俳句と映画のゆうゆう散歩
暫く休養後、久し振りブログに戻って来ました。何だか浦島太郎の気分です。 亦、宜しくご指導願います。
令和3年3月31日(水)霾:つちふる、黄砂モンゴルや中国北部の黄土地帯で、春に吹き荒れる季節風により、大量の細かな砂塵が空高く舞い上がり大気中に広がり、遠くまで及ぶ現象をいう。黄砂ともいい、3~5月頃に多く日本へも飛来し、空は黄もしくは黄褐色となり、太陽は生気を失い視界は狭く著しく悪くなる。それを「霾晦」(よなぐもり)といい、大正末期頃から詠まれだした季語である。昨日、日本上空にもこの「黄砂」のニュースが流れた。(画像は2018年当時のもの、)「大陸からの西風の影響で、西日本から北日本までの広範囲で観察された。視界が3km迄落ち、交通機関へ影響を及ぼした」。洗濯物に注意とのこと。亦、積雪の在る地域では新雪が黄色くなるともいわれる、、、。今朝の中日新聞コラム「中日春秋」に黄砂に纏わる記述が在ったので紹介したい。歌...黄砂ふる
令和3年3月30日(火)名古屋市内の桜満開連日、夏日の陽気に誘われるように、名古屋周辺の桜は各所で見頃を迎えた。名古屋市北部を流れる五条川(岩倉市)の桜は満開となりソメイヨシノを中心に約1400本の桜並木が見頃、、、(五条川上空写真:中日新聞3月30日朝刊より)名古屋城内ではソメイヨシノ、枝垂れ桜など約1000本の桜も見頃を迎へ、例年なら天守閣の金シャチとのコラボレーションが映えるのだが、今年は地上に降ろされている。その代わり眞近に鯱を見る事が出来る。その他にも山崎川、鶴舞公園や植物園の花の回廊等もほぼ満開を迎えた。(山崎川:中日新聞より)(東山植物園、花の回廊:中日新聞より)今年はコロナ過で花見での宴会は禁止となって居り、静かにゆっくりと花見が堪能出来そうである。(酔人、宴会好きには申し訳ないが、家で宴会を、...桜満開
令和3年3月29日(月)勿忘草:わすれなぐさヨーロッパ原産のムラサキ科ワスレナグサ属の多年草高さ20~30cm、藍色の径8mm位の小さな花で花は五裂し中心部は黄色。花色は他に白、黄、紫色等。葉は互生し、細長く平らで長楕円形。葉や茎の部分には軟毛があり薄く、ネズミの耳に似ている事から、ギリシャ語の「myos」(二十日鼠)の「otis」(耳)と言われている。開花時期は比較的長いが、夏の暑さには弱い。一般に日当たりと水捌けの良い湿性地を好み耐寒性に優れている。園芸種、花壇用に栽培されている。日本には、唯一在来種といわれる「エゾムラサキ」(ムラサキクサ)が在り、これを日本の園芸協会は「ワスレナグサ」として流通している。「勿忘草」の語源に纏わる伝説(中世ドイツの悲恋)昔、ドイツの騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花...忘れな草
令和3年3月28日(日)歌会始の儀:お題・実毎年、新年(1月15日)に皇居で行われている宮中行事「歌会始の儀」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で約2カ月間延長され、3月26日に皇居「松の間」で開かれた。今年は出席者を大幅に減らし、天皇皇后両陛下等皇族に加え、一般応募者(13657首)の中から10人(うち1名はオンライン参加)が出席、選者、召人等の出席者全員がマスクやフェースガードを着用し、詠見上げ者の周囲にはアクリル板が設置された。先ず。入選者の歌が順次、詠みあげられた。山本美和さん(広島県)の歌シールドの向かうの客に釣り渡す架空のやうな現実にゐるこの後、召人、選者の歌が詠まれて、皇族方の歌が年長者順に披講された。秋篠宮殿下の歌夏の日に咲き広ごれる稲の花実りの秋へと明るみてくる夏に控えめに咲く稲の花を見て、...歌会始の儀
