は油断禁物なのです。目次無防備な監視カメラがあちこちに監視カメラ設置者が監視されるATMの監視カ...
昨日、なぜ消費税がトランプ大統領がいうところの非関税障壁なのか?また、消費税がなぜ自動車メーカーを中心とする輸出メーカーにとって都合が良い存在なのかを述べました。(関連記事)なぜ消費税が非関税障壁なのか?かつてフランス、いま日本ではどの程度の恩恵を得ているのか?本日はその金額について具体的に見ていきたいと思います。目次巨額の消費税還付は自動車メーカーばかりトヨタグループだけで兆円規模の還付下駄を履...
トランプ関税が日本に課している問題は、究極的にいえば日本の強すぎる自動車産業を抑え込むことにあるのでしょう。トランプ大統領は、日本の消費税は非関税障壁であると糾弾しました。一見、消費税は日本の国内問題であり、アメリカへの輸出とは関係ないようにも思えます。しかし実際は大いに関係しています。フランスがかつて自国の自動車メーカーを保護するために行ったことが、日本でも同様に行われていることは明らかなのです...
Jリート市場は長引く低迷の影響からか新規上場する銘柄がすっかり途絶えておりましたが、4年ぶりに新たなJリートが上場するのだといいます。しかしその一方で、日本の会社なのに日本市場での上場を避け、海外市場に上場するリートがあるなどJリート市場の将来を暗示するような出来事も起きているのです。いったい何が起きているのでしょうか?目次なんと4年ぶりの新規上場日本市場パッシングデータセンター特有の問題会計上のハー...
株主資本主義の浸透から、企業経営における短期的な利益獲得が重視されています。経営計画も短距離走のように短くなってきているようです。上場企業のうち、約700社が中期経営計画を公表しています。中期経営計画の主流は3か年計画であり、最終年度の利益目標を掲げるのが一般的です。当然、中期経営計画を立てているような企業ほど利益に関して敏感であり、増益率も高いと思ったのですが・・・。目次企業経営の短期化が進む長期的...
参院選まであと10日あまり。今回の参院選は新興勢力の台頭が目覚ましく、波乱含みであり、その結果は非常に興味深い。3連休の谷間に行われるので、選挙報道を夜更かしして見られる人も多いでしょうから、一大エンターテインメントでもあります。しかし、そもそも論として参院選の仕組みを熟知している人は案外少ないのではなかろうか(←私)。そんなわけで、参院選のルールについてまとめてみます。ルールを知らないと楽しみが半減...
日経平均は再び4万円台を試す展開。株価だけを見れば、さようならバブル崩壊といったところです。株価動向の変化と時の経過があいまって、投資家の入れ替わりも進んでいるようです。日本株を取り巻く投資家動向にはどんな変化が見られるのでしょうか。目次日本株の栄枯盛衰投資家の世代交代進むバブル後遺症に侵されていない若年層関連記事 日本株の栄枯盛衰1980年からの日経平均の動きを見ると、その猛烈な浮き沈みに感慨深いもの...
ピストン赤沢がアメリカを何度往復してもその成果は得られず・・・。結局のところ日本には関税25%が課されることとなってしまいました。(まだ交渉の余地は残されているとはいえ・・・、期待できず)株価にはすでに織り込み済みのようであり、それほどのショックは発生しておりませんが・・・。株価が伸び悩む中、気を吐いているのがJリート!大底をついたことは間違いなく、今後もしばらくは堅調な相場が続きそうなのです。目次J...
証券口座の乗っ取り被害の拡大を受け、ネット証券取引のサービス提供をしている証券会社は急速に多要素認証の導入を進めています。しかし、メールやSMSでのワンタイムパスワードによる対応は突破されるケースもあるというのですから恐ろしい。(関連記事)単なる愉快犯ではない証券口座乗っ取り犯の恐るべき実態そこで業界団体である日本証券業協会は、さらなる規制を検討しているということです。目次ガイドラインの見直し進む多...
イギリスのダイソンといえば、羽根のない扇風機を開発するなど独創的な商品を開発することで知られた家電メーカーです。ダイソンの創業者でチーフエンジニアも兼ねているジェームズ・ダイソン氏は、製品開発のためにAIを使うことはないと断言しています。その理由は何なのか?聞けば大いに納得させられるのです。目次ダイソンの強みAIに独創性はないAIと人間の役割分担AI検索の限界関連記事 ダイソンの強み成熟した家電市場でヒッ...
