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2016/02/23

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  • 手塚 眞「トランス 位牌山奇譚」

    トランス ~位牌山奇譚 (タソガレ文庫)霊感占い師の元で助手をしていた渚左は占い師のお告げにより、その娘の七海と共に地元の人が位牌山と呼ぶ山へ赴く。そこにあったトンネルで犬の死体を発見したことにより、事態は動き出していく。2人の周辺に怪異が勃発し、渚左は過去に

  • 田中啓文「落下する緑 永見緋太郎の事件簿」

    落下する緑 永見緋太郎の事件簿 (創元推理文庫)田中さんのデビュー作である、ジャズをテーマにした日常の謎ミステリー連作集。やや変わった性格のテナーサックス奏者である永見緋太郎が様々な謎を解いていく。文庫版の解説はあの有名なジャズピアニストである山下洋輔さん。

  • 村上春樹「中国行きのスロウ・ボート」

    中国行きのスロウ・ボート (中公文庫 む 4-3)村上春樹さんの初の短編集。長編の冒頭部分あたりにどこか通じるところがあって、私が個人的に好きな、村上作品の事件が起きる前の空気感を各話で楽しむことができる。各話で数多くの魅力的な女性が出てきて、主人公と深い仲にな

  • 石持浅海「この国。」

    この国。 (ミステリー・リーグ)日本に似たある国ではエリートと一般市民の選別が行われて進路が決められていき、治安警察と反政府組織がしのぎを削るようになっている。その国を舞台に繰り広げられる抗争や操作を題材にした連作短編集。光文社文庫の裏表紙においては警察側と

  • 歌野晶午「女王様と私」

    女王様と私 (角川文庫)主人公であるオタクの中年の真藤数馬があるとき小学6年生の女の子に絡まれ、高級料理をおごらされたり買い物に付き合わされたりする。数馬が次第にそれに慣れてくると女の子は身近な友達が何者かに殺されて怯えているという事情を話してくる。彼女のた

  • 阿泉来堂「ナキメサマ」

    ナキメサマ 作家・那々木悠志郎シリーズ (角川ホラー文庫)第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞の読者賞受賞作。今では探偵の名前を冠したシリーズ化しているため、本作では誰が探偵役かわからなかったところが後からの読者には先にわかってしまうというのは善し悪しか。かつて

  • 石持浅海「二千回の殺人」

    二千回の殺人 (幻冬舎文庫)文庫にして650ページ以上の大作。恋人を事故で失った百代はショッピングモールがその事故の原因となったとしてそこを壊滅させる大量殺人をするに至る。計画立案や調査をしてきた協力者の藤間、池田らは結構当日は無関係を装うはずだったが、協力

  • 田中啓文「件 もの言う牛」

    件 もの言う牛 (講談社文庫)くだんという予言をする牛の妖怪がテーマ。牛から生まれて予言をしてからすぐに死んでしまうというその存在が現代社会の首相人事などに利用されていく。さらにはそれを利用して勢力を拡大した謎の宗教団体が出現。神社調査をしている大学生や宗教

  • 黒史郎「ボギー――怪異考察士の憶測」

    ボギー――怪異考察士の憶測 (二見ホラー×ミステリ文庫)頭の中に腫瘍という形で爆弾を抱えている小説家の主人公。過去の「ひとだま」にまつわる謎の記憶を辿り彼はあるオカルト系サイトに辿り着く。そこに蓄積された怪談のデータの中でも自らに関わる内容に興味を引かれ、つ

  • 道尾秀介「貘の檻」

    貘の檻(新潮文庫)病気で余命が限られている大槇は息子を連れてかつての故郷に舞い戻る。父の死に関わる女性が都会で死に、辿り着いた故郷では記憶の底に眠っていたはずの風習が意識の表層に出てくる。父親の死の真相、合流した母親が抱えた秘密、過去を知る人物などの謎が

  • 麻耶雄嵩「貴族探偵対女探偵」

    貴族探偵対女探偵 (集英社文庫)人気を博した「貴族探偵」の続編で、2014年の「本格ミステリ・ベスト10」で1位を獲得した短編集。偉そうな貴族探偵が事件の場に居合わせて、彼ではなく使用人達が事件を解いていくという趣向だった前作。本作では話の主役が女探偵で、彼女が様

