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2016/10/28

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  • 『旅したら豆腐メンタルなおるかな?』小久ヒロ コミックエッセイの森 感想

    あらすじ・概要 著者は筋金入りの小心者、そんな自分を変えたくて、やりたいことをやってみる旅に出た。ドイツで不愛想な人たちにおびえたり、福島の動物施設でボランティアをしたり、タイでぼったくりに遭いそうになったり。人と出会うたびに、著者は自分の人生を見つめなおしていく。 豆腐メンタルの人が旅行で価値観を変えていく 豆腐メンタルの人が旅行で自分を見つめなおします。荒療治なのでおすすめはしませんが、話は面白かったです。 ドイツにおいては国ごとの価値観の違いを知り、不愛想でも冷たくはないドイツの人々を知ります。 福島の動物施設でボランティアに挑戦した著者は、保護されている動物を散歩させたりあれこれ面倒を…

  • 『そんな親、捨てていいよ~毒親サバイバーの脱出記録』尾添椿 KADOKAWA 感想

    あらすじ・概要 毒親家庭で育った著者は、自分と同じく毒親家庭を脱出した人のエピソードを収集する。親が家にお金を入れない、暴力を振るわれる、きょうだいと格差をつけられるなど、彼らが語る衝撃的な家庭事情とは……。福祉制度をフルに使って実家から脱出する方法も紹介。 福祉を使いまくって毒親家庭を脱出 作品の方向性が、「毒親から逃げたかったら知識を持とう」なのが面白かったです。細かい手続き方法は書いてはいないものの、「こんなに福祉使っていいんだよ!」と示す分にはいい漫画でした。 さまざまな福祉制度を調べ、自分が受けられる支援や給付金をチェックし、申請する。当たり前の話でもあるんですが、それだけ福祉制度を…

  • 『お母さんが1番!からの解放「固定観念」と「思い込み」を捨てる!!』てらいまき KADOKAWA 感想

    あらすじ・概要 著者、てらいまきは妊娠、出産した。そのとき悩み、また解放されたエピソードをエッセイに描く。妊婦糖尿病で食生活を買えたこと、母乳育児から粉ミルク育児に変更したこと。「お母さんが1番」という価値観を見直し、無理のない育児を目指していく。 非科学的な子育てのうわさが流布しているのが大変 妊婦糖尿病になってしまった著者の話が面白かったです。 妊婦糖尿病の疑いをかけられたことから、自分自身の食生活を見直すこととなった著者。さすがに毎日いくつも菓子パンを食べるのはだめでしょう。妊娠をきっかけにやめられてよかったです。 糖尿について不安になりつつも、医者がはっきりしたことを言わないのが印象的…

  • 『西洋骨董洋菓子店』よしながふみ 白泉社 感想 ケーキ屋を舞台にした男同士のコメディ

    あらすじ・概要 ボクサーの神田エイジは、網膜剝離によってボクシングの道を諦めざるを得なかった。彼は「アンティーク」という洋菓子店でパティシエの見習いとなる。そこではベテランパティシエだが必ず男性と痴情のもつれを起こす小野裕介、御曹司だが口の悪いオーナー橘圭一郎がいた。 コメディだけど終盤はサスペンスになる 弾丸のようにまくしたてられるケーキへのうんちくがすごいです。でもここに興味がなくても読み進められます。 主人公はボクサーでしたが、網膜剥離という病気でボクシングを辞めざるをえず、第二の人生としてパティシエ見習いとなります。 パティシエとしての才能はありますが、元不良なのでガラが悪く、当時の知…

  • 『35歳、働き女子よ城を持て!』高殿円 角川書店 感想 家を買うって非合理だけどいい家を買いたいじゃん

    あらすじ・概要 作家、高殿円と、契約社員の編集者で年収300万円の女性が、「30代の女性が家を買うなら?」というテーマで体当たり取材。不動産にまつわる本音や、法制度、管理組合のことなど、つまづきやすい部分を解説していく。よりよい家を買うために、できることは何だろうか? 家を買うこと自体が非合理、でもどうせならいい家を買いたい 私は現状家を買う予定はないですが、それでも面白かったです。 作中はほとんどのシーンが対談形式で行われます。赤と黒の二色刷りで、かわいらしい雰囲気。その分独特な本ですね。 資産として家を持つにはなるべく条件のいい家を探さなければなりません。 不動産「聞かなければ教えてくれな…

