人が死ぬのと同じように、ブログもいつか停止される。その時インターネットから削除されることもあれば、そのまま放置されることもある。家主を失った建物と同じように。 訪問者は更新が停止されているのを見て、家主の不在を思う。「忙しくなってしまったのだろうか。飽き
人類終末後の世界を舞台にした世界観は、終末系などと呼ばれ、1つのジャンルとして確立している。僕もその手のジャンルの作品が好きである。とりわけ終末系には終わった時代の記憶を呼び起こすようなアイテムや遺構などが出てくる。そういうものを見ると、何かこうノスタル
夏を拡張したくなったので、Twitterを新たに開設しました。良かったらフォローお願いします。その日の季節感によって画質が変化します。冬に近づくほど、画像は消えていきます。八月https://twitter.com/8BCCB8
コンテストに受賞したので報告させていただきます。僕の動画が写真新世紀の佳作に選ばれました。嬉しいです。午後まで寝ていたら知らない番号の電話がかかってきて、面倒なので無視してまた寝てその一時間後に着信の番号をググってみたら、キヤノンでした。一瞬で目が覚めま
2-2排水溝から這い上がって空を見た。晴れ渡っていた。そこには塵一つ浮かんでおらず、どこを眺めても雲は見当たらなかった。 おかげで白い月だけが変にはっきり見えていた。僕はインスタント麺を湯でふやかし、焼きそばみたいな何かを作って口にした。水はあと500mlと少
2-1 国境から500mほど走った所で立ち止まった。 自転車を降りて、西の方角をにらんだ。山に囲まれた草原の上に、一本の下り坂が果てしなく伸びている。まるで地球の底を目指して突き進む生物のようだと僕は思う。冷えた風が胸に当たっている感じがする。あるかな
映画の中の静寂が好きです。何かを言いたげな表情や体の動き、風景を何秒も写し続けるようなカット、そういうものに何故か憧れます。けど、現代メディアにそういうシーンを見る機会はあまりに少ない。なぜだろう。眠たくなるから?飽きられるから?いや、そうじゃない
好きな画家がいます。ハンマースホイというデンマークの画家です。最近東京で企画展もやっていたり、さらに有名になりつつあるようです。室内の絵を沢山残していて、そのどれもが陰影の深い静謐な作品です。人物を室内に置くこともあるんですけど、たいていの場合後ろ
このサイトの運営者にノスタルダムス的な体調不良が起こってしまったため、昨日分の投稿を延期させていただきます。本当に申し訳ありません。今週中には2-1を投稿予定です。よろしくおねがいします。
僕はコンドームの余りを息で膨らませて手を離した。それはものすごい勢いでウイグルの空を飛び回っていった。壊れたロケットみたいだなと思った。僕は中国のウイグル自治区を一定のスピードで北上し続けていた。もちろん自転車に乗って。予定では、7日間ほどでキルギス
1-1 隣に髭の長い老人が座っていた。頭には茶碗みたいな帽子が乗っていた。天井に付けられたカーナビには、インドのミュージックビデオのような、軽快な男女の逢引が流されている。アルプスみたいな山の、小さなくぼみに隠れる少女、それを探す髭のあるの青年。少女はに
今日旅行記を投稿する予定でしたが、思ったよりも出来が悪いので、明日の夜に延期します。申し訳ありません。内容としては、2年前の海外旅行の「西へ」シリーズを元にした読み物になります。「西へ」がHD画質だとすれば、明日から投稿されるものは4Kリマスター版のようなも
お元気ですか。僕は元気です自宅に長く居続けるというのは、僕はもともと引きこもりがちなので対して苦痛ではないのですが、やはり旅に出られないというのは詰まらないですね。あるいはその予定も立てられないというのは、もはや苦痛を越えて生きる希望を見失いかけます。け
写真には俳句や音楽のような特徴があるように思う。見る人聞く人によって解釈が異なるようなもの、ミロのヴィーナス的なもの。つまり、余白の部分だ。これは写真には多くを語る力がないからいえることかもしれない。一方で小説や映画には、あらすじを物語る力がおおむね約束