  • 村上春樹「東京奇譚集」

    東京奇譚集(新潮文庫)「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「日々移動する腎臓のかたちをした石」「品川猿」の5篇を収録した短編集。筆者が体験した「不思議な出来事」がまず記され、それだったら私にも不思議な体験があるという感

  • 天藤 真「炎の背景」

    炎の背景―天藤真推理小説全集〈7〉 (創元推理文庫)新宿で酔っ払っていた若者の通称おっぺが、同じく新宿にいた通称ピンクルと共に連れ去られる。気がついた時にはどこかの別荘におり、しかも男性の死体と一緒だった。状況を把握して逃げようとする2人のもとに次々と刺客が

  • 村上 龍「55歳からのハローライフ」

    55歳からのハローライフ (幻冬舎文庫)55歳前後の男女がこれまでの生活を自ら変えたり、周囲の事情により変わらざるを得なくなる。熟年離婚を考えた主婦や早期退職を機にやってみたかったことを始めようとする男性など、最初は希望が見えていたものの徐々に現実の厳しさを改

  • 高木彬光「白昼の死角」

    白昼の死角 (光文社文庫)のちに天才詐欺師としてその名を轟かせる鶴岡七郎。終戦後に最初は金貸し詐欺師集団の一員だったが中心人物の脱落に伴って才覚を露わにし、次々と手形詐欺を成功させて警察の追求も巧みにかわす。時に冷徹に、時には念を入れすぎるほど念入りに1つの

  • 西尾維新「トリプルプレイ助悪郎」

    ダブルダウン勘繰郎 トリプルプレイ助悪郎 (講談社文庫)「ダブルダウン勘繰郎」と「トリプルプレイ助悪郎」の2作、ノベルスで出ていた作品が1冊の文庫にまとまって出ていたもので読んだ。「トリプルプレイ助悪郎」の方はある館で起きた謎めいた事件の話。消息不明の小説家の

  • 西尾維新「ダブルダウン勘繰郎」

    ダブルダウン勘繰郎 トリプルプレイ助悪郎 (講談社文庫)「ダブルダウン勘繰郎」と「トリプルプレイ助悪郎」の2作、ノベルスで出ていた作品が1冊の文庫にまとまって出ていたもので読んだ。清涼院流水さんのJCCシリーズのトリビュート作で、本作では勘繰郎と、相棒役となってい

  • 米澤穂信「犬はどこだ」

    犬はどこだ探偵事務所を開業した私立探偵は犬探しの業務を想定していたが、最初の依頼は人捜し。後輩にも手伝わせて女性を捜すうちになぜか古文書の解読へと話が移り、事件は当初予想もしていなかった展開へ。頭脳派でいろいろ考える主人公と、身体をよく動かして足で操作す

  • 西澤保彦「身代わり」

    身代わり (幻冬舎文庫)タック&タカチのシリーズ。女子高生が殺害された同じ部屋で警察官も殺害されており、その五日前には男子大学生が女性に暴行しようとして返り討ちに遭い死亡するという事件が起きていた。タックたち4人はそれぞれの日々を送っていたが犠牲者の1人が同じ

  • 綾辻行人「深泥丘奇談」

    深泥丘奇談 (角川文庫)メディアファクトリーから文庫が出て私が読んだのはそちらだが、角川文庫からも出た。京都を舞台に日常の中に潜む怪異に遭遇する怪談の連作短編集。京都に住んでいるのになぜか知らないことが多い主人公が妻やかかりつけの病院の医師などに教えてもらい

  • 村上 龍「フィジーの小人」

    フィジーの小人南国の島で暮らすワヌーバは7歳から身長の伸びが止まってしまい、33歳の現在は芸人として生計を立てていた。あるときカナダの女と出会って精神的にも肉体的にも弄ばれて快楽の虜になり、彼女を追いかける旅が始まる。一方ワヌーバの祖父が残したという象を巡る

  • 歌野晶午「春から夏、やがて冬」

    春から夏、やがて冬 (文春文庫)スーパーの警備員の平田が万引き犯の女であるますみを捕まえるが、なぜか見逃したり気にかけたりするようになる。平田は一人娘を事故で亡くしており、それを悔やんだ妻も自ら命を絶っていた。ますみが娘と年が近いことから、平田は同棲する男か

  • 米澤穂信「王とサーカス」

    王とサーカス 太刀洗万智シリーズ (創元推理文庫)フリーの記者となった太刀洗万智がネパールで取材中、国王殺害事件が勃発する。さらには取材対象として話を聞いていた人物が殺害され、混迷を極める異国にて万智は警察や現地ガイドや現地の日本人らに話を聞き殺人事件に挑む

