◇『巨匠とマルガリータ(下)』著者:ブルガーコフ訳者:瑞夫忠夫2015.6岩波書店刊<承前>巨匠の恋人マルガリータは著名な科学者の妻で裕福な生活をしている。巨匠が消えてから1年。マルガリータは焼け焦げた巨匠の原稿、彼と映った写真帳などを目の前につらいひと時を過ごしたあと、クレムリンの公園で魔術者ヴォラントの使いアザゼッロから魔術師の大舞踏会で女主人として協力して欲しいと頼まれる。この機会を利用して巨匠に逢えるかもしれないと申し出でを受け入れる。全身に謎のクリームを塗ると魔女の力を得た。箒に乗ったマルガリータは空を飛び手始めに巨匠の作品を悉く否定した批評家ラトゥンスキイの家をぶち壊す。モスクワの地でヴォラントに会ったマルガリータは手下の小悪魔らと共に無事に女主人としての役目を果たす。舞踏会の成功に満足したヴ...ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ(下)』