駆逐艦歳時記、6月分、完成しました。白露型駆逐艦「五月雨」五月雨とは梅雨時期に降る雨のこと。五月雨をあつめて早し最上川の誰でも知っている芭蕉の句があります。四連装魚雷発射管×2基の武装は、その後の主力駆逐艦の標準となりました。2月から始めた駆逐艦歳時記は、早いもので5隻目となりました。梅雨の雨音を聞きながら「五月雨(さみだれ)」を作る(完成)
森の一画を支配していた大木が立ち枯れていました。今まで支配していた空間にぽっかりと穴が開き青空が見えます。この辺では一番大きな木だったようです。縦に裂けるように剥がれた樹皮が周りに散乱していました。樹木の寿命は意外と短く、30~100年くらいが多いようです。天然記念物になるような古木になると、何百年、何千年と生きている木もあるようです。樹木をよく知る人に言わせると、樹木は、ほとんど死体でできているそうです。木質部は生きていないですから、そういう考え方もできますね。大木の立ち枯れ
翅の裏が銀色だからなのか、一見、地味に見える蝶です。表は綺麗な色をしているのですが、なかなか羽を開いて止ってくれませんでした。表はこんな感じ。ウラギンシジミ
『芸術的創造は脳のどこから産まれるか?』大黒達也 (光文社新書)
ついに、ここまできたか、脳科学とAI(人工知能)と言った内容です。人工知能に人間のような創造性を持たせるため、脳の機能を解析していき、体系化する研究が進められています。記憶の組み合わせから、新しいアイデアが生まれてくるらしい。その記憶には、潜在記憶と顕在記憶があり、その記憶の仕方は、パソコンファイルのような圧縮にあるのです。記憶の圧縮とは、統計的に予測可能な記憶を一つのパターンとして記憶してしまうことを言います。例えば「ドレミドレミドレ〇」と音階が来たとして、〇に入ると予測されるのは「ミ」であり、「ドレミ」が一つの潜在記憶となります。ここで「ドレミドレミドレソファミレ」となれば、ここで脳は緊張し、新しい記憶を作り出していきます。その深度が深くなればなるほど、高次の潜在記憶となり、それが組み合わせられると、...『芸術的創造は脳のどこから産まれるか?』大黒達也(光文社新書)
今年のテーマは、『越後の伝説が蘇る』です。妖怪好きな自分としては観に行かないわけにいかない。「大蛇」越後には潟が多いので、大蛇伝説は至る所にある印象です。「猫又」長生きしすぎると魔力を持ち、尾が二股に分かれると言われています。「風神」越後には、シベリアからの季節風により、6つの雪が降ると言います。「雷神」越後は、いちじく、いちご、ブドウなど果物の産地でもあります。雷神は、豊富な降水量により育まれたブドウを手にしています。「霊雁」岩室温泉に傷を癒しに来たと言う霊雁。岩室温泉の別名にもなっているそうです。ということで、今年も迫力があるわらアートが楽しめました。上堰潟公園に10月31日まで展示してあるそうです。わらアートまつり2024(越後の伝説が蘇る)
今年も昨年と続き、夏の猛暑のため、前回の登山から2ヶ月以上空いてしまいました。ツクツクボウシの鳴き声も弱々しく寂しげになり、秋の虫の音に元気が出てきました。登山道は、脇の草が刈られ歩きやすく整備されていました。気温は高いですが、風があり、日の光も柔らかく感じられ、登りやすい気候です。久しぶりなので、いつもより疲れた気がします。雲が低く、蒸し暑い日です。新潟平野の稲刈りも終盤を迎えようとしています。オトギリソウ。タムラソウ。シラヤマギククリカラスアゲハ、モンキアゲハが飛んでいました。オナガグモを2頭見ましたが、細すぎてピントを合わせることができず写真を撮れなかったのが無念です。昔、撮った写真↓角田山(福井ほたるの里コース)2024秋分
仲良く大小のチョウチョウが花に止まっていました。親子?いやいや、チョウチョウの子供はイモムシ・ケムシです。恋人?いやいや、チョウチョウのオスとメスの体格差は、こんなにありません。大きい方がヒョウモンチョウ、小さい方がベニシジミで、全然違う種類でした。チョウチョウの親子?