言葉と写真の違いを考えてみたときに、まず初めに浮かんでくるものは、恥の有無です。自分が昔撮った写真を見返しても、そんな感情はありませんが、自分が昔書いた日常的な文章は何故かどうにもならないほど恥ずかしい。おそらく、写真より言葉のほうが、主観的な表現力が
毎日、飽きもせず、閲覧ありがとうございます。もうしていますが、しばらく更新を休止します。文章の構成を勉強したり、写真を印刷したり、ここに投稿する意味を考えたり、色々腕を磨いています。夏には、多分顔を出します。暑さに負けて、顔を出します。てきとうなので、顔
3/26廃校の鶏小屋で雨宿り、寒い。億劫。近くに無人駅を見つけた。そっちに移ろうと思う。抜海駅。あぁいい匂い。木が腐った匂いだろうか。古い本を開いた時の匂い。多分セルロースが溶けて糖が染み出してるに違いない。だから甘いんだ。告白僕は明確な理由でもってこの旅を
3/18最高気温:10度感想:暑い なんとなく走っていたら一日終わってた夕方キツネを沢山見た10匹は見たみんな道路のゴミ漁りに必死昼間は全く見ないから、穴で寝ているんだろうそれから牛も見た30匹は見た牧場の牛は、1匹でも目が合うと全員連れて近づいてくる多分馬鹿なんだ
3/18網走発最低気温:部屋の中は12度感想:😴朝から雪だったから温まりに監獄へ昨日も見た気がするなんなら他の国でも見た気がする 網走湖に落書き北へ北へ対向車の助手席の人に、一瞬、ジーテンー……みたいな口の動きをしながら凝視されたひやひや笑えてくるスピードを上げ
3/15標津発最低気温:覚えてない感想:😕知床峠諦めなんとまさかの冬季閉鎖中あふれる再来の予感それでも道北に抜けるための峠はちょっとあるちょっと、ほんの標高500mくらいかわいいね、プチトマトだねなんの山だろう綺麗だったから、綺麗に撮ってあげた夜はテロの映像を見な
3/13 厚床発 最低気温:-6.0度感想:倉庫の中は暖かい 前日雪山を彷徨っていたら牧場兼キャンプ場を見つけて、特別に倉庫を貸してもらった。 今日は
3/11最低気温:-4.4感想:寒い 前言撤回、寒い。やっぱり寒い。
3/10最低気温:覚えてない感想:ネカフェありがとう
3/8朝最低気温-11.2感想:寒い
今日は曇り えりもは曇り
光のつぶ120個
カザフスタン-日本 2018/9/20-今自転車の影に助けてもらう夏この道、忘れない。ときどき夢の中ですべっている。綺麗な月を見ると、死にたくなります。満月が自分の影を作ってくれました。はじめて、作ってくれました。うれしかったので、一人でにこにこしていました。
カザフスタン 2018/9スタンプを押さなければならない。僕は、そのためにアクタウにやってきた。移民管理局を探した。何人もの人に道を聞きながら、探し回った。ほとんど自分勝手な旅をしていた自分には、一点の目的地に行くことがなによりも苦手であった。とにかく、順路を
アクタウの終点に着いた頃には、夜中の1時になっていた。テントを張れる、手ごろな公園を探した。すぐに公園を見つけ、なるべく暗いところにテントを張って眠った。慣れたものだった。すぐ眠りに落ちた。そしてすぐに起こされる。町の野宿によくあるくだり。テントをゆすりな
カザフスタン 2018/9/178無理があった。向かい風の大渋滞だった。どれだけ歯を食いしばっても、正面から叩きつけられるみたいに圧倒された。まるで進めなかった。その日は、結局30kmほどしか進めなかった。カワヅは、普通の道を、普通に走れば、一日100km走りま
ウズベキスタン-カザフスタン 2018/9/15-16ウズべスタンを出るときだった。問題の滞在登録は、入国してから数日分しか集められなかった。本当に出国できるか若干不安だった。 ブハラで出会ったベテランそうな日本人旅人に聞くと、やっぱり全日程集めていないといけない
ウズベキスタン 2018/9/11-9/129/119/129/12 荒涼の道を国境へひたすら走る。 風は最近ずっと北東から強いのが来る。 何もない道。永遠に続いているかのような地平線がある。ときたま地平線の先に人工物が現れる。はじめ真近のように見えるが、辿り着い
