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お気楽先生のほぼ毎日私感 https://okiraku.fc2.net/

小学校の先生をやっています。教育の現場で日々思うことから、子どもが明るく楽しく学校生活を送るためには親として教師としてどう接していったらよいか、深く考えていきたいと思っています。

小学校の先生をやっています。 無駄にキャリアが長いわけですけど、 日々思うことを広く発信できたらな…と思い ブログを立ち上げました。

お気楽
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2016/05/05

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  • 親切にされたら、それ相応の心をもって対応するのが人の道

    4月の頃のノブ君は、とても表情の暗い子でした。お母さんの話によると、今まで学校が嫌いで嫌いで・・・。低学年の頃は、泣いて学校を嫌がることも度々あったとのことでした。友達との関係もあまり良いものではなかったようです。問題の算数の授業ですが、、、もちろん算数だけでなく、どの教科もだったのですが、死んだ魚のような目で授業に参加しています。話は聞いてはいるようですが、まるで覇気がない。算数の授業の最後は練...

  • 学習にとって重要な心のあり方・育て方

    私の勤務校では、4月の学力検査だけでなく3学期にも学力検査をします。私のクラスは、4月の検査では学年の中でも下位層がとても多く、上位層はほとんどいないクラスでした。ところが、今年3学期初めの学力テストでは、多くの子が4月の学力テストより順位を上げていました。特に下位グループの人数が半減したことは嬉しかったです。学力不振だった子ども達をある程度引き上げることができたのは、一年の成果だと思いました。中...

  • 君たちに知ってほしかった新しい世界

    なんだかんだと大変ではありましたが、タツヤ君を除いたクラスの全員が、2学期中に、3学期分の漢字練習帳を終わらせることができました。3学期の始業式。クラスの子ども達に「冬休みは、気持ちよく遊べたんじゃないの? なんたって、3学期分の漢字の宿題が終わっているんだもんね。タツヤ君はできなかったけど、2学期分をあっという間に終わらせた。先生やお家の人から「宿題をやりなさい!」って言われるより、自分で考えて...

  • 「え~~!!タツヤ君! 漢字の宿題をやったの??」

    あと1週間で2学期も終りという頃、最後の追い込みで漢字練習帳が終わっていない子やそのギャラリーで私の机の周りは熱気に包まれていました。まだ合格していない子は、列を作って丸つけの順番を待っています。「じゃ、次」と言って練習帳を受け取ると、それは3学期の漢字練習帳ではなく2学期の漢字練習帳でした。「え? どういうこと?」と思って見ると、なんとそこにはタツヤ君がニコニコしながら立っていたのです。「え~~...

  • 自主的に行動することで子どもは伸び伸びと学べる

    「3学期の漢字練習帳を先取りで早く終わらせてしまおう。そうしたら、心も明るくなるし、何よりも勉強が楽しくなるよ。」そうクラスに声を掛けても、なかなか進まない子も多くいました。ちょうど2学期末の懇談会があったので、クラスの半数ほどの親御さんに3学期の漢字練習帳の取り組みを通して、やる気と自主性を育みたいと話し、家でも声を掛けてもらうようにしました。親御さんもずいぶん協力して頂きましたし、私自身も、な...

  • 人に管理されコントロールされない世界の楽しさを味わわせる

    宿題で自分をコントロールされるのではなく、自分で宿題をコントロールする。そんな話をクラスでしたわけですが、そうそう簡単に、子ども達は変わりません。宿題を後回しにしてしまう子は特に。実際のところ、3学期の漢字練習帳は1カ月も先にやれば良いことなのです。それを、宿題でもないのに先にやれと言っているのですから子どもからしたら、”やらなくても・・・”と思うことでしょう。できるだけ後回しにしたい。それはタツヤ...

  • 宿題をコントロールできたら違う世界を見ることができる

    クラスの子ども達に話したこと 続き「ここに、3学期の漢字練習帳があります。漢字なんて手本を見て書くだけだよね。そして丁寧に書くだけ。私は、3学期になったらいつものように宿題として出すけれど、2学期のうちから先に自分で進めても良いことにします。宿題として出されたら「やらされる」ってことになるからめちゃくちゃ嫌になるけれど、自分で早く進めて、宿題をコントロールできたら違う世界を見ることが、きっとできる...

  • 目の前に表れる敵(課題)を一つずつちゃんとクリアしていくゲーム

    クラスの子ども達に話したこと 続きみんなの好きなゲームで、敵が現れたとするじゃない。そうしたら戦闘の音楽が流れて、その敵と戦うよね。敵をやっつけたら、経験値をゲットして自分を成長させることができる。でも、敵と戦わずに逃げていたら、いつまでも経験値はたまらない。みんなの「やりたくないこと」も同じなんだと思う。「やりたくないこと」を避けては成長できない。だから、それが現れたら、頑張ってやっつける。次に...