  • 長坂秀佳「私の胸には蝮が宿り」

    私の胸には蝮が宿り―鷹丘城悲恋ゲームの「弟切草」「街」などで知られる長坂秀佳さんの長編小説。ハードカバーで出て以降は文庫化もされていないのが不思議。青森県を舞台にミステリ作家である城研九四郎(きづきとくしろう)がある一家を中心とした連続殺人事件と対峙し、

  • 七尾与史「ヴィヴィアンの読書会」

    ヴィヴィアンの読書会 (PHP文芸文庫)人気作家であるヴィヴィアンすみれが謎の死を遂げ、1年後に彼女が主催したという読書会が開催される。実はヴィヴィアンは何者かに殺されており、読書会の真の目的はその犯人が誰かを突き止めることだった。一癖も二癖もある人物達が集めら

  • 村上龍「ラッフルズホテル」

    ラッフルズホテル (村上龍電子本製作所)集英社文庫のを読んだ。村上龍氏自身が監督を務めた同名の映画のノベライズ。本間萌子というエキセントリックな女優を中心に話が進んでいくもので、映画の主演は藤谷美和子。引退状態のようだが本人も相当だった。映画の方は観ていない

  • 法月綸太郎「キングを探せ」

    キングを探せ (講談社文庫)交換殺人をテーマにした長編で、法月綸太郎シリーズの作品。お馴染みの探偵法月綸太郎が活躍するが、今作の場合はその親父さんの出番が多めだ。しかも犯人に対峙するシーンも多いということで親父さんファンならば読んでおきたい内容に思う。タイト

  • 村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」

    世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)名作と名高い1985年の長編。新潮社文庫で上下巻で購入した。現代のほど近い世界が舞台の「ハードボイルド・ワンダーランド」と、夢の中のようなファンタジーな世界観の「世界の終り」が交互に描写され

  • 坂木 司「青空の卵」

    青空の卵 ひきこもり探偵シリーズ (創元推理文庫)主人公の坂木司がひきこもりの友人である鳥井真一らと共に日常の謎に相対する話。鳥居が推理力を発揮して謎の解決に挑んでいく。作者のデビュー作である連作短編集。最初に収録の「夏の終わりの三重奏」を読んだ時点ではそこ

  • 澤村伊智「ぼぎわんが、来る」

    ぼぎわんが、来る 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー文庫)第22回日本ホラー小説大賞での大賞を受賞した作品。「来る」のタイトルで映画化もされている。祖父が恐れていた「ぼぎわん」という怪物が主人公である田原の周囲に現れ、知人が被害に遭っていく。田原は霊能力者である比

  • 辻村深月「鍵のない夢を見る」

    鍵のない夢を見る (文春文庫)直木賞受賞作の短編集。それぞれ人生の苦難に直面している女性が主人公で、犯罪だったり家庭問題だったりによりこれまでの生活が一変していく。恋愛に偏らずに深めにそれぞれの過去が掘り下げられており、話に入り込めた。個人的に特に面白かった

  • 倉阪鬼一郎「ぬりかべ同心判じ控」

    ぬりかべ同心判じ控 (幻冬舎時代小説文庫)幻冬舎時代小説文庫から出ている推理小説。奉行所に勤務する巨漢の同心である甘沼大八郎が主人公で、次々と起こる怪事件をあざやかに推理で解決していく内容。倉阪さんはホラーやミステリよりも時代小説の著作をもの凄いペースで出さ

  • 法月綸太郎「犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題」

    犯罪ホロスコープ1 六人の女王の問題 (カッパ・ノベルス)探偵である法月綸太郎が主役の連作短編集。テーマが星座ということで、まずはそれにまつわるエピソードが紹介されてから事件の話に行くという構成になっている。エピソードそのものに事件の重大なヒントが隠されており

  • 城平 京「名探偵に薔薇を」

    名探偵に薔薇を「スパイラル 〜推理の絆〜」や「虚構推理」といった人気漫画の原作でも知られる城平さんの長編デビュー作。「メルヘン小人地獄」という童話をなぞるかのような連続殺人事件が起き、それに関わる毒薬と一家が悲劇に巻き込まれていく。一家と親しい大学生が依頼