令和3年3月27日(土)植物園、桜の回廊名古屋市の東山植物園には、「桜の回廊」が在る。此処には全国の桜100種、約1000本の桜が植えられている。早咲きの寒緋桜ヵら遅咲の里桜などが、3~4月にかけて咲き盛る。ソメイヨシノ、河津桜、八重桜、山桜、枝垂れ桜彼岸桜、寒緋桜、大島桜、エドヒガンザクラ等々。2年前の3月28日、俳句仲間との吟行で植物園へ出掛けた折りを、ブログに綴っている。植物園の中央部を万葉の道が通り抜けている。途中、小高い山道へ入ると中腹に、桜の回廊の案内板がある。此処から更に進むと雑木林が開け丘の上に「お花畑展望休憩所」が在った。此処から、見渡すと辺り一面が桜の林となって居た。手前に河津桜、寒緋桜、大寒桜、江戸彼岸、山桜等、その奥に、枝垂れ桜が咲いている。更に進むと、大島桜、ソメイヨシノ等が咲き盛る。...花の回廊
令和3年3月26日(金)木曽川堤の桜連日の陽気に誘われる様に、この地方の桜もそろそろ見頃を迎えたようで、、、、「労災病院前の桜が満開になった様ですヨ、」そう言えば、名古屋港もぼちぼちかなあ、、?」地下鉄名古屋港駅付近娘から電話があり、「土曜日にそちらへ行きます」子供等の受験も終り、春休みとなったようで、、、「此方(木曽川堤)の桜は既に満開ですよ、」とも。愛知県一宮市北方町の木曽川堤はこの地の「桜の名所」として知られる。娘家族は、北方町に住んで居り、訪れるときは木曽川堤駅(無人駅)名鉄線「岐阜行き」に乗り、「木曽川堤駅」で下車、木曽川の堤防沿いを歩いて15分程、「一宮タワー」方向へ、(この場所では数年前から「全国高校駅伝」愛知県予選が行われる様になった。)木曽川堤駅舎を出ると直ぐ目の前に川の堤防が在り、桜並木が出...木曾川堤の桜
令和3年3月25日(木)春の小川長い冬から解放されて伸びやかに流れる川、地方によっては雪解けの水が滔滔と音を立てて流れるのも、如何にも春らしい感じがするものである。水の音から春は来るとさえ思え、冬の終りを告げる希望と喜びの音とも受け取れる。春の川とは、待ちに待った季節の移り変わりが顕著に現れるもにのである。岸に膨らむ猫柳、芽柳などが川面に映え、いよいよ春の到来である。シンガーソングライターで作家の合田道人さんの著書「童謡の風景」に、春の小川の歌詞・解説が在った。春の小川作詞:高野辰之、作曲:岡野真一戦後の歌詞1)春の小川はさらさら行くよ岸のすみれやれんげの花にすがたやさしく色うつくしく咲けよ咲けよとささやきながら2)春の小川はさらさら行くよえびやめだかや小ぶなのむれに今日も一日ひなたで泳ぎあそべあそべとささやき...春の小川
令和3年3月24日(水)しゃぼん玉:石鹸玉石鹸を溶かした水を細い麦藁等の管の端に付けて吹くと、美しい五色の球がいくつも飛び出す。しゃぼん玉は、俳句では春の季語となる。16世紀に伝わり、1667年(延宝5年)頃、初めて江戸の町に「シャボン玉屋」が行商して流行したとある。この頃には、無患子(むくろじ)の実を煎じた液を用いたが、明治以降になり石鹸に取って代わられた。シャボン玉は子供の遊びで、長閑な春らしい景物である。シャボン玉は、シャボン膜から生成された球体であり、空気中で作られる泡である。石鹸を意味する語源は、16世紀頃のスペイン語の、Xabon(シャボン)に由来する。しゃぼん玉の作り方は、口でストローから吹く方法や、針金で作った枠にシャボン液を貼り、その枠を動かす事で大きなシャボン玉を作る事が出来る。(その枠に毛...しゃぼん玉
令和3年3月23日(火)名古屋港の桜九州の福岡管区気象台は22日、福岡市中央区に在る桜(ソメイヨシノ)の標本木が満開になったと発表した。全国で最も早く、1953年の観測開始以来、2013年に並ぶ最も早い記録となった。例年より10日早い。亦、気象庁は昨日(22日)午後、東京の靖国神社に在る桜(ソメイヨシノ)の標本木が満開になったと発表した。観測統計(1953年)以来、2013年に並ぶ早さ。(最も早かったのは、2002年3月12日)各地で早々と、開花宣言、満開のニュースが連日流されるが、名古屋市では、3月17日に開花宣言が出され(平年より9日早い)、満開の予想は3月26日となっている。早速、名古屋港へ桜の開花状況を見に行った、、、、地下鉄名古屋港駅前の桜並木は、ちらほら先始めた様である。その足で、名古屋港無料休憩所...名古屋港の桜
