コジは「ダ・ポンテ三部作」のひとつ。音楽は好きなんだけれど、いつも何となくもやもやしてちょっと苦手だった。でも、大西宇宙さんがグリエルモ役で出演というのでチケットを取ってみた。ミキエレット演出の今回の公演は、初演が2011年とのこと。舞台が18世紀のナポリから現代のキャンプ場に移り、現代感覚の楽しい作品になっていた。最後も、現代ならそうなるよね、すっきりした終わり方。重唱が美しくて聞き所満載。デスピ...
氷点下4℃とかいう寒い朝のわりには暖かな日差しが心地いい午後、と思っていたらば日が傾くころには冷たい風、という木曜日、久しぶりのランチ会でパレスホテル東京へ。最近のホテルのお食事は値段の割に貧弱。だいだい、オードブルとメインとデザートの3品。今回もそんな感じ。ま、物価高騰の折なので仕方いのかも……。とはいえ、他愛もないおしゃべりも弾んで楽しんだ。この日の装いは、ちょっとおめかしして、はんなり系。みんな...
伝統文化交流協会主催「味方玄の『能楽ちょっといい話』」を聴きに清澄庭園内の大正記念館まで出かけた。今回は、木曽義仲の忠臣かつ愛妾として語り継がれる女武者・巴御前のお話、戦場に散った気高き愛のお話だ。主君とともに命を絶つことを許されなかった女性の無念と悲しみを描いた曲。年配の能楽師が舞うよりも若い方のほうがふさわしいそうだ。木曽義仲が亡くなった後のお話は、昨年の大河でも描かれていたけれど、彼女がその...
例えば組成物の発明の明細書には実施例として具体的な例が記載されている。市販の薬品や材料などを使用する場合、製造業者の名前が、例えば、Irgacure 819((BASF社製)などと併記されている。この会社名については、翻訳者が調べて正式な会社名を書くことと指示されることが多いのだけれど、最近はグローバル企業が多くて、国ごとに社名が違っていたり、ホールディングスの形態をとっていると中で細かくいくつもの会社を持ってい...
ながもち屋さんが査定してくれている間に、サントリー美術館で「京都・智積院の名宝」展を鑑賞した。京都東山にある、真言宗智山派の総本山である智積院が数百年にわたって守り受け継いできた名宝が寺の外に勢ぞろいするとの触れ込みのせいかとても混んでいた。見どころは長谷川等伯一門によって描かれた金碧障壁画群なのだけれど、興味深かったのは、この障壁画群が智積院にあるのかという、その経緯だった。智積院は、室町時代中...
もう着なくなった着物や帯を委託販売してと貰おうと、ながもち屋さんに伺った。ながもち屋さんというのは、着物や帯の委託販売業者である。預かった着物や帯を販売して、その半分がながもち屋さんの取り分というシステム。と、思っていたらばなんと、委託販売手数料が50%から60%に上がっていた。つまり、私の取り分は40%になっていた。この1月から変わったのだそうだ。それもショックだったのだけれど、対応も酷かった。ずっと予約...
特許明細書では「対向する」という語は「向かい合っている」という意味で使われる。訳語には
昨日に続いてお酒の話。年始から年始にかけて、いろいろお酒をいただいた。そのうちの一本。長崎県壱岐市の麦焼酎である。壱岐は麦焼酎発祥の地なのだそうだ。ウイスキーを水で薄めたような味。麦の蒸留酒だし、樽熟成してるからね。酷のある深い味わいを狙ったのだろうけど、かえって物足りなさを感じてしまう。悪くはないけど。 ...
先月、石垣島に行って、お土産ではなく自分のために買って来た泡盛のみ比べセット。どれも美味しかったけど、一番左側が私の好み。ロックがいい。でも、こういう系のお酒はどこがどういいかとか表現できない。 ...
暮れにメルカリで正絹の赤い長襦袢を手に入れた。着物の袖から覗く赤い色にあこがれていた。で、襟をつける前にお洗濯。身丈はちょっと長めだったから少し縮むくらいでいいのだけど、袖は縮まないように、重り代わりにクリアファイルを2枚づつ入れて干している。さて、どうなりますことやら。...