2018/9/14この日、10日ぶりにカメラが息を吹き返した。 半ばあきらめていたが、完全に水分が抜けたら復活したらしい。100年後のユーザーの方へキャノンのカメラは、本当によくできています。広い野原で叫んだ。カメラを空高く突き上げて、叫んだ。誰もいない青空って本当に
ウズベキスタン 2018/9/13-14ヌクスからカザフの国境までは、ほとんど終末世界だという情報をもって、僕は旅をしていた。ヌクスから30kmくらいの荒野を走ったところに、大きな酒場があった。宿付きだった。迷わず中に飛び込んだ。旅愁。今すぐケルト音楽を流したく
ウズベキスタン 2018/9/5 手元に残った記録物は、iPodと、予備のカメラだけだった。カメラのほうは、20年近い前の代物だったから、いつ壊れても文句は言えない。そっと使った。iPodのほうも、電池はすぐ落ちるし、電波もまともに拾えない。それでも、な
9/8モスクへ駆け込んだ次の日、礼を言いに立ち寄ったついでに塔を案内してもらう役目のないラクダ突っ立ってると寄ってくる9/9メロンがとにかく安い大きいの一玉30~70円毎日一玉がノルマになってた9/10日陰発見太陽を遮るものを探す日々夜日記2/39/10最後の街、ヌクス
ウズベキスタン 2018/9/4すぐそばに小さな病院があった。死後硬直したような体勢でしゃがんでいると、そこの看護さんに発見され、なんの弁解もできないまま病院に連れていかれることとなった。幸い病院には、誰も患者がいないようだった。 連れていかれた部屋には、
ウズベキスタン 2018/9/4 ブハラから出発して、次の日。その日もいつも通り、自転車を走らせていた。ブハラからさらに西へ550km進んだところに、ヌクスという、これまた大きな古代都市がある。そこへ向かっていた。朝はロバの出勤と一緒に走り、野良犬に追
ウズベキスタン 2018/9/1~9/3古代都市ブハラまでの道のり イーブイ見つけた近寄ると逃げるトレーナーに捕えてもらう他の仲間は退屈さよなら道中の補給所必ず立ち寄る暑いから一緒に休む波音が聞こえてくるやっとブハラ到着ちょうど祭りに遭遇町の中は迷路宿まで長い道のり
ウズベキスタン 2018/8/31サマルカンド出発二日目残念ながら、この日の記憶は夜に凝縮されている。夜、僕はまた街のバス停にテントを張っていた。自転車は売店の裏に隠した。テントはバス停の死角となるところへ。今日も完璧だなと思った。そして眠りについた。や
サマルカンドを出た後は、ブハラという都市へと向かった。距離にして約250km。道中小さな町やマーケットも多く、水も食料にも困ることはなかった。第一、冷えたコーラは町の半径10kmしか飲めない。これはかなり重要。温くなったコーラは、砂糖入りの水でしかない。い
ウズベキスタン 2018 8/30ウズベキスタンに入国する直前、ヒマワリ畑のロバを触っていたら、畑の主にヒマワリの顔を貰った。 「こんなの貰ったってどうするのさ」という顔をしてみせたら、「少し乾燥させて、皮を捨てたら食べられるで」という顔をされた。
タジキスタン-ウズベキスタン 2018 8/22-8/30 世界一大きい湖が、ここから西へ2000kmのところにあるらしい。大義名分にふさわしいその字面は、すぐに僕の最終目的地へと選ばれた。とりあえず世界一を見とけば、旅行した気分になって、頭が冷めて、心置きなく帰れ
タジキスタン 2018/8/20~25 3200mの峠を越えたあたりで、このままでは首都にたどり着けず餓死するのではという疑惑が浮上した。 金欠
最近、妙に暗い文章ばかり書いている気がする。 そういう気分で更新しているから仕方がない部分もある。僕は友達が少ない。けれど僕は、確かにこういう思案を抱きながら、走り続けていたのだ。その点、理解してほしい。 こんな陰鬱な話、書きたくて、書いている
タジキスタン 2018/8/15ホログから首都に向かう道は大きく二つに分かれていた。一つは勾配はなく、舗装されている主要道。もう一つは未舗装でかつ分岐点から2500m登る必要がある峠道だった。当然主要道を使うほうが安上がりではあるが、一つ決定的な問題があった。