本のサナギ賞受賞作。天保の大飢饉で、全滅寸前の村から、女衒(ぜげん)に買われ、吉原に連れてこられた9歳の少女が、遊郭で生き残り、花魁まで出世します。しかし、いくら出世しても借金が増えるばかりのシステムが遊郭にはあるのです。そこで生きている限り、最期は病魔に侵されるか、火事で焼け死ぬか、年老いて無一文同然で遊郭を出ていくか、悲惨な末路を辿ることになるのです。大金を積んで見受けされるか、足抜け(脱走で重罪)するかの道しかないのでした。主人公の駒乃が、じゃじゃ馬気質であることと、周りのドタバタ劇やユーモアのある演出、また、遊郭の厳格なルールの裏側などをコミカルの描いているので、テンポよく読めました。江戸時代末期の今と比べると粗末な生活の中で、生きることに命を燃やすエネルギーを感じられる小説となっています。『滔々と紅』志坂圭(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
大雨をもたらした秋雨前線が通過していくのに合わせるように新潟県村上市まで墓参りに行ってきました。村上・間島間の鉄道は不通になっており、線路下の土が流されていて、復旧まで1ヶ月弱かかる見込みだそうです。暑さ寒さも彼岸までとは良く言ったもので、気温も30度を切り、過ごしやすい天候でした。農協の直売所で、おにぎりを買って食べました。岩船方面の水田では、コシヒカリがまだほとんど残っていました。新潟市周辺ではほとんど刈り取りが終わっています。明日から、晴れが続くようで、一気に収穫が進みそう。彼岸の墓参り
新潟市西区にあるAPITAに支店内で営業している調理麺カンヌーに行ってきました。食べたのは、新しくなった広東麺です。濃厚でいて雑味無し『鶏白湯トリパイタン』のスープで、いつも辛い麵料理を好んでいるのですが、それでも物足りなさを感じないほど、うま味が出ていました。広東麺(調理麵カンヌー)
『輪廻の蛇』ロバート・A・ハインライン(グーテンベルク21)
『夏への扉』や『宇宙の戦士』で有名なSFの巨匠ハインラインの短篇集です。アメリカ文化が色濃く出ていて、O・ヘンリーをSF風、ファンタジー風にした雰囲気でした。『輪廻の蛇』ロバート・A・ハインライン(グーテンベルク21)
スーパーに行ったらシシャモのオスが売っていました。珍しかったし、200円とは安いので、即、購入。シシャモは、実はオスの方がおいしいと言う噂もあります。あっさりしていて、少し苦みがあり魚らしくて良いつまみになりました。シシャモのオス
たまに山で見かける手を振るように動く葉っぱ。なぜか、1枚だけ、盛んに振っている。手を振る葉っぱ
小さな雑草の葉っぱに2頭いました。スズメガの幼虫なので、かなり大きくなると思うのですが、こんな小さな草に卵を産み付けるとは、酷い親です。そういえば、幼児だったとき、そのあたりを歩き回るスズメガの幼虫をよく見ましたが、そういう習性があるのかもしれません。セスジスズメの幼虫
筒井順慶は、本能寺の変~山崎合戦における脇役というか補欠となってしまい、今一輝きが鈍い武将です。織田信長を討った明智光秀と深いつながりがあり、信長の家臣でもある立場であるため、明智に味方をするか、信長の仇を打つか非常に悩めるところです。せめて、謀反の前に相談してくれていれば……と、慌てて悩む順慶をよそに、家臣は明智に味方せよという者も多く、迷いに迷います。その姿を、関西弁の商人口調でしゃべる登場人物たちが、コミカルに描かれていました。関ケ原の戦いで名を馳せる島左近も順慶の側近として活躍するので、有名どころが好きな人は、それも楽しめる要素になっています。また、「元の木阿弥(もとのもくあみ)」の語源となった木阿弥も登場して笑わせてくれます。戦国の世でも、戦をしないで生き残ることは、尊いことだと思いました。『筒井順慶の悩める六月』中南元伸(文芸社)
すべての県会議員に辞職要求を突き付けられ四面楚歌の斎藤知事ですが、先日の記者会見で涙をうかべる場面がありました。それを見て、彼の心中を想像してみました。おそらくは、自分がやってきた改革を見てくれ、俺はまだまだやれるのだと悔し涙だっだのでしょう。彼の主だった実績を見てみると、・県立大学の無償化・私立高校の授業料無償化・知事報酬のカット・県職員OBの天下りを規制など、確かに公約に掲げた改革を実直に実行してきたことが分かります。ここまでやってきたのだから、これからもやっていけるというのが彼の主張のようです。ところが、公益通報者制度を根本的に破壊する行為をしてしまいました。これが許されると社会に与える影響が大きすぎ、計り知れない損害になってしまいます。また、それに巻き込まれ、亡くなった人もおり、司法当局にとっては...斎藤兵庫県知事涙の記者会見に思う
老齢者医療の最前線で働いていた医師である著者(62、3歳くらい)が考えた老後の生き方です。死に方は自分で決めた方が良い。延命治療が自宅療養か看取り施設か、その他いろいろです。ある程度、しっかりしているうちに決めておかないとこんなはずじゃなかった最後が待っています。よく医者が言っていますが、ガンの治療も善しあしで、副作用に苦しみながら延命するより、副作用無しで生きるだけ生きて、最後に短い間苦しんで死ぬ方が良いかもしれないということもあります。数値にこだわり過ぎず、自分の基準を見つけて、その範囲で好きに生きた方が幸せと言うことです。この何でも自分で決めるということが普通の人にはしんどいのですが、それができないとそれなりの状況の死が待っているということです。死を恐れすぎず、今、やりたいことをして生きられるとベス...『どうせ死ぬんだから』和田秀樹
