1週間前のことになってしまったけれど、上野でミロ展を鑑賞した。染色作家の寺島利男先生から東京都美術館で開催されている日本新工芸展の招待券を頂いていたので、ついでにミロ展を鑑賞したというわけなのだけれど、これがことのほか面白かった。展示は若き日の彼の作品から時と共に変化する作風を追っていくという構成。時代時代の主流となっていた表現方法の影響を受けながら、自分の世界を確立している過程がよくわかる。キュ...
1週間前のことになってしまったけれど、上野でミロ展を鑑賞した。染色作家の寺島利男先生から東京都美術館で開催されている日本新工芸展の招待券を頂いていたので、ついでにミロ展を鑑賞したというわけなのだけれど、これがことのほか面白かった。展示は若き日の彼の作品から時と共に変化する作風を追っていくという構成。時代時代の主流となっていた表現方法の影響を受けながら、自分の世界を確立している過程がよくわかる。キュ...
前日の夜に友人からLineでお誘いがあり、急遽、シンフォニー朗読劇「ベートーヴェン~魂の交響曲~」を観劇することになった。日本青年館ホール on May 3, 2025ロマン・ロランの著作を基にした、朗読とピアノとオーケストラ、歌手による演奏・歌唱によるシンフォニー朗読劇で、ベートーベンの「交響曲第9番」誕生から200年を記念した作品だという。ロマン・ロランということは『ベートーベンの生涯』なのかなと思ったが、そうでも...
化学系の明細書の英訳で化合物の「基」を列挙する場合、「基」を全て訳すのか、「基」を訳してgroupとした場合、 冠詞をどうするか、よく迷う。「置換基Rはアルキル基であることが好ましい。アルキル基としては、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、tert-ブチル基、sec-ブチル基、エチルヘキシル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1-アダマンチル基、2-アダマンチル基...
広上淳一&日本フィル「オペラの旅」Vol.1 ヴェルディ『仮面舞踏会』
広上淳一&日本フィル「オペラの旅」Vol.1 ヴェルディ『仮面舞踏会』を観てきた。4月27日 サントリーホール(セミ・ステージ形式/全3幕/字幕つき)指揮:広上淳一[フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)]演出:高島勲アメーリア:中村恵理リッカルド:宮里直樹レナート:池内響ウルリカ:福原寿美枝オスカル:盛田麻央シルヴァーノ:高橋宏典サムエル:田中大揮トム:杉尾真吾合唱:東京音楽大学広上淳一さんが日フィルでの最後の...
ある物質を合成したあと、分液漏斗などで「相」分離して抽出する場合、例えば、反応液を分液漏斗に入れて、酢酸エチルと水を使って抽出する場合、分液漏斗の中には、酢酸エチルの有機「そう」と水の「そう」と2つの「そう」ができる。この場合の「そう」は「層」なのか「相」なのか。調べてみたら、分液漏斗を使った溶媒抽出の場合は、層=layer を使うことが多いようだ。分液漏斗内では、実際に上層と下層の2層ができる。実際に...
先日、某呉服屋さんの大島紬展にお邪魔したところ、ボンタンアメをお土産にいただいた。鹿児島のセイカ食品というところの製品なのだそうだ。だから大島紬展のおみやげというわけ。 これ、最近、SNS上で「尿意が消えるからライブ参戦時に便利」ということで話題を呼んでいるのだと、娘が教えてくれた。お主な原料の糖質や炭水化物が水分子と結合して、身体の中にグリコーゲンという形態で蓄えられるので、水分を身体に蓄えや...
Billboard Classics 玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2025
今年も、「こがねい春の能」にお邪魔した。「こがねい春の能」は、観世流能楽師川口晃平さんが毎年3~4月ごろに小金井の宮地楽器ホールで開催するお能の会。小金井市出身の川口さんが市民にお能を知って楽しんでもらおうと、能楽堂でなく一般の音楽ホールで開催している。能舞台の松の代わりは、墨絵師 阿部朱華羅さんによる墨絵のお軸が3本。柱はまだガラス製のものが3本(未だ笛柱がない)。上演中にこの柱に光が当たると、普通の...
着付け教室のゼミ生(高等師範科終了生を対象にさらに腕(?)を磨きたい人たち)に桐生への日帰りの産地見学会が行われた。「桐生織」という織物を私は知らなかった。というのは、着物や帯の織物というよりは、日常生活に使われるすべての織物をそう呼ぶからなのだ。歴史は古く、続日本紀に、今から1300年ほどの前にこの地に織物産業があったことが記されているとう。徳川11代将軍家斉が好んで着用したことから「お召」と呼ばれる...
ある案件で「ポリエステル中の各種モノマーユニットの帰属を1H-NMRにより行う」という文があり、Assignments of monomer units in the polyester are performed using 1H-NMR.と訳したらThe confirmation of the attribution of various monomer units in a polyester is performed by 1H-NMR.って直されて、かなり驚いた。confirmation もなんだかな~だし、「各種モノマーユニット」を various monomer units とした...
思い浮かぶのはreducing pressuredepressurizedecompressかな?reducing pressure は、圧力を下げる一般的な表現で、対象や方法が具体的でない場合にも使えるが圧力を完全にゼロにする意味はない。 Reducing pressure in daily life can help relieve stress.などという、日常的なことにも使える。depressurize は、特定の環境や容器の内部の圧力を意図的に下げて、周囲の圧力(通常は大気圧)に近づける...
3月初めに、踊りの先生門下のつどいがあった。カジュアルコーデでもいいかな、と安易に考えて、着物はカジュアル寄りの訪問着にした。とはいえ、人間国宝 中村勇二郎の型紙を使った訪問着。ところが参加してみると、みなさん、そこそこフォーマル。なのに、私の帯がこれまたカジュアル系だったため、何となくい居心地が悪い気分に(と、たぶん自分だけが思っている)なってしまった。で、今後のために、その日に着ていった着物に合...
川口晃平さん主催の「こがねい春の能」の事前講座も兼ねた令和アカデミー倶楽部主催の能楽講座が三光院で行われた。晃平さん(いや川口先生)の講義のあと、この寺名物の「竹之御所流精進料理」もいただくとう趣向だ。三光院は、武蔵小金井から北へ15分ほど歩いたところにある臨済宗の尼寺である。昭和9年京都嵯峨野の尼門跡寺院 曇華院(どんげいん)から招かれた米田祖栄禅尼により開祖された。ここの精進料理は曇華院から伝え...
ポリエチレンテレフタレート構造を導入した非晶性ポリエステルを英語にする場合、① amorphous polyester incorporating polyethylene terephthalate (PET) structure② an amorphous polyester incorporating a polyethylene terephthalate (PET) structure③ an amorphous polyester incorporating the polyethylene terephthalate (PET) structureなどが考えられる。① は polyethylene terephthalate (PET) structure が無冠詞で、...
珍しいお酒をいただいた。「江戸開城 純米吟醸原酒」。東京をイメージした日本酒だそうだ。東京湾醸造という都心のビルの中にある酒造で、東京の水道水を利用して都会ならではの酒造りをしているという。原酒というだけあって中で徐々に変化しているようだ。開けたては微発砲。日本酒にしては酸味が強く自己主張も強い。2日目は酸味とフルーティーな甘みとが喧嘩しいるような微妙なお味。吟醸だけにえぐみのようなものはないのだけ...