今の若者は実に堅実です。それを物語るのがデビットカードの伸長。デビットカードと聞くと、なんちゃってクレカといった印象を持ち、冴えないサービスでキャッシュレス決済の負け組であり、まったく存在感を感じられなかったのですが、現在の若者には実に魅力的な存在らしい。デビットカードに現代の若者の心理が隠されているようです。目次クレカとデビットカードデビットカードが大人気マイナスからのスタートというハンデ物価上...
証券取引等監視委員会(SESC)は例年公表している「金融商品取引法における課徴金事例集」を2025年6月24日に公表しました。それによると、昨今、公開買付に関連したインサイダー取引が目立ってきているといいます。しかも悪質な・・・。どのような背景が隠されているのでしょうか?目次悪質性の高いインサイダー取引の増加市場の番人がインサイダー取引とは・・・課徴金は引き上げられる方向関連記事 悪質性の高いインサイダー取引...
全国的に地価が上昇していますが、中でも突出して上昇している都市があります。もちろん東京です。東京一極集中はとどまるところを知らない。しかし、土地の面積は有限。人が集まり続ければ地価はますます上昇を続けるわけで・・・。そして東京の不動産価格もうなぎ上りなのです。目次マンション価格高騰が地価をも上げる東京の一極集中は続く若者が都心に住むのはほぼ不可能関連記事 マンション価格高騰が地価をも上げる国税庁が...
2025年7月1日、国民民主党の玉木代表は、にわかに信じがたいような発言をしたのです。そして翌日には手のひら返しの発言。先日は、不倫問題などでひんしゅくを買った山尾志桜里氏を参院選の候補にしようとして国民の大反発を食らい、山尾氏を誘っておきながら候補から外すという冷酷非情さを見せ、一気に支持率が下落したのはご存じのとおり。そして、さらに信じがたいような出来事が起きたのです。7月20日の選挙に向け、国民民主...
参院選が近づいているわけですが、政党にとって”公約”というものがいかに軽く、薄っぺらいものであるかは先日お伝えしたところです。(関連記事)単なる希望まで公約にする自民党の無責任さに開いた口が塞がらない政党だけではありません。政党に所属する議員は、自らがそこに所属しているにもかかわらず、面従腹背のごとく政党の公約を反古にする。これでは有権者はいったい何を信じてよいのかわからなくなってしまうのです。目次...
家計が保有している個人の金融資産が2025年3月末に2195兆円にまで増えており、年度末ベースでは至上最高となったということです。金融資産の内訳を見ると、昨今の金融情勢が見えてきます。また、日本だけ見ていると井の中の蛙となりかねない点にも注意が必要でしょう。目次投資信託と債券が原動力株がダメなのに投信は好調日本だけを見ていても・・・デフレ期の行動原理は今もなお関連記事 投資信託と債券が原動力金融資産の種別ご...
米S&P500指数が至上最高値を更新。日経平均株価も4万円台回復と株式市場は好調です。一方で、世界中の人々の怒りの感情は増大しています。株価が好調なアメリカの怒りはさほどではないと思えばさにあらず。アメリカ人の怒り(フラストレーション)は北欧の人々の2倍にも達します。人の感情が株価だけで左右されるわけではないことはわかってはいますが、株価を含む経済動向の影響もまた大きいでしょう。今、人々の心に何が起きてい...
後継者不足、人手不足といった問題はとりわけ中小企業にとって切実な問題となっています。2024年における企業の休廃業・解散件数は過去最多の6万2695件となっており、10年前に比べて2倍近くになっています。しかも驚くことは、休廃業・解散した企業のうち約5割は最終黒字を確保していたというのです。後継者がいれば存続ができたはずの企業がこの世から消え去っていく。残された従業員も引退するか、職探しをせねばならない。これ...
ビットコインは目下、日本円で約1,500万円前後と最高値圏にあり、価格だけでいえば極めて堅調であるといえます。にもかかわらず、個人投資家はビットコインへの投資から徐々に手を引いているのです。価格はしっかりしているのにいったいなぜなのでしょうか?目次ビットコインが高いビットコインから逃げる個人投資家ビットコインの安定化個人投資家にとっては魅力が減少関連記事 ビットコインが高い以下はここ5年間のビットコイン...