令和3年3月22日(月)菫:すみれ、相撲取草スミレ科スミレ属の多年草、東アジアの温帯に分布日本では日当たりの良い山野に約50種類が自生する。4,5月頃に咲き、早いものは3月初め頃から花をつける。別名を「相撲取草」というのは、鉤(かぎ)状に付いた花を子等が互いにひっかけて遊んだ事からこう呼ばれた。亦、三色すみれはヨーロッパ原産の園芸品種である。スミレの花の名は、花を横から見ると大工道具の墨壺に似ていることから来た名前と言われる。山道の片隅にひっそりと咲く様は、可憐で慎ましい。菫には種類が多いが、一般的には濃紫色の菫、小すみれ、小形で花の色の濃い姫すみれ等がある。他に、花の側弁や唇弁に紫の筋の張った有明すみれ、淡紅色の叡山すみれは葉が深く裂けている。やや湿った所に咲く白すみれや、蓼に似ている白蓼すみれ等がある。日本...すみれ咲く
令和3年3月21日(日)お彼岸:彼岸会春分の日・秋分の日を中日として、その前後三日ずつの七日間をいう。彼岸は、梵語(古代インドの文語、サンスクリット)の波羅の漢訳である仏教用語由来し、生死流転に迷うこの世界、即ち此岸(しがん)に対して、煩悩の流れを渡って到達した悟りの境地の意である。この間を彼岸会と呼んで、寺や墓に詣でたり、寺院では読経、法話を行う。この風習は中国、インドには無く、日本では聖徳太子の時代に始まったと言われる。春秋二期の彼岸の時を涅槃彼岸に近づくための仏道精進の期間として、中古以来盛んに行われて来たが、近世に至り、宗教が幕府の統制下に置かれる様になって以降はもっぱら葬式法要のみを事とし、祖先の追善供養習慣となった。春の彼岸は単に「彼岸」と呼び、秋の彼岸は「秋彼岸」「後彼岸」という。「暑さ寒さも彼岸...お彼岸
令和3年3月20日(土)春の選抜高校野球開会式第93回選抜高校野球大会が3月19日(金)開幕した。新型コロナウイルスの影響で、昨年は春夏共に中止となり今年はコロナ感染防止対策を行い、2年ぶりに開催された。先ず、選手ろ大会関係者はPCR検査実施、1日の入場者数を1万人以下にする。アルプススタンドは学校関係者のみ1000人まで、鳴り物(ブラスバンド・メガホン等)の応援禁止。飲酒禁止、入場時」検温、消毒実施等々。開会式は午前9時、「パプリカ」の音楽に合せ選手入場、今年は、第一目に対戦する6校(仙台育英、明徳義塾、下関国際、健大高崎、北海、神戸国際大付)のみ参加。入場・整列の後、他の26校は事前に入場行進を撮影し、録画の画像を後方の大型ビジョンに写し出された。高校野球は原則・高校生により運営され、開会式の司会は、長崎日...選抜高校野球開幕
令和3年3月19日(金)合格発表昨日(3月18日)は、県内公立高校の合格発表の日、朝10時過ぎ、娘から電話があり「お父さん娘(長女)が合格したヨ!」と、喜びの声、、、中日新聞より、二年前、娘の長男の合格の知らせがあり、長女への心配(もし、落ちたらどうしよう、、、)が吹っ飛ぶ朗報。昨年初めから新型コロナウイルスの影響で、感染防止から学校閉鎖、外出禁止、テレワーク等と大変な騒ぎの中で、受験生は相当なプレッシャーを受けていた、、廻りもそれなりに気を使い、心配を顔に出せず、相応に気苦労をしていた。学校閉鎖中は、塾も閉鎖、図書館等も休館となる、、、家で、イライラが伝わり、、胸中を察する。何カ月ぶりかに孫が我が家を訪れた時にも、受験には触れず、、、、、、、そんな中、よく頑張った。娘からの電話に、、喜びをかみしめて(ホット一...合格発表
