お前が行きたかった国に行くまで祈る お前が欲しがってた車を買うまで祈る お前が撮りたかった映像を撮るまで祈る お前が入れ込んでた女優が売れるまで祈る お前の子供が二十歳になるまで祈る 大丈夫 祈ってる 上がっても下がっても祈ってる 借りパクしたCD はやく返せよ 借りパクした写真集 はやく返せよ また夏が来るぞ 今年もやっぱり帰れそうにない 溶けたスイカバーもお預けだ また夏が来るぞ 今年もベイスターズは優勝しない だったらお前も帰ってこないな 真っ暗な道を歩いてると 蒸し暑い夜を思い出すんだ なかなか燃えない蚊取り線香 生温くなった三ツ矢サイダー サンダル履くのもダルいから 裸足のまんまで寝…
赤い電球にオーバーヘッド 今から夜をひとつ壊す 赤い電球にオーバーヘッド 隠れた悪意を蹴り飛ばす 期限切れの言葉を連れて 空のない街を歩く コンビニ代わりのフードコート コールドカットを口に頬張る 蔑んだ視線 気にしない 威嚇する罵声 聞こえない ここはペラペラの紙の上 見せかけだけのワンダーランド 誰かの都合でヘイトが生まれ 誰かの都合で美談が生まれる 現代のジャンヌダルクは忙しい カメラの外では動かない 七色の旗に人は集まる 真っ黒な旗にも人は集まる 誰も彼もが拳をかかげ 正義だ平等だと叫んでる セレブに政治家 スポーツ選手 神輿の上で平和を謳う 悲劇にもスポンサーが付くんだよ ファッショ…
街の七不思議のひとつになるのが、この計画を立てた理由だった。 僕がそう思うに至ったのは、ジャンピングマンの存在が大きい。ジャンピングマンとは、毎夜僕らがタバコを吸う為に集まっていた田んぼ道に現れる男で、ビートルズのレットイットビーを歌いながらジャンプして進むという習性を持っていた。 ジャンピングマンは幽霊とかもののけの類ではない。れっきとした人間だ。最初にその姿を目撃した時は驚いたが、危害を加えてくる人ではないと分かってから、彼の存在はいつも見る風景の一部になった。 ジャンピングマンが飛び跳ねるスポットと僕らがたまる場所は、そんなに離れていない。距離にすると十五メートルくらいだ。彼が道端に座る…
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