かくも深きみどり~没後100年富岡鉄斎~
新緑の京へ。連日のようにオーバーツーリズムの報道があるなか、雑踏をことのほか苦手とする中年が目指したのは、『没後100年 富岡鉄斎』開催中の国立近代美術館。 クレーと並んで自分にとって一等大切な画家だから当ブログでも度々書いてきたが、鉄斎作品のメッカである清荒神清澄寺内鉄斎美術館が長い調査休館に入っていたため、ここ何年かはろくに見ることも出来なかったのだった。インバウンドかなんかしらんけど、鉄斎の偉大に比べたらなんぼのもんやっちうねんという気概で阪急京都線に乗り込んだのである。 着いたのが九時過ぎだったためか、それらしい影はちらほらというところ。河原町の駅から美術館までは祇園の北を白川沿いに歩…
2024/05/22 15:14