今日、世界経済がここまで発展したのは、アメリカが世界中から大量のモノを輸入し、消費してきたからにほかなりません。アメリカは1971年のニクソンショック(金本位体制の終焉)前、工業製品の輸入依存度はわずか10%程度に過ぎませんでした。それまで、アメリカは何から何まで自国で生産ができる製造業立国だったということです。しかし、その後は輸入依存度がどんどん上がり、2023年には80%を超えてしまいました。アメリカは貿...
株式市場に強気の雰囲気が漂ってきたときは、資金の大半はすでに株に回っていて追加の投資余力はなくなっており、何かのきっかけで株価が下がり出すと一気に資金が株式市場から逃げ出すというのが過去の経験則です。また逆に弱気ムードが漂っているときは、投資資金が株式市場から大量に退避しているため、よい材料が出れば一気に上昇するといったことも起こります。総強気のときは下落しやすく、総弱気のときは上昇しやすい。これ...
レンジライン内で動く相場はボックス相場などと言われます。株式市場に限らず、債券市場、通貨市場、コモディティなどあらゆる市場の動きを1年単位で観察すると、1年のうち概ね3分の2は強いトレンドを描くことなく、一定の価格レンジ内を上下していることがわかります。そのため、レンジライン内での値動きを想定した売買戦略も1年のうち、3分の2の期間で役に立つと考えられます。ここではその具体的な売買戦略を考えてみます。レ...
バブル崩壊後の1990年代前半から2010年代前半まで、日本は厳しいデフレに苦しんで、学生の就職もままならない時代が続いたわけです。いわゆる就職氷河期世代です。就職氷河期世代も年をとる。そしてその年齢は35歳から50歳ほどになりました。デフレの進展により、氷河期世代が想定していた将来像も大きく変貌を遂げました。期待を大きく裏切られたために氷河期世代の幸福度は総じて低い。しかしこれも働く企業により大きく異なるよ...
ポジショントークもいい加減にしてもらいたいと思うのは、慶応大学の塾長が国立大の授業料を年150万円に上げるべきと言ったという話。少子化で大学の経営は厳しくなっているのは理解できます。しかし、ことは国の将来を担う大事な教育の話なのです。インフレになったから上がるべき、などといった単純な話ではないはずです。慶応大学株式会社(株式会社ではないが・・・)の経営だけ、あるいは私大業界の経営の利益だけを考えてい...
社会に孤独が蔓延しているといいます。それは日本に限ったことではありません。2023年の調査によれば、アメリカ人の1割近くは親しい友人が一人もいないというのです。孤独、社会からの孤立は人の精神だけでなく健康にも大きな影響を与えています。慢性的な孤独や社会的な孤立は、認知症の発症リスクを約50%高める可能性があり、うつ病にもなりやすくなるという指摘があります。それではいったいどうしたらよいのでしょうか。目次...
相場の世界には”Trend is friend
中国で働くマイクロソフトの社員が業務上使用するスマートフォンをiPhoneに限定するよう命じられたとか。なぜかといえば、中国だとアンドロイドのスマホでGoogleplayを使えないからです。GooglePlayが使えないと必要なアプリをインストールできない。セキュリティ上、大きなリスクを抱えることとなるため、やむを得ない措置のようなのですが・・・。目次スマホはiPhoneのみ日本でも大被害が発生中サイバー空間は戦争状態関連記事 ...
日本株の上昇を支えているのは、外国人投資家であることは間違いありません。それは昨今、外国人投資家の持株比率が上昇していることからも明らかです。外国人投資家の比率が上昇することは、日本的な経営に大きな影響を与えることもまた明らかでしょう。しかし気を付けないといけません。それは日本的経営の良さが消え去ってしまう要因にもなりかねないからです。目次株主動向の推移グローバル化の影響アメリカ流経営の弱みその他...
引き続きボラティリティを活用したオプション売買戦略を見ていきます。今回はその3回めです。なお、注意すべき点としてボラティリティの多寡は相場の方向性を表しているのではないということです。あくまでボラティリティの特性を利用しているのであって、相場の上下を予想しているのではありません。相場の上がり下がりに対して予断を持てば、とんでもないヤケドを追うことになる可能性があります。では見ていきましょう。目次イ...
2024年7月5日に厚生労働省が発表した2023年の調査によると、生活意識が苦しいと回答した65歳以上の高齢者世帯は59%に上ったということです。これは昨年に比べて10%以上増えており、調査を開始した1986年以来最も高い数値となりました。高齢者は恵まれているからいいじゃないかっ!という若者は多いと思います。何しろ自分たちは苦しい生活を余儀なくされているのに、金融資産は高齢者ばかりに偏在しているからです。しかし、人間...
