正倉院宝庫内の気温変化 気温の1年間の変化の方は、日変化とは大分様子が違っていて、庫内でもかなり顕著な年変化を示している。すなわち庫内でも、8月ごろには、30℃前後の最高気温を示し、1月下旬から2月上旬にかけて零度近くの最低気温になる。ただ、わずかに庫外より最高値は低く最低...
奈良薬師寺南門から徒歩5分にある多くの本ある小さな喫茶店
奈良の歴史 社寺仏閣の本 写真集 随筆集等など 専門家の方からお子様まで読んで頂けるもの揃えました。飲物とスイーツで一息出来る喫茶店初めました
玉垣内(たまがいと)の底なし田 外部資料 こりゃあ大昔の話じゃけんど。 玉垣内の入口の道のはたに、大きい田んあろう。 あの田は、もとは大きい底なし沼じゃったんじゃあと。ほんで、沼の中に大きい松の丸太をいっぱい並べて、その上に坭をおいて田にしたんじゃちゅう話じゃあ。 その底な...
薬師寺近くの「うのん」から大和気象歳時記明治22年8月十津川流れ
十津川の大きな災害を色々な資料からまとめたものです。 少々古い資料からです。 梅雨・台風のシーズン被害から被害を受けないように考える機会になればと思いブログにのせました。 十津川の明治22年8月の「十津川流れ」 紀伊水道の南海上から室戸岬沖を指向いていた台風は、大変浅く(9...
ダルにとりつかれた 外部資料 外部資料 武蔵の在所 今から五十年余り前、わしが若い頃じゃった。 たしか、あれは六月じゃった。在所の仲間と二人で白谷へアメウオを釣りに行ったときじゃった。 朝、まだ夜が明けんうちに湯之原をたって、湯の谷を通り、武蔵の在所へのぼり、焼峯(やけむね...
赤谷の山女郎(じょろう) 昔、小森の在で、一番肝っ玉が太いといわれたのは、明円(みょうえん)の前迫(まえさこ)のじいさんじゃった。 ちょうどその時分、十津川の川上にあたる赤谷(あかたに)の奥(大塔村宇井の奥)には、山女郎が棲んでいるということじゃった。 このうわさを耳にした...
今月おすすめの本 ならら 6月号です 毎月奈良の情報として お薦めしてます 今村勤三氏 恥ずかしながら初めて名を知りました。 奈良県生駒郡安堵町(現在)に1892年に生まれた 地方行政に尽力をそそいだ。 廃藩置県により 奈良県が誕生するが、財政難を理由に堺県に編入されたりし...
おおかみの恩返し 昨日に続き狼の話です ずっと、ずっと昔のことじゃった。 小原に肝っ玉の太い男がおった。男はあるとき、玉置越えして、南紀州へ旅をした。男が滝峠を越えて、高滝を過ぎ、玉置山の横峯にさしかかった時じゃった。 ひょいと見ると、行く手の切り株に大きなけものがうずくま...
送り狼 十津川武蔵の話 外部資料 二つの地図から山崎は役場から北なると思います。 わしら子供の時分は、病人がでると、医者を頼みに小原から小森へ登り、山越えして山崎まで走ったものじゃ。 あるとき、となりの人が腹痛を起こして苦しみだした。わしの父が医者を連れに行くことになった。...
百夜月(ももよづき) 竹筒の少し北山河の対岸に、百夜月(三重県紀和町)という村がある。そこに、光月山紅梅寺(こうげつさんこうばい)という古い寺があった。寺の庭には紅梅があり、はるにはたいへん美しい花をさかせ、よい香りをあたりに漂わせていた。 外部資料 この地図右下 169号...
麦のふんどし 十津川 那知合(なちあい)のお話 弘法大師は、唐で修行を終え、日本に帰ることになりました。 いよいよ日本へ帰るという日、ある家の前に来ると、この家の犬が大師に吠えつき、なかなかそこを通そうとしないのでした。 この様子を見ていた飼主が、大師のそばに寄ってきて、 ...
笠成島(かさなりじま)のごうら 外部資料 折立 は十津川温泉右側にあります。 ずいぶん昔のことである。ある夏の土用時分に、良い天気が続いていた。川の水はうんと少なくなり、川水がくさってきた。(藻がついてきた)どうやらごうらが住みついたらしいと、村人が言いだした。 もともと、...
