今の私は生きていない流されているだけ人混みが放つ矢印に流されている地下へ下る階段に吸い込まれ改札口があればカードをかざすつり革を持つ手に力が入らない窓ガラスに…
夏の書き起こしは冬の朗読に耐えそうもない体温のエスケープそうであるようにおとといの月の輝きは誰の心にも刺さらない夏の幻想は冬の曇天に映えない過ぎ去る透明は過ぎ…
白黒写真が映す無味は夜の平然を連れてくる色付の物ばかりに押されて過去までも凹んできたそう気づくうちはまだいいがその気づき自体ももう色素を帯びているから色の中で…
僕は君の日傘が嫌いだった君が日傘をさすとその分離れて歩くことになるから
もう一つのroadには届かないどんなに喘いでもどんなに足掻いても届かない場所がある髪の毛を掻きむしっても机の上の両肘に脇からの汗がしたたる時限どこへ向かえば良…
稚拙な目元に浮かばせる笑みは疑いを晴らすには程遠い駅前の中華料理屋で定食を一人食べた自慢もその金の出所は他人に言えない目の前でマスターベーションしてみせる姿が…
やはり白がいい垂れ下がる白い花先に左手を添えるように人の気配を受理できたならたどり着けない場所にホワイトプルメリアが咲いていても白のコットンパンツが背景では色…
書き溜めた手紙を出さずじまいの夜に桜が降っているなんていつまでたっても売れないシナリオライターが描きそうな夜だブルーの光に包まれてもLEDだとは限らない光の予…
機嫌の悪いフォトジェニックは無駄に広いフロアに入り天井の高さを確認するガウンを脱ぎ捨てると高い窓を見上げなだれ込む陽射しに両手をかざし爪先立ちをした右壁面のス…
エスケープはいつも一人エスケープ会議には出席してもエスケープには誰も参加しない誰かが悪いのではない
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