梅若会の特別なお能の会「梅若別会能」に行ってきた。去年の踊りの会でご縁をいただいた観世流能楽師の山中迓晶さんが急遽代役で舞台に立たれるというので、ご本人にチケットをお願いして、久々のお能鑑賞。そしたら、なんと正面最前列の真ん中で、きざはしが目の前という位置。「八島」は、シテに梅若長左衛門、ツレに梅若景英で、弓流と素働と奈須与市語の小書。この曲何度も観ているから、地詠や詞章で情景が浮かぶ。内藤連さん...
久保田の萬壽をいただきました。これはちょっと別格ですね。雑味がなく、ふくよかで、華やかで、深みがあって。あ~、幸せな時間。でも、翌日には少し苦みが出ていた。ほんの少~しだけど。普段飲んでいる「酔鯨」は、開けたては硬く、日を追ってまろやかになり、そして苦みがでる、とおいう味の変化があるのだけど。やっぱり、おいしいお酒は残しちゃだめだね。日本酒もワインも醸造酒は生き物だわ。 ...
補正 correction と補償 compensation
今の仕事を始める前、ずっとpH測定に関する仕事をしていたので、温度といえば compensate するものだと思っていた。pHを測定する電極は温度の影響を受けるので、pH計で電極の変化を補正して温度に左右されないpH値が測定できるように温度補償というのをしているので。これは温度変化による影響を補うための temperature compensation.ところが今回、こんな文に出くわした。「装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用...
新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所)『フィガロの結婚』を鑑賞した。研修所の25~26期生14人の、とくに3年生の5人にとっては、集大成となる公演。期待以上に素晴らしいパフォーマンスだった。伯爵夫人の大竹悠生さんは、驚くほど深みのある豊かな声。スザンナの野口真瑚さんは透き通った美しい声が心地いい。ケルビーノの後藤真菜美さんはチャーミング。伯爵夫人に聞かせる「恋はどんなものかしら」もかわいらしく、し...
川島真悠さんのピアノリサイタルで「サローネ・フォンタナ」という小さな音楽ホールへ行った。木造の柱が3階くらいありそうな高い天井に向かってアーチ状に組まれた、西洋の教会のような音楽ホール。2階席もあるけれど、収容人数は70人くらいというところ。元は、「サローネ・クリストフォリ」という、オーストリアのピアニスト、イェルク・デームスのために建てられた音楽ホールだったそうだ。今はオーナーが変わってサローネ...
玉置浩二が好きだ。きっかけは、彼が日フィルのオーケストラをバックに歌うNHKの番組をたまたま見たことだった。オーケストラの音に身を任せるような彼の歌に引き込まれた。コンサートで生の歌を聴きたいと思った。それから、年3回くらい、生歌を聴きに行っている。チケット取るためにファンクラブにも入った。若いころの彼は好きではなかったのだけれど。先日、NHKの「the Cover」という番組で玉置浩二を取り上げていた。ゲストの...
「以下、本開示について詳細に説明するが、本開示はこれらに限定されるわけではない」これ、日本の特許明細書にはよくある表現なのだけれど、意味のよく分からない文だって常々思っている(ま、職業柄言いたいことはわかるのだけど、一般の人にはわからないだろうという意味)。明細書の中でいう「開示」は「発明」の言い換え。近年、明細書中で「発明」ということばを避ける傾向があり、「開示」に置き換えられたことで、意味の解...
外を歩くと梅の香りが漂います。春もそこまでって感じです。とはいえ、豪雪被害の地域の皆様にはお見舞い申し上げます。さて、久しぶりに ご近所のバー Wonderwall さんで、これまた久しぶりにウィスキーでまったり。アイルランド アイラ島にあるカリラ蒸溜所のボトラーズウィスキー。ブレンドせずに7年熟成もの1本の樽からそのまま瓶詰めした、シングルカスクのカスクストレングス。因みに、カスクというのは、ウイスキーを貯蔵し...
The percentage of ** is required to increase.The percentage of ** is called for to increase.どちらも「**の割合を増やすことが求められている」という意味だけれど、required to は、規制や政策による必須の要件というニュアンスcalled for は、社会的な要請 や 一般的な期待や要望のニュアンス厳密なルールや義務の場合以外は require は使わない方がいい。他に似た言葉としてはdemanded to: 強い要求(政府・団体・...
久しぶりに家飲みのワインが大当たりだった。半年くらい前に京王デパートの友の会期間限定数量限定でお安く手に入れた「バルバレスコ・ブリック・トゥロット 2020」。本当はバローロが欲しかったのだけれど、あっという間に売り切れてしまったので、こちらを購入。とはいえ、バローロに並ぶイタリアを代表するワインだけのことはありました。バローロと同じネッピオーロ100%なのでパワフルなかと思ったら、なんとまあ、しなやかで...
「好ましい」と"in some embodiments"
パリルートでの出願の場合、preferably の使用を避けるよう指示されることがある。これは、発明の範囲が不明確になるリスクがあるからだといわれている。
青山きもの学院の高等師範科を修了して早8年。でもまだ、月に1度、ゼミでしごかれている。そんな学院の新年会が先日、渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで行われた。歌舞伎座で活躍中の福原鶴十郎さんと社中のお二人を迎えて、邦楽三重奏をお聴きした後、フレンチのコースを頂きながら、師匠や同窓の友と歓談。約250人の着物姿で華やかな日曜の午後だった。今年の新年会は、総料理長 福田順彦さんが腕を振るったお料理が何といって...
お気に入りの草履は良く履くので踵がすぐ減る。踵の貼り替えについては、ことがある(http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-entry-259.html)。でも、減るのはかかと部分だけじゃない。底の皮だって減っていく。とくに爪先部分。お気に入りだし、鼻緒も取り替えたばっかりだし、このまま捨てるには忍びないので、底の皮の貼り替えってできないのかなと思って調べたら、できるということが分かった。そこで、一番近い京王デパート...
大島紬を楽しむ方たちと大島紬の魅力をPRする「大島紬アンバサダー・プロジェクト」というのがある。ほとんど幽霊会員となっていたのだけれど、先週の日曜日に東京でランチ会があるというので、初めて参加してきた。奄美出身で、今年度の本場奄美大島美人として東京で活躍している若いお嬢さんも、自分で着付けて、しかも帯は変わり結びで参加していた。コーディネーターは奄美で会社を運営なさっている方で、大島紬の魅力を広める...
「~の変化」というとき”changes of
SNSで「冤罪を作って無実の人を貶める」という言葉を目にした。この「貶める」は「陥れる(おとしいれる)」という意味で使っているようだ。最近よく、見聞きするので「陥れる」という意味もあるのだろうか、と辞書を調べてみたが、今のところ、その意味はないようだ。<デジタル大辞泉> 劣ったものと軽蔑する。さげすむ。見下す。下落させる。成り下がらせる。<新明解国語辞典>意図的に低い評価を与える。<広辞苑 第6版...
よく仕事ももらう翻訳会社の最近のチェックがなんだかな~でストレスがたまる。以下は年末に送られてきたフィードバックから。原文「受光素子は、CCDやCMOS等の撮像素子や、フォトダイオードのような光センサであっても良く、光の強度或いは波長の情報を取得し出力するものを適宜利用可能である」を The light-receiving element may be an imaging element, such as a CCD or a CMOS, a photodiode, or any other ele...