分子の一部分を moiety という。Wikipedia には次のように記載されている。https://en.wikipedia.org/wiki/Moiety_(chemistry)In organic chemistry, a moiety is a part of a molecule that is given a namebecause it is identified as a part of other molecules as well.Typically, the term is used to describe the larger and characteristic parts oforganic molecules, and it should not be used to describe or name sm...
あるフィルムの収縮率についていの説明で、「最も収縮する少なくとも一方向における収縮率」という表現があった。最初、「最も収縮する方向が複数あって、そのうちの少なくとも一方向の収縮率」と解釈して、
2日にご近所の神社にお参りした時の着物の裾がひどいことになっていた。因みに、着物は、2013年に仕立てた西陣お召。袷の着物は大概のこうなる。「たけかぶり」とか「袋」とかいう。裏の八掛と表の生地の湿気などによる収縮率の違いが原因らしい。恰好が悪いうえに、直すのに結構お金がかかるので、最近は、八掛にゆるみを持たせて仕立ててもらうようにしている。自分で直している人のブログもあったけど、私は自信ない。...
時代遅れのRock’n’Roll Band
正月のテレビがあまりにもつまらないので、Amazon Prime で「コウノドリ」を見て1日ぼーっと過ごした。そして、YouTubeで探しちゃいました。これ。...
栃木から戻り、近くの神社へ初詣(と言っていいのかな?)。娘にも着物を着せて、二人でお参りした。隣の公園にはもう梅の花。でも、紅葉も残っていて、秋と春が同居していた。ベビーカーを引いたご夫婦や、遊具で遊ぶ子供たちで賑わう、平和な冬の休日の風景だ。昨日、Twitter のトレンドに入りしていた「#新しい戦前にしないことが私たちの責任」という言葉を思い出した。...
あけましておめでとうございます。大晦日の夜、玉置浩二のMemory からの安全地帯「I love you からはじめよう」に心をを震わされ余韻に浸っていたらば、さらに上を行く「時代遅れのRock’n’Roll Band」で、おじさんパワーに感涙の紅白。素晴らし1年のしめくくりだつた。歌に込められたメッセージを素直に受け止めたい。 で、今は3年ぶりに栃木でお正月。とはいっても喪中ではある。そして3年ぶりに市内の神明宮に初詣。もう3...
「ブログリーダー」を活用して、miemamaさんをフォローしませんか?
コジは「ダ・ポンテ三部作」のひとつ。音楽は好きなんだけれど、いつも何となくもやもやしてちょっと苦手だった。でも、大西宇宙さんがグリエルモ役で出演というのでチケットを取ってみた。ミキエレット演出の今回の公演は、初演が2011年とのこと。舞台が18世紀のナポリから現代のキャンプ場に移り、現代感覚の楽しい作品になっていた。最後も、現代ならそうなるよね、すっきりした終わり方。重唱が美しくて聞き所満載。デスピ...
全然予定してなかったのだけれど、中村恵理さんのパフォーマンスを絶賛する声があちらこちらから耳に入ってくるので、急遽、チケットとって千秋楽の公演に行ってきた。(2024/5/29)2022年だったか、コロナ下で招聘した外国人アーティストが来日できず、カバーでヴィオレッタを歌った恵理さん見て、新国立劇場でも日本人がヴィオレッタやるんだなと、感激したのだけれど、その時からさらにさらに、声も演技も幅を広げてました。第...
billboard classics 玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2024
ぜひともこの帯を締めていきたいと、国立新美術館で開催中のマティス展へ行ってきた。(on May 17, 2024)マティスが最後に辿り着いた切り絵の技法とヴァンスのロザリオ礼拝堂を中心に紹介する展覧会。鮮やかな色彩で描いたフォーヴィズム時代の絵画を期待して行くとちょっと肩透かしかもしれない。その時代の作品もいくつかはあったけれども、晩年の作品を現代の技術で再現することに重きが置かれていた気がする。衣装デザイン、壁...
私の仕事では、google検索におけるヒット数ってとても重要なのだけれど、最近、日本のgoogleもアメリカのgoogleもヒット数が表示されなくて、不便を感じていた。ある表現、ある言葉がどれだけ一般的かを知るには必要な数値なのだから。でも、Tools(google Japan は「ツール」)をクリックすると表示されるということ気づいた。もしかしてみなさん、ご存じでした? ...