  • 『白い旗』水木しげる 講談社文庫 感想 戦争のさなかにいる人の悲しさと愚かしさと

    あらすじ・概要 硫黄島で絶望的な戦いをする日本兵たち。武器も水も尽きたところで、彼らは生き延びるか玉砕するかという選択肢を突き付けられる。表題作ほか、水木しげるの貸本時代の戦記もの漫画をまとめた文庫。 人間の愚かさが悲しい 著者のリアル寄りの絵柄は読んだことがなかったですが、漫画がうまい……となる作品でした。 シルエットとハッチングで描かれる戦艦や飛行機がとても美しいです。特にシルエットの使い方がうまく、黒い船の影が見えるだけで物語を感じさせます。 すごく書き込みが細かいわけではないですが、特徴のとらえ方、密度の高いところと低いところの描き分けが心地よかったです。 コマ割りも挑戦的な雰囲気でし…

  • 『鈴木みきの富士登山ご案内』鈴木みき コミックエッセイの森 イースト・プレス 感想

    あらすじ・概要 著者は登山が趣味。登山の中でも独特の文化を持つ「富士登山」を登山者の視点から解説。富士登山の歴史や、登山コースの違い、登山において気をつけたいことを漫画で描く。日本を代表する山のことが好きになれるかも。担当編集者と富士登山に挑戦した実録漫画つき。 オーバーツーリズムの今こそ読みたい漫画 意識はしていなかったですが、富士登山におけるオーバーツーリズムについて報道される今、読んでよかった漫画です。富士登山の文化、登山への心構え、富士山の山小屋のシステムなど、一通りのことが書いてあります。 ニュースで話題になっているのはこういうことなのか、という納得がありました。 日本の高山にしては…

  • サロメ嬢の視聴者参加動画のおすすめ10本! ファッションコラボから100の質問、指示マリカまで

    壱百満天原サロメ嬢の視聴者参加企画が好きなので、感想をまとめました。 サロメ嬢のモラルの高さや優しさ、そして面白さが詰まった動画です。見てほしいです。 【KATE】コスメ案件ですわ!おKATE様と#サロメの生ラメ コラボですわ~!【エレクトリックショックアイズですわ】 【NGなし】初ライブ前!100コなんでも質問に答えますわ!【ですわ~】 皆様方💯のセンスを見せて💖しまむらコラボおコーデを見る会【ですわ~】 【祝成人】大人限定💖スナックサロメ開店✨【ですわ~】 【マリカ】指示厨マリカ🌟何でも言うことききますスペシャル❤【ですわ~】 【まとめ】無茶ぶり指示マリカで翻弄されるサロメ【ですわ~】 【…

  • 『葬儀屋さんになったわけ』はがあおい コミックエッセイの森 感想

    あらすじ・概要 葬儀屋に就職した著者は、そこでさまざまな体験をする。遺族や喪主にどう寄り添うか、葬儀という儀式をどう滞りなく進行するか、僧侶や関係会社とのやりとりはどうするか……。仕事に向き合い、考えるうちに、人間としても成長していくコミックエッセイ。 葬儀屋でないと出てこないエピソードが面白い 感動的な話から、ブラックジョークのような話まで取り揃えていて面白かったです。葬儀屋独自のエピソードや知識がふんだんにありました。 印象的だったのは、喪主や遺族のリクエストに応えていろいろな葬儀に対応することです。 絵の教師だった故人を偲ぶために、教え子たちに棺に絵を描いてもらいたいという遺族。その提案…