小泉進次郎の言うことが一皮むけたなと感心していた矢先にやらかしたようです。解雇要件緩和で、正社員が増えるとかなんとか。解雇要件緩和措置は、いずれは議論されるべき課題ですが、本質を理解していないようです。日本の労働賃金の上昇は、諸外国と比べて非常に低く、企業の内部保留が多いのが問題になっています。また、生産効率の悪さも指摘されています。この理由は、一度雇うと解雇するのが非常に難しい制度にあると言われています。日本の企業は、不況時に合わせた雇用体系しかとれないということです。給料も不況時に合わせて決められますから、諸外国より低くなるのは当然となります。そこで、解雇要件を緩和することにより、賃金を上げて優れた人材を獲得し生産効率を上げ諸外国の企業との競争力をつける政策が必要と考えられます。しかし、何の方策もせず...解雇要件緩和
表題「インフレ時代の資産の守り方」講師野村アセットマネジメント株式会社シニア・マネージャー萩島裕宣聴講者約45名くらい・世界はずっとインフレが続いているが、日本に暮らしていると実感が無かった。最近の物価高で気が付いた人も多く、海外旅行に行くとインフレがひどくて驚く人が多い。・世界は、長期的に見れば右肩上がりの成長をつづけている。インドのエアコンの普及率は5%だが、これから上がっていくことが期待されているように、海外需要が伸びる余地は豊富だ。・そこで、分散投資をして、世界の成長をつかみ取る。ということで、自社のファンドの宣伝になりました。1のむラップ・ファンド例年金積立金管理運用独立法人(GPIF)の収益率は年+3.59%ポートフォリオは、外国株式、国内株式、外国債券、国内債券各25%のむラップ・ファンドは...野村証券の投資セミナーに参加
『優しい日本人が気づかない残酷な世界の本音』(ワニブックス)
-移民・難民で苦しむ欧州から、宇露戦争、ハマス奇襲まで-川口マーン恵美×福井義高の対談集となっていました。ドイツ生活が長い川口マーン恵美と、リアリストの大学教授福井儀高が、ほんとうの欧州・中東、世界の本音を語ります。マスコミで報道されている表側のトレンドにまったく臆することなく、反対から見た世界を知ることができました。いつも見ている世界地図を上下(南北)を逆にして見たり、北極海を中心に見たりすると、全然違う印象になるように、違った場所から世界を見ると見え方が違います。移民を受け入れると、ほとんどの国民が損をする。ポーランドはヨーロッパでは大国でドイツ・ウクライナとは仲が悪い。イギリスはヨーロッパではなく、アメリカやロシアと同じ立ち位置。ハマスを育てたのはイスラエル。アメリカ・ロシアは食料・エネルギーを自給...『優しい日本人が気づかない残酷な世界の本音』(ワニブックス)
ボロボロの郵便ポストが目立つようになり、郵便事業の危機を感じていたのですが、郵便ポストがきれいに塗装されていました。おお、新品みたい!よく見ると……これが言いたかったのかな?郵便ポストの化粧直し
ベンチの板の間から顔を出す花。園芸種はよく知らないけど、画像検索したらユーパトリウム?かな。どんどん出てくる。生命力、強いね。ベンチから覗く可憐なお花
夜の気温が下がって散歩に丁度良くなりました。寝る前に散歩をするとほどよく疲れて眠りの質がよくなるかなと思ってでてみました。関屋大橋を渡っていると、上流にある平成大橋が見えます。仕掛け花火にように水面に映るライトが美しい。関屋分水手前で、川幅が広いところもポイントです。関屋大橋から眺める平成大橋
ネタは良いのだが、料理がまずく笑えませんでした。著者は、エンタメとしての笑いを理解していないようです。裁判中の緊迫した場面で、このような言葉を裁判官が述べれば、緊張が緩和され笑いが起こるでしょう。緊張と緩和が笑いの原点です。しかし、この本では、最初に唐突に裁判官の言葉(つまりオチ)が記されていて、そのあとにどんな事件の裁判か解説がある編集になっていました。これでは、オチを最初に聞かされて、なんのオチか後で解説されることになります。読者は、なるほど、そういう背景があったからこの言葉が面白いと思えたのですね。と納得させられる構図です。どうして面白くないか納得させられるくらい面白くない本としては特筆すべきです。作者さん、ユーモアのセンスがないけど真面目な人なんだね。『裁判官の爆笑お言葉集』長嶺超輝(幻冬舎新書)
退職してから、よくスーパーで買い物をしているのですが、自分に合うスーパーがウオロクだとわかったので、カードを作りました。ウオロクは、名前のとおり魚系が充実しているし、お肉も安い。ウオロクでCoGCAカードを作った
日本の古代ロマン。邪馬台国の存在はもとより、場所までも諸説あり、日本のどこかではあるものの定説はないようです。この物語は、弥摩大国(邪馬台国)の日御子(卑弥呼)とすることにより、小説として思い切ったアプローチをすることでリアリティの高い世界観になっています。九州の一部を邪馬台国、他の国々は、現在の市町村程度の小国であり、それをまとめて倭国としています。実際の地図にそれらをちりばめることにより韓、漢、魏、晋などとの交流もその場にいたように感じられました。(こう、これ、定説で良いよ~くらいの世界観です)主人公は、あずみという使譯(通訳)の家の何代にも渡る人々になります。数々の小国に使えながら、漢、魏、晋などの中国との交流を描いていきます。邪馬台国の記録は三国志の魏志倭人伝のみなので、作者の大胆な創作技術に恐れ...『日御子』帚木蓬生(講談社文庫)
久しぶりに、まともな気温で過ごせた日でした。秋晴れの下、散歩をしているイラストをAIに描いてもらいました。まだ、紅葉には早いですが、紅葉していないイラストを注文しても描けませんでした。仕方がないので、ヒツジ雲の下で散歩をしているイラストを描いてもらいました。いやいや、ヒツジ雲って、こうじゃないでしょう。外国ではヒツジ雲といわないのか?では、イワシ雲の下でお願いします。いや、いや、生臭いだろ、これ。傘を差しても大して効果ないでしょ。台風一過、秋風が心地よい日でした