令和3年3月18日(木)草餅:蓬餅蓬の葉(餅菜)を茹でたものを入れて搗いた餅に餡を包んだ餅。真っ青な草の色と蓬の香が食欲をそそる。昔は、蓬の代りに春の七草の一つの御形(ごぎょう)を用いたこともあった。蓬を摘んで来て家でも餅を搗いて、野趣に富んだ香りを楽しんだ事も在った様である。市販で売られているものは、餡を包んだ草大福が多い。餅に草を練り込む風習は、草の香りが邪気を祓う力があると信じられ、上巳の節句(雛祭り)に蓬を練り込んだ草餅を食べるという風習が、平安時代に中国から伝わり宮中の行事となった。江戸時代になると、女子の成長を祝う雛祭りとして、庶民の間にも広まった。今では家ではあまり作る事はないが、農村には残る。蓬餅を餡で包んだものや、餡なしで黄粉を塗したもの亦、普通の餅の様に餅をのして四角に切り、焼きもち雑煮、善...草餅
令和3年3月17日(水)もったいない物の本体を失する意、もともとは仏教用語で「勿体ない」は元は「不都合である」「かたじけない」等の意で使われた。その物の値打ちが生かされず、無駄になるのは惜しい。棄てるのはもったいない。おしゃべりは時間が勿体ない等という。食品ロス日本では古来から使われる言葉だが、2004年にケニアののワンガリ・マータイさんが「ノーベル平和賞」を受賞した。2005年の「国連女性地位委員会」で、「もったいない」という言葉を世界中に広めた。自然や物に対する敬意、愛情等の意思(リスペクト)を伝える表現が見つからず、消費削減・再使用・再利用・尊敬を込めた言葉として日本でよく使われる「もったいない」をこの場で伝え、世界に共通する言葉として、出席者全員にこれを唱和させ、世界中に「もったいない」が広まった。宴会...もったいない
令和3年3月16日(火)農業センターの枝垂れ梅梅は、バラ科の落葉高木、中国原産で日本へは8世紀頃に渡来した。「万葉集」には、119首もの「梅の歌」が収められ、この時代には、花と言えば桜より梅に人気が高かった。春先に高い香気を放って、馥郁と咲く。水戸の「偕楽園」奈良の「月ヶ瀬」が梅の名所で在る。名古屋の「平針農業センター」は枝垂れ梅が有名であるカミさんと二人、友人に誘われ出かけて観た、、、地下鉄鶴舞線の「平針駅」で下車、市バスで約10分程「農業センター北」に到着、徒歩で5分程、、、、(地下鉄、平針から徒歩なら20分程である)バス停からセンター迄、道の両側に枝垂れ梅の並木が続く。センターに入ると、既にどの梅も満開を迎えて居り、、、風に吹かれて、枝垂れが靡いていた、、、、。農業センターの「枝垂れ梅園」は、平成5年に整...枝垂れ梅
令和3年3月15日(月)囀り:百千鳥繁殖期の鳥の雄の縄張り宣言と、雌への求愛を兼ねた鳴き声を指し、地鳴きとは区別して用いる。一般にメロデイアスで美しい複雑な声を発する。ムクドリホトトギス秋にも同様に囀る鳥もあるが、春を告げる鶯を先駆けとして様々な鳥が歌い始める。更に、五月頃には南方から渡来する夏鳥たちも在り、高原や山地は囀りの天国となる。あらためて言うまでもなく、人間の音楽と鳥の囀りには密接な関係があり、季節の到来や変化を知らせる代表的な季語として、例句も多い。囀りを全体として捉える場合と、個々の鳥の鳴き声の特徴を捉えて詠む場合がある。また、啄木鳥(キツツキ、秋)が木を叩く修正(ドラミング)を囀りの代りと解されるが、啄木鳥も時に「ヒョー、、、」と鳴いている。ご近所の庭先の梅や桃の木にメジロがやって来る様になった...囀り
令和3年3月14日(日)春灯:はるともし、しゅんとう春の灯火のこと。春の燈火には明るく華やいだ感じが在る。潤む灯火は朧げで、時に妖艶な趣を醸し出す。夕暮れ時の朧げに霞がかかり、やがて日が落ちれ街の灯りが瞬く様になる頃が何と鳴く心地良いものである、、、今年も、もう直ぐお花見のシーズンがやって来る。お花見も「新型コロナウイルス」の影響で、この地域のお花見は何処も中止となっている。公園内での場所取りや屋台、宴会、食べ歩き等は中止だが、夜、昼の花見の散策は自由である。鶴舞公園内の桜並木の通路などには、ぼんぼりが下がり自ずと雰囲気、盛り上がりを見せ、風情は楽しめる。名古屋港では、3月の終わり頃が見頃のようで、、そろそろ、温かくなり始めた今日この頃は心地よい。地下鉄名古屋港駅を出た所の、橋の上の街灯が点く頃のそぞろ歩きは、...春灯