年始の栃木で「特別純米 天鷹 しぼりたて生酒」を頂いてきた。栃木のお酒って甘ったるいという印象がある。「天鷹」もかつてはそうだったが、最近は、少し改善(?)されていて、種類も豊富だ。今回いただいてきたのは、昨年10月に仕込んだお酒を搾ってすぐに瓶詰したものだという。精米歩合60%、アルコール度数16%で、スッキリとしていてフレッシュ。辛口といううたい文句だけれど、私にはやや甘く感じた。栃木でいただい...
昨年末、きもの事業を手広く展開する某会社主催の貸し切り宝塚花組公演『エンジェリックライ』、『Jubilee(ジュビリー)』を観てきた。宝塚は全く興味がなかったのだけれど、せっかくのご招待なので初体験、2000人が着物姿で来場していた。『エンジェリックライ』は、類まれなる美貌と聡明さを持つ天使アザゼルが素行の悪さから天帝の怒りを買い、天使としての能力を封じられて、修行のために人間界へと堕とされて繰り広げるファ...
B’zも素晴らしかったけれど、玉置浩二の歌声に痺れたまんま2025年を迎えた。元日は栃木へ。いつものように、いつもの神社に初詣して、過ぎし1年の無事に感謝し、来る1年の無事を祈った。コロナ禍以降、初詣の行列が長くなった気がする。初詣の名所の比ではないけれど。2日は家に戻り、娘と二人で氏神様に初詣。これも例年通り。そして、神社のお隣にある徳冨蘆花さん夫妻のお墓にもお参り。これも例年通り。去年は咲いていた梅は...
先月、楽天でクリスマスのベルみたいなブローチを買ってしまったことがきっかけで、今月はいろいろ、クリスマスコーデを工夫してみた。そういうこと、あまりやるほうではなかったのだけれど、着物好きのみんながあれこれ工夫して楽しそうにしている気持ちが分かった。楽しいのだ。最初は、雪の結晶みたいな織柄の着物に、襟はクリスマス柄の緑色の木綿の端切れ、帯どめに楽天でゲットしたベルのブローチ、帯揚げは緑色のちりめん。...
新国立劇場主催のオペラ『魔笛』を鑑賞。トマーシュ・ネトビル指揮 東フィルのテンポのいい、キリッとした響きがとてもよかったし、プロジェクションマッピングを駆使したウィリアム・ケントリッジ舞台演出も創造力を掻き立てられた。新しい技術によって舞台表現の幅もずいぶんと広がっている。タミーノ役のパヴォル・ブレスリックの美声と、ザラストロ役マテウス・フランサの深く、広い音域のバスが秀逸。安井陽子の夜の女王は貫...
「~を抑制する」という場合に思いつく単語にinhibitsuppressrestrainhinderhamper等がある。これらは「何かを妨げる、抑える」という意味の言葉だけれど、ニュアンスや使用される文脈が異なる。以下 ChatpGPTがまとめてくれた。1. Inhibit意味: (進行や行動を)抑制する、妨げるニュアンス: 心理的・化学的な抑制に使われることが多く、行動や反応が自然に起こるのを妨げる。文脈: 科学、心理学、自然現象など。例文:Fear can in...
もう10日以上前になるのだが記録のために書き留めておく。「桃李の会」でお世話になった観世流能楽師 奥川恒治先生主宰の「第19回奥川恒治の会」@矢来能楽堂 で「定家」を鑑賞した。藤原定家と後白河天皇の第三皇女 式子内親王との、噂話をもとにした恋の物語。定家の執心が死後に葛となって内親王の墓に纏わりつく。僧の弔いで一時は蔦葛も解けるのだけれど、結局、二人は離れられず、もとのように葛に絡まれる。未来永劫離れられ...
高校時代の友人が亡くなった。母校、栃木女子高の大先輩、小説家の吉屋信子を紹介する紙芝居がつい最近完成した。その紙芝居の絵を担当したのが、漫画家でイラストレーターだった彼女。闘病中だったけれど頑張って描き上げたと、通夜の席でご主人。その紙芝居が会場の入り口に飾られていた。彼女の遺言だそうだ。完成した作品を彼女自身が手にできたのがせめてもの救い。祭壇には満面笑顔の遺影。棺の中の彼女はきれいにお化粧され...
某特許翻訳の案件で「図1は、〇〇がXXユニットに配置されている装置の一例の模式図である。」という文をFIG. 1 is a schematic diagram of a device in which a 〇〇 is disposed in a XX unit. と訳したら、翻訳会社のチェッカーに「一例」が抜けているといわれ、FIG. 1 is a schematic diagram of an example of a device in which a 〇〇 is disposed in a XX unit.と直されたのだけれど、不定冠詞
伝統文化交流協会主催DenBun能にて、久しぶりに#味方玄 さんのお能を鑑賞した。昼の部は「屋島」、夜の部は「井筒」と世阿弥の名曲を2曲。でも趣が全く違う。「屋島」は『平家物語』をもとに作られた源義経の幾さ物語。 シテ 味方玄 ツレ 小早川康充 ワキ 室生欣哉 ワキツレ 室生尚哉・室生朝哉 アイ 奥津健一郎過ぎてしまったことは戻らないのが道理と知りつつ、死んでしまったのに再び人間の世...
今週水曜日、贔屓には決してしたくないけど結構お世話(?)している呉服屋さん主催のお出かけ会があった。珍しく25人もの参加者。京王プラザホテルでランチして、その後、SOMPO美術館で「カナレットとヴェネツィアの輝き展」を鑑賞。ホテルのランチコースで3300円という、今時ありえないほど安いランチ。値段相応というか、なんというか、せめてコーヒー以外に1杯くらい飲み物付けようよ。デザートは厚さ5mmほどのパイ...
玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume@東京ガーデンシアター
8月にスタートした玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume の千穐楽に東京ガーデンシアターに行ってきた。8000人収容のシアターがいっぱいに埋め尽くされていた(いつものことだけど)。前日の公演も絶好調だとの声を見聞きしていたけれど、いつにもまして彼自身が楽器のよう。そして、歌詞のひこと一言が心に響き刺さる。アンコールは「メロディー」と「夏の終りのハーモニー」の2曲なんだ、と思ていたら、バンドメンバーが全員...
米沢の新藤酒造店というところが「九郎衛門」といういブランドで地酒専門店用に作っているお酒「雅山流」をいただきました。「雅山流」とう名前で何種類かあるうちの「如月」。大吟醸無濾過。九郎衛門というからお能の片山九郎衛門さんと何か関係あるのかなと思ってしまったのですが、どうも、蔵元のご当主が代々受け継いできたお名前が九郎衛門さんなのだそうです。原料米:出羽燦々精米歩合:50%アルコール度数:14-15日本酒度:...
新国立劇場の「椿姫」で大絶賛だった中村恵理さんのリサイタルが浜離宮朝日ホールで開催された。もう、素晴らしすぎでした。歌そのものも、まるでオペラの舞台を見ているような感情表現も最高。マスネの「マノン」第3幕のサン・シュルピス神学校の2重唱は、恵理さんが直接指名したという工藤和真さんと。工藤さんも、2か月にわたる全国共同制作オペラ「ラ・ボエーム」の公演を終えたばかりとは思えないパフォーマンス。コロナのこ...