  • 『なぜ親はうるさいのか――子と親は分かりあえる?』田房永子 ちくまQブックス 感想

    あらすじ・概要 親との問題に悩み、親と絶縁するに至った著者が、思春期の子ども向けに親との関係を語る。嫌っていたはずの親に似てきてしまった葛藤や、「親もこう考えていたのではないか」という考察。生きる上での建前と本能、世間体と欲望の二律背反など、親と子の関係から社会を見る。 子どものための「親」攻略本 著者の今までの経験を子ども向けにまとめたもの。他の著書とかぶる部分は多いですが、子どものためにこういう本があることは重要ではないでしょうか。 自分自身の親への反発、絶縁を描くと同時に、自分が親になって知った親の心についても描いています。 親を許せないのに、ともすれば自分もまた親のように価値観の押し付…

  • 『呪詛抜きダイエット』田房永子 大和書房 感想

    あらすじ・概要 著者は慢性的に肥満であり、カロリーの高いものを過食するくせがあった。自分の外見にコンプレックスがあるのになぜ痩せられないのか。自分の心を掘り下げてみると、そこには矛盾と葛藤があった。ままならない自分の体と付き合い、少しでも楽に肯定的に生きるためにダイエットするコミックエッセイ。 自らを呪う偏見と決別しダイエットをする 嘔吐を伴わない過食状態だった著者。しかし普段の生活や医者が「過食症ではない」と判断したことから、治療が遅れてしまいます。 自分のような人間が精神科を受診してもいいのか、その迷いが病的な状況を引き伸ばしてしまいます。精神科受診への偏見や誤解を取り去る必要があります。…

  • 「毒親・問題のある親」をテーマにしたコミックエッセイおすすめ15選 依存症・宗教・DV

    「毒親」という言葉自体が批判されることもありますが、「アダルトチルドレン(AC)」は言葉に親の要素がないので「親のせいで心を病んだ子ども」ということが伝わりづらいです。そういう意味で生まれるべくして生まれた言葉だと思います。 『私がダメ母だったわけ』武嶌波 『酔うと化け物になる父がつらい』菊池真理子 『毒親サバイバル』菊池真理子 『母さんがどんなに僕を嫌いでも』歌川たいじ 『母になるのがおそろしい』ヤマダカナン 『親ガチャにハズれたけど普通に生きてます』上村秀子 『ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ』原わた 『虐待父がようやく死んだ』あらいぴろよ 『しんどい母から逃げる!! いった…

  • 令和に『ぼくの地球を守って(全12巻)』を読み返す

    あらすじ・概要 高校生の亜梨子(ありす)は隣の小学生輪(りん)につきまとわれている。輪はある日亜梨子の目の前でベランダから落下、九死に一生を得る。責任を感じる亜梨子に、輪は婚約してほしいと要求する。同じころ、亜梨子は同じ夢を共有するクラスメイトと出会う。彼らは前世の記憶を夢に見ているようなのだが……。 人間関係の泥沼がすごい 久しぶりに読み返したくなりました。何度読んでもめちゃくちゃ面白い少女漫画だと思います。 前世が宇宙人、というところまでは普通に思いつくアイデアだと思います。 しかし「地球を観測していた宇宙人たちが、戦争によって母星を失い、地球に降りるか揉めているところで疫病が発生、全滅す…

  • 『わかりやすく書ける! 技術同人誌初心者のための執筆実例集 技術の泉シリーズ』石井葵 インプレス 感想

    あらすじ・概要 技術同人誌を書きたい! しかし、同人誌を書く技術は訓練せずに手に入るものではない。著者は「わかりづらい」文章を「わかりやすく」変えるための方法を解説。入門書なのに定義がないなど、技術同人誌初心者が陥りがちな間違いも掲載する。 技術者から見たつまらない技術書とそれを回避する方法 「技術者から見たつまらない技術書」ってこんな感じなんだなあと思いました。 初心者向けを歌いながら定義を書かない、相手に空気を読ませようとする、読点が多すぎる……言われてみればあるあるなのですが、フィクションを主に書いていると逆に出てこない不満かもしれません。 相手に空気を読ませるような記述を減らして、確実…

