新・鯨飲馬読記
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双魚庵主人さん
ブログタイトル
新・鯨飲馬読記
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http://pisces0307.hatenablog.com/
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魚(観る・食べる)&本&酒の日記
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  • 本当にメモ

    梅雨入り前の風は本当に気持ちがいい。昼酒呑んで川ばたを歩いて帰る時などは特に。 最近読んだ本。このところ色々弱り気味なので、いつも以上に無愛想なメモとなる。 ○柄谷行人『世界史の実験』(岩波新書) ○山泰幸『江戸の思想闘争』(角川選書) ○村上春樹『若い読者のための短篇小説案内』(文藝春秋)・・・とことん実作者の視点から、というところが面白い。といって技術批評に終始するのではなく、それぞれの作家の核に当たるぬるっとした部分に控えめながら言及しているくだりこそが読みどころ。 ○市川裕『ユダヤ人とユダヤ教』(岩波新書) ○ケイトリン・ドーティ『世界のすごいお葬式』(池田真紀子訳、新潮社) ○鈴木健…

  • 市中の大人(たいじん)~追悼 田辺聖子

    たとえば『道頓堀の雨に別れて以来なり』でもいい。ひとまずは川柳作家・岸本水府の評伝である。「ひとまず」というのは、水府個人の人生の足跡を辿るにとどまらず、大阪そして日本全体の同時代の川柳界の動きをあやまたずとらえ、そこから近代川柳史のみあもとまで時にさかのぼり、合わせて主として戦前の大阪という都市の政治経済社会生活のくまぐまを生き生きと描き取る。近代川柳の詞華集にもなっている。 文庫版では当然ながら上中下、合わせて千六百頁になる。見るだにうんざりする分量。ところが読み始めると、これがいつまでも頁が減らないようにと祈りたくなるくらいに面白い。ひとえに作者の《眼》の冴えによる。全冊どこのくだりを取…

  • 緑陰読書

    即位改元のめでたさはそれとして、なんだあの上皇后という称号は。「言うに事欠いて」という表現はあるけれど、皇太后なり大后なり由緒正しいことばがある以上、「事欠いて」ですらない。鰻丼や鮨食ってんじゃああるまいし、全く何たる呼びざまか。「(「皇太后」という呼称には)過去に権勢を振るったというマイナスイメージがあるから」などという言い訳をしてるようだが、それならば「上皇」はどーなる。代わりに「上天皇」とでもするのか。この言い方のいかにもいかがわしい響きからして、役人や政府関係者の思考が愚劣、少なくとも日本語、とはつまり日本文化の伝統に関しては鈍感極まるものであることが分かる。戦前でなくてよかったねえ、…

  • 酒と桜

    二日連続の花見。どちらも当たり前ながら昼ひなかで、恰度気温が高く、うらうら照る日の下でぼけーっと花を見るような見ないような顔つきで酒を呑むのは格別の味わいでした。 職場からの帰りに通る宇治川沿いは神戸でも割合有名な花どころで、この二日とも人出が多かった。ことに老夫婦が手をとりあってゆっくり歩いているのはまことにめでたい眺めながら、個人的にここの花は夕景以降、それも歩くのではなくバイクで三〇キロほどのスピードで抜けていくのが一等味わい深いと思う。連チャンの花見の翌日は、仕事帰りにこのやり方で独り桜を堪能した。 灯ひとつに花ひともとの世界かな 碧村 ************************…

  • ハイジン同盟

    酒の席でのふとした一言から拙宅で連句を興行することになった。さるにても酒席から始まる物事の多い人生であることよ。 連衆は当然ながら呑み友だちばかり。芭蕉翁の戒め(「俳諧では酒三盃を過ぐすべからず」)に背いて、酒宴の設けも怠らない。というか、歌仙をダシに家呑みをしようという下心少なしとせず。 ともあれ、当日の献立は以下の如し。 ○先付……茶碗蒸し(蛤の出汁に淡口を滴々と。へぎ柚子と三ツ葉を添える) ○造り……①鯖きずし(擂り生姜と大根おろし)、②平目昆布〆(山葵) ※前々日から湊川の市場を覗いて回っていたのだが、いかなご漁の時期と重なっていたせいで魚種が少なく、揃えるのに難儀した。 ○炊合……鯛…