ワイン収集家の知人からすごいワインを頂いた。ボルボーのワインはよくわからないのだけれど、ベリー系の甘い香りと樽香が印象的。そのあとは、タンニンに圧倒されてしまったて、アロマを感じる余裕がございませんでした。そんなタンニンも、次第に心地よく感じられ、あっという間の1本でした。しっかりとした骨格のある重厚なワインではあったけれど、庶民は高級すぎてよくわかりません。お供は、赤いソースのハンバーグステーキ...
もう3週間以上前のことになるけれど、私にとって今年最大のイベントであったお舞台があった。観世能楽堂という大きな舞台で踊るというのも、本衣装を着けて踊るということも初めてのこと。というか10分間も一人で踊るのさえ初めて。日本舞踊歴たった6年というのに、恐れ多いことではありましたが、チャンスがあるならばと挑戦したのだった。とはいえ、この会のメインは師匠である西川喜優先生の「一角仙人」。お能と日本舞踊と一中...
ジャズライブを楽しみながら大人のナイトタイム、というわけでもないけど、10月ずっと忙しかったので、ちょこっと息抜きに、池袋のリビエラ東京さんのイベントへ。演奏は、遠山無門さん(ピアノとキーボード)と藤田かおりさん(サックス)のお2人によるユニットYacht Bianco(ヨット・ビアンコ)と、ベースの帆足昌太さんの3人。スタンダードナンバーとオリジナルといり交ぜての演奏に自然に体が揺れた。オリジナル曲は、海の風...
全国共同制作オペラ プッチーニ『ラ・ボエーム』@東京芸術劇場
9月21日(土)、東京芸術劇場で井上道義マエストロの最後のオペラツアー、2024年度全国共同制作オペラ プッチーニ『ラ・ボエーム』がスタートした。演出・振付・美術・衣装は森山開次。この劇場、緞帳がないので幕の繋ぎをどう作るのかとか、ダンスの要素もたくさん取り入れるのかとか興味満載。森山さんの演出による舞台は、特に2幕が夢のように美しく、しなやかな動きの黒子ダンサーが、舞台の情景や、ときに登場人物の...
全然知らなかった日本ワインをいただいた。奥利根ワイナリーの
6月の新国立劇場主催のコジを観て。違う演出のも観たくなり二期会オペラでも観劇。今回は、現代のスタジオでオペラの収録をする場面から始まるのだけれど、オペラの中の話がいつの間にか現実の話になっている。そんな展開に最初は少し戸惑ったけれど、結果的にはとても楽しい演出だった。この作品は、重唱とデスピーナの役割が大きい。医師や公証人に変装したデスピーナ役の七澤 結さんの変声(へんごえ)と演技は特に秀逸で、大い...
宮本亞門の演出の二期会オペラ「蝶々夫人」を鑑賞した。ピンカートンが死の床で青年になった息子に、蝶々夫人との出会いから別れまでをしたためた手紙を渡す場面から始まる。その手紙の中身が舞台で表現され、その舞台を通して息子が日本人の母親の軌跡を追うという設定。蝶々夫人が心の底から自分を愛していたことを知り、後悔するピンカートンの姿が描かれた。息子に見守られて息を引き取ったピンカートンが、あちらの世界で待っ...
SNSに投稿されたある文。「〇〇さんは、挑発的言動に迷わされずに、淡々と質問し、**氏に反論されているように感じました。」一瞬、えっ? となったけど「挑発的言動に迷わされずに」ってのがあるおかげで、「反論される」は〇〇さんが「反論した」という意味だと理解した。最近、こういう「される」多くて閉口する。第3者間の話題なのに何で安易に尊敬語をつかう上に、それが「れる」、「られる」だ。尊敬の表現が必要な場合で...
「著しく~」って出てくると、markedlynoticeablypronouncedlyremarkablysignificantlyのどれが適切なのかいつも迷う。chatGPT氏に聞いてきた。以下、氏の答え。markedly - 「顕著に」「際立って」。変化や違いがはっきりと分かる場合に使います。比較的フォーマルな表現です。例: The temperature has markedly increased over the past few days.noticeably - 「目立って」「はっきりと」。変化や違いが一目で分かる場合に使いま...
今回も着物のお話。私は着物を着るとき、長襦袢の下には裾除けと肌襦袢なのだが、夏だけは、足を伝って流れる汗が気になったり、その汗で裾除けが肌に貼りついたりするので、ステテコを履きたいと思っていた。でも、そうしなかったのは、ステテコではポッコリお腹の補正ができないから。裾除けには力布というさらしの丈夫な布がついていて、これがガードルの役目をしてくれる。ローライズのガードルなるものも試したことあるけど、...
毎年、この季節になると悩むのが汗染み対策。年々暑くなっている夏に、きものをどう涼しく着るか、とともに悩ましい。これまでにも何度となく、ここで書いてきた。(過去記事 古い順)さららビューティーという名の不思議な商品夏の下着考汗染みが……夏の汗染み対策は難題そして、今年見つけたのが、「本麻 手もみ楊柳 麻綿入り肌着」。これまでの着物生活10年間で一番と思える肌襦袢だ。\2点で3%OFFクーポン/[ 麻わた入り ] 汗...
久しぶりに Bar Wonderwall へ。ウイスキーはよくわからないので、いつも勧められたのを飲む。昨日はこちら。キルホーマン マデイラカスクピートをたっぷり炊いた感じのスモーキーなウイスキー。最初の香りがビーフジャーキー、と思ったけど、誰にも理解されなかった。アルコールは50%と高めっだけれど、まろやかな印象。昨夜はおつまみも絶品。バターのイチジク包み? とでもいうのかな? イチジクとバターのマ...
先日、某呉服屋さんの展示会で、結城紬の産地製造問屋として有名な奥順さんが、石下結城紬の商標にのデザインを一新したという話を伺った。奥順さんは、自社の石下結城紬に長い間「はたおり娘」という名称を使っていたのだが、それをやめて「石下結城紬」と明記して、シンプルなデザインに一新したという。上の画像が「はたおり娘」の商標ありの従来のもの。下が、新しい商標(右側の白い紙)。情報の視認性と時代や流行にとらわれ...
コジは「ダ・ポンテ三部作」のひとつ。音楽は好きなんだけれど、いつも何となくもやもやしてちょっと苦手だった。でも、大西宇宙さんがグリエルモ役で出演というのでチケットを取ってみた。ミキエレット演出の今回の公演は、初演が2011年とのこと。舞台が18世紀のナポリから現代のキャンプ場に移り、現代感覚の楽しい作品になっていた。最後も、現代ならそうなるよね、すっきりした終わり方。重唱が美しくて聞き所満載。デスピ...
全然予定してなかったのだけれど、中村恵理さんのパフォーマンスを絶賛する声があちらこちらから耳に入ってくるので、急遽、チケットとって千秋楽の公演に行ってきた。(2024/5/29)2022年だったか、コロナ下で招聘した外国人アーティストが来日できず、カバーでヴィオレッタを歌った恵理さん見て、新国立劇場でも日本人がヴィオレッタやるんだなと、感激したのだけれど、その時からさらにさらに、声も演技も幅を広げてました。第...
玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2024
billboard classics 玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2024
ぜひともこの帯を締めていきたいと、国立新美術館で開催中のマティス展へ行ってきた。(on May 17, 2024)マティスが最後に辿り着いた切り絵の技法とヴァンスのロザリオ礼拝堂を中心に紹介する展覧会。鮮やかな色彩で描いたフォーヴィズム時代の絵画を期待して行くとちょっと肩透かしかもしれない。その時代の作品もいくつかはあったけれども、晩年の作品を現代の技術で再現することに重きが置かれていた気がする。衣装デザイン、壁...
私の仕事では、google検索におけるヒット数ってとても重要なのだけれど、最近、日本のgoogleもアメリカのgoogleもヒット数が表示されなくて、不便を感じていた。ある表現、ある言葉がどれだけ一般的かを知るには必要な数値なのだから。でも、Tools(google Japan は「ツール」)をクリックすると表示されるということ気づいた。もしかしてみなさん、ご存じでした? ...
金曜日の夜、最近ちょっと注目している若手のテノール歌手、工藤和真さんの初めてのリサイタルに紀尾井ホールまで出かけてきた。初めての一人だけの舞台ということで、ちょっと緊張モードのトークでしたが、貴重。プライベートなこともいろいろお話になっていた。年齢も誕生日もしっかりメモしたわ。<プログラム>今日もひとつこの道空を見上げてかわいい口元麻の歌妖精の瞳ハナミズキーー休憩ーーこの清らかな住まい母さん、この酒は...
連休中の晴れたある日に衣替え。まだ、気温によっては着るかもしれない袷を残して、単衣と薄物に入れ替えた。 棚から移した袷は、クリーニングに出すものと秋までしまっておくものとに分け、たとう紙も取り替えたり、あれやこれやで丸一日費やした。なのに、このところちょっと肌寒い。 ...
一生シングルでいるつもりの娘の誕生日のお祝いに「シャトー・メルシャン 穂坂シラー 2019」を開けた。3年前に購入したけれど、もう少し待った方がいいかもと思い我慢していたのだけれど、正解だった。ガーネットの色合い。赤い果実の香りと白コショウの香り。一口含むと爽やかな酸。そのあとにくるヴァニラとビーフジャーキーのようなスパイシーな感じと軟らかいタンニン。とっても心地よい。好きだわ、これ。お料理は写ってない...
地球温暖化のことを調べていたら「ティッピング・ポイント」という言葉が出てきた。英語では tipping point。 ”tip”は動詞の「ひっくり返る」の意味。つまり「転換点」。日本では、気候変動を議論する際の専門用語みたいなものだ。ティッピング・ポイントを超えると、地球システムに不可逆的な変化が起こるり、地球環境が制御できなくなり、気候変動が一気に進むという。産業革命前に比べて地球の平均気温が1.5℃を超えて...
4月21日(日)梅若会定式能へ。弱法師は2度目。一度目はこちら→ http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-entry-389.htmlシテ(俊徳丸) 小田切康陽ワキ(高安通俊)福王和幸アイ(通俊の供人)高澤祐介今回は「盲目之舞」という小書。この小書がつくと、天王寺の由来を語るクリ・サシ・クセの部分が省略される。後半のイロエも 杖と扇を持って舞う、短めの舞に変わる。その後、シテが心象風景を謡いながら橋掛かりへ行き、杖で欄干を...
マーカッシュクレームの"A及びBの少なくとも一方"
先日、現地の代理人の英文チェックで、以下のようなコメントときで訳文の修正があった。In some cases the term
先月、たまにしか仕事が来ない会社からの案件を受けた。その件の支払い明細が昨日、送られてきたのだけれど、こんなだった。この会社、前から報酬とその消費税のトータルから源泉徴収税を差し引いていて、気にはなっていたのだけれど、消費税非課税だった時には、最終的に消費税分も所得として後から税金がかかるので、同じことだし、インボイス制度が始まったら、計算方法を変えるものと思っていたのだけれど、まさか、変えてない...
この前の日曜日に、二期会オペラ『ドン・カルロ』を観に、生憎の雨だったけれど上野まで。『ドン・カルロ』は、16世紀のスペイン宮廷を舞台にしたヴェルディーの傑作だけれど、 絢爛豪華な超大作でコストがかかりすぎるため、日本ではたま~にしかやられない。今回は、5幕で4時間超の長い演出ではあったけれど、舞台を20~30年後の未来のスペインに設定し、現代的でシンプルなセットになっていた。描かれる価値観は16世紀のままな...
「セルロースエステルは、セルロース分子が有する水酸基の少なくとも一部が、エステル化された化学構造を有する化合物である。」これを、私、Cellulose ester is a chemical having a structure ~in which the hydroxy group of the cellulose molecule is at least partially esterified.って訳してたのです。で、今日、見直していてびっくり! 何でこんな間違いしたんだろう、って。セルロースってさ、グルコースがたくさ...
日本舞踊を一緒にお稽古しているお友達からご招待券をいただいたので、歌舞伎座で標記の公演を鑑賞してきた。演目は『双蝶々曲輪日記 角力場』と『水戸黄門 讃岐漫遊篇』どちらもよく知られている、わかりやすく楽しいお話。でも、ガラガラ。平日の夜の部って、いつもあんなものなのかしら?因みに、濡髪長五郎は獅童さん、放駒は巳之助さん、吾妻は種之介さん、黄門様は彌十郎さんだった。いただいたチケットは1階2列42番、上...
ようやく、というか突然に秋がやってきたので、夏物を洗濯。木綿の浴衣と、シルック(ポリエステル)とたぶん麻のきもの。私は、着物用の洗濯ネットは使わない主義。あれに入れると水が布に十分に浸透しない。大概は手洗いするのだけれど、3枚もたまっちゃったので、洗濯機のドライモードでやってみた。ただし、脱水は慎重に。少し前に、Instagramで知った干し方が秀逸だ。袖を伸ばすのではなく、内側に畳むようにして干す。着物ハ...
真夏から一気に晩秋になってしまったようなここ数日の気温。暑かった9月のコーデをまとめました。左上から右へ順に① 青山華の会にて「ふるあめりかに袖はぬらさじ」@新橋演舞場鑑賞きものは 7代目永治屋清左衛門帯は、手すき和紙を織り込んだ博多織② 着付け教室@新宿きものは 米沢白根澤織物さんのうさぎ柄の捩り織帯は①と同じ③ 調布日本舞踊連盟主催の着物あれこれ講習会@調布たづくりきものは 小糸染芸さんの紋紗帯は小菊の刺...
一般的な理解と特定に分野で使われている言葉では定義が異なることがある。例えば、ラミー。英語で ramie。一般的な織物の世界でラミーと言えば苧麻のことなのだが、和装の世界ではラミーは、手紡ぎではない紡績した苧麻の糸のことを指す。苧麻は、繊維を細かく裂いて、縒って長くつなぐ「積む」という作業が必要で、現在は多くの場合、紡績機を使って、一度砕いた麻の繊維を固めて糸にする「紡績」という方法で糸が作られる。「紡...