周辺の街路樹や公園の樹木にイラガの繭がたくさんついているので、結構な数が生息しているのだろうと思います。イラガの幼虫は、デンキムシとも言われ、触ると激しい痛みを感じることで有名です。わたしも、手の甲を刺されたことがあります。痛くて動けなくなりました。キンカンを塗ってもらったら一瞬で痛みが退き、その効果に驚いたものです。エレベーターにイラガがいました。
昭和40年代中頃、過激派の学生に狙われ、名誉も誇りもなく、安月給の軍隊もどき自衛隊。著者のそこでの体験をもとに、面白おかしく、そしてお涙頂戴で描かれた陸上自衛官たちの連作短編集となります。町で声をかけられ、訳も分からないうちに誘拐拉致のように入隊させられた社会のはみだし者たちが、理不尽な暴力と拘束のために自衛隊に染められていきます。時に見せる上官のやさしさまでも暴力的で、今ならパワハラではすまないでしょう。しかし、拳で語ろうぜ!の一昔前の少年漫画のノリで泣かせてくるタイプの話です。軍隊は、娑婆と同じ価値観で勤まるものではなく、それは経験した者にしかわからないでしょう。ある意味、(軍隊では)暴力も正義なのです。そんな中で、個性的な面々がみせる自衛隊からの脱走計画は、個々に違っていてそれがおもしろいのです。徴...『歩兵の本領』浅田次郎(講談社文庫)
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駆逐艦歳時記、6月分、完成しました。白露型駆逐艦「五月雨」五月雨とは梅雨時期に降る雨のこと。五月雨をあつめて早し最上川の誰でも知っている芭蕉の句があります。四連装魚雷発射管×2基の武装は、その後の主力駆逐艦の標準となりました。2月から始めた駆逐艦歳時記は、早いもので5隻目となりました。梅雨の雨音を聞きながら「五月雨(さみだれ)」を作る(完成)
夏至が近づいてきて、夕暮れ時が長くなってきました。北極圏では、白夜の季節でしょう。白夜まで行かなくても、高緯度地帯では、夜中まで夕暮れ時がつづいたりします。夕暮れ時に散歩すると、1日が終わりねぐらへ帰る達成感と解放感で充実した気分を思い出させてくれます。まだ、蚊もでてきていないし、夕暮れを楽しむには絶好の季節です。梅雨が無い北海道に行って、ビール片手に楽しんでみたいものです。そんなことを思いながら、イオンまで歩いていくと、大きな鯵が1匹80円まで値引きされていました。これは、明日のおかずにしようと買って帰りました。白夜の季節
芥川賞作家中村文則の短篇集。13篇の掌編が収められています。中村文則の小説は、7冊ほど読んでいますが、中・長編のみで、短編小説は読んだことがありませんでした。重い内容が多いので中編程度が丁度よい感じなのですが、短編だとどうか興味がありました。内容はバライティに富み、意外な切り口の多さに驚かされます。それもそのはず、初出の掲載誌が5誌あり、編集からの要望の方向性もかなり違っていたようです。純文学←→大衆小説の順番で並べてみる(あくまでも主観)と下のようになります。「早稲田文学」「文藝」「群像」「新潮」「現代小説」従って、内容も俗っぽいものから文学的なものまで様々で、就職氷河期世代の27歳で芥川賞を受賞し、作家として生きていかなければならなかった苦労が垣間見れました。作者自身、純文学作家としては多作の方で、そ...『A』中村文則(河出文庫)
梅雨に入って、エゴの木の花も落ちはじめました。花ごと落ちるところは、ツバキに似ています。エゴの木の花の花びらは5枚のものが多いのですが、たまに4枚のものも見かけます。6枚の花が落ちていたので写真に撮りました。前に幸運のドクダミの花(花びらが普通4枚だけど、幸運のドクダミは5枚)の話題をラジオで聞いていたので、これは縁起がよいかも!と思ったのです。四葉のクローバーとか、普通より少し多めというのは、縁起が良いのでしょう。エゴの木の花6枚
6月になると、山のように株主総会資料が郵送されてきます。全部に目を通すのは、たいへんなので、適当に端折ります。問題がない会社のは見ずにスルー。その中で、オンライン投票するとQUOカードが当たるとチラシが入っているヤツは、全部、投票します。基本的に全部賛成。そして、注意したいのが怪しげな株主提案です。経営陣が反対している株主提案は、とりあえず反対にしました。一部の株主の利益のために、使われてはかなわないですので。そして、今回、多かったのが、「株主パスポート」なるアプリをダウンロードすると、最大10,000ポイントの株主ポイントが当たるというもの。とりあえず、ダウンロードして、使ってみました。いろいろな会社の情報を自分用に一括して見られるのは、便利そうです。株主総会の投票もできます。しかし、三井住友信託銀行に...株主総会投票と株主パスポート
奇妙なキノコ?が生えていました。ホソツクシタケのようです。ホソツクシタケは、朴の木の果実に生えるおかしなキノコ。他にブナの実に生える近似種もいるらしい。地上に落ちた実に、選択的に生える生物がいるとは、自然の神秘です。生長するとだんだん下の方から黒くなっていくことがわかります。もちろん、食べられません。と言うか食べたいと思いません。なんだ、これは!?ホソツクシタケ
マンダムより株主優待の自社製品詰め合わせがとどきました。マンダムは男性化粧品の会社ですが、男性用54%、女性用31%、その他15%の割合ですので、女性でも使える品も入っています。わたしは、この手のものは使わないのですが、妻ちゃんと息子ちゃんが喜んで使ってくれます。株を買った時は、ほぼ底値に近かったらしく、下げ気味の現在でも含み益が乗っていますが、配当利回りは購入価格の3.33%程度と高配当株としてはギリギリのラインです。東南アジア方面の投資がうまくいかず、利益を圧迫していましたが、思い切った改革で改善されました。頼もしい経営陣だと思います。キャッシュフローを見ると、営業利益から、投資、財務へバランスよく出資されています。遊んでいる内部留保金が大きいですが、商品が景気に左右されやすいため、安心感があって良い...マンダムより化粧品セット
