2-2排水溝から這い上がって空を見た。晴れ渡っていた。そこには塵一つ浮かんでおらず、どこを眺めても雲は見当たらなかった。 おかげで白い月だけが変にはっきり見えていた。僕はインスタント麺を湯でふやかし、焼きそばみたいな何かを作って口にした。水はあと500mlと少
2-1 国境から500mほど走った所で立ち止まった。 自転車を降りて、西の方角をにらんだ。山に囲まれた草原の上に、一本の下り坂が果てしなく伸びている。まるで地球の底を目指して突き進む生物のようだと僕は思う。冷えた風が胸に当たっている感じがする。あるかな
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