金曜日の夜、最近ちょっと注目している若手のテノール歌手、工藤和真さんの初めてのリサイタルに紀尾井ホールまで出かけてきた。初めての一人だけの舞台ということで、ちょっと緊張モードのトークでしたが、貴重。プライベートなこともいろいろお話になっていた。年齢も誕生日もしっかりメモしたわ。<プログラム>今日もひとつこの道空を見上げてかわいい口元麻の歌妖精の瞳ハナミズキーー休憩ーーこの清らかな住まい母さん、この酒は...
連休中の晴れたある日に衣替え。まだ、気温によっては着るかもしれない袷を残して、単衣と薄物に入れ替えた。 棚から移した袷は、クリーニングに出すものと秋までしまっておくものとに分け、たとう紙も取り替えたり、あれやこれやで丸一日費やした。なのに、このところちょっと肌寒い。 ...
一生シングルでいるつもりの娘の誕生日のお祝いに「シャトー・メルシャン 穂坂シラー 2019」を開けた。3年前に購入したけれど、もう少し待った方がいいかもと思い我慢していたのだけれど、正解だった。ガーネットの色合い。赤い果実の香りと白コショウの香り。一口含むと爽やかな酸。そのあとにくるヴァニラとビーフジャーキーのようなスパイシーな感じと軟らかいタンニン。とっても心地よい。好きだわ、これ。お料理は写ってない...
地球温暖化のことを調べていたら「ティッピング・ポイント」という言葉が出てきた。英語では tipping point。 ”tip”は動詞の「ひっくり返る」の意味。つまり「転換点」。日本では、気候変動を議論する際の専門用語みたいなものだ。ティッピング・ポイントを超えると、地球システムに不可逆的な変化が起こるり、地球環境が制御できなくなり、気候変動が一気に進むという。産業革命前に比べて地球の平均気温が1.5℃を超えて...
4月21日(日)梅若会定式能へ。弱法師は2度目。一度目はこちら→ http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-entry-389.htmlシテ(俊徳丸) 小田切康陽ワキ(高安通俊)福王和幸アイ(通俊の供人)高澤祐介今回は「盲目之舞」という小書。この小書がつくと、天王寺の由来を語るクリ・サシ・クセの部分が省略される。後半のイロエも 杖と扇を持って舞う、短めの舞に変わる。その後、シテが心象風景を謡いながら橋掛かりへ行き、杖で欄干を...
先日、現地の代理人の英文チェックで、以下のようなコメントときで訳文の修正があった。In some cases the term
先月、たまにしか仕事が来ない会社からの案件を受けた。その件の支払い明細が昨日、送られてきたのだけれど、こんなだった。この会社、前から報酬とその消費税のトータルから源泉徴収税を差し引いていて、気にはなっていたのだけれど、消費税非課税だった時には、最終的に消費税分も所得として後から税金がかかるので、同じことだし、インボイス制度が始まったら、計算方法を変えるものと思っていたのだけれど、まさか、変えてない...
この前の日曜日に、二期会オペラ『ドン・カルロ』を観に、生憎の雨だったけれど上野まで。『ドン・カルロ』は、16世紀のスペイン宮廷を舞台にしたヴェルディーの傑作だけれど、 絢爛豪華な超大作でコストがかかりすぎるため、日本ではたま~にしかやられない。今回は、5幕で4時間超の長い演出ではあったけれど、舞台を20~30年後の未来のスペインに設定し、現代的でシンプルなセットになっていた。描かれる価値観は16世紀のままな...
「セルロースエステルは、セルロース分子が有する水酸基の少なくとも一部が、エステル化された化学構造を有する化合物である。」これを、私、Cellulose ester is a chemical having a structure ~in which the hydroxy group of the cellulose molecule is at least partially esterified.って訳してたのです。で、今日、見直していてびっくり! 何でこんな間違いしたんだろう、って。セルロースってさ、グルコースがたくさ...