  • 女中的視点

    大阪市立美術館のフェルメール展、早めに御覧になるほうがいいですよ。これからどんどん混んでくること間違いなし。それくらい充実した出品でした。ま、フェルメールの名前が付いてるならどのみち人気が出るんだろうけど。 お目当ては『手紙を書く女と侍女』。ずいぶん前にたしか上野の美術館で見て魅惑されたおぼえがある。今回も他の絵はすっ飛ばして駆けつける。人だかりはしているものの、大阪市立に『真珠の耳飾りの少女』が来た時ほど押し合いへし合いではないからちょっと時間をかければ充分観賞できます。 誰だってまずは画面左に立つ侍女の表情に目が行くだろう。女主人が一心に手紙を書く卓の後ろに控えて、例の如く外光が柔らかく射…

  • 金沢

    白山比咩神社の境内にもほとんど雪は無かった。義理堅く立春に春一番が吹いて気温が異様に上がったせいらしい。一年前は三十数年ぶりとかの大雪で営業を休んで雪かきに追われたのを思うとまるで嘘のよう。 とは『料理旅館和田屋』の仲居さんの話。今回当方が通されたのは一階の部屋で、目の前に池が見えるのだが、そう聞くと鯉の動きも心もち潑剌として見える。暖房もすぐに切ってもらったほどで、床の白椿と千代女の軸(「竹の音丸ける頃やみそさゝゐ」)にわづかに冬の気配を探る、といった按配。 二年ぶりなので、「ジビエ尽くし」のコースを頼んでいた。料理以下の如し。酒は『菊姫』「鶴乃里」。やはり酒はその地で頂くのが一等旨い。 ○…

  • 鳥獣大会

    一月はよう食べに出た。勤務先の事情で、連休が少ない月だったから、溜まったストレスを外食で発散する形となった。と言っても炭水化物に興味はないので、カツ丼大盛り!とか新規ラーメン店発見!なんてことにはならない。熱燗大盛り!とか新規漬け物開発!とかだったら食指が動くのですけれど。 心に残った品々は、 ○和え物二種(玄斎)……ひと品めは八寸のうち。青菜(嫁菜?芹?)を、荏胡麻を擂ったので和えている。香気が何よりの御馳走。ふた品めは河内鴨の皮のところを、牛蒡・人参・キャベツなどと、酢味噌で。童画のような彩りも愉しい。冷酒がすすみました。日本料理の店では、「椀さし」のような《花形》以外のこういう品にこそ料…

  • 雪の城~弘前初見参(2)~

    『たむら』の御主人には岩木山へバスが出ているとも聞いていた。雪の岩木神社も魅力的だったけど、まあいっぺんに見尽くすことはないわな。また来ることは間違いないし。と考えて二日目は朝から市内の散策。 最初はやっぱりお城かな。せっかくだから観光客の少ない、早い時間に見物しよう。 しかしこれは前半は当たっていたが、後半に関しては見込み違いであった。客の少なかったのは確かだが(当方と、老夫婦のみ)、早かろうと昼時であろうと、ずっと客はいないのである。 それもそのはずで、当然のことながら一面の雪。可愛らしい天守が白一色に埋もれ、そこに朝日が射してきらきら輝く眺めは、なんというか実にめでたいものだったけど、な…

  • 雪明かり~弘前初見参(1)~

    遅くなりましたが、新年のご挨拶を申し上げます。 己亥(つちのとゐ) ぼたん雪ふるあめつちのおともせでふすゐの床にむすぶはつ夢 まつすぐに駆けくる気負いの武者武者といさましく喰うぼたん鍋かな 蝶は舞ひもみぢかつ散る花の宴小萩も咲いて福よコイコイ とは言っても大晦日から三日まで出勤だったので、本当に正月気分を実感したのは松も取れたあとだった。弘前にのんびり小旅行を愉しんできた。 青森、八戸、弘前。こう並べるといかにも肌合いの異なる町どうし。京都・大阪・神戸に引き比べるのは幾分身びいきの気味合いがあるから、ここはひとつ、江戸時代の三ヶ津(江戸・京都・大坂)のような顔合わせと景気よく譬えておこう。 青…

