42.195 (カッパノベルス)企業所属だが無名のマラソンランナーの息子が誘拐された。犯人の要求は東京グローバルマラソンで2時間12分を切れという奇妙なもの。ミステリ好きの警部らが捜査に当たる中、目的がわからず息子の安否が気がかりなままランナーは走り始める。作者の倉
灰色の柩 放浪探偵・呪師霊太郎 (祥伝社文庫)北原白秋の童謡「金魚」をモチーフにしたミステリで、それに描かれている描写のように人が死んでいく。北原白秋の元に届いた脅迫状、それを調査しにいく主人公夕子は旅先で謎の探偵と出会い共に事件を解決していく。時代も昭和初
トランス ~位牌山奇譚 (タソガレ文庫)霊感占い師の元で助手をしていた渚左は占い師のお告げにより、その娘の七海と共に地元の人が位牌山と呼ぶ山へ赴く。そこにあったトンネルで犬の死体を発見したことにより、事態は動き出していく。2人の周辺に怪異が勃発し、渚左は過去に
落下する緑 永見緋太郎の事件簿 (創元推理文庫)田中さんのデビュー作である、ジャズをテーマにした日常の謎ミステリー連作集。やや変わった性格のテナーサックス奏者である永見緋太郎が様々な謎を解いていく。文庫版の解説はあの有名なジャズピアニストである山下洋輔さん。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫 む 4-3)村上春樹さんの初の短編集。長編の冒頭部分あたりにどこか通じるところがあって、私が個人的に好きな、村上作品の事件が起きる前の空気感を各話で楽しむことができる。各話で数多くの魅力的な女性が出てきて、主人公と深い仲にな
この国。 (ミステリー・リーグ)日本に似たある国ではエリートと一般市民の選別が行われて進路が決められていき、治安警察と反政府組織がしのぎを削るようになっている。その国を舞台に繰り広げられる抗争や操作を題材にした連作短編集。光文社文庫の裏表紙においては警察側と
女王様と私 (角川文庫)主人公であるオタクの中年の真藤数馬があるとき小学6年生の女の子に絡まれ、高級料理をおごらされたり買い物に付き合わされたりする。数馬が次第にそれに慣れてくると女の子は身近な友達が何者かに殺されて怯えているという事情を話してくる。彼女のた
ナキメサマ 作家・那々木悠志郎シリーズ (角川ホラー文庫)第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞の読者賞受賞作。今では探偵の名前を冠したシリーズ化しているため、本作では誰が探偵役かわからなかったところが後からの読者には先にわかってしまうというのは善し悪しか。かつて
二千回の殺人 (幻冬舎文庫)文庫にして650ページ以上の大作。恋人を事故で失った百代はショッピングモールがその事故の原因となったとしてそこを壊滅させる大量殺人をするに至る。計画立案や調査をしてきた協力者の藤間、池田らは結構当日は無関係を装うはずだったが、協力
件 もの言う牛 (講談社文庫)くだんという予言をする牛の妖怪がテーマ。牛から生まれて予言をしてからすぐに死んでしまうというその存在が現代社会の首相人事などに利用されていく。さらにはそれを利用して勢力を拡大した謎の宗教団体が出現。神社調査をしている大学生や宗教
ボギー――怪異考察士の憶測 (二見ホラー×ミステリ文庫)頭の中に腫瘍という形で爆弾を抱えている小説家の主人公。過去の「ひとだま」にまつわる謎の記憶を辿り彼はあるオカルト系サイトに辿り着く。そこに蓄積された怪談のデータの中でも自らに関わる内容に興味を引かれ、つ
貘の檻(新潮文庫)病気で余命が限られている大槇は息子を連れてかつての故郷に舞い戻る。父の死に関わる女性が都会で死に、辿り着いた故郷では記憶の底に眠っていたはずの風習が意識の表層に出てくる。父親の死の真相、合流した母親が抱えた秘密、過去を知る人物などの謎が
貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)人気を博した「貴族探偵」の続編で、2014年の「本格ミステリ・ベスト10」で1位を獲得した短編集。偉そうな貴族探偵が事件の場に居合わせて、彼ではなく使用人達が事件を解いていくという趣向だった前作。本作では話の主役が女探偵で、彼女が様
