小田原宿は東海道に宿駅伝馬制度が制定されると、江戸から数えて9番目の宿場に指定されました。日本橋からは約20里(約80Km)余り、江戸からの旅人が最初に通る城下町です。宿場は東西約2.2Km、東海道に面した通りで、その規模は江戸後期で人口5,404人、家数1,542軒、本陣4軒、脇本陣4軒、旅籠数95軒、問屋場2軒であったそうです。当時の健康な成人では、1日当たり約10里(約40Km)ほど歩く人が多く、天下の険の箱根を控えた小田原宿は江戸から来た旅人が2泊目の宿として利用する人が多く、旅籠数は品川宿よりも多くなっています。そんなことで、城下町であり、宿場町として賑わった『小田原宿』は2回に亘って御案内致します。酒匂川の東岸には、かつて中世東海道に沿って旧酒匂宿があったようです。旧酒匂宿は東海道の足柄道と箱...🐾旧東海道:小田原宿1🐾