山種美術館で『【特別展】世界遺産登録10周年記念 富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで―』が開催されています。会期は5月14日(日)までです。手前:平福百穂《富士と筑波》1925(大正14)年頃 山種美術館富士山がユネスコの世界遺産に登録されたのが、2013年のこ
アートとスイーツと少しの知識を語る、アートライフバランスなブログ。 楽しく生きるヒントは美術館に!
アートとスイーツが大好きだけど、まったくキラキラできないアラサー女子。 情熱で美術を見て、展覧会コラボスイーツを冷静に食レポします。 鑑賞に役立つちょっとした知識も。
創作は人間の本能である。『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』
森美術館で開催中の『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』へ行ってきました。71歳から105歳まで(展覧会が始まった時点)の、現役の女性アーティスト16名による展覧会です。フィリダ・バーロウ《アンダーカバー2》2020年 Courtesy: Haus
しっとりグツグツ。魅力の謎めく『小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌』
東京ステーションギャラリーで『小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌』が始まりました。小早川秋聲(こばやかわ・しゅうせい、1885-1974年)は、大戦を含む大正から昭和にかけて、京都を中心に活動した日本画家です。展示風景展覧会が開かれる、という情報が耳に入るまで、秋
工芸がハンガリーと日本の架け橋に!『ブダペスト国立工芸美術館名品展』
パナソニック汐留美術館で『ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』が始まりました。19世紀末から20世紀初頭にかけて、西洋がどのように日本から影響を受け、その美術を解釈してきたのか、西洋の工芸品を通して探る展覧会です。展示風景
絵画とわたしたちの身体。『ジャム・セッション M式「海の幸」ー森村泰昌 ワタシガタリの神話』
「でもな、絵画て、鏡やねん。世間がかってに画面に映りこんでしまうねん」展示風景『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌 M式「海の幸」ー森村泰昌 ワタシガタリの神話』がアーティゾン美術館で始まりました。森村泰昌(もりむら・やすまさ、1951年-)
心の慰めとなりますように。『ゴッホ展――響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』
東京都美術館で『ゴッホ展――響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』が始まりました。フィンセント・ファン・ゴッホ 《夜のプロヴァンスの田舎道》 1890年5月12-15日頃クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands本展の中核をなすの
SOMPO美術館で『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』が始まりました。川瀬巴水(かわせ・はすい)は、大正から昭和にかけて「新版画」の分野で活躍した版画家です。展示風景私は版画に疎く、ごめんなさい、新版画も川瀬巴水もピンと来ません。同じく迷子になっている人もい
展覧会を予習しよう!「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」完全ガイドブック
『「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」完全ガイドブック』をご恵贈いただきました。来日する作品の解説や鑑賞ポイント、ゴッホの一大コレクターであったヘレーネの人となりを中心に、2021年のゴッホ展の見どころがわかる一冊。私はまだゴッホ展には行けてい
科学と芸術の結婚。学問の豊かさを思う『英国王室が愛した花々』
「研究の目的は研究すること!」鮮やかな花々に豊かな精神を重ねる展覧会でした。展示風景東京都庭園美術館で『キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート』が始まりました。英国王立植物園「キューガーデン」が所蔵するボタニカルアー
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山種美術館で『【特別展】世界遺産登録10周年記念 富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで―』が開催されています。会期は5月14日(日)までです。手前:平福百穂《富士と筑波》1925(大正14)年頃 山種美術館富士山がユネスコの世界遺産に登録されたのが、2013年のこ
すみだ北斎美術館で展覧会『北斎バードパーク』が開幕しました。会期は5月21日(日)までです。展示風景北斎一門は鳥を題材にした作品も数多く残しています。あらゆる種類の鳥が作品に登場するのみならず、作品の多様さや、その中で鳥が果たす役割についても学べる展覧
奈良国立博物館にて、式年造替記念特別展「春日大社 若宮国宝展ー祈りの王朝文化ー」が開幕しました。会期は2023年1月22日(日)までです。展示風景御造替(ごぞうたい)とは、社殿を造り替え、神宝や調度品などを新調する事業のことで、20年に一度を式年として行われて
京都国立近代美術館で『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』が2023年1月22日まで開催中です。本展は東京・国立新美術館で開催されたのち、京都への巡回となりました。カーチャ・ノヴィツコヴァ《近似(ハシビロコウ)》2014年ピカソ
