「子どもの頃から、今生きている世界は全て自分の創造が作り上げたもので、長い夢のなかにいる状態なんじゃないかと疑ってきました。たまに音楽や映画で僕の思いもよらない、と言いますか、想像を超える、と言いますか、とにかくそういったものに触れると、こうした妄想のようなものは否定されそうになるんですが、でもやっぱりそれも僕の潜在意識が生んだものじゃないかと思って、この考えに戻ってくるんです。せっかく僕の脳が緻密に作り上げた世界なんだから世界中の楽しいことをたくさん経験しなくちゃもったいないと思う一方で、これは僕の夢なんだから、いつ覚めるのも自由、とも思うんですよね。僕が死ぬときに世界が消えるのなら、僕の死…
浮かんできたものを全て書き留めるにはとても筆が追いつかないが、少しでも紙に起こして、形として残しておきたい。逃したものはすぐに頭から消え去ってしまうが、せめて掴めたものを確実にここへ書き残しておこうと思う。これは遺書として扱われるのだろうから上手く書きたいものだが、推敲している時間はない。早くしないと明日が来てしまう。 僕が今から書く手記は、一昔前といくまでもなく、同時代を生きる人達の中の誰かがすでに書いているだろう。陳腐な手記だろう。だが、何かを遺したく、書く。 ひとたび何かに魅せられるとまるで憑かれたように執着するも、一度手に入れてしまえばそれまでが嘘だったかのように輝きを失って見えてしま…
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