令和3年3月13日(土)春の驟雨春のにわか雨である。驟雨は、一時に雨のあつまることで、夏の夕立がその特徴を端的に表すと考えられ、その勢いが激しく著しい。春の驟雨は、一天俄かに掻き曇り、時に雷雨を伴い風情が心地よいともいわれるが、、、、、昨晩から降り続いた雨が、明け方の(4時頃)に突然、雷鳴が轟き驚いて目覚めてしまった、、、その後、雷鳴は遠のいたが激しく降り続く。今日(3月13日)は、昨年身罷った姉の一周忌。出掛ける頃には、小降りとなる。昨年の葬儀は、尾張旭市(甥の住む)であったが、我々に配慮し、名古屋市内の葬儀場で行われる。雨の中、遺族等が出迎えてくれ、、、後、次々に親類縁者が到着し、間も無く一周忌法要が始まる。読経が続く中、一頻り雨が降り続いていた。焼香を済ませ、、「精進落し」、全面、左右には透明のアクリル板...春の驟雨
令和3年3月12日(金)椿餅(花桔梗:瑞穂区汐路町)餡をくるんだ餅を、二枚の椿の葉に挟んだ和菓子道明寺糒(ほしい)で作る事が多い。薄紅色に染められ、濃い緑色の葉との対称が美しい。(俳人:形山由美子氏の解説)春の餅菓子類の中では、やや遅れて店頭に出る。「河海抄」の記述によれば、糯米を乾燥させて臼で挽いて作った餅粉(道明寺糒)を甘葛の汁で練ったものを団子の様にし、椿の葉で包んだもの。(不老園:中区古渡)不老園(川口屋:中区錦3)川口屋古くは、源氏物語の「若菜上」に記述が在る。「椿い餅、梨、柚子やうのものども、様々に筥(はこ)の蓋どもにとりまぜつつあるを、若きひとびとそぼれとり食ぶ」とある。カミさんが買いもの帰りに「デパ地下」で珍しい和菓子をを買って帰る。「椿餅」とある。(名古屋芳光:東区新出来)濃緑の葉で上下に挟ん...椿餅
令和3年3月11日(木)東日本大震災10周年東日本大震災から10年が経った。死者15、900人(関連死を含めると22、200人)未だに行方不明者は2、525人に上る。政府主催の「東日本大震災10周年追悼式」が、天皇皇后両陛下をお迎えし、東京都内の国立劇場に於いて行われた。今年はコロナ過で「緊急事態宣言」の中、政府関係者と遺族代表の200名余の出席の基、午後2時46分の時報を合図に黙祷が行われ、式典が始まった。菅総理大臣の「式辞」に続き、天皇陛下の「お言葉」が述べられ、亡くなられた方への哀悼と被災者等への復興への尽力に感謝の言葉を述べられた。災害から10年、眼に見える場所での復興は成されている様だが、未だ故郷へ帰れない方が約41、000人、全国各地で避難生活をされている。仮設住宅から震災復興住宅へ移られた方も多い...東日本大震災から10年
令和3年3月10日(水)連翹:れんぎょう、いたちぐさモクセイ科の落葉低木中国原産中国名は黄寿丹、英名はゴールデン・ベル繁殖力は旺盛で良く育ち、樹高は1~3mになる半蔓性の枝は湾曲に伸びて下に垂れ、地面に接触すると其処から根を出し、新しい株が出来る。枝の髄が早期に消失するため、節の部分を除き中空になる事から「空の木」とも呼ばれる。葉が芽吹く前の早春(3~4月頃)に、2,3cm程の小さな黄色の4弁の花が細い枝に密生して開く。花の終わる頃に3~10cmの卵形の葉が茂る。葉は対生で、秋になると濃緑色からくすんだ黄色に変化して、やがて落葉していく。秋に果実をつけ、薬用に使用されている。日本へは平安時代の初期に渡来したと言われている。当初は薬用として栽培された様である。連翹は耐寒・大暑性に優れ、大気汚染や病害にも強くどんな...連翹