京都国立博物館で特別展「京に生きる文化 茶の湯」が12月4日まで開催されています。茶碗をはじめとする名品を通し、中国から日本にもたらされたお茶文化の歴史を学ぶことができました。展示風景(前期)お茶を飲む文化の始まりは平安時代後期とされており、その歴史はな
「明菜さんが一番好きな芸術家は誰ですか?」と聞かれると、大勢の名前が一斉に脳みその奥から出てこようとして眉間の後ろあたりの細いところで詰まってしまうのですが、「日本の芸術家では誰が一番ですか?」という質問になら、すっと答えることができます。岡本太郎が好き
京都にあるギャラリー「艸居」にて、兵庫を拠点に活動する秋永邦洋(あきなが・くにひろ)さんの個展『存在/不在』を拝見しました。動物大好き人間の私の感性にブスブス刺さる、動物を題材にした立体作品の展示でした。会期は8月31日までです。秋永邦洋朧気(犬)2022
生き物と生きていないもの(無生物)の違いは何でしょうか?動くか動かないか、呼吸するかしないか、決まった寿命があるか無いか……。人間である自分の「生きている感覚」からすると、そんな風に分けられる気がします。生物と無生物を一言で線引きするのは難しいのです
私はまだ、自分が生まれる前から世界が存在していたことを、心の底からは理解できていません。「あなたが生まれる前にこんなことがあったんだよ」と語られても、みんなが口裏を合わせているだけかもしれないし、本当か嘘か分からないんですよ。展示風景1991年生まれの私
大学生・大学院生の頃、1日1本映画を見ることを習慣にしていました。映画が好きだったから……ではなく、人付き合いが苦手すぎるので、どんな相手にも対応できる最強の話題をインプットしようと思ったんですね。映画鑑賞が趣味の人は多いですから。『スター・ウォーズ 帝
美人画の名手といえば、東の鏑木清方、西の上村松園のツートップが思い出されます。しかし、清方自身は美人を描くことが第一目的だったわけではないそうです。興味の対象は市井の人々やその生活で、画業全体からは一貫した姿勢が感じられます。展示風景2022年は清方の没
日本の四季を表すものといえば。春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪。目に見える色彩を最初にイメージすると思います。しかし、季節の移ろいは色彩だけに表れるのではない!何なら、1年は4つに分割できるわけではない!ということを、『花ごよみ ー横山大観・菱田春
京都に移住して約半年が経ちました。仕事の取引先各位に転居したと伝えると、200%の確率で「京都いいな~」「うらやましいです」と返事が来るので驚きます。転居の理由が出家や修行だったらどうするんだ、それでも「いいな~」と言うのか?うらやましがる前に理由を確認
才能って何だと思いますか?才能をどう定義するかは難しいですが、生まれつきの優れた能力を指すことが多いと思います。優れた絵画や彫刻、漫画、アニメ、映画に触れて、作り手の努力以上の何かに理由を求めたくなったとき、「才能」という言葉が使われます。あらためて
皆さんが博物館に行くのは、どんな目的のためでしょうか?私は長らく、自分が知らないことを知りたいとか、自分の財力では買えないものを見たいとか、そんな理由だったのですが、本心はそうではなかったと最近気が付きました。人類や人間を理解したいから、私は博物館に行
「一度見たら忘れられない絵」といえば、美術が好きな皆さんはどんな絵画を思い浮かべますか?アメデオ・モディリアーニ 《大きな帽子をかぶったジャンヌ・エビュテルヌ》1918年、個人蔵モディリアーニが描いた、首が長く縦に引き伸ばされたような肖像画も、そのひとつ
「現代アートみたい」という比喩は、しばしばネガティブな意味で使われます。一般的な美意識から外れすぎて良し悪しを判断できないときや、それゆえに困惑しているときに使う表現ではないでしょうか。先日、私が読んだ最近の小説にも、登場人物の困惑を表現するために「現
大阪のひらかたパークで開幕した『鋼の錬金術師展 RETURNS』、昨日は展覧会のレビューをアップしました。この記事で書き切れなかった、実写映画の衣装の展示や新作グッズ、カフェや特別列車のコラボ情報を紹介していきますね。実写版映画の衣装展示実写版映画『鋼の錬
皆さんは、初恋の人のことを覚えていますか?私ははっきり覚えていますし、なんなら今でも大好きです。その人とは、ⒸHiromu Arakawa/SQUARE ENIX漫画『鋼の錬金術師』に登場する、ロイ・マスタング大佐です。きゃっきゃっ。ハガレンを読み始めたのが12歳くらいの頃
絵画は、鑑賞者を映す鏡です。当時の人々に支持され、歴史の荒波を乗り越えて現代に伝わった絵画には、「当時の人々がなにを求めたか」が克明に描かれています。歌川国芳「相馬の古内裏」弘化2~3年(1845~46)頃 名古屋市博物館蔵(高木繁コレクション)『挑む浮世絵
山種美術館で『【特別展】世界遺産登録10周年記念 富士と桜 ―北斎の富士から土牛の桜まで―』が開催されています。会期は5月14日(日)までです。手前:平福百穂《富士と筑波》1925(大正14)年頃 山種美術館富士山がユネスコの世界遺産に登録されたのが、2013年のこ
すみだ北斎美術館で展覧会『北斎バードパーク』が開幕しました。会期は5月21日(日)までです。展示風景北斎一門は鳥を題材にした作品も数多く残しています。あらゆる種類の鳥が作品に登場するのみならず、作品の多様さや、その中で鳥が果たす役割についても学べる展覧
奈良国立博物館にて、式年造替記念特別展「春日大社 若宮国宝展ー祈りの王朝文化ー」が開幕しました。会期は2023年1月22日(日)までです。展示風景御造替(ごぞうたい)とは、社殿を造り替え、神宝や調度品などを新調する事業のことで、20年に一度を式年として行われて
京都国立近代美術館で『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』が2023年1月22日まで開催中です。本展は東京・国立新美術館で開催されたのち、京都への巡回となりました。カーチャ・ノヴィツコヴァ《近似(ハシビロコウ)》2014年ピカソ
京都国立博物館で特別展「京に生きる文化 茶の湯」が12月4日まで開催されています。茶碗をはじめとする名品を通し、中国から日本にもたらされたお茶文化の歴史を学ぶことができました。展示風景(前期)お茶を飲む文化の始まりは平安時代後期とされており、その歴史はな