  • 器の方円

    梅田阪急「暮らしのギャラリー」での飯茶碗・湯呑み展に行ってきた。時間をかけて選んだ結果が、つくも窯・十場天伸さんの飯椀と小代焼ふもと窯・井上尚之さんの湯呑みというので、我ながら可笑しい。いつも『いたぎ家』で手に取るものばかりなのだ。アニーの薫染、かくの如し。あと一つは前野直史さんの六方皿。片身替りに釉がかかっていて桃山時代の小袖のよう。大ぶりの焼肴などは映えるだろうなあ。真魚鰹の幽庵なぞいいだろうなあ、とひとしきり空想を逞しくする。 大阪に、しかも買い物に出ることは滅多とないので梅田から天満へと向かう。『烏盞堂』なる器屋に行ってみたかった。インスタグラムで知った店。 お目当ては安洞雅彦氏作の向…

  • 煤払ひ

    年内は連休が無いので、本年の読書メモは多分これが最後。 ○カール・シュミット『陸と海 世界史的な考察』(中山元訳、日経BPクラシックス)・・・版元の名前で言うのではないが、ビジネス人が読んでもあれこれヒントを得られるのではないか(ただしこのシリーズ、誤植が多くて気になる)。地中海を内海として、真の「海型」とは異なることを強調する。とすれば日本海・東シナ海、そして江戸・大坂を結ぶ南海路だって大洋型とは言い難い。近世日本は「鎖国」というより内海型の文明と見るべきなのだ。海への「実存的選択」をした同じ島国の英国とどこで、どう道を違えていったのか。すぐ隣に陸生王朝の強大なのがあったせいか。生松敬三・前…

  • 双魚書房通信(20)~少年は歴史を動かした 『エドガルド・モルターラ誘拐事件』

    山本夏彦曰く、「人生は些事から成る」。とすれば歴史もまた些事により動く、と言ってよいかどうか。 そうかも知れない、と本書を読み終えた人の多くは思うだろう。舞台は一九世紀のイタリアはボローニャ。ある夜、ある一家のアパートに、複数名の警察官が突然おとずれた。おびえる両親に警察官は告げる―あなたの息子さんを我々の保護下におかねばなりません。 両親から日常的に虐待を受けていたのか、と思うのは二一世紀の日本人だからである。この一家はユダヤ人で、当然問題の男の子、エドガルド・モルターラもユダヤ人(だから、もちろん、というより、つまりはユダヤ教徒)。そのエドガルドはキリスト教の洗礼を施されたらしい。よって彼…

  • オヤジ殺しエッシャー地獄

    あべのハルカス美術館のエッシャー展。初日はそう混んでいなかったが、前の北斎展のように段々評判が広がって最後はとんでもない行列となるかもしれない。それくらい充実した展覧だった。ご興味のある方はお早めにどうぞ。 無限階段の塔にしても手を描く手にしても、画面の細部や質感よりも構図とか、もっと言えばアイデアの面白さが記憶に残っている人が多いのではないか(鯨馬は完全にその類)。正直ネットの画像で充分なのではと思いながら見て回ったのだが、やっぱり版画だけあって、描線の切れ味や伸びゆきかたが大層面白かった。こればっかりは実物を間近で見なければ分からない。エッシャーはハルカスに限る。 多く出品されていた風景画…

  • 片月見

    「災害並みの猛暑」だって冷房の効いた部屋でソファに寝っ転がってりゃ本は読めるし、厳冬といえども床暖房に寝っ転がって(どのみち寝転ぶ)読書するのはむしろならではの愉悦。 だから灯火親しむなんて他人行儀な口実を作らなくてもいつだって本は読めるのである・・・なんて憎まれ口をきく必要はなくて、やっぱり秋はよいですな。十一月から事情で日曜は出勤となったが、まあそこは忙中閑ありの心持ちでゆこう。 では十月の本。 ○筒井功『賤民と差別の起源 イチからエタへ』(河出書房新社) ○筒井功『村の奇譚 里の遺風』(河出書房新社)・・・著者は三角寛のサンカ「研究」が純然たる創作だと実証した在野の研究家。手弁当であちこ…