  • 宿題に自分がコントロールされない

    クラスの子ども達に話したこと 続き世の中は、やりたくないことばかりです。君たちは生まれて10年しか経っていないのだから、できないことばかりだよね。だから、すべきことが多くある。これは当たり前のことです。世の中は、やりたくないことばかり。でもそれは仕方がないと、あきらめることが大事。あきらめるっていうのは、「明らかに見る」ってことだと言われます。やりたくないけど、やらなくっちゃいけないってことが分か...

  • 「やりたくない」は、”できないから努力がいる”もの

    人は、自分で考えて行動したいものです。「考えることが自由だ」と何かで読みましたが、自分で考えて行動するということで自由を感じるのでしょう。でも宿題というのは、先生から命令されてやらされるものです。それは人から管理されるもの。自分の自由はないのだから、子どもはそこに圧を感じるし、反発も覚えるのでしょう。大事なのは自主性。人から管理されコントロールされるのではなくて自主的に取り組むこと。そのためには、...

  • 自主性は待っていてもやってこない。まずは行動。

    漢字練習を意欲的にする子に、漢字が好きか?と聞いて、「好き」と答える子はほとんどいません。私は漢字は厳しく見ますし、100点になるまで再テストもします。決して低いハードルではないのです。それなのに漢字練習帳を早く終わらせる子、再テストが合格していく子がいる。そのような子を観察していると共通してどの子も行動が早いということに気づきました。漢字のテストをして全部書けなかったら、その直後に再テストをして...

  • 毎日のように叱られていたら宿題も嫌になる。勉強も嫌になる。

    宿題による家庭学習の管理。タツヤ君だけでなく、他の子も宿題に圧を感じているのだろうから、もう少し、私が管理しない方向に宿題システムを変えられないかと考えました。つまり、子ども達が自主的に取り組める方法にする。今よりも子どもが意欲的に取り組める宿題のシステムにしたら、タツヤ君も少しは取り組めるようになるだろうと思いました。私は漢字練習を重視します。止め・はね・払いなど、細かく見るのですが、だからとい...

  • 管理するという私の思考に問題があったのではないか

    宿題を親御さんにお任せして、無期限の提出期限。でも、これでは学習から逃げるだけになってしまいます。ただ、タツヤ君は宿題からの無言の圧力を感じている。他にも宿題をやりたくないと登校を渋った子がいた。そう考えると、少し先の未来、タツヤ君が宿題に取り組めるよう、宿題の無言の圧力のようなものを取り除いておく必要がると考えていました。宿題のシステムそのものを変える必要がある。よく学校で「家庭学習の習慣をつけ...

  • 心の負担から解放してしまおう

    タツヤ君は、宿題にハードルがある。まずは、宿題のハードルを下げること。実際のところ、学力がかなり低かったので、宿題を他の子と同じにすることに無理があると以前から考えていました。実際に宿題をやってこられないことも、よくありました。まず第一に考えなければならないのは、タツヤ君が学校に来られるようになること。なら、いっそのこと宿題を無しにして、心の負担から解放してしまおうと思いました。お母さんに相談する...

  • そうか~ 宿題か! 宿題! 宿題の出し方を変えていこう!

    お母さんのおかげで、取りあえずはタツヤ君は学校に登校できるようになりました。が、学校での表情は暗く、嫌で嫌で仕方がない、そんなオーラを全身から発しています。でも私は、彼が学校に来ることが必ず突破口になると考えていました。学校に来られないのを周囲のせいにしてしまうのが一番の問題で、新しいものの考え方をタツヤ君に入れる必要がある。心のあり方を学ぶ必要がある。それができるのは学校しかありません。とにかく...

  • 心配を子どもに投げるのが問題

    お母さんに話したことの続き子どもに悩ませないというのはとても大事なことで、まずは動かすこと。学校に来たら忙しいですから、悩まないで済みます。それからもう一つ、悩みを深堀しないということです。以前担任した子ですが、ある日、登校を渋ったのです。家庭訪問してお母さんと話をしたのですが、ホンの些細な事、プリントを私に提出し忘れたということなんですが、そんなことで真剣に親子で悩んでしまったそうです。そのお母...

  • 悩まないために学校に何とか登校させてください

    あまりに欠席が続いたので、これは彼の精神的に良くはないと思い、お母さんと話をしました。「熱はあるのでしょうか? そっか、ないんですね。ないのなら、とにかく学校に登校させてください。もし歩くのを渋るようでしたら、許可を出しますから学校まで車で送ってきてください。また公園でゲームをしているなんてことがあったら困るから、お母さん、教室まで送ってきてくださいね。体調が悪いと本人が言うと判断が難しいですが、...

  • 不満や悩みを口にしたら学校に行かなくてもよくなってしまった

    出席簿に並ぶ、タツヤ君の欠席。それはまるで、タツヤ君が学校に登校しないと決めたかのようでした。相談員さんとの面談以降、目立って増えてきたように思いました。もちろん、課題のある子の心のうちを探っていただける相談員さんは子どもの課題解決になくてはならない存在です。ただ、タツヤ君の場合、今までクラスでほぼ喋らなかった子が相談員さんに話を聞いてもらえ、心の中にあるモヤモヤしたものを表に出し、担任に対処して...

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