タジキスタン 2018/8/11 空白感すら覚える絶望を、この前の自転車旅行で国ごと国ごと味わってきた。なんの因果があってか、悠々自適に通過できた国がない。中国ではスマホを無くしかけ、ベトナムでは10万入った財布を南シナ海に流し、ラオスでは何度もホモに襲
とても暇だから、まとめサイトを巡回していると、今年の記事のまとめみたいなのが沢山ありました。なんだか僕も便乗したくなったので、最近僕が読んで、冒険心をくすぐられた記事を紹介していこうと思います。古い記事もあります。本当はこういう真似はしたくないんですが、
この前、詩集を好む人と話をした。彼はたいそう古びた詩集を胸のポケットに忍ばせていた。中古だそうだ。それも落書きや折り目のついた中古本だったそうだ。普通の人間なら、その時点で新品より価値は落ちるんだろうが、彼は違った。その落書きというのは、大抵雨に関する詩
一番楽しかった国はどこでした?って聞かれた時僕はタジキスタンと答える。この前も書いたけど、タジキスタンは高い山に囲まれた国で、東のほうは超山間部で、ごく少数の人々が広い広い土地の上で放牧しながら過ごしてる。それから西に、山を下るように進んでいくと、少し
ちょっと憂鬱になると僕もうだめ 布団の中で死んだふりして、怖くなってスマホ開けて、また死んだふりして朝が来る。 朝になるとやっと眠たくなって、昼が来てとにかくパソコンの前に座っても、もう何も考えきれず、うつぶせ。 窓から先だけ揺
今日、ブックオフで、物体の本を見た。意味のある物体、意味のない物体、数学的な形の物体、自然から生まれた物体、昔の人が作った物体。色々あった。物の形って、全部意味があって作られているとしたら、面白い。ところで、はちみつをすくう奴が、なんであんなギザギザの形
守ります蹴ります負けました
そういえば、温泉があるらしい。 山の国には、温泉が付き物なのか、タジキスタンにも、温泉があるらしかった。僕はおおよその位置だけを把握して、高度3000mの道を、走っていた。 ある道で、大型トラックが、小さな小屋の前に、何台も駐車しているのが見
毎日、毎日、このブログに来てくれる人が、いるらしい。そんなに暇ですか。それともあなたはニートなんですか。ニートなんですか?まぁ、なんでもいいでしょう。ならば僕も、抵抗します。ほぼ毎日、なるべく毎日、僕が地球で撮った写真を挙げることにしましょう。これは、毎
タジキスタン 2018/8/7 「テロリストに気を付けてね」 何を言っているのか、自分のリスニング能力を疑いました。 向こうからやってきたカップルの自転車乗り、その一方の快活そうな
タジキスタン 2018/8/4~ 妙でした。違和感を覚えました。 母なる大地に立っているという感覚がしませんでした。今立っている、この地球に違和感を覚えたんです。人は消え、雲は
ある友人が僕の目を見てこう言った。最近の君のブログを読んでいると、眉間にしわを寄せる機会が多いんだよな、と。また、他の友人はこうもつぶやいた。写真があるじゃない、別にここまで詳細に描写しなくてもいいじゃない。哲学者の卵である友人はこうも述べた。前の記事よ
2018/8/3 タジキスタン 2日目夜唖然、旅を続ければよくあることである。毎日はじめましての連続だから、毎日どこかで唖然なのだ。その日も、前日あんまり心地よく入国していたので、国境を越えたという感覚さえ薄かった。それに無人の砂漠を二日走っていたのであ
旅行とは関係のない話を今からします。 あまり楽しくない話をあまり面白くない人間が話すので、つまらない。そんな誰だって知っている話を、難解な言葉を羅列して、偉そうに講釈垂れるのは好かないのですが、ないのですから、これから始める言論は僕の独り
2018/8/3 タジキスタン二日目 土管から這い上がって二日目は始まった。朝食(乾麺を湯でふやかしただけの焼きそばみたいなもの)を作って、水はあと500mlと少々くらいに減った。これで町まで1日中走らなければならない。
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