梅雨に入りましたが、梅雨前線が南に押し下げられ、初夏の高気圧に覆われて爽やかに晴れました。この前、柿園の農薬散布で登れなかった五倫石から登ります。緑の灌木のトンネルを歩くと、足元には草イチゴ、頭上には桑の実。五倫石コースの魅力は、林業者が作ったような雰囲気にあると思います。急登ですが、荒々しい作りに機能美を感じさせます。福井ほたるの里コースと合流すると、最後の急登となります。ここも、荒々しく、階段状になっていますが、材料が、杉あり、桜あり、楢ありと、そこら辺に転がっている材木を何でも使って組みあがっています。今日のように涼しければ、いつの間にか頂上についていますが、真夏の猛暑日だと、心臓が止まるのではないかと思うくらい苦しい登りです。稲島コースの9合目の観音堂まで足を延ばして新潟平野の様子を見ると、一週間...角田山(五倫石~山の神コース)2025梅雨
貧しいアジアの障害者たち物乞いの実態を徹底的に密着取材した労作。ポル・ポト政権の虐殺の傷痕が残るカンボジア至る所に不発弾が残る村で暮すラオスカンボジアからの難民が乞食化しているタイ枯葉剤の後遺症か障害児が生まれてくるベトナムハンセン病者が住む森の中の村ミャンマー仏教の業と向き合いながら生きるスリランカ麻薬と呪術の組み合わせネパールマフィアの赤ん坊狩りの犠牲者たちインドなど、各国に別々のテーマで切り込んでいます。障害者になる理由は病気、薬害、不発弾、暴力など様々ですが、途上国では、福祉政策が不十分なこともあり、物乞いを生業として生きている人たちがいます。そういう人たちを不幸だとか、可哀そうだとか言う目ではなく、ほんとうにどう感じているのか密着した取材が著者の真骨頂です。他の著作もそうですが、彼らは彼らなりの...『物乞う仏陀』石井光太(文春文庫)
昨日の散歩道、草むらから頭を出して、じっと動かないカルガモを見つけました。季節からして、巣があるのかしらん?確かめたかったけど、脅かすのも悪いので、そっと立ち去りました。そのうち、親鳥の後をついてあるく雛たちのかわいらしい姿を見ることができるかもしれません。(注:ダジャレの意志はありません)カルガモ発見!
夕方には雨が上がり、涼しい西風に誘われて、散歩に出ると、シモツケの花が咲き始めていました。シモツケの花を見るといつも思うのは、シモツケマルハナバチの幼虫に会いたいです。美しいのだから仕方がありません。シモツケの花が咲き始めました。
新潟市のスーパーでも、備蓄米が売りに出されたとテレビのニュースで見ました。その店には今日、買い物をしたばかりでした。そのときは、何も気が付きませんでしたが、朝早くから行列が出来て整理券を配って即完売だったそうです。ふと、思い立ったのですが、そう言えば「たくわえくん」という政府が備蓄米を売り出していた過去があったなぁ、今はどうなっているの?と。検索してみると、20世紀の話で、平成6年のコメ不足を受けての対策だったようです。今も細々と続いていて、ネット販売もされているようで、値段を見ると、それ相応に高値でした。古古古米は、たくわえくんのネーミングにはならないのね。そう言えば、Facebookの「どうでも良い話」のグループで、「古古古米のおいしそうな名前を考えて」というお題がありました。「ううう米」と投稿した、...たくわえくん
北陸地方が梅雨入り宣言。平年より少し早めですが、影響はないでしょう。さて、備蓄米放出で、すっからかんになった政府の備蓄倉庫ですが、今年の米の作柄が気になるところです。6月10日時点で、作柄を予測できるので、本日発表の水稲の生育状況をもとに占ってみましょう。ちなみに新潟県のコシヒカリのデータを使っています。米の作柄で、もっとも相関が高い値は茎数ですが、6月10日時点の茎数は、やや少ないようです。6月上旬は、水稲の茎数増加にとってもっとも重要な時期で、この10日間は、他の時期の10日間の約2倍の茎数が確保されることになります。その時期の天候と管理の良し悪しで作柄が大きく左右されることになります。つまり、今年の新潟県のコシヒカリの作柄は、よくて平年並程度に落ち着くと考えられます。5月30日の時点で、もう平年より...梅雨入りと今年のコメの作柄(新潟)
幼い子供の遺体が渓流で見つかり、市営住宅に住むその母親が逮捕された。そこで、隣に住む夫婦に焦点があたる。夫が大学時代レイプ加害者であることが判明し、妻は身元がわからなず、戸籍もないらしい。この二人の関係を謎として、記者が少しずつ解いていく。許すとか許さないとか、幸せになるとかならないとか、そんなことに執着しつつ、いったい何なのか分からないまま物語は幕を閉じる。こういう結論がでない終わり方は嫌いではない。結論を決めるのは読者自身であるし、また、物語の登場人物自身でもあるのだ。作家、つまり神に決めてもらう必要はないのだ。分かりにくいレビューになってしまったが、謎が多い展開にネタバレしない程度に書いたためです。『さよなら渓谷』吉田修一(新潮文庫)
初夏には、大木から落ちた種が芽吹いて、可愛い姿を見せてくれます。赤子が手を開いたような可愛い双葉。カエデの一種だと思って、周りを見渡しても、それらしい木を見つけることができず、あとで画像検索をしてみたら、シナノキであることが判明しました。双葉上の子葉は、普通の葉と全然違う形をしているのですね。シナノキの芽生え