抑圧的で専制的な共産主義国家にとって、国民が自由に発言する場など邪魔者以外の何ものでもないという考え方が一般的だと思われます。北朝鮮などはその典型例だといえます。中国は北朝鮮ほど露骨な言論統制を行ってはいません。だからといって監視がされていないというわけではありません。むしろ自由に泳がせて、危険分子をあぶり出し効率よく処分するために表向きは言論統制をしていないようみ見せかける。そうした方が危険分子...
オプション取引特有のハイテク?取引が登場してきます。今回は「ストランブル・スワップ」と「レシオ・スプレッド」という手法についてまとめておきます。目次ストラングル・スワップ日経平均VI指数の動き(過去10年間)レシオ・スプレッド関連カテゴリー ストラングル・スワップストラングル・スワップは、その1で紹介しました「リバース・カレンダー・スプレッド」をコールとプットで両方で同時に仕掛ける戦略のことをいいます。...
国際金融には、同時に3つを充足できないというトリレンマが存在します。マンデルの三角形と呼ばれるものです。それによれば、国際金融において、「為替レートの安定」「資本移動の自由」「金融政策の自律性」の3つを同時に充たすことはできません。自律性とは、自分たちで考えて行動することです。これは、いわゆるトリレンマと呼ばれるものです。目次何かを犠牲にしなければならないトリレンマ中国、日本の失敗に学ぶ若者にツケを...
1990年代以降、日本ではまったく実質賃金(物価を考慮した賃金)が上がっておらず(というよりもむしろ下がり)、国民は貧困化するばかりです。しかし、実質賃金を見る際には失業率にも目を配らないと全体が見えてきません。いったいどんなことに目配りしておく必要があるのでしょうか。まとめてみました。目次下がり続ける実質賃金ニューカマー効果が見えない実質賃金総雇用者所得で考える消費増税が好循環を断ち切る関連記事 下...
1966年の出生人数は、約136万人でした。近年の出生人数を考えると随分多いように感じますが、1965年は182万人、1967年は193万人が生まれているのに、1966年だけ数十万人も少ないのです。これは疫病のせいでもなんでもありません。60年に一度回ってくる干支の言い伝えによるものです。そして、2026年再びその干支が回ってくるのですが・・・。目次ひのえうまにまつわる迷信今となっては隔世の感1906年はどうか岸田首相の嘘、再び関...
政経分離などという言葉がありますが、現実的に政治と経済を分離することなどできるはずがありません。政治・経済は密接に絡み合っており、経済動向は政治によって大きく左右されるのが実態です。そして、経済動向は株価にも直結することを考えれば、株価も政治によって大きく左右されるといえるでしょう。実際問題、日本株は、日本とアメリカとの政治情勢によって大きくそのトレンドが変化してきたことがわかるのです。目次朝鮮特...
何気なくヤフーファイナンスを見ていたら、興味を駆り立てられるETFを目にしました。それは、「グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF」(2865)という銘柄です。オプション取引の勉強をしている中で、カバードコールという投資戦略は魅力的だと感じていた中で、銘柄名の中に”カバードコール”という言葉が入っていたからです。いったいどんな銘柄なのか?そして投資するに値するものなのでしょうか?検証してみることにし...
好調な業績を背景に、上場企業には自己資本が貯まりに貯まってきています。一見、うれしい悲鳴に聞こえますが、株主資本主義が進展している現在では、悩ましい問題も浮かび上がります。株主のため、要するに株価上昇のためには資本効率をアップさせなければならない、というプレッシャーです。少ない資本で大きく稼ぐのが善とみなされる株主資本主義にあっては、盤石な財務基盤はかえって足枷になってしまうのです。てなわけで稼い...
21世紀に入り、金の価格がやたらに上昇しています。1980年以降は鳴かず飛ばずだったにもかかわらずです。2000年以降だけを見れば、金の値上がり率は実に8倍強であり、好調な米国株の6倍をも上回ります。いったい金価格上昇の原動力はいったい何なのでしょうか?目次21世紀の金価格急上昇株価との比較金価格の浮き沈みの原因混沌の21世紀最後に 21世紀の金価格急上昇以下は1980年以降の金の価格推移です。(出所:世界経済のネタ帳...