『カヨと私』 内澤 旬子著 ドキメンタリーの書評を漁っていて、この本に出会った。内澤さんの本は、『漂うままに島に着き』を読んだ覚えがある。ずいぶん前のことで、小豆島移住の顛末記だったようだが、住み始めた古家のムカデをガムテープで退治する件が印象に残っている。 今回も舞台は小豆島。雑草対策とペットを兼ねて雌ヤギを買い始めたことから話は始まる。犬猫と比べて体は格段に大きから、ペットとしてのかわいさなんてちょっと考えられないのだが、一緒に暮らせば、気持ちも通じて全くかわいいものらしい。カヨと名付けて綱を付けて海まで散歩したり、車に載せてドライブもしたり。 ところが、生きものの性、成長したカヨは21日…