令和3年3月9日(火)名古屋城の金鯱の降臨3月8日、名古屋城の金のしゃちほこが16年ぶりに地上に降り立った。中日新聞朝刊より、天守閣の上でケージに収められた金鯱は、ヘリコプターで吊るされて無事地上に降ろされた。(写真はTVニュース番組より、引用)一旦、市内の倉庫に保管された後、各所で展示される。3月20日~4月2日:名古屋城二の丸広場展示。4月6日:尾張藩に所縁の在る長野県木曽町から、岐阜県中津川市の道の駅迄、巡回展示。4月10日~7月11日:名古屋・栄「ミツコシマエヒロバス」で展示される。展示観覧料は、名古屋城内入場料(高校生以上500円)「ミツコシマエ・ヒロバス」(小学生以上500円)※ヒロバスでは金鯱に触れる事が出来るとのこと)名古屋城の金鯱は、1610年頃に徳川家康の命で造られたようである。(詳細は不明...名古屋城の金鯱
令和3年3月8日(月)国際女性デー1908年、アメリカで参政権のない女性労働者達が、労働条件の改善を求めてデモを起こした。1911年、第一次世界大戦中のロシア帝国の首都のベオグラードで、女性労働者を中心にしたデモは男性や兵士等を巻きこみ大規模なもの(2月革命)となり後に、帝政ロシアが崩壊した。これ等が起源となって世界(ヨーロッパ)で女性の人権を訴えるデモが起きる様になっていった。国連は1975年3月8日を「国際婦人デー」と定めた。イタリアではこの日に女性が互いに「ミモザの花」を贈り合い「ミモザ・デー」と呼ぶ。フランスでは1981年、当時のミッテラン大統領の女性権利大臣に任命されたイヴぇット・ルーデイが、大統領に対し、「国際女性デー」の定めを要求しし、大統領はこれを受け、1982年に大規模な式典を開催女性の主体性...国際女性デー
令和3年3月7日(日)山笑ふ:春の山冬山の蕭条(しょうじょう:もの寂しいさま)とした感じを山眠るというのに対し、春の山の明るい感じを山笑うという。「春山澹治にして笑うが如く、夏山蒼翠にして滴るが如し、秋山明浄にして装うが如く、冬山惨憺として眠る」という、中国山水画家の郭煕(かくき)の林泉高教の一節から季題となった。山を擬人化したもの。春の山を山笑う、夏の山を山滴る、秋の山をやま装う、冬の山を山眠るという。冬山の淋しさに対して、春の芽吹き始めた華やかな山の形容を山笑うと捉えた。先だって、所用で岐阜に出掛けた折りに「道の駅」に立ち寄った。其処に「足湯」が在り、昼食後に浸かった。チョッと休憩、、、、疲れが取れ、附と辺りを見渡すと山の稜線が見え、穏やかなその姿にホッコリとして、思わず「山が笑う」を、想いだした、、、、、...山笑ふ
令和3年3月6日(土)風光る:風やはらか麗かな晴れた春の日に、やわらかな風が吹きわたる様をいう。春になると、だんだんと陽光が強くなって吹く風もきらきらと輝いて見える。風に揺らぐ風景もまばゆく感じられてくる。それを捉えた季語で、春の風の一つの様相である。日光や風そのものではなく、自然に対する日本人の細やかな感受性を思わせる春の季語。この「風光る」は、一般の用語としても何処かに新しさを感じさせる響きがある。現代社会の中にも、高層ビルの乱立するオフィス街、空港、競技場などの様々な場所にもこの素材が在る様な気がする。名古屋港周辺を歩いていても、春の温もりを感じさせてくれる。街並みや花壇、公園、水辺等にも季節の移ろいは確実にやってきている、、、今日の1句風光る海を眺むるマーメイドヤギ爺風光る
令和3年3月5日(金)啓蟄:地虫出づ土中に冬眠していた虫等が春暖の候になって穴を出てくること。暦の上の啓蟄は、3月6日頃(今年は3月5日)で、「地虫出づ」「地虫穴を出づ」ともいう。二十四節気の一つで、太陽の黄経が345度になる時。冬眠していた爬虫類、両生類、昆虫等が姿を現す意。啓蟄の「啓」は開く、「蟄」は虫などが土中に隠れ閉じ篭ることから、「冬籠りをしていた虫が這い出るという意味である。期間としては、この日から次の節気「春分」の日の前日までをいう。亦、七十二候での期間は下記の様に言われている。初候蟄虫啓戸(ちっちゅうこをひらく):日本冬籠りの虫が出てくる頃桃始華(ももはじめてはなさく):中国桃の花が咲き始める頃次候桃始笑(ももはじめてわらう):日本桃の花が咲き始める頃倉庚鳴(そうこうなく):中国倉庚が鳴き始める...啓蟄