  • 磯の小石のように~青森再々々訪(3)~

    二日目の晩だけは予約していたのだった。ほけーっと歩きながら感じの良さそうな店に入るのこそ無論醍醐味なのだが、限られた日数の旅行者としては、どうしても保険をかけたくなる。 「あそこも混むよ」と言われていたとおり、本町の『磯じま』は変哲もない住宅街のなかながら、大賑わい。観光客半分、地元半分というところか。店の構えは尋常。出来ますもの、の書き出しが圧巻だった。造りから焼き物から煮魚から、ホワイトボードにびっしりと書かれている(冬だともっと多いのではないか)。こうなると気合いが入りますね。ビールはお通し(キノコの風味がじつに濃厚)の段階でくっと空けて、すぐさま青森地酒にうつる。 頼みしものは何々ぞ。…

  • 青い森の紅い森~青森再々々訪(2)~

    翌朝は惚れ惚れするような宿酔。ホテルの朝飯も、炒り卵と味噌汁とコーヒーというアヴァンギャルドな組合せですませる。それどころではないのだが、なんか腹に入れとかないと途中でぶっ倒れるだろうから。 ゾンビの如きカラダを引きずって、駅前のバス乗り場に向かうと、えーっ、三十分前だというのになんじゃこの行列は。 係員に訊ねてみたら、「この時期は連日こんなもんです」とのお答え。紅葉時分の奥入瀬行きであってみれば、是非もなし。ただ新改商店で「今は大渋滞でなかなかクルマが動かんよ」と聞いていたのを思い合わせ、奥入瀬の渓流まで行くのは止めにした。満員のバスの中、渋滞につかまってしまったんでは、我が身の惨状でどうな…

  • ミュゼめぐり~青森再々々訪(1)~

    四度目の青森。訪れた回数なら金沢の方が断然上だが、半年の間にこれだけ行った地方は他にない。 前とその前は八戸だった。今回は青森市。二回目となる。いつものことながら、何もしない為に何もない時期を選んで行った。 機内のアナウンスでは神戸より四、五度は気温が低いとのこと。空港を出てみると、その実感はない。バスの中で日射しを浴びていると暑いほどだし、なにより紅葉の色づき具合が予想よりも大分低い。 この暖かさのために、町に着いてすぐ向かった棟方志功記念館までは歩いて行けた。当方、記念館はおろか棟方志功の作品を碌に見たことがない。人柄と画風(まともに見てなくても漠然とイメージはあるよね、志功くらいになれば…

  • 素人包丁~ひとり月見の巻

    親譲りといふのでもない偏窟で小供の時から損ばかりしてゐる。わざわざ前夜に観月料理をつくって見ようと思いついたのもそのせい。 別に損はしてないか。日本の料理はなんといっても季感が要なのだから、そして月と花とは風物のなかの両横綱といってもいいものなのだから、膳組をかんがえるのには恰好の日なのだった。 旧暦では仲秋。「冷ややか」なんて季語もあるが、実際には少し歩くと汗ばむほど。しかしまあ、この夏の暑さは異常だったから、このくらいの気温でも例年よりむしろ秋の到来が実感できる、とも言える。主題は《侘びた風情》としましょう。茶事では十一月がワビサビ懐石の時候に当たるが、それのはやどりと参ります。 献立は以…

  • ヌリカベの日

    左官屋稼業、始めました。一日限定だったけど。 『いたぎ家』の改装を手伝ったのだった。アニは「大規模じゃないっすよ」とか言っておったが、壁を塗り替え、床板を貼り替え、カウンター席の棚を撤去し、テーブル席の荷物置きをつくり、トイレの入れ替えまでしてどこが大規模ではないのか。ま、龍神野菜・滋賀酒・器のトリニテが崩れない限り、アニにとって店の根本は変わったことにならない、ということなんだろう。たしかにいくら内装は同じでも行ってみて「パフェ専門店になりました」とか「発泡酒飲み放題とカラアゲ食べ放題どうっすか」とか言われても困りますしねえ。 無論のこと、まさとアニーだってたくみオトートーだってアニーヨメー…