  • 西村賢太「暗渠の宿」

    急逝した西村賢太さんの短編が収録された作品。「けがれなき酒のへど」「暗渠の宿」の2編。いずれも私小説で、能登に頻繁に通っていた氏のライフワークを知っているとなおさら楽しめるし、逆にこの本を読んで西村氏が何に熱心だったかも知ることができる。「けがれなき酒のへ

  • 二宮敦人「超巨大密室殺人事件」

    超巨大密室殺人事件 (角川ホラー文庫)オンラインゲームにのめり込む友人を持った女性の仁菜が主人公。友人の照はゲーム内の恋人が殺されたことに憤り、仁菜は彼に協力すべく自信もオンラインゲーム「サンド・ランド」を始める。その最中には現実でも凄惨な殺人事件が起きてお

  • 我孫子武丸「警視庁特捜班ドットジェイピー」

    警視庁特捜班ドットジェイピー (光文社文庫)警察のイメージアップのために集められた5人の警官で結成された「警視庁特捜班ドットジェイピー」。それぞれが特技を持っているがぶっ飛んだ性格でもあるために事件に巻き込まれこそするが一向にイメージアップにはつながらない。

  • 村上 龍「愛と幻想のファシズム」

    愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)日本だけでなく世界が恐慌を迎えていた90年を舞台に、鈴原冬二を中心とする政治結社「狩猟社」が企業集団やひいては米国に闘いを挑む政治経済小説。上下巻ある重厚な内容で、とにかく情報量が多い。村上龍さんは多くの取材と多くの文献

  • 北山猛邦「踊るジョーカー 名探偵音野順の事件簿」

    踊るジョーカー 名探偵音野順の事件簿表紙にもいる気の弱そうな若者が探偵の音野順だ。有人の推理作家である白瀬と共に探偵事務所を開いた彼は、持ち込まれる難事件を解決すべく現場へ赴くが、押しの弱い性格でオドオドしながら捜査したり、現場の怖い警部に無茶苦茶言われた

  • 米澤穂信「さよなら妖精」

    さよなら妖精 (創元推理文庫)高校生達の前に外国人女性のマーヤが登場し、彼女が困っていたところを助けて友人関係となる。彼女はユーゴスラビアのある国の出身で、慣れない日本の文化を徐々に覚えていく。文化の違いからかお互いに伝えたいことを上手く伝えられずに苦労する

  • 貫井徳郎「女が死んでいる」

    女が死んでいる (角川文庫)長編では意欲的なテーマの作品を数多く出している貫井さんの短編集。いずれも意外な真相で驚かせてくる作品に仕上がっているが、必ずしもハッピーエンドではなくブラックな味わいのものも多い。表題作は酔って帰ったら家に見覚えのない女の死体があ

  • 米澤穂信「折れた竜骨」

    折れた竜骨 上 (創元推理文庫)日本推理作家協会賞を受賞した長編。創元推理文庫から前後編で出ている。1190年頃、ヨーロッパの小島であるソロン諸島が舞台にしたミステリーだが、剣と魔術の世界でもあり中世ファンタジー色が強い。ソロン諸島の領主の娘であるアミーナの元に

  • 三津田信三「のぞきめ」

    のぞきめ (角川ホラー文庫)角川ホラー文庫から出たノンシリーズもの。三津田氏自身がその知り合いなどのコネクションから得ることとなった民俗学者のノートと、それに関係していそうな別の怪異憚で構成されており、大まかに2部に別れている。三津田氏がノートを手にすること

  • 池井戸 潤「七つの会議」

    七つの会議 (日本経済新聞出版)映画化もされた人気作。あるメーカーを中心にして会議がいくつも開かれていく。バリバリやっていた営業課長がなぜか窓際のような位置にいた営業社員にパワハラで訴えられて失脚するという、いきなりの謎めいた展開が興味を引く。途中では退職し

  • 有栖川有栖「インド倶楽部の謎」

    インド倶楽部の謎<事件の幕開け/豪華試し読み50ページ> 国名シリーズ探偵役が火村英生の国名シリーズ9作目。今回はインドをテーマにしているが、実際にアリス達がインドに行くわけではない。好事家が集まって和やかに飲み食いしていたインド倶楽部に、運命を記したとい

  • 倉阪鬼一郎「無言劇」

    無言劇胡蝶ビルは囲碁、将棋、麻雀が階ごとに繰り広げられる遊戯ビルで、ミステリ作家の黒杉鋭一郎は執筆活動の合間にそのいずれにも顔を出す生活を送っていた。ビル周辺では関係者の疾走と殺人事件が巻き起こっており、1人の容疑者が捕まってからも新たな殺人の犠牲者が生じ

