…この厚生労働省の改革案の記事を読んだ途端、私は、無性に腹立たしさを感じると同時に、「28年もかけて振り出しに戻っただけ」という空虚さも感じました。 「JOT…
生体肝移植・人工透析・生体腎移植を乗り越えて社会復帰を果たした夫婦の軌跡をドナーが綴っていきます。
「ダブル移植の語り部」、このタイトルを見て、「どういうこと?」と思われる方がほとんどでしょう。「ダブル移植」には二重の意味があります。 ひとつは、生体臓器移植を一人の人間が2回(生体肝移植と生体腎移植)行っている、という事。もうひとつは、一人の人間が生体臓器提供者、いわゆる「ドナー」となって、2回移植手術を受けている、という事。 これが、「ダブル移植の語り部」という変わったタイトルの内実です。
そのジャストタイミングのメールの中に「がんばってください。牛歩で良いのですよ」という一文があり、なんだか救われる思いでした。 ~牛歩でいいんだ~それが表現を…
そんな地味なスキマブログですが、(かつての私がそうだったように)ある日突然、家族のそう遠くない死が告げられ、戸惑っている方や、人工透析導入によって、閉塞感に…
3日前からリニューアルスタートした新しいタイトルと背景… スマホ画面には出ないので、ほとんどの方(スマホ読者)の目には、留まることもない、続々編のタイトルで…
・まずは、2016年12月に始まった「ダブル移植の語り部」のタイトルと背景このタイトルでのブログは、私たち夫婦の2度の移植を詳細に綴った、ノンフィクションブ…
さて…以前は、「ダブル移植の語り部」の続編として、「どなドナDONOR」というタイトルで、移植にかかわる諸問題や、私たち(ダブルレシピエントとダブルドナー夫…
昨日まで、半年以上もの長い日数をかけて、私たち夫婦の生還体験である、「ダブル移植の語り部(書籍版)」を、このブログに掲載してきました。 2024年の今年は、…
また、私たちの住環境も、その後、変わりました。 10年前には、ストレッチャーに横たわって、移動するしかなかった夫ですが、その後、2度の移植手術によって、生命…
万波先生は、まだまだ、腎移植に、意欲を示していらっしゃったので、無念の死だったと云われています。82歳を目前にしての、ご逝去でした。 この突然の訃報とともに…
我が家の場合は、幸いなことに、私にOKサインが出たので、結果として、娘たちがあの時、ドナー検査で失格とされたことは、むしろ良かったと思えるのですが、一般的に…
ところが、ブログ読者の方からの、「35%ルールは、他の病院でも、適用されるのでしょうか」という質問に応えるために、いくつもの大学病院に、覆面調査の問い合わせ…
この肝臓専門医が、今もまだ、現役で診察しているとして、想像するのは… 10年前にあの世に行ったはずの夫が、ある日、元気な姿で医師の前に現れたなら、さぞかしビ…
この3人の医師の対応で分かるように、最初の医師の、「抜けるだけ抜いていいよ」は、明らかに、「治療よりも、患者をラクにしてやって」という、『もはや治療不能宣言…
(2)3回目の入院先で、担当医となった、若き熱血漢医師は、「前の病院では8Lの腹水を抜いていた」と聞くと、驚き、「そんなに抜くなんて、聞いたことがありません…
夫の場合、腹水が多くなりすぎて、心肺まで圧迫するようになり、「心臓が苦しい」と、訴えるようになったため、腹水除去を、願い出ました。 腹水は、抜き取った直後は…
すると、どうしても〈追記〉として、訂正や修正、そして補足説明を、しなければならない点が、出てきました。 まず、お伝えしたいのは、夫が、肝硬変(非代償期)の、…
私が「生体肝移植と生体腎移植のドナーになって夫を救った」という体験を、ブログに綴ったところ、これまでに、全国いろいろな方から、コメントやメッセージをいただき…
〈Zー6 恩返し診察旅行〉 寺社に、お参りに行くと、おさい銭箱に「喜捨」の文字が、彫られていることがあります。 「喜んで捨てる」…私がドナーになったときの、…
〈Zー5 恩返し診察旅行〉 悩んだわけでも、覚悟を決めたわけでも、苦渋の決断でもなく、ごく自然に、迷うことなく、「ドナーになりたい」と、切望しただけなのです…
〈Zー4 恩返し診察旅行〉 この、恩返し診察旅行には、実は、別の大切な側面があります。 尿が出るありがたさ、なんでも食べられる幸せ、当たり前だと思っていたこ…
〈Zー3 恩返し診察旅行〉 夫が、東京から宇和島まで、診察に通っている、と知ると、皆さん、例外なく、驚かれますが、実は、こんな理由があったのです。 もちろん…
〈Zー2 恩返し診察旅行〉 『施して報を願わず、受けて恩を忘れず』と言うけれど、「恩を忘れず」程度では、いつしか、「受けた恩」は、薄らいでしまうのが、世の常…