先日、所属している踊りのグループが着物のあれこれについての講習会を開催した。講師は踊りの大先生。先生の経験を通して知ったリ身に着けたりした着物のあれこれを話してくださったのだけれど、先生は踊りの師匠ではあるけれど着物の専門家ではないので、いろいろはてな?なことが多かった。一番は、織の着物はみんな紬だと思っていらしたこと。紬は織の着物だけれど逆は成り立たない。お召しを紬とおっしゃたのにはびっくりした...
expressed as か represented by か
たとえば、「四ホウ酸ナトリウムはNa2B4O7で表される」というとき、ずっと、
「これは、AとBとを共存させることで初めて得られる効果である。」という文を私は最初、This effect can only be produced by allowing A to coexist with B.と、訳したのだけれど、「はじめて」ってonly でいいのだろうか? とふと不安になった。種々の国語辞典で「はじめて」を引いても
ずいぶん前から土鍋でご飯を炊くってのが流行って(?)いて、私もその流行りにのっかって土鍋を買ってみたのはいいけれど、手間がかかるくせに上手に炊けないので、諦めて電気釜に戻っていた。でも最近電気代がバカ高くなったおかげで、少しは節約になるかもと、食器棚の肥やしになっていた土鍋をまた引っ張り出してきて、土鍋炊飯を再開してからかれこれ数か月。夕飯の支度の最初にお米を研いで、30分水に浸漬。それから中火で約...
ずっとお世話になっている着付け教室主催のきものでおでかけする「青山華の会」の企画で、大竹しのぶ主演の『ふるあめりかに袖はぬらさじ』というお芝居を新橋演舞場で鑑賞した。大竹しのぶのお芝居はぜひ一度見てみたいと思ていたのでいい機会だった。原作は有吉佐和子が1970年に婦人公論に発表した『亀遊の死』。有吉自身が昭和の大女優杉村春子のために戯曲化した作品だそうだ。歌舞伎でも坂東玉三郎によって上演されているそう...
この夏はうれしいことに、久しぶりに本業が忙しく、出かけることが少なかったので、着物を着る回数も激減だった。ブログもなかなか更新できずだったので、この夏のコーデとお出かけの記録をまとめておく。<7月>左上から右へ順に① 踊りのお稽古へきものは、よねざわ新田、帯は博多織② 京都きもの友禅の着付け教室へきものは、夏大島に見えるかもしれないけれど龍郷柄の紋紗。中賀和 さん作帯はクレマティスの絽塩瀨③&nb...
最近、今話題の
7月の梅若会定式能で、川口晃平さんが『三輪』を舞われるというので、出かけてきた。『三輪』は、晃平さんによると「大和の三輪山を舞台に神代の恋物語と天岩戸神話が展開する古曲」。大和国三輪の里に住む玄賓(げんぴん)僧都の庵に、毎日水を運んできてくれる里女がいた。ある日、玄賓がその女の住む三輪山を訪ねると、女体の三輪の神が現れ、玄賓に、神も衆生を救うために迷い、人と同じような苦しみを持つので、罪を救ってほ...
7月ももうほぼ半分経ってしまったけれど、6月のコーデをまとめておく。左上から右へ順に① きものの展示会へきものも帯も スコープココさん製帯はお気に入り。大きなダリアが織り込んである。お太鼓も載せればよかったな。② いつもお世話になっている悉皆さんへきものは、越後印伝の小紋帯は、尾峨佐染繍さんのワヤンクリを刺繍した帯お店にちょうど女優の一色采子さんがいらっしゃっていて、帯をとてもほめてくださった。③ 青山華...
能楽師シテ方の味方玄さんが主催するお能の公演、テアトル・ノウ東京公演を鑑賞した。今回は「杜若」恋之舞と「碇潜」船出之習。この2つの演目については、以前、味方さんが講演なさっていて、その時のことをここでも書いている。「杜若」: http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-entry-497.html「碇潜」: http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-entry-501.html杜若は、三河国八橋にさしかかった旅の僧が、美しく咲く杜...
カクテルって飲まないのだけれど、たま~に行くバー Wonder Wall のマスターが、今はモヒートがお勧めだというので、試しに飲んでみた。そもそも、モヒートがラム酒をベースにした冷たいカクテルだといことも、ラム酒がさとうきびから作られる蒸留酒だということも知らなかった。私の専門(?)はビールと日本酒とワインと、少しだけウィスキー。ウィスキーだって、Wonder Wall のマスターに教育されて飲むようになったお酒だ。そ...
「ルテニウム担持炭素触媒」って、担体はどっち? 担持されているのはどっち? 言葉だけではわからい。今回の案件の場合、ルテニウムの触媒作用を使うって話。だから、担持されているのはルテニウムで、担体が炭素だと思って調べていると、
梅雨入りしてから暫く涼しい日が続いていた東京だが、ここ数日、暑い!暑い日に着物を着るのは別に苦にならないのだけれど、汗が心配。汗がついたまま放っておくと、変色してシミになる。だから、下着には汗取り襦袢を愛用している。木綿の肌襦袢の内側に汗取り用のメッシュ布が重なっている。その分、少々厚みがある。しっかり汗を吸ってくれるし、着心地もいい。愛用の汗取り襦袢はこちら。 \夏の市/ 高評価★4.3【ランキング1...
昨年末に買ったばかりのPCが入院した。3月に突然、頻繁にフリーズするようになったため、Windows の回復をして治ったと思っていたのだけれど、また3か月後の最近になって、同じ現象が頻発。今度は、ハードウェアの診断中にフリーズしてしまったため、入院が決定したのだった。こんなときのために、バックアップのPCを用意している。PC壊れたので納期遅れ、なんて理由にならないので。でも、古いほうはストレージがハードディスク...
我が家のびわの木にたくさん実がなった。こんなに実がつくのは数年ぶり。これ以上熟すとカラスにみんな食べられちゃうので、まだちょっと早いと思いつつも収穫。お店で買うのと違って甘味は薄いけれど、酸味が心地よく口中に広がる素朴~なお味。部屋に置いておくと、もう少し色づいておいしそうに見えるのだけれど、味はボケる。話のタネにお近所にもおすそ分け。喜んでいただけたかどうかは微妙だ。 ...
左上から右へ順に① 踊りのお稽古きものは友人のお母さまの遺品、帯は菱屋善兵衛さんの半幅帯①と②の間に 「5月第2週振り返り‐‐きもの」で書いたのが2つ。② 日本舞踊のグループ TOKYO日本舞踊LIFE 2周年記念パーティーきものは永治屋清左衛門の唐衣、帯も永治屋清左衛門の真綿袋帯③ 調布伝統文化交流会で踊る演目の全体稽古きものは黄八丈の単衣、帯は米沢の紬の半幅帯④ 龍工房さんを講師に組紐体験でミサンガ作りきものは本藍のろ...
玉置浩二 シンフォニックコンサート 2023
「碇潜」と書いて 「いかりかづき」と読むそうだ。かずき(潜き)って私のPCでは変換できないのだけれど、広辞苑には載っていた。「水中にもぐること。または、その人。」だそうだ。「淡海(おうみ)の海に潜せな」と古事記の例も。「碇潜」は、「壇ノ浦の戦い」で海に沈んだ平家の武将のお話。祖母・二位尼(にいのあま)にいざなわれて、三種の神器とともに入水した幼い安徳天皇と運命を共にした総大将・平知盛の修羅の苦しみ描...
ご近所から野ぶきをいただいたので、ちょっと頑張ってみた。お出汁たっぷりで煮てみた。ちょっとあく抜きしすぎたかな? もう少し、苦みがあってもよかったかも。でもおいしかった。葉っぱはフキみそ風に。自分で言うのもなんですが、激うまでした。 ...