栄宝院慈観法師(えいほういんじかんほうし) 外部資料 外部資料 上湯川、大井谷の野地(家名)の近くに、栄宝院慈観法師のお墓がある。 およそ4百年余りの昔、どこからか一人の落武者がやってきて、このあたりを拓いて住みついた。耳の不自由な人であったが、学問もあり、大変かしこい、や...
椋之助(むくのすけ)のとんち 昔、あるところに、庭に一本、大きな椋の木が立っている家があった。 この家には椋之助という息子がおった。 また、その隣には、きりょうよしの娘がいて、よい婿はいないかと探しておった。 椋之助は少々変わ者じゃったので、隣の娘にはまったく相手にしてもら...
和田渕のゴウタロウ 外部資料 外部資料 外部資料 平谷あたりでしょうか 明治22年の大洪水までに奥里に(大字内原)下平(しもだいら)という家があった。家族が山へ出掛けてしまうとばあさん一人になってしまうんじゃ。すると、どう...
河童と唾 頃は明治の中頃 所は大字旭 外部資料 外部資料 初夏のある日のできごとです。 村の桝谷のおじさんは、いつものように牛を連れて草を食べさせに、下の川原へやって来ました。 お日さまがさんさんと照る川原には、青々と草が茂り、まるで緑色のじゅうたんを敷きつめたようです。 ...
長池の川太郎 むかし むかし、この湯之原と小井との間に長池というて、それはそれは長い大きな渕があったそうな。 そして、この長池には川太郎が棲んでWおったということじゃた。 あるとき、この長池の上の道を通りかかったひとりのばあさんが、なにげなしにひょっと下の方を見てやったら、...
源治渕(げんじぶち) もう百年余りも昔、この近くのむらに源治という働き者の若者がいた。そして、その隣のむらには、ヨシノというきりょうよしの娘がいた。 二人は、ある年の盆踊りの晩に知り合い、いつしか想い想われる仲となり、やがて夫婦(めおと)になろうと固く契り合うほどになった。...
一本だたら 外部資料 一本だたら 外部資料 玉置神社 あるとき、一人の猟師が玉置神社にお参りして、横峯を歩いておった。 突然、大きな音がしたかと思うと、山の上から何者かがおりて来て、道をふさいでしもうた。見ると、なんとそれは身の丈一丈(三メートル)はあろうか、足は一本、目は...
虫おくり 湯之原のお話 外部資料 昔は、6月土用(旧暦)のころになると、どこの在所でも。虫おくりをしたものじゃ。 闇夜の晩に、在所の衆は、わら人形を先頭に押し立て、めいめいあかあかとたいまつを明かし、 「実盛殿の御通り」 と叫び、チン、チン、チン、ドン、ドン、ドン、鉦を打...
弓の兄弟 十津川 小森のお話 むかし、むかし。朝から晩まで弓と矢を持って遊んでばかりいる兄弟がいた。 あるとき、父親がたまりかねて、 「お前ら、それほど弓矢で遊びたいなら、粟畑におやってくる雀でも射てみろ。」 と、言いつけた。 兄と弟は、粟畑にいき、群がる雀めがけて、しきり...
天狗の止まり木 武蔵地区のお話 外部資料 外部資料 外部資料 昔、あるじいさんが裏の山で大きい木を切っておった。大小の幹はきっちり切れているのに倒れない。じいさんは、いっしょうけんめい押したり引いたりが倒れない。日も暮れてきたので、仕方なくそのまんまにして山を下ることにし...
朝の蜘蛛はなぜ福なのか 昔、吉備の国の大臣が、中国へ渡ったときのことである。おおぜいの前で、何やらむずかしい書き物を読まなければならなった。もともと、中国は漢字漢文の国なので、これはえらいことになったと、たいへん心配したのである。 いよいよ、その朝がきた。大臣は中国の偉い人...
松之助のこと 外部資料 湯之原の川向こうの山の中に、栃谷という谷川が流れている。 あの明治の大水害の前には、この谷川のほとりには田畑もあったし、何軒か家もあったそうじゃ。 この栃谷に今から百五十年ほど昔、松之助という者が住んでいたそうじゃ。松之助は、いつごろからかこの土地に...