アオスジアゲハは、美しく俊敏な飛行を魅せてくれる蝶ですが、その素早さから、一生、虫取りアミでとらえることは不可能と子供の頃に思ってました。そのアオスジアゲハが地面に落ちて歩いています。強風か、突然の雨で、ダメージを受けたのか、少し鱗粉がはがれています。先日、角田山で見つけたウスバシロチョウ。この蝶はおっとりした性格で、手でも捉えることができるほど優雅に飛びます。子供の頃は、手で捕まえてました。飛び方が変だなと思っていたら、翅が破れています。今年の初夏は、天候が荒れ気味で、変化が大きく、蝶たちにとっては苛酷な気象だったのではないでしょうか。アオスジアゲハ
カツオを食べたいなぁと思って歩いていると、カツオゾウムシに会いました。赤さび色の粉が全身についていて、羽化したばかりの個体のようです。粉は、取れていき黒い体表が現れてくるとカツオブシみたいに見えるのでしょう。ということで、カツオのタタキを買って食べました。カツオゾウムシ
~最短で結果を出す科学的トレーニング~スロージョギングを推奨する本です。スロージョギングとは、歩く程度のスピードでニコニコしながら走れる程度の強度で走ることです。それを生活に取り入れていくことで、果てはフルマラソンを完走し、シロートでも3時間を切ることが可能だと言うのです。フルマラソンには興味がありませんが、読んでいて目から鱗の事実がいくつかありました。わたしは山歩きが趣味なのですが、スロージョギングは山の下りに似ているし、そのときにダイエットに効果がある食事の仕方などです。この本を読みながら、スロージョギングを実際にしてみましたが、はじめは上手くいかず、何回か読みなおし理解を深めると、うまくできるようになりました。そのとき気が付いたのですが、これは山を歩くときに行っているマタギ歩きと同じだということです...『ランニングする前に読む本』田中宏暁(ブルーバックス)
野暮用で、ふるさとの新潟県村上市に行ってきました。「村上新聞社」が6月3日で業務を停止し破産申告を申請したようです。村上市は、新潟県北部に位置する人口6万人の小さな市(面積は新潟県で1位)で、関川村を含む岩船郡が対象エリアになっていました。週刊で、発行部数が1000部程度に落ち込んでいたとのこと。3300万円の負債で破産と言うことでした。地元の人の話だと、村上新聞社から独立して立ち上げた「サンデーいわふね」とライバル関係にあり、競争に敗れたようです。「サンデーいわふね」も同じ大きさの週刊新聞で、対象エリアも同じ。ほぼ同じ内容の記事だということでした。どこが違うかと言えば、村上新聞:モノクロ画面にこだわり紙面はモノクロいわふね:紙面は全面カラーもう、これで勝負あった感がありますが、それに加え、村上新聞:ホー...村上新聞倒産
-現代戦争をどう終わらせるかーほとんどの戦争は内戦であり、国家対国家の戦争は数の面ではめずらしいものです。世界中の内戦の実態と、和平への取り組みの失敗と成功の事例をもとに、内戦の構造や和平成功・失敗の原因を探っていきます。最終的に国連は何ができるか、そして日本は何ができるかを提示しています。まず、第一に和平交渉に必要な条件は、包摂性の確保です。包摂性とは、多様な思想、民族、組織の代表を漏れなく集めて行うことだけではなく、それら全体が国家の復興に携わり、役割が与えられることが必要だと説きます。アフガニスタンの和平はタリバンを締め出したことから、再度、内戦に逆戻りしてしまいました。そして、タリバンを入れた和平交渉により平和へ向かっていくことができたのです。また、周辺国と、グローバル国も本気で和平を後押ししない...『内戦と和平』東大作(中公新書)
こんな題名の本を誰が読みたがるのだろう?Amazonの評価を見ると165個もついているし、わたしが持っている文庫本は、3年間で12刷を数えているから、純文学としてはかなり売れている本となります。内容は、主人公の刑務官の青年と、18歳になったばかりで殺人を犯し死刑判決を受けた少年の交流を中心に、心の揺れを描きます。主人公の青年も、孤児であり、孤児院の仲間である青年の自殺や、恋人だった女の結婚宣言などに心が揺れます。気のいい囚人を手心を加えて仮釈放を促しますが、その囚人がすぐに強姦事件を起こし、常習犯だったことを知ります。そのような複雑な状況を抱えながら、葛藤を感じる主人公ですが、中村作品の独特の絶望の中に熾火のように燃える生きるエネルギーが事態をほんの少し動かすのです。梅雨時に読むのも良いかなと思える作品で...『何もかも憂鬱な夜に』中村文則(集英社文庫)
フィリピンでアメリカ軍に降伏し民間人捕虜となった新聞記者の体験記。アメリカ軍は、日本軍より数段上の軍隊であったことが良くわかりました。合理的で近代的です。物資の供給や、兵士たちの態度など、当時の日本軍にはとてもまねできません。物資はボックス供給で、1つのボックスに10人分の物資が詰まっているものが供給されます。食器も、熱湯で洗浄し、あっという間に乾燥します。部下を殴らないと命令を遂行できない司令官は無能扱いです。戦場で戦った相手でも、自分たちは戦争をしたくて戦っているわけではない、上からの命令で仕方なくというスタンスが末端の兵士にはあります。記者によると第一次世界大戦のときよりアメリカは、確実に発展していたとのこと。現代の日本も、サッカーの試合会場で清掃をするとか、民度の高さを誇っていますが、少し前までは...『比島投降記』石川欣一(青空文庫)
暑くなってきたのでホラーでもと思って手に取ったのですが、ホラーというより青春オカルトミステリーものですかね。マイナーな都市伝説である記憶屋(依頼すると忘れたい記憶を消してくれる)をめぐる物語となります。主人公は、恋していた人に忘れられた痛みから、記憶屋を探しに行くことになります。記憶屋は、自分と接触した記憶も消すため、手掛かりがつかみにくいことが、この小説の面白さになります。わずかな手がかりから、記憶屋に近付いていくのですが、自分も記憶を消されているのではないか?記憶を消すことは悪いことではないのではないか?など葛藤が生まれるところが、個性的な物語となっています。記憶屋は男か女か、個人か組織か、断片的な情報を組み合わせながら、記憶屋の正体にせまっていきます。『記憶屋』織守きょうや(角川ホラー文庫)