令和3年3月4日(木)北窓を開く冬の間、北側の窓を開けておくとどうしても寒風が入り込み易いので、確りと閉じて居る。その窓を開くわけであるが、もはや風が入って来てもそんなに寒い思いをせずに済む。春になって喜びが自ずから沸いてくるようである。北国では、とりわけ春を待つ気持ちが強い。雪に閉ざされる冬の季節が長く、それだけに春を待ちうきうきとした気分になれる様である。北窓から眺められる風景にも、久しぶりに出会える、和風建築の印象を濃厚に留めた季語である。俳人の夏井いつきさんの著書「絶滅寸前季語辞典」に、北窓開くの記述が在ったので紹介したい。北窓開く冬の間、締め切っっていた北向きの窓を開くこと。長い冬を体験する北国の人達にとって、北窓から入ってくる冷たい隙間風の音を気にする事もなくなる春。その訪れを心から喜ぶ、実感に満ち...北窓を開く
令和3年3月3日(水)卒業式:卒業子卒業式は小学校から大学まで、3月上旬から下旬にかけて行われる。卒業生(子)は、卒業証書を授与され、恩師・在校生父母等に祝福されて卒業していく。進路や境遇、年齢等により卒業の感慨は様々である。未来への希望に膨らんだ喜びに溢れているのと同時に慣れ親しんだ先生や学校と別れて母校を去る別離の悲しみと、感傷が込上げてくる。中日新聞夕刊より今日3月3日は、孫(娘の長女)の卒業式が在った。来賓等の出席・挨拶等は無かった様だが、在校生(2年生)や父母等に見守られ、無事卒業式が行われた。一昨年の卒業式娘から、「無事、卒業式が迎えられ本当に良かった」との電話、、、、、、、此方も感無量である。未だ公立高校の入学試験を控えて居り、手放しでは喜べぬが、コロナ過の中で式を終えられ、何より。卒業式では、「...卒業子
令和3年3月2日(火)雛人形:ひなまつり3月3日に、女児の息災を祈って行われる行事で、古くは桃の節句、雛遊びなどといわれた。人日、端午、七夕、重陽と並んで五節句の一つ。雛に桃の花を飾り、白酒、菱餅、雛あられ等を供え供て祝う。江戸時代に紙の雛人形に代り、内裏雛(天皇・皇后の姿を象って作った男女一対の雛)が多く作られ、段飾りをするようになった。我が家では四十数年前に娘の誕生を祝い、祖父母が七段飾りを用意してくれた。娘の雛飾り娘が幼稚園に通う頃には港(マンション)に引っ越し狭くなったが、それでも毎年七段飾りを整えて、ご近所の友達(園児等)が集い「ひな祭り」を行っていた。大人達は、夜に大宴会?を便乗していた、、、、小学校高学年になると、子供部屋それぞれ(男女)必要となり、内裏雛のみ飾るようになる。娘も嫁ぎ、二人(高3男...雛人形
令和3年3月1日(月)弥生:花見月陰暦三月の異称である。陰暦三月は、陽暦では四月頃にあたり気温がもう少し暖かくなり、「弥生」すなわち草木がいよいよ生い茂ることから、春闌(たけなわ)の時候をいう。寒さは峠を越し、気温は次第に上がっていく。雨量も急に増え、温かい所では菜の花や桃の花が咲き、蝶が舞う様になる。月末頃には、燕もやってくるだろう、、、、、「陽春」、語感が柔らかく春に相応しい言葉。この頃、名古屋港を散策していると、大通りの花壇にも色とりどりの草花が植えられる。地下鉄名港線の「名古屋港駅」を上がった所に花壇が在り、四季折々の草花が出迎えてくれる。3月、マリーゴールド、キンセンカ等の春の花が咲いていた。この大通り(江川線)には、通りの両側に花壇があり、目を楽しませる。名古屋港の埠頭公園の小高い丘に「マーメード像...弥生三月
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