〈Zー1 恩返し診察旅行〉 平成27年、師走。宇和島での手術から、三か月経ち、夫は、退院後、二度目の検診のため、宇和島に向かいました。 そろそろ、転院先を、…
〈Yー8 大学病院の面子〉 「患者のための医療」ではなく、「医療側にいる人間のための医療」であることの方が、むしろ多い、という現実に、直面するうちに、私は、…
〈Yー7 大学病院の面子〉 A医師の、常識的な反応を見て、ホッとすると同時に、なんともいえない肩透かし感が、押し寄せて来ました。 強く思ったこと、それは、「…
〈Yー6 大学病院の面子〉 私たち夫婦が、腎移植手術を「強行」したので、ドナーの私自身も、単独で、大学病院に、呼び出されました。 ドナー主治医の、A医師は、…
〈Yー5 大学病院の面子〉 私が、このように、怒り狂っているとは、思いもしない、S医師は、困ったことをしてくれたものだ、といった口調で、話を続けます。 「ド…
〈Yー4 大学病院の面子〉 どれもこれも、私のせい?もとはと言えば、移植に関する事故は、医療側に、原因があるのだから、移植に関する、二重三重の、チェック体制…
〈Yー3 大学病院の面子〉 私の内側から、猛烈に、怒りが込み上げてきました。ほとんど、口元まで出かかって、かろうじてこらえている、激情は、沸点に達しています…
〈Yー2 大学病院の面子〉 「もう終わったことだから」という言葉と、大学病院宛ての報告書の作成・送付を、自ら進んで、してくださったことに対して、「大人の対応…
〈Yー1 大学病院の面子〉 夫が、宇和島から退院して、一か月が経ち、懸案だった、「大学病院への連絡」を、することにしました。 快く思われていないことは、百も…
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…この厚生労働省の改革案の記事を読んだ途端、私は、無性に腹立たしさを感じると同時に、「28年もかけて振り出しに戻っただけ」という空虚さも感じました。 「JOT…
そんな度重なる情けない現状が、明らかになり、JOTの綻びが露呈してしまったので、早急な対応や改革が、求められるようになりました。その結果… 今から半年余り前…
「日本における唯一の臓器斡旋機関」というお墨付きを得たJOTでしたが、1997年の設立以来、28年も経つというのに、移植希望の大半を占める、『腎移植希望者』…
この「9割が生体ドナーによる移植」という現実も、外国ではありえない、日本特有の歪んだ偏りだと言えます。言い換えれば、日本の移植は、家族の下支えによって、かろ…
このトップ記事に対して、日本の臓器移植を牛耳っている方々は、情けないと思わないのでしょうか? 失礼ながら、厚労省の担当者や審議委員の先生方は、移植が進もうが…
こんな当たり前過ぎることに、これまで着手せずに、膠着時間だけを費やしてきた結果、移植医不足や移植専門病床不足、そして、移植前後に必要な、ICUのベッド確保が…
自由裁量が少なく制約の多い中で、日本の移植成功率を、よくぞ、世界のトップレベルにまで、引き上げてくれたものだと、先陣を切って、移植に没頭してきた移植医の方々…
死に瀕して苦しんでいる、臓器不全患者を救うために、『臓器移植』という先進医療分野で、希望に燃えて奔走してきた移植医たちは、JOTの、(全ての権限は、こちらで…
日本臓器移植ネットワークに、臓器移植に関わる、全ての集約・分配の権限を、一元化し、そこに〈公平・公正〉という、錦の御旗を掲げたのならば、臓器移植が速やかに進…
そもそも、万波先生は当時、日本移植学会に、所属していませんでしたから、学会に届け出てお伺いを立てる必要は、なかったそうです。 ですが、移植学会幹部やマスコミ…
これまで何度も、このブログで取り上げてきた、『病気腎事件(正しくは修復腎事件)』に関する、様々な資料を読んだり、厚労省や移植学会の、すさまじいまでの万波先生…
「臓器移植をする・しない、移植を受ける・受けないの4つの権利を、公平公正に尊重します」なんて、今の日本では当たり前すぎて、基本理念として、わざわざ冒頭で、ア…
昨日このブログに記載した、JOTの〈基本理念・価値観〉 なんだかなあ…と思ってしまう、空虚な美辞麗句のオンパレードです。ここに掲げられた、多くの価値観のうち…
【グリーンリボンキャンペーンとは】企業・団体・行政の支援によって、このキャンペーンは運営されていますが、10月の移植普及月間には、以下のようなイベントが開催…
〈グリーンリボン〉という、臓器移植活動のシンボルマーク…実は、ドナーに2度なった私でさえ、グリーンリボンの存在を知ったのは、ほんの数年前でした。その後も状況…