娘に化けたこんにゃくいも 十津川 那知合の話 外部資料 外部資料 ずいぶん昔じゃよ。少しの田畑を耕しながら、じいさんとばあさんが暮らしおったと。 ある日のこと、この家にかわいい娘さんがやってきた。二人は、この娘さんを招き入れ、楽しいひとときをすごしたのじゃ。しばらくして、風...
だまされかけたおじさん 昔々。川津のある百姓家のおじさんは、日がな一日、田をすいたそうな。 そのうちにだんだんと日が暮れてきた。 「牛よ。今日一日ご苦労じゃったのら。さあ帰って休もうか。」 牛から鞍をおろし、犂(すき)もはずして、畦道に置いた。おじさんも綱をもって、牛に引か...
天狗の鼻擦り石 山手から椋尾(むくりょう)に登る途中に、きじの森というところがある。そこに天狗の鼻擦り石があったんじゃよ。 むかしむかし、椋尾の天狗は、この石で鼻をこすって磨いたんじゃと。わしも見たことはあるが、子どもの背丈ほどの石で、その面には、のみで刻んだような溝が幾本...
猫又の主 折立から玉置へ登る途中にそれは美しい猫又の滝があるがのう。そこにまつわる話じゃが。 ある日のこと、中前のおばさんが筏をかく(組む)藤かずらを猫又の滝近くまで切りに行ったそうな。いいかずらが、何本も何本もみえるので心はずませて滝の脇をよじ登ったそうな。足元は岩だらけ...
今月お薦めの本 藤原家と春日大社との繋がりなど興味深く書かれています。 NHKの大河ドラマ 光る君へ で藤原家の人々が出てきてます。 藤原の姓は 大化の改新で活躍した 中臣鎌足が 当時中大兄皇子 後の天智天皇から頂いた 名前です。 中臣鎌足が 藤原鎌足となり 藤原姓を初めて...
平内坊主(へいないぼうず) 外部資料 外部資料 むかしむかし、平内という坊主がおりました。この坊主は、坊さんのくせに、鹿をとるのがとてもすきでした。大井谷という川の上流の山奥一帯に、たくさんの犬をはなって鹿を追い出させます。鹿は川辺がすきですから、だんだん川の方へ出てきます...
津久(継)(つぐ) 1614年、大阪冬の陣の折、北山郷は、徳川幕府に反対する豊臣方につき、一揆をおこした。大将の中に、津久という侍がいた。 外部資料 逢坂山でしょうか? 一揆方は、新宮城へ攻め入ろうとしたが、失敗に終わり、山中へ逃げ込んだ者、新宮城主に殺された者、さまざまで...
明治22年8月の大洪水(1889年) 時は、明治22年8月のことである。17日から雨が降りはじめた。そして、この夜、少し風があった。翌18日午前10時頃から大風雨となり、夜に入ってさらに厳しくなった。翌19日、栗平川は大水となって、丸木橋や川に沿った水田を流してしまった。 ...
和気(わき)の大和 外部資料 現在の和気の温泉 竹筒(たけとう)の下の川の突き当たりに、槍折れ(やりおれ)の岩というところがあるんじゃ。 ずいぶん昔の話らしいよ。新宮の殿様が舟に槍を立てて川をのぼっていたのじゃそうじゃ。その様子を見ていた竹筒の人たちは大声で、 「槍を倒せ。...
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正倉院宝庫内の気温変化 気温の1年間の変化の方は、日変化とは大分様子が違っていて、庫内でもかなり顕著な年変化を示している。すなわち庫内でも、8月ごろには、30℃前後の最高気温を示し、1月下旬から2月上旬にかけて零度近くの最低気温になる。ただ、わずかに庫外より最高値は低く最低...
正倉院宝庫内の気温変化 ② 気象上で問題になるのは、御物を保存してある宝庫内の気象である。この問題に関して、十年近くも取り組んできて正倉院宝庫内の気象観測を続けている。ことに昭和28年5月に新設された正倉院新宝庫内の気象観測は今日まで完全に続けてきて、豊富な資料の整理に忙殺...
正倉院宝庫の気温変化 ① 大和は歴史の国であるので、古文化財が至るところにあり、その宝庫であるともいえる。これらは古文化財は永久保存されるべきものであって、保存と気象との関係はどの程度結びついているものかを考えてみた。 一般に物質を収納する箱内の気象要素のうち、保存に関係す...