ブログの今日のひとことに、1番好きな映画というお題がありました。1番と言うのはその時々で変るので難しいですが、とにかく何回も見ている映画としては、こんなのかな。サム・ペキンパー監督の『戦争のはらわた』アンジェイ・ワイダ監督の『灰とダイヤモンド』ビクトル・エリセ監督の『みつばちのささやき』岩井俊二監督の『四月物語』大林信彦監督の『転校生』などですが、なんとなく今回、YouTubeで見てしまったのが、『12人の優しい日本人』です。陪審員12名と、警備のおじさんとピザ屋の兄ちゃんしかでてきませんが、全員を好きになる映画だと思います。12人の優しい日本人FullMovie(Nosubtitles)12人の優しい日本人
銀色の大きなエゾオオカミを追うマタギの姿を描きます。絶滅に向かうエゾオオカミと、最新の銃を持ち、それを追う狩人の姿は、人間の身勝手さを匂わせる構成で、モヤモヤ感が全編に漂っています。それだけに駄作に思えますが、逆にそれがリアリティとして感じることができると、また違った面白さが見えてきます。直木賞作家としては、冒険的な設定だと思います。その辺を面白がれるかどうかで、評価が変わるでしょう。わたしは面白かったと思います。『銀狼王』熊谷達也(集英社文庫)
子どもの頃の虐待などで、愛着障害になってしまった人たちの生き様と、その治療法のヒントが書かれています。愛着障害と愛着不全は、似て非なるもの。これらは、他の障害と誤診されたりする場合も多々あるとのこと。シロートの私には複雑すぎて、読んでいて頭の中がゴチャゴチャになりました。このような心理学は、まだまだ発展途上の段階で、試行錯誤を伴うことも多いようです。自分自身もこっち系の心理に思い当たる節が多くあるので、参考になりました。もう還暦過ぎているので、自力で解決してしまっていることも多いのですが、他人と価値観が違うなあと思っていたことも、なんとなくスッキリ理解できた気がします。『「鍋がこわい」という病』高間しのぶ(ソレアブックス)
2泊3日の旅行も最終日。朝一に、B級スポット、心霊スポットであまり有名ではない源三窟(さんげんくつ)へ行きました。源義経の臣下である源有綱は、源頼朝に追われ、この小規模な鍾乳洞へ潜伏していたと言います。米のとぎ汁により発見されて捕らえられてしまいました。当時の様子が、人形で再現されています。鍾乳洞の中は狭く、なかなか迫力があります。資料館も規模の割に充実していて、江戸時代以前の銃刀の類もたくさん展示してありました。栃木には銃がたくさんある印象です。最期は、この旅行のメインとなる那須どうぶつ王国へ。なんと言っても、バードパフォーマンスが見どころです。これだけで、来た甲斐があるというものです。背景の森の中から谷を越え飛来してくる鳥たちが、観客の頭上擦れ擦れに飛行するパフォーマンスを見せてくれます。鳥の翼が起こ...那須・塩原方面旅行(3日目)
昨日は雨で、今日の午前中だけ晴れ、昼過ぎから雷という予報でした。那須ロープウエイを使って、午前中に茶臼岳に登って、雷が鳴る前に下山したいところです。朝は、霧がかかり視界がありませんでしたが、10時ころから少し晴れてきました。晴れたりガスったりと目まぐるしく変わる状況の中、茶臼岳の頂上をめざします。火山なので、前日からの雨の影響はなく、地面も濡れていませんでした。頂上付近の鳥居と、その奥に祠があります。那須岳神社。標高1915m。ロープウェイの駅から1時間かからず到着できます。御鉢をぐるっとわまって、下山。雨がポツポツ。駅に着くと土砂降りになりました。計算通りのタイミング(笑)雨の中、殺生石を見によりました。ここの木道は、雨にぬれても滑らないように加工がしてあって、安心して歩けます。少し前に殺生石が割れたと...那須・塩原方面旅行(2日目)
コロナ禍明けとなり、観光も本格的になってきましたね。今年は、退職したこともあり、今まで忙しくて旅行へ行けなかった梅雨入り前の季節に行くことにしました。まずは、大谷資料館へ。石の採掘所を地下に潜ってみることができる異世界スポットとなります。まるで巨大な古代遺跡の中にいるような雰囲気に圧倒されました。ドラマや映画、CMなどの撮影にも利用されているだけあって、写真や言葉では伝えきれない魅力があります。肉眼より写真の方が明るく映っています。肉眼ではもっと暗い雰囲気です。もう、悪の秘密基地みたいじゃ。次は、藤城清治美術館へ行きました。入場まで、小道を歩いていくのですが、その間にも影法師や、礼拝堂など見どころがあります。ステンドグラスは藤城清治の作品。美術館の中は、撮影禁止です。入口付近の売店では版画が売られています...今年の旅行は那須・塩原方面(1日目)
5月~6月に岩場に咲く可憐な花です。鏡と言うのは、葉が鏡のようにテカテカしているという説があります。イワカガミ
妻も子もいるがスーパー副店長40男の単身赴任先のアパートの窓を破り、魔法使い候補生の少女が箒に乗って飛び込んできたところから物語は始まります。視聴者が高齢化しているアニメなどには、よくありそうな展開ですから、ただのくだらないジョークみたいな本かなと読み進めると、なかなかどうして、社会問題とかいろいろ絡んでくるので、大人の読者にも満足できる展開となりました。14歳の少女を居候させているアパートに妻が5歳の息子をつれて乗り込んでくるシーンは、魔王降臨より恐怖に震えながら読みました(爆)。江の島花火大会をバックにラスボスは、爆弾放火男(無敵の人)との対決になり、エンターテインメント性もバッチリでした。徳間文庫はいい仕事していると思うので、少し漁ってみたくなりました。『魔法使いと副店長』越谷オサム(徳間文庫)
