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ミモザ
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三豊市
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2017/03/20

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  • 父、母からもらったもの

    父と母にもらったもの この正月に実家へ帰ったら、母が体調を崩してすっかり弱気になっていた。八十七歳というのはすっかりおばあさんの年齢なのだと改めて思う。イメージの中の母は常に五十代で、母のそばにいる私はいつまで経っても十代後半の甘えん坊の末っ子であることを許され、ときどきはそれが義務のように感じることもなくはなかったが、大半は許される心地よさを甘受していた。その気分のままに帰省してみると、母の急な老いを目の当たりにし、実家の実権は兄の奥さんに移っていた。実家はもう嫁に出た私の家ではなく、嫁に入った人の営む新しい家庭の場となり、そこから嫁に出た姪たちを迎えるための実家になっているのだと遅まきなが…

  • 私の東京

    高校時代の親友が東京の大学へ行ったので、大学時代は時々東京へ遊びに行った。彼女は父親の転勤でそれまでにも横浜や東京近辺で暮らした経験もあり、またお姉さんもその当時日吉に住んでいたりで、他の東京初体験新入生より余裕で新生活をはじめていたみたい(に私には見えた)。 遊びに行くと、いろいろなところへ私を連れて行ってくれた。 あ、そういえば彼女は高校時代から私を私の知らないところへよく連れて行ってくれたんだ。ステキな喫茶店とか、美術館とかね。渋谷の、あまり人の知らなさそうな雑貨屋で、京都では見かけないような不思議な、妙な雑貨を見て歩くのが楽しかった。とても着れそうにない変な柄の水着や、使い道のない小さ…

  • 名作文

    こないだの帰省の折、母から聞いたこと。昔話の中で。父は在日韓国人(母も同じく。つまり私は在日韓国人。今は結婚して国籍は日本人であるが)で、そんな父の友人の話です。 娘から見て父親の交友関係って正確にはつかめていないから、友人と言ってもどの程度の親密さであったかとかはよくわからない。私の記憶としては、その人は我が家では「せんさん」と呼ばれていました。 「せん」が名前の一部なのか、韓国の姓なのかもわからないです。 ちょっとひょうきんなおっちゃんでした。 言葉には韓国訛りがかなり残っていて、風貌もいかにも韓国人っぽい人です。 ええと、「パッチギ」にでてきた笹野高史風といえばわかりやすいか。私はこの人…

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