仏様たちの家のすみごこち ③ 仏様の家のお堂の中は夏涼しいのはよいのが、このような湿っぽさが仏様のおからだに悪いのではないかという問題が起こる。いままでの常識では物の保存には乾燥が第一、こんな高湿はもってのほか。お堂の柱の根元がくさったり、白アリがわいたり、カビが生えたりし...
仏たちの家のすみごこち ② 日本は非常に湿度の高い国。とくに夏の多湿は世界的に有名である。勿論大和も湿度は高い。しかし、お堂の中は湿度が低い。湿度は温度と逆で、温度が低いほど、湿度が高くなる。従って、大和のお堂の中は湿度が高く、中には、びっくりするぐらい湿度が高いお堂もある...
仏たちの家のすみごこち ① 「奈良の仏さんたちは一体どんな住み心地の家に住んでいらしゃるのであろう?」お堂の中の気象を調べ始めた。 三月堂、戒壇院、新薬師寺、法隆寺、藥師寺、唐招提寺など調べた。仏さんは夏の日差しをさえぎるのに十分でしかも風通しが非常によい。仏さんたちの家は...
昭和31年の夏と翌年の冬京都大学の協力を得て、三月堂の前の校倉をくわしく観察した。昼夜ぶっ続けの連続観測を行った。校倉の内外の温度や湿度の変化、中の空気の動きなどを特別の機械で測定した。そして校倉の特徴、いわば秘密がだいぶ明らかになった。 校倉は壁に隙間を生じない実に巧妙な...
正倉院の宝庫と聖護蔵について、次の実測を試みた。 宝庫の屋根の上、一番上の校木一番下の校木 こんなところにそれぞれはっきりした目標を定め、これらの高さが変化するかどうか調べるのである。今一つは、聖護蔵の校木に目標を定めて、百分の一㍉まで読める顕微鏡で同じく校木の伸び縮を測定...
校倉の秘密 だれが言いだいたのかしらないが、「校倉は積重ねてあるので三角の校木(あぜき)が空気の乾いている時はちじんで校木の間にスキ間ができ、外の乾いた空気をいれる。ところがそとが湿っぽい時は校木がふくれてスキ間がなくなり、外の湿っぽい空気を入れない。このようにして校倉の中...
大和国はj9位滑りで各所に被害が生じている。その主なものは昭和7年(1932年)の王寺町藤井部落の浸水騒ぎである。これは大和川の右岸で大阪堅上の峠で地すべりを起こし、ところどころき裂を生じ部落の民家を倒し、トンネルを倒し最後は対岸の道路も大和川の川床をも隆起させて流水をせき...
火災は奈良県には大都市がないので大火災というほどのものはない。奈良市では慶長17年3月6月と元和5年4月13日 12月2日の3回の大火災が記録に残ている。幸いにもこれらの大火災はそれ以降どこにも生じていない。これは前述のように人口密集地の少ないためだが、その集落や部落自体か...
水害 風害 干害 の他にあげられる諸災害のうちで、おもなものは雷災 雪才 火災 地震などである。 雷災は古文書にも相当残っておりかつ伝説も多いところからかんがえると、昔の人々は雷にかなりいためつけられたらしい。寺院ガランなどが落雷にあい、しかもこれらの機関は当時の文化の中...
大台の豪雨の原因 ② 山上岳の大峰山系は年中強い西風をうけているころで、樹木の枝葉は完全に東になびいて育っている。このためか山上ヶ岳は大台ヶ原よりも気温年変化の較差が大である。大峰山系北部一帯は西風のもたらした気候によって降る雨で、西風気流の山岳による強制上昇気流に変わるさ...
大台豪雨の原因① 大台ケ原で土砂降りになるためには、強烈な上昇気流がなければならない。一般に、大台の雨は局所的であって、ごくせまい範囲に集中している。しかも天気図上から台風の出現に限定されているようで、季節風や梅雨や少々の不連続線がひっかかたぐらいでは集中豪雨にはならない。...
大台ケ原観測所(大正13年1月〜昭和34年4月) 現在西大台 大教会 の一部が気象観測所 大台ケ原山をふくむ台高山脈系および山上ヶ岳から南下する大峰山脈系はいずれも南北に走っていて、縦断しているために両者の降雨機構は違っている。さらに西方和歌山県境にある荒神岳一帯は山塊をな...
