藤岡換太郎著『フォッサマグナー日本列島を分断する巨大地溝の正体ー』(ブルーバックス)/地質学は壮大なミステリーだ!
藤岡換太郎著『フォッサマグナー日本列島を分断する巨大地溝の正体ー』(ブルーバックス) 「フォッサマグナ」とは、本州の中央部の、火山が南北に並んで本州を横断している「巨大な地溝」のことだ。西側の境界線は新潟県糸魚川から静岡県までの「糸魚川ー静岡構造線」。一方、東側の境界線は不明だ。巨大な溝の東西は約1~3憶年前の古い地層だが、フォッサマグナの内部は約2000万年前の新しい地層になっている。しかも溝の深さは6000m以上なのだ。いったいこの巨大な溝はどうやってできたのか? 実はフォッサマグナがどのようにできたのか、まだ明らかにはなっていない。深さが6000m以上だと伝えられているが、実は底まで掘り…
姫野桂著『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)/本当に困っているなら当事者同士で分かち合おう。
姫野桂著『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書) 「発達障害グレーゾーン」とは、専門医から発達障害だと正式に診断されたわけではないが、定型発達(健常者)とも言い切れない層のことをいう。障害者手帳をもらったり薬を服用したりするほど重い症状が出ているわけではないのだが、周囲から「空気が読めない」と言われたり「仕事上のミスが多い」など、明らかに人とは違っているので日々生きづらさを感じている。「グレーゾーン」の多くは「発達障害だと診断された方がどれほど楽か」と感じているようだ。はっきりとした病名がついていた方が「自分はこれができない」と割り切って生きられるからだ。 一方、「グレーゾーン」の人たちで悩みを…
ハンス・ロスリング著『ファクトフルネス』/世界を認識するための豊富な具体例が面白い。
ハンス・ロスリング著『ファクトフルネスー10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣ー』(日経BP社) 『ファクトフルネス』は「世界が分断され大半の人が惨めで困窮した生活を送っている」という思い込みを捨て、事実に基づいて世界を認識しようという本だ。著者のハンス・ロスリングはスウェーデンで「国境なき医師団」を立ち上げた医師であり、公衆衛生のスペシャリストでもある。 著者は世界を認識する方法として、世界70億の人口を、1日当たりの所得で4つのレベルに分けて見ることを提案する。 レベル1(1日1ドル)はぬかるみにたまった泥水を数時間かけて運び、粥を調理するような最貧困レベルだ。レベル2…
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