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  • 齋藤栄功の『リーマンの牢獄』

    ◇『リーマンの牢獄』著者:斎藤栄功2024.5講談社刊この本は20世紀最大の世界的金融危機の引き金となったアメリカの投資銀行リーマン・ブラザースの破綻の遠因になった同社日本法人に対する債務償還不能とした本人が著わした自叙伝である。アバターとの対話形式をとったのは監修役の阿部重夫氏の提案であり、功を奏している。1980年代。バブル景気のあげく長く低迷した日本のマクロ経済の底辺、個々の魑魅魍魎のごとき面々が跋扈する経済活動のリアルな姿が彼の職歴を通じて赤裸々に描かれる。大学卒業後著者斎藤が就職したのが、間もなく自主廃業に追い込まれた「山一證券」。職を奪われた彼は都民信組を経て外資系証券会社メリルリンチに入った。メリルリンチではBFSというスワップ取引やオプションなどデリバティブ(金融派生商品)を組み込み、客の...齋藤栄功の『リーマンの牢獄』

  • スティーヴン・キング『ビリー・サマーズ(上)』

    ◇『ビリー・サマーズ(上)』(原題:BILYSUMMERS)著者:スチーヴン・キング(STEPHENKING)訳者:白石朗2024.4文芸春秋社刊スティーヴン・キング最新作。作家デビュー50周年記念出版という。主人公ビリー・サマーズは殺人請負業「殺し屋」である(但し標的は悪人のみ)。特徴は一発で仕留める射殺(スナイピング)、ビリーはスナイパー(狙撃手)である。狙撃技術は米海軍海兵隊でみっちり訓練を受け、大隊で1,2を争う腕前だった。使うのはレミントン7000。請負の仲立ちジョージ・ビッグス(偽造屋)が持ってきた仕事の標的は裁判に出廷する被告ジョエル・アレン。これが最後の仕事と思って受けた。こんどの成功報酬は2百万ドル。手付金として50万ドルが先払いされた。依頼人ニックと射撃用の部屋を用意する不動産業ホフに...スティーヴン・キング『ビリー・サマーズ(上)』

  • カーリン・アルヴテーゲン『裏切り』

    ◇『裏切り』(原題:SVEK)著者:カーリン・アルヴテーゲン(KARINALVTEGEN)訳者:柳沢由美子2006.9小学館刊(小学館文庫)「きみといても、もう楽しくない」この一言が悲劇の始まりだった。家計の中心である妻エーヴァ35歳、生活の全てを妻に依存する夫ヘンリック。妻に負い目を感じる夫は不倫に走る。夫の不倫相手が息子の通う保育園の保育士リンダだと知った妻は激怒し二人に復讐を誓う。夫の不倫で頭にきたエーヴァはパブで知り合った若者と初めての情事に走る。この若者ヨーナスにとっても初めての体験で自分好みの彼女に夢中になる。互いに一度だけの情事であったがヨーナスは彼女の名前と住所を探しだす。ヨーナスはかつて片思いの女性を水死させようとした過去のあるパラノイア(偏執症)だった。エーヴァはリンダに致命的打撃を与...カーリン・アルヴテーゲン『裏切り』

  • 咲く花は時を忘れず

    ◇銀木犀の香り風に乗る朝雨戸を開けると馥郁とした木犀の香りがただよってきます。このブログ既報2020年10月3日銀木犀の花が咲いたと伝えています。猛暑でもなんでも自分の生の営みを忘れてはいませんでした。しばらくするとキンモクセイが咲くでしょう。(以上この項終わり)咲く花は時を忘れず

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