長期の戦争による国土の荒廃ははなはだしく、わずかの豪雨や強風によってさえも相当な気象災害を起し、気象予報の重要性が認識された。いたずらに手をこまねいて傍観している状態であった。昭和28年(1953年)ようやく国力の回復によって、気象業務の最大目標は災害防止ありと呼ばれるよう...
主として1日午前十時一回の観測で、気温「最高最低を含む)降水量およそ天気を十日ごとにまとめて測候所へ報告する任務をもったものである。その後観測の必要にせまられて、明治44年に下淵、明治45年に内牧、大正4年に柳生、大正9年に前鬼、榛原、岡、大正10年に荒神岳 昭和2年に曽爾...
明治30年1月、現在の橿原市八木町に、奈良県八木測候所が設立されたのは、当時の気象業務の主体が農業気象の確立にあったので、大和平野の中央位置で気象観測をしようという意味が多分にふくまれていたのであろう。測候所の設立と同時に玉置山・小森・南日裏・寺垣内・河合・上市・五条・御所...
奈良県の河川は近畿の南北の水源地となり、いずれも四囲の府県に流出しているのが特色で全く近畿の屋根である。奈良盆地では初瀬川を初め多くの川は奈良盆地をうるおし、中央で集まり大和川となって大阪平野に出て西方大阪湾に注いでいる。宇陀山地の水は宇陀川、名張川となり、さらに大和高原の...
奈良県南半の吉野山地は、県内の60%を占める山勝ちの地域である。南西に走る。南西に走る槢曲山脈で主として水成岩からできている。地形は壮年期で、起伏が著しく、急な山、深いV字字形の谷が至ちころに発達している。標高1500㍍を越える高山がそびえ「近畿の屋根」と称されている。中腹...
昔の外部資料から 山上が岳のロボット雨量観測所 大台ヶ原山を含む台高山脈系および 山上が岳から南下する大峰山脈系はいづれも南北にはしっていて、縦断しているために両者の雨の降り方は違っている。また和歌山県境にある荒神岳一帯は山塊であるため また雨の降り方がちがう。 大台ケ原東...
当初は農業気象の確立がねらい 明治30年1月 橿原市八木町に奈良県八木測候所が設立されたのは、当時の気象業務の主体は農業気象の確立にあたったので、大和平野の中央位置で気象観測をするという目的で橿原市八木町になっったと思われる。 測候所の設立と同時に 玉置山 小森 南日奥 寺...
南は豪雨 北は乾燥 外部資料 奈良を大和川で南北に分けると、北部の乾燥に対して南部は大雨湿潤地となっている。 昭和3年(1928年)7月16日日本列島東海上には強い高気圧があって 日本海からは近畿地方までその勢力圏内にであった。一方宮崎県南東部沖100㌔付近には台風8号が中...
吉野杉 外部資料 春日山の杉が銘木として有名であれば,吉野地方の杉は人工林により育成された用材として吉野杉としてこれも有名である。 吉野を流れる川の流域はいたるところ山迫り、その山また、ほとんどが、黒々とした杉林におおわれていている。その杉は三輪山および春日山にはえる神代杉...
春日杉・吉野杉 外部資料 春日山に生ずる杉の大木を春日杉と呼び、林業上は銘木として秋田杉 屋久杉 神代杉などと同様、全国的に知られている。春日杉の銘木としての価値は年を経て大木であり、その材のもつあざやかな赤紫色は次第に含まれる樹脂の変色に伴い渋い黒紫色になる点、加えて年輪...
杉 外部資料 森中で林業上から見た場合に何といっても杉はその王者であって他にこれにまさる樹種はない。このことは杉の植物としての持ち味に由来するものである。 その一つとして 杉は東洋原産で日本の風土に適した樹種であること。 そのニとして そして成長が早いこと。幹形が通直で ...
扇状地と横井戸カンガイ まんぼ 外部資料 横井戸は「まんぼ」と呼ばれていた。三重県鈴鹿市 淡路島の一部 富士山麓などにみられる。奈良県においては御所市(旧葛城村)に最も多い。この土地は深谷川、伏見川 南太田川 三宅川 など多くの河川によって作られた合成扇状...
奈良盆地の稲作には河川 ため池 地下水などが利用されている。地下水か河川やため池用水の不足する地方や、地質上、湧水に富んでいる地域に多く見られる。 奈良盆地の湧水カンガイの発達しているのは葛城川の上流右岸一帯である。 地下水の湧水を利用したものではなく、井戸を掘ってカンガイ...