  • 『エンジニア・研究者のためのWordチュートリアルガイド 技術の泉シリーズ』出川智啓 インプレス 感想

    あらすじ・概要 著者はWordで論文を書いている。微妙に行き届いていないWordを攻略するため、Wordの機能を調べ、実践する。スタイル機能の活用や文献の整理、注釈の使い方など、Wordで学術・技術を書きたい人のためのガイドブック。 Wordを攻略して論文を書こう!ときどき感情的になる著者が面白い 分野が違うのでよくわからないところも多かったですが、Wordをもっと攻略しようと思う本でした。 ワープロソフトでは多機能ながら、かゆいところに手が届かないWord。著者は論文を書くために、Wordの効率化、数式を伴う文章への最適化に挑みます。 Wordの「機能としては存在するけどどう使うんだろう………

  • 『クリエイターのためのWordPress活用入門 個人サイト制作でセルフブランディングしよう! 技術の泉シリーズ』gcmstyle(アンメルツP) インプレス 感想

    あらすじ・概要 ボカロP(ボーカロイドを使った作曲者)である著者は、自分のブランドを作るためにWordPressを活用している。WordPressの導入方法から、運営のコツ、SEOの方法まで、WordPressを個人サイトとして使う方法を解説する。デザインを記述するCSSや、サイトの中身を表すHTMLの基礎知識も収録。 個人サイトの範囲でWordPressをやるというコンセプトがいい 個人サイトを作るのが前提の本なので、個人サイトで使わない機能のことはそこそこにして、個人サイトでよく使う機能についてページ数をさいているところがよかったです。 個人サイトを世に広める方法だけではなく、検索避けやパ…

  • 『魔女のやさしい葬列』黒釜ナオ RYU COMICS 全4巻 感想

    あらすじ・概要 花売りのナンシーは、陰気な古物商ブレイロックと少女リラと出会う。彼らは、永遠の命を持つシスカを狩り、死による救済を与えようとしていた。リラを子どもとして好きになったナンシーは、リラに自分らしい自由な人生を歩んでほしいと望み、ブレイロックと関わるのだが……。 永遠の命についての答えが独特で面白かった シスカという不死者とその不死の力をめぐるファンタジー。西洋史を土台としており、三十年戦争や奴隷制など、わかる人にはわかるネタが多いです。 謎が謎を呼び、最後まで解決しない部分もあります。それでも世界観に引き込まれ、どんどんページをめくりたくなる話でした。 不死者シスカを殺す力を持つリ…

  • 『だから死ぬ気で旅に出た』原作・片岡恭子 作画・小沢カオル

    あらすじ・概要 原作者は、日本の学校生活になじめず、親ともうまくいっていなかった。そんな中、海外に出て新しい価値観を知る。旅にハマった原作者は、南米のあちこちを巡る。やがて旅行ライターや運び屋(合法)の仕事が入るようになる。旅でお金を稼ぐようになったのだ。 日本にいられなかった人が旅を仕事にする 原作者は南米を中心に世界を渡り歩き、危険やトラブルに巻き込まれていきます。 現在は運び屋をやっていますが、これは合法なものしか運ばないそうです。貨物輸送では逆に手間がかかる荷物を手で運ぶというもの。 平和で穏やかな日本は物足りないと思うようになってしまいます。 危機的状況に適応力があるわりに、平穏な世…

  • 『つれづれ京都 もっと深い京都の旅』まえだなをこ KDP

    あらすじ・概要 京都が好きになった著者は、京都で暮らし始めた。そこで知る京都の文化や、人間関係。もちろん和菓子に舌鼓を売ったり、路地裏のカフェで一休みすることも忘れない。京都のことがもっと知りたくなるコミックエッセイ。 ハイコンテクストな文化怖い! 京都で暮らし始めた著者が京都の人に京都の文化を聞いたり、和菓子を食べたり。 京都の文化が「空気を読み合う」文化過ぎて、空気の読めない女である私はこんなところで暮らしていけない……と怖くなりました。自閉スペクトラム殺しだろこんなの! 京都の中心地から離れたり、貧しい人や外国人が暮らしていたりな土地は、プライドや矜持に対してドライな人が多いのも印象的で…