東京奇譚集(新潮文庫)「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「日々移動する腎臓のかたちをした石」「品川猿」の5篇を収録した短編集。筆者が体験した「不思議な出来事」がまず記され、それだったら私にも不思議な体験があるという感
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42.195 (カッパノベルス)企業所属だが無名のマラソンランナーの息子が誘拐された。犯人の要求は東京グローバルマラソンで2時間12分を切れという奇妙なもの。ミステリ好きの警部らが捜査に当たる中、目的がわからず息子の安否が気がかりなままランナーは走り始める。作者の倉
こうして誰もいなくなった (角川文庫)ミステリ作家有栖川有栖さんの短編を中心とした作品集。含まれる作品集は多いがショートショートぐらいの分量のものもある。こういうのも書かれるのかと驚かされることも多く、シリーズものではない有栖川作品を存分に楽しめる。表題作の
夜よ鼠たちのために (宝島社文庫)復刊希望のランキングで上位に入って宝島社の文庫から出た幻の名作。9本の推理小説の短編が収録されており、どれもなかなかのトリックで読ませる。誘拐、尾行、入れ替わりなどは一昔前の推理小説の流行のように思えるが、やや懐かしさもあっ
明日なき暴走 (幻冬舎文庫)テレビ番組の視聴率のためならやらせをもいとわないディレクターが、屈託して無差別殺傷に及んでいた美容師に目を付ける。自分の子飼いのチンピラを使ってその美容師を捜していく中で自体は混迷を極め、さらなる犠牲者が出る。世相を反映した描写が
武家屋敷の殺人 (講談社文庫)孤児院育ちの若い女性がある日記を手がかりに自分の生家を捜す依頼を弁護士にしてくる。弁護士とその趣味仲間は真相を探るうちにある武家屋敷に隠された過去の大事件に迫る。今時の世の中で武家屋敷とはなかなかだと思いつつ読み始めると、過去の
ルビンの壺が割れた(新潮文庫)どんでん返しがすごいとのことで、帯にも読んだ人が絶賛する感想文が多く載せられている。フェイスブックで昔交流があった人を見つけたという体で、メールの往復書簡が続けられていく展開。出会い、かなり親密だった時期から別れまでを2人の
カナダ金貨の謎 国名シリーズ (講談社文庫)人気の国名シリーズ第10弾。短編と中編が交互に来る構成となっており、いずれも火村英生と有栖川有栖のコンビが謎に挑んでいく安心の展開。いずれも楽しめる内容で、ファンには主役2人の出会いが描写されている「あるトリックの
赤い球体 美術調律者・影 (角川ホラー文庫)私が偏愛する倉阪さんの角川ホラー文庫から出ていたシリーズ作の第一作にあたる。世間で謎めいたアイドルグループが人気を博する中で、その曲を聴いた人が赤い球体を目にして異常事態に巻き込まれる。探偵役となる青年画家の影は幼
ぬばたまの黒女 作家・那々木悠志郎シリーズ (角川ホラー文庫)小説家の那々木悠志郎が前作「ナキメサマ」に引き続き登場するホラー。生まれ故郷の村に戻ってきた主人公の陽介はかつての旧友と再会して思い出話に盛り上がるが、どうしてもいなくなった友人や村で起きた事件の
木製の王子 (講談社文庫 ま 32-6)宗教がらみの独特な家計を形成する白樫家にて起きた殺人事件。容疑者が容疑者同士のアリバイを証明する結果となる複雑な構造に探偵が挑む。非常に複雑なアリバイ崩しがある上に、ちょい役の人が真相に迫ったりするため爽快感が今ひとつない。
二歩前を歩く (光文社文庫)超常現象が起き、それが起きるメカニズムよりもなぜそれが起きているかという理由の方にフォーカスして話が進んでいく短編集。会社の同僚からの相談というパターンだったり、ちょっと怖いけれどどうってことないという程度の悩みだったりして割とほ
パラドックス13 (講談社文庫 ひ 17-32)東野 圭吾講談社2014-05-15ある日の13時13分13秒に、13人を残して世界から人々が消えた。残された人たちは誰もいない世界で協力して生き延びる方法を探し、やがてなぜ自分たちが残ったのかという核心に迫っていく。なかなか面白そうなテ