猿谷ダム 壮年期地形のV字谷として、山高く谷深い十津川の本流に設られた猿谷ダムmは、その規模高さ74㍍ 長さ170㍍ 体積17.4万㎥に達している。こうしたダムの建設によって大きな利益が多数の人々たちに与えられるが、一方犠牲になった人々も少なくない。十津川吉野川の総合開発で...
極端な大滝から宮滝 外部資料 吉野川上流から中流に移るところ、川上村大滝から吉野町(旧中壮村)宮滝の間は特に 極端に穿入曲線をなしている。上市から吉野川をさかのぼり、川上村から北山川の流域に出て木の本に通じる東熊野街道(現169号線)は以前から宮滝から五社峠(476号線)を...
吉野山地 外部資料 壮年期の地姿をなして起伏している吉野山地から流出する河川はいずれも深谷を作り、急流をなしているのが特色である。吉野川 十津川 北山川 さらにその深谷はいずれも地形学上「穿入(せんにゅう)曲流」と称する蛇行地形をなしている。穿入曲流は山地をS字形に下刻して...
上市 上市 下市間は明らかに二段の段丘からなっている。現在の町や交通路はいずれも下段に多く発達し、昔の伊勢街道 近鉄吉野線の電車も狭い段丘上を走っている。上市は下段丘に発達した集落で、上段が丘陵となり迫ってくるので極端に狭くなり標準的な街 村となり 川岸にかけ出した家はいず...
吉野川の川岸段丘 外部資料 吉野川の上流ではV字形の谷が発達し川岸には殆ど平地を見ないが、中流以下では次第に川幅が広くなって川岸の左右に小平地面ができ耕地も開け人家もこの面に建っているのを以前から見かけた。この平地面の地形を 川岸段丘 という。 川が上流から運び 土砂によっ...
外部資料 外部資料 春日山断層線に沿った瀑布線に発達した水車群のうち、盆地の東南大三輪町巻向川の水車は特に数も多く機能にも特色があった。その分布は巻向山の辻領から箸中・穴師・巻野内など上下4キロにおよび、江戸時代の延享元年(1744年)の地図に主流のみで22個を数え幕末から...
瀑布線と水車 外部資料 奈良盆地は地質時代に陥落により出来た地溝盆地である。周りは断層線や構造線で限られている。周りの山々か流出する河川がいずれも上流部は急流をなし浸食をたくましくし、ひとたび盆地へ出ると削り取ってきた土砂の堆積を始める。盆地の水を集めて亀の瀬渓谷から大阪平...
大和の天井川 外部資料 陥落によってできた奈良盆地は地質時代には湖水となっていたと考えられるが、盆地の四周から流出する諸用が、上流部で、激しく浸蝕してきた土砂を盆地に出て傾斜がゆるくなるとともに「複合扇状地」を作り、さらに盆地底に流出するや運んできた、土砂を全部堆積した。そ...
亀の瀬 外部資料 外部資料 外部資料 先日 地すべりについて テレビのニュースで説明があった。 その話の中で、亀の瀬渓谷の被害とその後の対策により安全に今は通行が出来る話をしていた。 奈良盆地の水を全て集めた大和川は亀の瀬渓谷を作り、生駒金剛山脈を横断して、大阪平野に流れ出...
山上ヶ岳 山上ヶ岳の一部大峰山系は年中強い風を受けているところで、樹木の枝葉は完全に横になびいて育っている。このためか、山上ヶ岳は大台ケ原よりよりも気温の変化は大きい。大峰山系北部一帯は西風のもたらした気流によって雨が降る。西風気流の山岳による強制上昇気流に変わるさの雨と考...
吉野郡山 大台ケ原山の降雨機構 外部資料 大台ヶ原山を含む台高山脈および山上ヶ岳から南下する大峰山系はいずれも南北に走っていて、縦断しているために両者の降雨機構は違っている。さらに西方和歌山県境にある荒神岳一帯は山魂をなしているために、前二者とまた異なる雨の降り方をする。 ...
お薦めの本 毎月 奈良を知るために お薦めしている 「ならら」です 正倉院 東大寺 はあまりにも有名です。その「大仏さん」を創建した天皇の紹介です。 7月のお休み予定 1日(月)2日(火) 8日(月)9日(火)10日(水) 15日(月)16日(火) 21日(日)22日(月)...