日本舞踊を一緒にお稽古しているお友達からご招待券をいただいたので、歌舞伎座で標記の公演を鑑賞してきた。演目は『双蝶々曲輪日記 角力場』と『水戸黄門 讃岐漫遊篇』どちらもよく知られている、わかりやすく楽しいお話。でも、ガラガラ。平日の夜の部って、いつもあんなものなのかしら?因みに、濡髪長五郎は獅童さん、放駒は巳之助さん、吾妻は種之介さん、黄門様は彌十郎さんだった。いただいたチケットは1階2列42番、上...
ようやく、というか突然に秋がやってきたので、夏物を洗濯。木綿の浴衣と、シルック(ポリエステル)とたぶん麻のきもの。私は、着物用の洗濯ネットは使わない主義。あれに入れると水が布に十分に浸透しない。大概は手洗いするのだけれど、3枚もたまっちゃったので、洗濯機のドライモードでやってみた。ただし、脱水は慎重に。少し前に、Instagramで知った干し方が秀逸だ。袖を伸ばすのではなく、内側に畳むようにして干す。着物ハ...
真夏から一気に晩秋になってしまったようなここ数日の気温。暑かった9月のコーデをまとめました。左上から右へ順に① 青山華の会にて「ふるあめりかに袖はぬらさじ」@新橋演舞場鑑賞きものは 7代目永治屋清左衛門帯は、手すき和紙を織り込んだ博多織② 着付け教室@新宿きものは 米沢白根澤織物さんのうさぎ柄の捩り織帯は①と同じ③ 調布日本舞踊連盟主催の着物あれこれ講習会@調布たづくりきものは 小糸染芸さんの紋紗帯は小菊の刺...
一般的な理解と特定に分野で使われている言葉では定義が異なることがある。例えば、ラミー。英語で ramie。一般的な織物の世界でラミーと言えば苧麻のことなのだが、和装の世界ではラミーは、手紡ぎではない紡績した苧麻の糸のことを指す。苧麻は、繊維を細かく裂いて、縒って長くつなぐ「積む」という作業が必要で、現在は多くの場合、紡績機を使って、一度砕いた麻の繊維を固めて糸にする「紡績」という方法で糸が作られる。「紡...
先日、所属している踊りのグループが着物のあれこれについての講習会を開催した。講師は踊りの大先生。先生の経験を通して知ったリ身に着けたりした着物のあれこれを話してくださったのだけれど、先生は踊りの師匠ではあるけれど着物の専門家ではないので、いろいろはてな?なことが多かった。一番は、織の着物はみんな紬だと思っていらしたこと。紬は織の着物だけれど逆は成り立たない。お召しを紬とおっしゃたのにはびっくりした...
たとえば、「四ホウ酸ナトリウムはNa2B4O7で表される」というとき、ずっと、
我が家のびわの木にたくさん実がなった。こんなに実がつくのは数年ぶり。これ以上熟すとカラスにみんな食べられちゃうので、まだちょっと早いと思いつつも収穫。お店で買うのと違って甘味は薄いけれど、酸味が心地よく口中に広がる素朴~なお味。部屋に置いておくと、もう少し色づいておいしそうに見えるのだけれど、味はボケる。話のタネにお近所にもおすそ分け。喜んでいただけたかどうかは微妙だ。 ...
左上から右へ順に① 踊りのお稽古きものは友人のお母さまの遺品、帯は菱屋善兵衛さんの半幅帯①と②の間に 「5月第2週振り返り‐‐きもの」で書いたのが2つ。② 日本舞踊のグループ TOKYO日本舞踊LIFE 2周年記念パーティーきものは永治屋清左衛門の唐衣、帯も永治屋清左衛門の真綿袋帯③ 調布伝統文化交流会で踊る演目の全体稽古きものは黄八丈の単衣、帯は米沢の紬の半幅帯④ 龍工房さんを講師に組紐体験でミサンガ作りきものは本藍のろ...