  • 『ビジネスパーソンのためのお薬・サプリ読本 技術の泉シリーズ』片山陸 インプレス 感想

    あらすじ・概要 ビジネスパーソンのための薬知識とは何か。薬剤師である著者が、薬物依存、コロナワクチンなど、身の回りにある薬との付き合い方を語る。今回は緊急避妊薬という女性にとっては重要なトピックについても開設する ビジネスパーソンのためのセルフメディケーション読本 技術の泉シリーズ 作者:片山 陸 インプレス NextPublishing Amazon こちらの本の続編。薬について一般人が知らないことばかりで面白かったです。 今回は、薬物依存の問題に触れています。薬物依存はよくないことですが、薬物依存の人を社会が疎外することで、本人はますます追い詰められ、薬物に逃避するという問題があります。 …

  • 『こうふく画報』長田佳奈 主任がゆく!スペシャル ぶんか社 感想

    あらすじ・概要 大正時代の日本、人情味あふれる人々が生きている町。そこで食べ物と人間関係にまつわる物語が起こる。神経質すぎる菓子職人、不思議な仮面をかぶった古本屋、病気になった妻を看病するためにおかゆづくりに挑戦する夫など。読んでいてほっこりする連作短編 何気ない漫画だけど面白い 何気ない漫画ではありますが、ずば抜けて絵がうまいです。こういう昔の風景を描いた漫画は、画力の高さがものを言いますね。 背景も人物もしっかり描きこまれています。 取り上げる食べ物も、和菓子、赤飯、キャラメル、金平糖など、奇をてらわずごく普通に見かけるものから選んでいるのもよかったです。当時は贅沢品だったものもありますが…

  • 『旅のらくが記ヨーロッパ ピカソ美術館めぐり』まえだなをこ KDP 感想

    あらすじ・概要 旅好きの著者、まえだなをこはヨーロッパに旅立つ。ゲストハウスや友人の家を転々として、ヨーロッパを横断していく。目的は、ピカソ関連の美術館を巡る人、旅先で出会った人々、おいしい食べ物を紹介しながら各地でピカソの絵を見る。 貧乏旅行だからこそコミュニケーション力の強さが出る ヨーロッパ貧乏旅行。しかしお金がないからこそ友達の家に泊まったり、ゲストハウスについてネタ面白かったです。 というかいくら友達の親族だからって初対面のおばあさんの家に泊まるのってなかなかないですよ。 こういうめちゃくちゃコミュニケーション力がある旅行にはあこがれます。自分ではできないからこそ特に。 このおばあさ…

  • 『父と家族をやめたい』あかり 本当にあった笑える話 ぶんか社 感想

    あらすじ・概要 漫画家である著者の父親はめちゃくちゃな人間だった。父親が飲食店をやるということで呼び戻され、店員として働かされる著者と姉。給料もろくに出ない、むしろ父親から金を無心される日々に疲弊していく姉妹だった。 コミカルでつらい父と娘の関係 ノリはコミカルですが、話はとても重たいです。不安定で気まぐれな両親に振り回され、性依存やアルコール依存などの依存に襲われる。戦友である姉も、親の理不尽さに傷つき壊れそうになります。 著者の父親は悪人というよりただただお金と人間関係にだらしない人だったのだと思います。しかしそういうだらしない人間に従順についていく人間が周りにいたのが悪かったですね。 著…