  • 灼熱BBQ

    メリケンパークでのBBQイベント。出店は《神戸オールスターズ》といっても大袈裟ではない顔ぶれだったから、店の名前を記録のために掲げておく。 モゴット、柏木、梵讃、マメナカネ惣菜店、clap、寿志城助、嘉集製菓店、la luna、クチヅケ イルバール、料和 大道、Nick、ラシック、海月食堂、メゾンムラタ、アワとワインとシェリーとチーズ、バー コネクション、バー シャラ、神戸ロバアタ商會、ホルモンバルBovin、河内鴨料理田ぶち、食堂晴レ男、ビストロギャロ、料理屋植むら、ウサギのハネル、アサヒビール、エノテカ 壮観というか圧巻ですな。それにしても、極上を通り越したような晴天で、こちらの方が炙り焼…

  • 御位争い

    盆の時期は出勤にしてもらって、業者も来客もないしづかな職場で溜まった仕事を片付ける。その分は秋頃に旅行の為に使うことが多い。先週末の三連休はだから、当分は無い連休だったのだけれど、旅行はおろか一歩も家を出ずじまいだった。『ゲーム・オブ・スロウンズ』を立て続けに見ていたせいである。 三日間で第五シーズンの途中まで、つまり四五時間は画面に食いついていたわけ。こんな経験は『ヱヴァンゲリヲン』か『ツイン・ピークス』くらいでしかしたことがなかった。 今頃見始めたんかい、と莫迦にされても仕方がない。三年ほど前に某店のネエちゃんに熱烈に勧められていたにも関わらず、なんとなく気ぶっせいで放っておいたのだった。…

  • 魚菜記

    八戸から戻ってこの方、神戸にいる自分がどこか「虚仮なる人」のように思えてならない。向こうの最高気温が二七、八度なんどという情報を見るにつけ、余計にそう思う。あまりの暑さで、近所の平野祇園神社の祭礼にもお詣りしなかったくらいだものな。御許しくだされ素戔嗚さま。風流を愛でおはします御神なれば、「猛烈な暑さ」の下、犬の如く喘ぎ喘ぎ石段をよろぼひ登る苦行はよもことほぎ給ふまじ。それにしても「猛烈な暑さ」よりまだ気温が上がったらどう表現するつもりなのだろうか。上方なら「えげつない暑さ」と言えば足りると思うが。 休みも家にいることが自然と多くなる。遮光カーテンを閉め切った部屋で、テレビも見ず、最近はゲーム…

  • ウミネコの島~南部再訪(2)

    宿酔なんぞは気の持ちようである。と気を持ち直して朝から温泉に浸かり、朝食のせんべい汁を啜ると、重苦しい酔いの残りはどこかにすっと消えてしまった、という気がする。 それこそ前回は二日酔い、というか寝不足で種差海岸に行けなかった。今日こそ行くべし。本八戸(地元の人間は「ホンパチ」)から電車で三十分もかからない。 ここは天然の芝地が広がることで名高いとのこと。抜けるような青空の下で見たらまた別の感慨があるのだろうが、この時は予想通りにどんみりと雲が広がり、海もまた空の色を映して暗く、そして冬の日本海でも見たように大きな波が岩に打ち寄せては激しく砕ける。風は冷たく霧雨が身を包む。歯の根が合わないくらい…

  • 北の語り部~南部再訪(1)

    何せあのおっそろしいような大雨でしたからね。十分遅れた程度で飛行機が飛んでくれただけでも有り難いと思わなければならぬ。雨も二泊三日の旅の最終日にやや強めに降ったくらい。総じていい条件だったと言えるでしょう。 青森は比較的短い期間で三度目となる。空港の警察官、駅の売店のオネエチャンの顔に見覚えがあるのがなんとなく嬉しい。新奇な土地に初めて足を踏み入れるのもいいが、こうして少しずつ自分と行く先の土地が馴染んでいく感覚もまた旅ならではの愉しみである。 朝一番の便だったので、朝食を取る時間が無く、青森駅に着いた時(十二時前)には倒れそうなほど空腹。まずは以前から目を付けていた駅前の食堂で昼食、とすぐ決…