玉置浩二 シンフォニックコンサート 2023
「碇潜」と書いて 「いかりかづき」と読むそうだ。かずき(潜き)って私のPCでは変換できないのだけれど、広辞苑には載っていた。「水中にもぐること。または、その人。」だそうだ。「淡海(おうみ)の海に潜せな」と古事記の例も。「碇潜」は、「壇ノ浦の戦い」で海に沈んだ平家の武将のお話。祖母・二位尼(にいのあま)にいざなわれて、三種の神器とともに入水した幼い安徳天皇と運命を共にした総大将・平知盛の修羅の苦しみ描...
ご近所から野ぶきをいただいたので、ちょっと頑張ってみた。お出汁たっぷりで煮てみた。ちょっとあく抜きしすぎたかな? もう少し、苦みがあってもよかったかも。でもおいしかった。葉っぱはフキみそ風に。自分で言うのもなんですが、激うまでした。 ...
先日、新聞を見ていたら、昨日の将棋名人戦の記事に「定跡」という文字を発見。「定石」じゃなく? と思いつつも、「定石」はもともと囲碁からきている言葉なので、将棋の世界では「定跡」とするのかもしれないと、調べてみた。広辞苑の第6版では、「定石」を①囲碁で、長年の研究によって、部分的に双方ともに最善とされる、きまった形の打ち方。〈運歩色葉集〉。「―通りに打つ」②転じて、物事を処理する時のきまった仕方。「捜査...
自分の着物コーディネートを振り返る。●火曜日 「味方玄の能楽ちょっといい話」へのスタイル。寺島利男の小紋と尾峨佐染繍の汕頭刺繍の名古屋帯5月も中旬になればもう単衣だろと思っていたら、今週は意外に涼しかったのでまだ袷を着ている。帯締めは道明の唐組、帯揚げ縹とグレーのちりめん帯揚げを赤系に知ればよかったかな~。帯のお太鼓がよれよれ。何で? そう見えるだけかしら?●金曜日 着付け教室@青山きもの学院月に1...
伝統文化交流協会が主催する「味方玄の能楽ちょっといい話」という会が時々ある。今回は「杜若」。季節的に選ばれたということもあるけれど、7月に味方さんが主催するテアトル・ノウでご自身が舞われる曲の紹介という意味もあるのだろ。テアトル・ノウのチケットをすでに先行予約している私としては、公演前にぜひお話を伺いたい。ということで会場の清澄庭園まで出かけた。『杜若』は『伊勢物語』第九段の「唐衣着つつ馴れにし妻...
もう祝ってやることもないとは思いつつ娘の誕生日にあわのワインを開けて乾杯。シャトー・メルシャン 岩出マスカット・ベリーA トラディショナル・メソッド 2020赤ワインのスパークリングだ。シャトー・メルシャン初の試みとのこと。イチゴの甘い香りと炭酸のさわやかさ、そして、タンニンを感じるよりもしょっぱさがくる。以前、同じヴィンヤードでとれた甲州きいろ香を飲んだ時にも感じたしょっぱさだ。岩出の土地の特徴なのかし...
「インク成分が凝集する」ってどういうことだろう?ある成分の分子が集まって塊になることなのか、成分が構成する粒子が集まって塊になることなのか、単にインクが固まることなのか、「凝集」の定義と特定の文章の中で意味していることが一致しない場合が多いようにも感じている。書いてある内容から判断するに、インクの水分が蒸発して固まることを言っていると思うのだけれど、どういう訳語が適切なのかしら、ともう何年も、この...
アイーダの鑑賞は、きものsalon というきもの雑誌が主催するサロン・ド・オペラの会に参加してのことだった。きものを着てオペラを観てから、その余韻とともにディナーを楽しむという会で、年に1度(もしかした2回?)開催されるイベントだ。何度か参加させていただきている。人気の高いイベントなので抽選があったりする。今回は先着順だったおかげで参加できた。一人でオペラを観るときは、2階か3階の真ん中のブロックのシート(...
新国立劇場の25周年記念公演『アイーダ』の千穐楽に行ってきた。演出はフランコ・ゼッフィレッリ。この『アイーダ」 は新国立劇場の記念公演としての定期的に上演されている。前回は2018年4月に20周年記念公演は私も観た。前回の公演についてはここで少しだけ書いた。華やかな衣装、装飾を凝らした舞台は前回と同じなのだけれ、総勢300人を超える出演者が舞台の上に集まっている光景は、コロナ禍では無理だったのではないかと思う...