先日、新聞を見ていたら、昨日の将棋名人戦の記事に「定跡」という文字を発見。「定石」じゃなく? と思いつつも、「定石」はもともと囲碁からきている言葉なので、将棋の世界では「定跡」とするのかもしれないと、調べてみた。広辞苑の第6版では、「定石」を①囲碁で、長年の研究によって、部分的に双方ともに最善とされる、きまった形の打ち方。〈運歩色葉集〉。「―通りに打つ」②転じて、物事を処理する時のきまった仕方。「捜査...
自分の着物コーディネートを振り返る。●火曜日 「味方玄の能楽ちょっといい話」へのスタイル。寺島利男の小紋と尾峨佐染繍の汕頭刺繍の名古屋帯5月も中旬になればもう単衣だろと思っていたら、今週は意外に涼しかったのでまだ袷を着ている。帯締めは道明の唐組、帯揚げ縹とグレーのちりめん帯揚げを赤系に知ればよかったかな~。帯のお太鼓がよれよれ。何で? そう見えるだけかしら?●金曜日 着付け教室@青山きもの学院月に1...
伝統文化交流協会が主催する「味方玄の能楽ちょっといい話」という会が時々ある。今回は「杜若」。季節的に選ばれたということもあるけれど、7月に味方さんが主催するテアトル・ノウでご自身が舞われる曲の紹介という意味もあるのだろ。テアトル・ノウのチケットをすでに先行予約している私としては、公演前にぜひお話を伺いたい。ということで会場の清澄庭園まで出かけた。『杜若』は『伊勢物語』第九段の「唐衣着つつ馴れにし妻...
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1週間前のことになってしまったけれど、上野でミロ展を鑑賞した。染色作家の寺島利男先生から東京都美術館で開催されている日本新工芸展の招待券を頂いていたので、ついでにミロ展を鑑賞したというわけなのだけれど、これがことのほか面白かった。展示は若き日の彼の作品から時と共に変化する作風を追っていくという構成。時代時代の主流となっていた表現方法の影響を受けながら、自分の世界を確立している過程がよくわかる。キュ...
前日の夜に友人からLineでお誘いがあり、急遽、シンフォニー朗読劇「ベートーヴェン~魂の交響曲~」を観劇することになった。日本青年館ホール on May 3, 2025ロマン・ロランの著作を基にした、朗読とピアノとオーケストラ、歌手による演奏・歌唱によるシンフォニー朗読劇で、ベートーベンの「交響曲第9番」誕生から200年を記念した作品だという。ロマン・ロランということは『ベートーベンの生涯』なのかなと思ったが、そうでも...
化学系の明細書の英訳で化合物の「基」を列挙する場合、「基」を全て訳すのか、「基」を訳してgroupとした場合、 冠詞をどうするか、よく迷う。「置換基Rはアルキル基であることが好ましい。アルキル基としては、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、tert-ブチル基、sec-ブチル基、エチルヘキシル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1-アダマンチル基、2-アダマンチル基...
広上淳一&日本フィル「オペラの旅」Vol.1 ヴェルディ『仮面舞踏会』を観てきた。4月27日 サントリーホール(セミ・ステージ形式/全3幕/字幕つき)指揮:広上淳一[フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)]演出:高島勲アメーリア:中村恵理リッカルド:宮里直樹レナート:池内響ウルリカ:福原寿美枝オスカル:盛田麻央シルヴァーノ:高橋宏典サムエル:田中大揮トム:杉尾真吾合唱:東京音楽大学広上淳一さんが日フィルでの最後の...
ある物質を合成したあと、分液漏斗などで「相」分離して抽出する場合、例えば、反応液を分液漏斗に入れて、酢酸エチルと水を使って抽出する場合、分液漏斗の中には、酢酸エチルの有機「そう」と水の「そう」と2つの「そう」ができる。この場合の「そう」は「層」なのか「相」なのか。調べてみたら、分液漏斗を使った溶媒抽出の場合は、層=layer を使うことが多いようだ。分液漏斗内では、実際に上層と下層の2層ができる。実際に...
先日、某呉服屋さんの大島紬展にお邪魔したところ、ボンタンアメをお土産にいただいた。鹿児島のセイカ食品というところの製品なのだそうだ。だから大島紬展のおみやげというわけ。 これ、最近、SNS上で「尿意が消えるからライブ参戦時に便利」ということで話題を呼んでいるのだと、娘が教えてくれた。お主な原料の糖質や炭水化物が水分子と結合して、身体の中にグリコーゲンという形態で蓄えられるので、水分を身体に蓄えや...
Billboard Classics 玉置浩二 LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2025
今年も、「こがねい春の能」にお邪魔した。「こがねい春の能」は、観世流能楽師川口晃平さんが毎年3~4月ごろに小金井の宮地楽器ホールで開催するお能の会。小金井市出身の川口さんが市民にお能を知って楽しんでもらおうと、能楽堂でなく一般の音楽ホールで開催している。能舞台の松の代わりは、墨絵師 阿部朱華羅さんによる墨絵のお軸が3本。柱はまだガラス製のものが3本(未だ笛柱がない)。上演中にこの柱に光が当たると、普通の...
着付け教室のゼミ生(高等師範科終了生を対象にさらに腕(?)を磨きたい人たち)に桐生への日帰りの産地見学会が行われた。「桐生織」という織物を私は知らなかった。というのは、着物や帯の織物というよりは、日常生活に使われるすべての織物をそう呼ぶからなのだ。歴史は古く、続日本紀に、今から1300年ほどの前にこの地に織物産業があったことが記されているとう。徳川11代将軍家斉が好んで着用したことから「お召」と呼ばれる...
ある案件で「ポリエステル中の各種モノマーユニットの帰属を1H-NMRにより行う」という文があり、Assignments of monomer units in the polyester are performed using 1H-NMR.と訳したらThe confirmation of the attribution of various monomer units in a polyester is performed by 1H-NMR.って直されて、かなり驚いた。confirmation もなんだかな~だし、「各種モノマーユニット」を various monomer units とした...
思い浮かぶのはreducing pressuredepressurizedecompressかな?reducing pressure は、圧力を下げる一般的な表現で、対象や方法が具体的でない場合にも使えるが圧力を完全にゼロにする意味はない。 Reducing pressure in daily life can help relieve stress.などという、日常的なことにも使える。depressurize は、特定の環境や容器の内部の圧力を意図的に下げて、周囲の圧力(通常は大気圧)に近づける...
3月初めに、踊りの先生門下のつどいがあった。カジュアルコーデでもいいかな、と安易に考えて、着物はカジュアル寄りの訪問着にした。とはいえ、人間国宝 中村勇二郎の型紙を使った訪問着。ところが参加してみると、みなさん、そこそこフォーマル。なのに、私の帯がこれまたカジュアル系だったため、何となくい居心地が悪い気分に(と、たぶん自分だけが思っている)なってしまった。で、今後のために、その日に着ていった着物に合...
川口晃平さん主催の「こがねい春の能」の事前講座も兼ねた令和アカデミー倶楽部主催の能楽講座が三光院で行われた。晃平さん(いや川口先生)の講義のあと、この寺名物の「竹之御所流精進料理」もいただくとう趣向だ。三光院は、武蔵小金井から北へ15分ほど歩いたところにある臨済宗の尼寺である。昭和9年京都嵯峨野の尼門跡寺院 曇華院(どんげいん)から招かれた米田祖栄禅尼により開祖された。ここの精進料理は曇華院から伝え...