  • 『世界史を変えた薬』佐藤健太郎 講談社現代新書 感想

    あらすじ・概要 普段私たちが何気なく使っている薬は、実は世界史を買えた薬かもしれない……。サイエンスライターである著者が、薬の歴史やその成り立ち、医者たちの感染症への攻防を描く。薬の見方が変わるかもしれない一冊。 医学の歴史と倫理の進歩には関係がある アヘンとその派生であるモルヒネやヘロイン、鎮痛剤であるアスピリンなど、有名な薬の話が多いです。薬学に詳しくなくても、名前くらいは聞いたことがあるのでは。 人間の免疫システムを破壊する病気、AIDSに関する医者たちの戦い、性感染症である梅毒の蔓延と弱毒化など、歴史的な医学VS病気についても書かれています。 今は当たり前に飲まれている薬は、実は科学者…

  • 『靴ずれ戦線 ペレストロイカ』速水螺旋人 RYU COMICS 全2巻 感想

    あらすじ・概要 第二次世界大戦、過酷な戦闘を極めたドイツとソビエト連邦との戦争。スラヴの魔女のワーシェンカとお目付け役のナージャは、戦争に協力するために戦場を行ったり来たりする。ワーシェンカとナージャの行くところには、次々と不思議なことが起こる。ミリタリーファンタジー。 魔女とリアリストのお目付け役が行く独ソ戦珍道中 スラヴの魔女とユダヤ系でリアリストな軍人がドイツとロシアの戦争を駆け巡ります。行く先々でオカルトな事件が起こり、魔女の知識や妖精、魔物、聖人たちの助けで解決します。ときには害をなす人外たちと戦うことも。 スラヴ文化に登場する多種多様な妖精、魔物、キリスト教の聖人たち。彼らは祖国の…

  • 『まちなか植物観察のススメ』鈴木純監修・カツヤマケイコ画 小学館 感想

    あらすじ・概要 街中には実は様々な植物がある。公園に生えている木や、品種改良された花、道端に生えた草など。それらはどのようにして判別するのか。著者、カツヤマケイコが監修の鈴木純に、植物の見分け方を教わる学習コミックエッセイ。 植物の見分け方をひたすら紹介するエッセイ ひたすら植物の見分け方について語る漫画。半分学習漫画のようなものです。しかしエッセイ形式の漫画でこの内容はかなり珍しいですね。 正直私も植物の同定ができたからどうなんだろう……と思っている派だったのですが、身の回りの植物の名前を覚えるということはエンターテイメントなのだと感じました。お金をかけず、生命の神秘に想いを馳せます。日常が…

  • 『冷蔵庫のアレ、いつ使うの?』山本あり 幻冬舎コミックス

    あらすじ・概要 著者は結婚三年目。ミニマリストの夫から「この食材早く使いなよ」と圧をかけられ、それを重荷に感じている。何かに入れたり、炒めたり、薫製にしたりと余り物を工夫して消費しながら、夫婦の関係を描くコミックエッセイ。 ニッチな話だけど夫婦の関係や価値観の違いが面白かった ニッチな話でどうやって話をすが、思ったより面白かったです。ついつい残してしまう特殊な調味料や食材を消費する話です。 料理を通して夫婦の関係や、食べ物への価値観の違いがわかるのがよかったです。 ミニマリストで不要なものはすぐ食べきってしまいたい夫と、夫からのプレッシャーを受ける妻。価値観の違う誰かと食べ物を食べる面倒くささ…

  • 女性主人公×現代もの漫画のおすすめ15選 家族・恋愛・創作活動・青春

    今日の更新は、女性主人公×現代もののおすすめまとめです。 現代ものの作品は、ジャンル分け的におすすめする回数が少ないです。しかし漫然とおすすめすると数が多すぎて記事としては読みづらくなります。 したがってうちのブログの人気キーワードである「女性主人公」を絡めてまとめてみました。 現代ものと言いつつ平成初期くらいのものまで含めていますが、その辺を細かく分けると大変なのでそういうものだと思ってください。 家族 『逃げるは恥だが役に立つ』海野つなみ 『アンダンテ』小花美穂 『砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない』桜庭一樹・杉基イクラ 『こどものおもちゃ』小花美穂 『よなきごや』かねもと 『愛すべき娘たち』よ…

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