近年、英国から派生してきた言葉であるヤングケアラー。若くして、家族等の介護にいそしむ子供たちのことです。1クラスに2人はいるのだそうで、男女で1人ずつくらいの割合となりますね。自分も今でいうヤングケアラーだったので、時代とともにどのように理解されてきたのか興味を持ちました。内容は、かなり具体的なところまで、理解が進んできたように思えます。ただ、一言で、ヤングケアラーと言っても、個々に事情がちがうので、一概に、こういう支援がよいとは言えないところが難しそうです。特別扱いしないでほしいという気持ちもあるし、身内の至らない点を他人にとやかく言われたくないのも事実です。自分としては、若い時、「苦労を自慢できる人は幸せだな。ほんとうの苦労は見っとも無くて話す気のもならない」と思っていたくらいなので、当事者から本当の...『ヤングケアラーってなんだろう』澁谷智子(ちくまプリマー新書)
2008年の第138回芥川賞受賞作。特徴的な文体で、読みにくそうと思ったが、けっこう、読んでしまいました。へたっぴに見える文章ですが、すらすら読めてしまうのは、面白いですね。題名の「乳と卵」は、豊胸手術をしようと上京してきた姉(乳)と、女の体の中にある卵子を気持ち悪いと考えるその娘(卵)が、主人公の家に泊まった3日間を描いているということらしいです。つらつらと日常が続いているような描写がつづきますが、女性の性的なことを書くと女流文学的というスタンスなのかという感じの不快感を感じました。最後の方は、暴力的な親子喧嘩が勃発して、この辺も、最後に盛り上がりを持ってくるのが純文学的というスタンスなのかと不快感を感じます。なんとなく純文学の賞を取るには、こういう構成にすると、文体が変わっていても大丈夫と挑戦的な感じ...『乳と卵』川上未映子(文春文庫)
わたしの所有している図鑑には、シャガよりヒメシャガの方が大きく扱われていたのですが、近所で見かけるのはシャガがほとんどで、ヒメシャガは初見でした。思っていたより、小さく可憐な花でした。なるほど、こちらの方が山野草っぽい。ヒメシャガ
──虐待された人の生き方から知る心の幸せ──虐待されて育てられた人に特有の感情が「消えたい」ということでした。「死にたい」と「消えたい」は、似ているようで異なると言います。死にたいは、生きていたことを前提としていますが、消えたいは、生きていない、ただ存在している感覚からくるのだそうです。そう言った小さな違いを事細かく分析し、虐待されてきた人たちを救おうとする試みが書かれていました。普通の暮らしをしてきた人たちと、世界の感じ方の違いも、図式で描かれておりわかったような気にさせられます。しかし、普通の人たちでは、とても理解しえない感覚もあるようです。分った気になってしまうことも危険だと感じます。『消えたい』高橋和巳(ちくま文庫)
家から4km離れているのですが、自転車でいけば30分くらいですので、ちょうどよい運動になります。はじめて入館しましたが、思った以上に設備が充実していて、前に住んでいた田舎の図書館とは大違いでした。読みたい本もたくさんあるのだけど、今日は偵察だけにしました。飲み食い専用コーナーもあって、水筒と弁当を持っていけば、1日中、図書館から出ずに過ごすことも可能です。マンガも充実していて、ドカベンが全巻揃ってました。あの、現代スポーツ漫画の原型を築いたと言われる「ドカベン31巻」もありました!試合をしながら、各キャラクターの過去の隠れたエピソードの回想シーンが挿入されるという構成は、その後のスポーツ漫画の原型となりました。子どもの頃、この巻だけ、もっていて、ボロボロになるまで読んだ思い出の漫画です。こんど、ゆっくり読...県立図書館にドカベン31巻があった。
もう、そんな季節になったかな。うちのマンションは川沿いにあるので、そこから湧いたものだと思われます。羽の色から、亜成虫というヤツでしょう。カゲロウは、成虫になる前に、幼虫と成虫の間の亜成虫という形態をとります。羽の透明度が低いのが特徴とのこと。マンションのエレベーターにカゲロウ
この前、読んだ小説に出てきた焼きピーマンを作ってみました。小説の中では炭火の上で転がしながら丁寧に焼くのですが、面倒なので、レンジメイトプロを使って電子レンジで焼いてみました。思っていたより水分多めで、良く言えばジューシー、悪く言えば、焼き物の味の濃縮が少ない感じで、めんどくさがらずに焼いた方が良いかなと思います。ついでにアスパラガスも焼いてみましたが、こちらは甘くてジューシーに焼けました。しかし、やっぱり、レンジメイトプロは、時短家電の範疇なのかなと思いました。焼きピーマン
ジョウカイボンの一種で、主に肉食らしい。漢字で書くと「浄海坊」で、平清盛のこと。平清盛は、この虫に刺され高熱を出して死去したという誤解をもとに名前が付けられたという説がありますが、そんな毒を持っていないようです。あまり、存在感のない虫なので、名前だけ誤解されて派手になっちゃったみたいです。アオジョウカイ
南フランスの片田舎にある使われなくなった風車小屋を買い取り、そこに住んで、徒然なるままにつづった、掌編、エッセイ、小話の類が詰め込まれています。盛りだくさんの内容で、中には、当時の社会的背景を知っていないと理解が難しいものもあり、わたしの教養では面白さを感じることができない掌編もありました。背景にある田舎の暮らしにはあこがれますが、それとは関係ない内容のものも多いので、そちらに期待して読むと薄く感じるかもしれません。『風車小屋だより』ドーデー(岩波文庫)