ポリエチレンテレフタレート構造を導入した非晶性ポリエステルを英語にする場合、① amorphous polyester incorporating polyethylene terephthalate (PET) structure② an amorphous polyester incorporating a polyethylene terephthalate (PET) structure③ an amorphous polyester incorporating the polyethylene terephthalate (PET) structureなどが考えられる。① は polyethylene terephthalate (PET) structure が無冠詞で、...
珍しいお酒をいただいた。「江戸開城 純米吟醸原酒」。東京をイメージした日本酒だそうだ。東京湾醸造という都心のビルの中にある酒造で、東京の水道水を利用して都会ならではの酒造りをしているという。原酒というだけあって中で徐々に変化しているようだ。開けたては微発砲。日本酒にしては酸味が強く自己主張も強い。2日目は酸味とフルーティーな甘みとが喧嘩しいるような微妙なお味。吟醸だけにえぐみのようなものはないのだけ...
梅若会の特別なお能の会「梅若別会能」に行ってきた。去年の踊りの会でご縁をいただいた観世流能楽師の山中迓晶さんが急遽代役で舞台に立たれるというので、ご本人にチケットをお願いして、久々のお能鑑賞。そしたら、なんと正面最前列の真ん中で、きざはしが目の前という位置。「八島」は、シテに梅若長左衛門、ツレに梅若景英で、弓流と素働と奈須与市語の小書。この曲何度も観ているから、地詠や詞章で情景が浮かぶ。内藤連さん...
久保田の萬壽をいただきました。これはちょっと別格ですね。雑味がなく、ふくよかで、華やかで、深みがあって。あ~、幸せな時間。でも、翌日には少し苦みが出ていた。ほんの少~しだけど。普段飲んでいる「酔鯨」は、開けたては硬く、日を追ってまろやかになり、そして苦みがでる、とおいう味の変化があるのだけど。やっぱり、おいしいお酒は残しちゃだめだね。日本酒もワインも醸造酒は生き物だわ。 ...
今の仕事を始める前、ずっとpH測定に関する仕事をしていたので、温度といえば compensate するものだと思っていた。pHを測定する電極は温度の影響を受けるので、pH計で電極の変化を補正して温度に左右されないpH値が測定できるように温度補償というのをしているので。これは温度変化による影響を補うための temperature compensation.ところが今回、こんな文に出くわした。「装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用...
新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所)『フィガロの結婚』を鑑賞した。研修所の25~26期生14人の、とくに3年生の5人にとっては、集大成となる公演。期待以上に素晴らしいパフォーマンスだった。伯爵夫人の大竹悠生さんは、驚くほど深みのある豊かな声。スザンナの野口真瑚さんは透き通った美しい声が心地いい。ケルビーノの後藤真菜美さんはチャーミング。伯爵夫人に聞かせる「恋はどんなものかしら」もかわいらしく、し...
川島真悠さんのピアノリサイタルで「サローネ・フォンタナ」という小さな音楽ホールへ行った。木造の柱が3階くらいありそうな高い天井に向かってアーチ状に組まれた、西洋の教会のような音楽ホール。2階席もあるけれど、収容人数は70人くらいというところ。元は、「サローネ・クリストフォリ」という、オーストリアのピアニスト、イェルク・デームスのために建てられた音楽ホールだったそうだ。今はオーナーが変わってサローネ...
ぜひともこの帯を締めていきたいと、国立新美術館で開催中のマティス展へ行ってきた。(on May 17, 2024)マティスが最後に辿り着いた切り絵の技法とヴァンスのロザリオ礼拝堂を中心に紹介する展覧会。鮮やかな色彩で描いたフォーヴィズム時代の絵画を期待して行くとちょっと肩透かしかもしれない。その時代の作品もいくつかはあったけれども、晩年の作品を現代の技術で再現することに重きが置かれていた気がする。衣装デザイン、壁...
私の仕事では、google検索におけるヒット数ってとても重要なのだけれど、最近、日本のgoogleもアメリカのgoogleもヒット数が表示されなくて、不便を感じていた。ある表現、ある言葉がどれだけ一般的かを知るには必要な数値なのだから。でも、Tools(google Japan は「ツール」)をクリックすると表示されるということ気づいた。もしかしてみなさん、ご存じでした? ...
金曜日の夜、最近ちょっと注目している若手のテノール歌手、工藤和真さんの初めてのリサイタルに紀尾井ホールまで出かけてきた。初めての一人だけの舞台ということで、ちょっと緊張モードのトークでしたが、貴重。プライベートなこともいろいろお話になっていた。年齢も誕生日もしっかりメモしたわ。<プログラム>今日もひとつこの道空を見上げてかわいい口元麻の歌妖精の瞳ハナミズキーー休憩ーーこの清らかな住まい母さん、この酒は...
連休中の晴れたある日に衣替え。まだ、気温によっては着るかもしれない袷を残して、単衣と薄物に入れ替えた。 棚から移した袷は、クリーニングに出すものと秋までしまっておくものとに分け、たとう紙も取り替えたり、あれやこれやで丸一日費やした。なのに、このところちょっと肌寒い。 ...
一生シングルでいるつもりの娘の誕生日のお祝いに「シャトー・メルシャン 穂坂シラー 2019」を開けた。3年前に購入したけれど、もう少し待った方がいいかもと思い我慢していたのだけれど、正解だった。ガーネットの色合い。赤い果実の香りと白コショウの香り。一口含むと爽やかな酸。そのあとにくるヴァニラとビーフジャーキーのようなスパイシーな感じと軟らかいタンニン。とっても心地よい。好きだわ、これ。お料理は写ってない...
地球温暖化のことを調べていたら「ティッピング・ポイント」という言葉が出てきた。英語では tipping point。 ”tip”は動詞の「ひっくり返る」の意味。つまり「転換点」。日本では、気候変動を議論する際の専門用語みたいなものだ。ティッピング・ポイントを超えると、地球システムに不可逆的な変化が起こるり、地球環境が制御できなくなり、気候変動が一気に進むという。産業革命前に比べて地球の平均気温が1.5℃を超えて...
4月21日(日)梅若会定式能へ。弱法師は2度目。一度目はこちら→ http://araremiemama.blog.fc2.com/blog-entry-389.htmlシテ(俊徳丸) 小田切康陽ワキ(高安通俊)福王和幸アイ(通俊の供人)高澤祐介今回は「盲目之舞」という小書。この小書がつくと、天王寺の由来を語るクリ・サシ・クセの部分が省略される。後半のイロエも 杖と扇を持って舞う、短めの舞に変わる。その後、シテが心象風景を謡いながら橋掛かりへ行き、杖で欄干を...
先日、現地の代理人の英文チェックで、以下のようなコメントときで訳文の修正があった。In some cases the term
先月、たまにしか仕事が来ない会社からの案件を受けた。その件の支払い明細が昨日、送られてきたのだけれど、こんなだった。この会社、前から報酬とその消費税のトータルから源泉徴収税を差し引いていて、気にはなっていたのだけれど、消費税非課税だった時には、最終的に消費税分も所得として後から税金がかかるので、同じことだし、インボイス制度が始まったら、計算方法を変えるものと思っていたのだけれど、まさか、変えてない...