  • 水無月獺祭

    ひと月ぶりの更新。いい店何軒かを見つけたが、それは別の機会に書きます。とりあえず溜まってた読書メモから。年数積もると、コレステロールと同じように、「生きてることの塵(垢?)」と言うべきものが嵩を増してきて、暢気ブログを更新する閑暇さえなくなってくる。もっと閑人たるべく心がけねば。 ○内藤裕史『ザ・コレクター 中世彩飾写本蒐集物語り』(新潮社) ○松田裕之『港都神戸を造った男 《怪商》関戸由義の生涯』(星雲社) ○スティーブン・ビースティー、リチャード・プラット『ヨーロッパの城 輪切り図鑑 中世の人々はどのように暮し,どのように敵と戦ったか』(桐敷真次郎訳、岩波書店)・・・『13世紀のハローワー…

  • 鶏の叫ぶ夜

    『いたぎ家』アニーにお誘い頂いて、アニーヨメー、タク、そして木下ご夫妻(当方同様『いたぎ家』の客)の六名で一日滋賀に遊ぶ。前回の滋賀遊びから二年経っている(拙ブログ「KG制覇計畫・其ノ壱」)。天気・気温・湿度申し分なし。 手始めに浜大津駅の朝市。そこそこの人出。鯨馬は大好物の鮒寿司と新茶、ちりめん山椒を買った。朝宮茶のかたぎ古香園は以前から関心があったので、嬉しかった。 煌めく湖面にはしかしすぐお別れして、向かったのは甲賀は土山の安井酒造場。『いたぎ家』ではお馴染み『初桜』の蔵元である。土山は東海道四十九番の宿場。蔵の前の道が旧街道筋で、向かいの建物はかつて旅籠だったそうな。ちなみに酒造場の周…

  • 上等な五月の夕餉

    油目の新子が出ていた。油目がそもそも好きな魚だが(造りはもちろん、椀種にするとすごい実力)、成魚の方は最近あんまり見かけない。東京湾ではすでに「幻の魚」になっている、とテレビ番組で言ってたような気もする。 獲れなくなってるところに、新子を流通させるのは資源管理的によろしくないだろう。銭本慧さんに叱られそうだ、と考えつつ、でもやっぱり昔からの好物なのでつい買ってしまった。 半分はいつもどおり唐揚げにする。レモンをたっぷり搾る。身はほろりと崩れ、またはらわたの爽やかな苦みがたまらない。一尾一尾愛おしむように摘まんで食べてゆく。あっというまに無くなってしまう。でも全部揚げ物ではこたえるし・・・と残り…

  • 危機の思想と思想の危機~双魚書房通信(19) 牧野雅彦『危機の政治学 カール・シュミット入門』(講談社選書メチエ)~

    有名だが、多数の読者に支持されているというよりも、いくつかのエピソードの霧が当人をもやもやと包み込んで、それがいつの間にかこれまたいくつかの評語をまぼろしのように吐き出して、それらをあまり意味も無く呟くことがすなわち論じるということにされてしまう型の思想家がいる。ルソーがそう。福沢諭吉なんかも存外この中に入るのかもしれない。 カール・シュミットはそうした不幸な思想家のなかでも恵まれないことでは一二を争う。なにせ名前を出せばたちどころに「ナチスの御用学者」と身がまえられ、どうやら称賛している気味合いの人々も「危険な思想家」と言って済ますのが通例のようだから。 後者の言い回しに対し、著者はあとがき…

  • 姫と白狐と満開の桜と

    四月文楽公演は昼の部に。夜の演目は『彦山権現誓助劒』で、仇討ちモノは好かないからである。つまり消極的な選択だったのだが、これが幸いして、「道行初音旅」も『本朝廿四孝』も楽しめました。ついでに言えば、仇討ちモノでも『仮名手本忠臣蔵』は別。大好きといっていいくらいである。思うに、武士道だの忠義だのといった徳目を離れて、純粋なテロ行為になってるのがいいんですね、あれは。大都市のまん中で武装した集団が権勢をふるう老人をなぶり殺しにするのだからこたえられない。だから、丸谷才一が主張するのとは違った、というかもっと俗っぽい次元で、カーニヴァルだったと言えるのでしょう。 なら二・二六事件はどうなるのか。そう…

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