カイタン 怪談師りん (集英社オレンジ文庫)気鋭の作家によるホラー小説。とはいえ出版社とこの表紙絵(いちご100%などで有名な河下水希さん)からして、割と軽めなテイストになっている。メインらしき4人のキャラの立ち絵があり、主人公のリンちゃんはかわいい。いい戦略だ
微笑む人 (実業之日本社文庫)妻と娘を殺害した容疑で逮捕されたエリート銀行員である仁藤。その動機は本が増えて家が手狭になったからというおよそ信じがたいもの。小説家である主人公はそれに疑問を抱いて仁藤の過去に迫っていく中で、彼の過去にも周辺で不可解な死を遂げた
顔のない肖像画 (実業之日本社文庫)2013年に逝去された連城さんのミステリー短編集。いずれの話も意外性のある結末が用意されていて満足度は高い。表題作である「顔のない肖像画」は、ある画家の幻の作品をその未亡人から競り落としてくれるように頼まれた若者が巻き込まれた
灰色の柩 放浪探偵・呪師霊太郎 (祥伝社文庫)北原白秋の童謡「金魚」をモチーフにしたミステリで、それに描かれている描写のように人が死んでいく。北原白秋の元に届いた脅迫状、それを調査しにいく主人公夕子は旅先で謎の探偵と出会い共に事件を解決していく。時代も昭和初
トランス ~位牌山奇譚 (タソガレ文庫)霊感占い師の元で助手をしていた渚左は占い師のお告げにより、その娘の七海と共に地元の人が位牌山と呼ぶ山へ赴く。そこにあったトンネルで犬の死体を発見したことにより、事態は動き出していく。2人の周辺に怪異が勃発し、渚左は過去に
落下する緑 永見緋太郎の事件簿 (創元推理文庫)田中さんのデビュー作である、ジャズをテーマにした日常の謎ミステリー連作集。やや変わった性格のテナーサックス奏者である永見緋太郎が様々な謎を解いていく。文庫版の解説はあの有名なジャズピアニストである山下洋輔さん。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫 む 4-3)村上春樹さんの初の短編集。長編の冒頭部分あたりにどこか通じるところがあって、私が個人的に好きな、村上作品の事件が起きる前の空気感を各話で楽しむことができる。各話で数多くの魅力的な女性が出てきて、主人公と深い仲にな
この国。 (ミステリー・リーグ)日本に似たある国ではエリートと一般市民の選別が行われて進路が決められていき、治安警察と反政府組織がしのぎを削るようになっている。その国を舞台に繰り広げられる抗争や操作を題材にした連作短編集。光文社文庫の裏表紙においては警察側と
灰色の柩 放浪探偵・呪師霊太郎 (祥伝社文庫)北原白秋の童謡「金魚」をモチーフにしたミステリで、それに描かれている描写のように人が死んでいく。北原白秋の元に届いた脅迫状、それを調査しにいく主人公夕子は旅先で謎の探偵と出会い共に事件を解決していく。時代も昭和初
トランス ~位牌山奇譚 (タソガレ文庫)霊感占い師の元で助手をしていた渚左は占い師のお告げにより、その娘の七海と共に地元の人が位牌山と呼ぶ山へ赴く。そこにあったトンネルで犬の死体を発見したことにより、事態は動き出していく。2人の周辺に怪異が勃発し、渚左は過去に
落下する緑 永見緋太郎の事件簿 (創元推理文庫)田中さんのデビュー作である、ジャズをテーマにした日常の謎ミステリー連作集。やや変わった性格のテナーサックス奏者である永見緋太郎が様々な謎を解いていく。文庫版の解説はあの有名なジャズピアニストである山下洋輔さん。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫 む 4-3)村上春樹さんの初の短編集。長編の冒頭部分あたりにどこか通じるところがあって、私が個人的に好きな、村上作品の事件が起きる前の空気感を各話で楽しむことができる。各話で数多くの魅力的な女性が出てきて、主人公と深い仲にな
この国。 (ミステリー・リーグ)日本に似たある国ではエリートと一般市民の選別が行われて進路が決められていき、治安警察と反政府組織がしのぎを削るようになっている。その国を舞台に繰り広げられる抗争や操作を題材にした連作短編集。光文社文庫の裏表紙においては警察側と