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2016/02/23

  • 山田正紀「灰色の棺 放浪探偵・呪師霊太郎」

    灰色の柩 放浪探偵・呪師霊太郎 (祥伝社文庫)北原白秋の童謡「金魚」をモチーフにしたミステリで、それに描かれている描写のように人が死んでいく。北原白秋の元に届いた脅迫状、それを調査しにいく主人公夕子は旅先で謎の探偵と出会い共に事件を解決していく。時代も昭和初

  • 手塚 眞「トランス 位牌山奇譚」

    トランス ~位牌山奇譚 (タソガレ文庫)霊感占い師の元で助手をしていた渚左は占い師のお告げにより、その娘の七海と共に地元の人が位牌山と呼ぶ山へ赴く。そこにあったトンネルで犬の死体を発見したことにより、事態は動き出していく。2人の周辺に怪異が勃発し、渚左は過去に

  • 田中啓文「落下する緑 永見緋太郎の事件簿」

    落下する緑 永見緋太郎の事件簿 (創元推理文庫)田中さんのデビュー作である、ジャズをテーマにした日常の謎ミステリー連作集。やや変わった性格のテナーサックス奏者である永見緋太郎が様々な謎を解いていく。文庫版の解説はあの有名なジャズピアニストである山下洋輔さん。

  • 村上春樹「中国行きのスロウ・ボート」

    中国行きのスロウ・ボート (中公文庫 む 4-3)村上春樹さんの初の短編集。長編の冒頭部分あたりにどこか通じるところがあって、私が個人的に好きな、村上作品の事件が起きる前の空気感を各話で楽しむことができる。各話で数多くの魅力的な女性が出てきて、主人公と深い仲にな

  • 石持浅海「この国。」

    この国。 (ミステリー・リーグ)日本に似たある国ではエリートと一般市民の選別が行われて進路が決められていき、治安警察と反政府組織がしのぎを削るようになっている。その国を舞台に繰り広げられる抗争や操作を題材にした連作短編集。光文社文庫の裏表紙においては警察側と

  • 歌野晶午「女王様と私」

    女王様と私 (角川文庫)主人公であるオタクの中年の真藤数馬があるとき小学6年生の女の子に絡まれ、高級料理をおごらされたり買い物に付き合わされたりする。数馬が次第にそれに慣れてくると女の子は身近な友達が何者かに殺されて怯えているという事情を話してくる。彼女のた

  • 阿泉来堂「ナキメサマ」

    ナキメサマ 作家・那々木悠志郎シリーズ (角川ホラー文庫)第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞の読者賞受賞作。今では探偵の名前を冠したシリーズ化しているため、本作では誰が探偵役かわからなかったところが後からの読者には先にわかってしまうというのは善し悪しか。かつて

  • 石持浅海「二千回の殺人」

    二千回の殺人 (幻冬舎文庫)文庫にして650ページ以上の大作。恋人を事故で失った百代はショッピングモールがその事故の原因となったとしてそこを壊滅させる大量殺人をするに至る。計画立案や調査をしてきた協力者の藤間、池田らは結構当日は無関係を装うはずだったが、協力

  • 田中啓文「件 もの言う牛」

    件 もの言う牛 (講談社文庫)くだんという予言をする牛の妖怪がテーマ。牛から生まれて予言をしてからすぐに死んでしまうというその存在が現代社会の首相人事などに利用されていく。さらにはそれを利用して勢力を拡大した謎の宗教団体が出現。神社調査をしている大学生や宗教

  • 黒史郎「ボギー――怪異考察士の憶測」

    ボギー――怪異考察士の憶測 (二見ホラー×ミステリ文庫)頭の中に腫瘍という形で爆弾を抱えている小説家の主人公。過去の「ひとだま」にまつわる謎の記憶を辿り彼はあるオカルト系サイトに辿り着く。そこに蓄積された怪談のデータの中でも自らに関わる内容に興味を引かれ、つ

  • 道尾秀介「貘の檻」

    貘の檻(新潮文庫)病気で余命が限られている大槇は息子を連れてかつての故郷に舞い戻る。父の死に関わる女性が都会で死に、辿り着いた故郷では記憶の底に眠っていたはずの風習が意識の表層に出てくる。父親の死の真相、合流した母親が抱えた秘密、過去を知る人物などの謎が

  • 麻耶雄嵩「貴族探偵対女探偵」

    貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)人気を博した「貴族探偵」の続編で、2014年の「本格ミステリ・ベスト10」で1位を獲得した短編集。偉そうな貴族探偵が事件の場に居合わせて、彼ではなく使用人達が事件を解いていくという趣向だった前作。本作では話の主役が女探偵で、彼女が様

  • 村上春樹「東京奇譚集」

    東京奇譚集(新潮文庫)「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「日々移動する腎臓のかたちをした石」「品川猿」の5篇を収録した短編集。筆者が体験した「不思議な出来事」がまず記され、それだったら私にも不思議な体験があるという感

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