「こがねい春の能」に出かけた時の装い。迷った挙句、春を感じられる装いに。ってどこが? って言われるかもと思っていたら、娘に「春らしい色だね」と褒められた。羽織はもう薄物でもいいかな、と思って出かけたのだけれど、帰りの時間には冷たい風が身に染みた。日が暮れると、まだまだ寒い日もある。着物は結城縮。結城縮はシャリ間のある結城紬で単衣に仕立てるのが普通なのだと思うけど、今頃の季節に着たくてあえて袷で仕立...
観世流能楽師で、期待の若手と勝手に私が押している川口晃平さんが主宰する「こがねい春の能」を観に小金井宮司楽器ホールへ。能楽堂ではなく一般のホールでのお能だ。シテは舞台に柱がないと舞えないので、代わりにガラスの柱が3本だっていた。屋根もないので空間が広いく舞台がとても大きく見えた。ガラスの柱から反射する光が効果的。壁には松はなく、橋掛かりにもない。ガラスの柱だけの舞台で仕舞が2曲と狂言「清水」。能が始...
もう1週間も前のことになるけれど、会期末間近に迫る「エゴン・シーレ展」へ上野の東京都美術館まで出かけた。上野は、散りかけた満開の桜が美しく、観光客でにぎわっていた。エゴン・シーレ展も、平日にもかかわらずたくさんの人が訪れていた。同時代にウィーンで活動していた画家の作品もたくさん出品されていて(もちろんクリムトも)、見ごたえのある展覧会だった。エゴン・シーレは夭逝の天才画家というイメージだったけど、...
確か2020年に手に入れたのだけれど、2,3年瓶で熟成させるとまろやかに進化するとのいう話だったので、我慢していたワイン。スパイシーな香りが印象的で黒い実の香りも豊富。かなり重めのワインかと思いきや、酸が効いていて爽やか~、と思っているとタンニンもしっかり残る、というなんとも楽しいワインだ。本当は胡椒のきいたお肉がいいのだろうけれど、あり合わせのソーセのとお野菜を煮込んだだけのお料理。でも、ゆず山椒を...
娘がオシカツで熊本に行くというので、日本酒を買ってきてもらった。九州なのに熊本には日本酒がたくさんあるので、飲んでみたくなったのだ。とはいっても、「美少年」は何年も前に飲んだことあるのだが……。夫曰く、熊本は日本酒の南限だとか。ま、調べてみたら、全然そんなことはないらしいい。そう宣伝している酒蔵はあったけれど。買ってきてもらったのはこれ。山村酒造 特別純米「れいざん」。精米歩合60%というだけあってお...
特定の分野では、組成物の含有量をいう際に「内掛け」とか「外掛け」とかいう言葉を使うらしい。利益の計算ではよく使うらしいが、含有量の「内掛け」とか「外掛け」ってどういうこと?ということで、調べてみた。「内掛け」とは、組成物全体(計算に含めない成分の除いた全体)を100質量%としたときに、100質量%中のそれぞれの成分割合例えば、「耐火軽量骨材を内掛けで90質量%含む」とあれば、耐火軽量骨材の含有量を...
3月11日はちょっとハードな一日だった。3.11のチャリティーコンサートに行く前に、観世能楽堂でお能を鑑賞。「三人の会」という観世流の若手シテ方能楽師三人が主催する会の特別公演があったのだ。三人のうちのひとり川口晃平さんは、私が最近注目している能楽師。「山姥」を舞った。晃平さんは声が通って、謡がとても心地よい。舞も大きくて美しい。ところで、観世能楽堂は今回が初めて。実は来年、ここの舞台で踊る予定。と...
「全音楽界による音楽会」という3.11チャリティーコンサートというのに行ってきた。このコンサートは、2011年3月11日の東日本大震災で孤児となった子供たちを成人するまで援助しようという趣旨で毎年3月11日に行われている。発起人はコシノジュンコ、三枝成彰、堤剛、林真理子、矢内廣、湯川れい子など。会場となっているサントリーホールや、チケットを取り扱うチケットぴあも協力しているとのこと。チケットは無料なのだ...