一番手っ取り早く、「私たちは、こんな活動をしていますよ」感を打ち出して、世の中にアピールするには、「恒例イベントを毎年開催すること」が、最適なのではないでし…
自分の家族や身近な人が、人工透析医療を受けていたり、私たち夫婦のように、生体臓器移植手術を受けたお陰で、死の淵から生還し、社会復帰が叶ったりすると、「移植手…
そんな惨状を見るに見かねて、一人の生体肺移植手術経験者が、今回、巨額(5億円)の寄付を、してくれた訳ですが、そのことを、厚生労働省の担当者や、有識者である臓…
この待機期間の長さは言うに及ばず、では、その標準的な待機期間である、15年という歳月の間に、何もないかと言えば、決してそんなことはありません。 人工透析患者…
私の夫のように、50代半ばで、生体腎移植手術を受けた人間であれば、移植腎臓が移植後20年間機能すれば、70代後半、仮に30年間機能してくれれば、夫は、80代…
〈Rー7 万波誠先生への直訴〉 ところが、先日、肝移植主治医から、以下のような猛反発を、受けました。「万が一、何かあったらどうするの?世間が、生体臓器移植を…
〈Rー6 万波誠先生への直訴〉 昨年3月に、肝硬変末期のため、生体肝移植を希望して、都内の大学病院に、緊急入院いたしました。翌月、妻をドナーとして、移植手術…
〈Rー5 万波誠先生への直訴〉 腎臓病に精通した、高齢の医師にとって、私は、受け入れてもらえるドナーなのか。 イチかバチかの、勝負に出ることにして、どんな展…
〈Rー4 万波誠先生への直訴〉 大学病院をはじめとする、大規模病院の硬直性、権威主義。患者の苦しみよりも、自己保身や、病院の評判を、優先する姿勢。 今回、そ…
〈Rー3 万波誠先生への直訴〉 猛烈なバッシングを、繰り返していたマスコミは、この辺りから、手のひらを返したように、万波先生を、良医として、取り上げるように…
〈Rー2 万波誠先生への直訴〉 その後は、当然のことながら、万波先生が、悪徳医師どころか、地位も名声も求めず、四国の海沿いの、過疎化が進む小さな市(宇和島)…
〈Rー1 万波誠先生への直訴〉 「こうなったら、この方にお願いしてみるしかない」と、私はついに、決心しました。 この方とは、愛媛県宇和島市在住の、万波誠(ま…
〈Qー10 主治医の猛反対〉 腎移植を望まないまま、移植自嘲派、あるいは、移植懐疑派になることなど、考えられませんでした。 ただ、ひたすら、「私は、生体臓器…
〈Qー9 主治医の猛反対〉 夫は、生体肝移植を受けなければ、あと半年ほどで、人生の終局を、迎えていたはず。それが…どす黒く固まり、害悪でしかなくなった、自分…
〈Qー8 主治医の猛反対〉 ▽医師はリスク回避を最優先するため、発想がネガティブである。 O医師が、発した言葉は、私の意思とは乖離したものでした。 O医師の…
〈Qー7 主治医の猛反対〉 ▽移植医は、世間の評判を、とても気にしている。 このころ、生体肝移植は、技法が確立してから、まだ、20年足らず。 そのため、O医…
〈Qー6 主治医の猛反対〉 一方、取りあえずの命が担保される、腎臓とは異なり、O医師の専門分野である、肝臓は、末期に、究極の救済方法である、肝移植がなければ…
〈Qー5 主治医の猛反対〉 ▽同じ移植医でも、肝移植医は、腎移植の必要性を、知らない。 以前、別の移植医が、「僕は、肝臓が専門なので、腎臓のことは、さっぱり…
〈Qー4 主治医の猛反対〉 「そりゃ、生き死にに関わる、というのなら、考えるけどね。これが、私の、というか、当大学病院の、方針です」 時間的には、数分間に過…
〈Qー3 主治医の猛反対〉 言葉を挟もうとして、「それは…」と、言いかけたところ、O医師は、「言わないで!」と、一方的に、シャットアウト。 「人工透析は、一…
〈Qー2 主治医の猛反対〉 これで終わり、の流れだったのですが、突然、「腎移植をしたいと、言いに行ったようだけど…」と、例の話の第二ラウンドが、始まりました…
〈Qー1 主治医の猛反対〉 翌月、夫の診察の日、私たちは二人で、大学病院に出向きました。 前回、思い切って、「再び、ドナーになりたい」と、切り出したところ、…
〈Pー9 腎移植への挑戦〉 六月の夫の検診日、ドキドキしながら、その時が来るのを待ちました。 徹夜のオペで、お疲れモードのO医師に向かって、私は、口火を切り…
〈Pー8 腎移植への挑戦〉 私の、「二度、ドナーになった人捜し」は、難航しました。捜せども、一向に見つかりません。 そのうち、私たちのケースは、とても珍しい…
〈Pー7 腎移植への挑戦〉 肝移植のときもそうでしたが、「やるっきゃない。私がドナーになる!」と、決めたからには、とにかく、二回、ドナーになった人がいるのか…