  • 石崎幸二「第四の男」

    第四の男 ミリア&ユリシリーズ (講談社ノベルス)女子高生が行方不明になり脅迫状が届くという事件が発生。この生徒は逃げて帰ってこれたものの、過去に実母を殺害されていた過去が明らかになる。さらにシリーズレギュラーの1人である石崎幸二が過去の事件の容疑者の1人とし

  • 貫井徳郎「愚行録」

    愚行録 (創元推理文庫)序盤、ある一家の親子4人が殺害された事件の存在が明かされ、この親子というか主に両親側と関わりがあった人たちに、その人となりをインタビューしていくという構成。事件そのもののトリックや犯人当ての要素がそのインタビュー内に隠されていることを

  • 江戸川乱歩「心理試験」

    心理試験青空文庫で読める江戸川乱歩の短編。金を得ようと思って強盗殺人を企てている若者が、自分が容疑者となって取り調べを受ける際に言い逃れができるよう、行われるであろう心理試験に対して事前に対策を立てていくという話。タイトルだけだとわからないが、探偵役を担

  • 辻村深月「光待つ場所へ」

    光待つ場所へ (講談社文庫)メフィスト賞受賞でデビューし、ミステリ以外にも文学のジャンルで高い評価を得ている作者の短編集。過去作で登場していたキャラクター達のその後を描いたというものもあるが、私は過去作を全く読んでいないために誰にも馴染みがない。誰のことかも

  • 村上 龍「希望の国のエクソダス」

    希望の国のエクソダス (村上龍電子本製作所)2000年頃の日本が舞台で、パキスタンで日本人の中学生が独自に活動しているというニュースが流れる。それに感化された日本の中学生達80万人が一斉に不登校となり、学校教育の意味を見いだせないとして自分たちでビジネスを起こし、

  • 西澤保彦「夏の夜会」

    夏の夜会 (光文社文庫)タイトルからしてアダルトな要素が感じられてじめじめと汗ばむような本格ミステリが期待された。法事で帰省した主人公が同級生の結婚式にも出たのだが、そこで再会したかつての同窓生と話をしているうちに、当時に起こった教師殺害事件へと話が及び、そ

  • 岡嶋二人「ダブルダウン」

    ダブルダウン (講談社文庫)フライ級のボクシングの試合中に選手たちが死亡する。リング禍での事故というわけではなく遺体から毒物が発見されて殺人事件であることがわかる。ちなみにリング禍というのはボクシングのほかプロレスなどでも使われる用語だが、格闘技の試合によっ

  • 名梁和泉「二階の王」

    二階の王 (角川ホラー文庫)第22回日本ホラー小説大賞の優秀賞を受賞した作品。2階に引きこもりの兄を抱える一家と、「悪因」といわれる悪魔のような存在を感じ取れる人たちの集まり「悪因研」が登場するホラー。一家の方は妹が主人公となっていて、彼女のアルバイト先での恋

  • 真藤順丈「RANK」

    ([し]7-1)RANK (ポプラ文庫)監視カメラが街のそこら中にあり、人々の動きを把握し、さらに住んでいる人の中で何番目に値する人間なのかというランクを付ける社会を舞台にした話。ランクが一定より低くなってしまった人たちは、執行官という調整局の人間により処分の対象にな

  • 三津田信三「水魑の如き沈むもの」

    水魑の如き沈むもの (講談社文庫)本格ミステリ大賞を受賞した作品。おなじみの刀城言耶シリーズだ。村に伝わる水儀という雨乞いや川の水かさを調整する儀式が行われるということで、山奥の村まで小説のネタ作りも兼ねて取材に行く刀城言耶と、彼に付いた編集者の祖父江だった

  • 村上 龍「ストレンジ・デイズ」

    ストレンジ・デイズ (講談社文庫)レコード会社でプロデューサーのようなことをやっていた主人公の男性反町が、突然自らのあり方に疑問を感じて仕事を休む。家族とも距離を置き、ぶらぶらと何をするでもなく無為な日々を過ごしていたが、ある日たまたま立ち寄ったコンビニにて

  • 折原 一「タイムカプセル」

    タイムカプセル (講談社文庫)中学校時代にタイムカプセルを埋めることにしたクラスの有志と担任教師。時が流れて20歳を超えたあたりで、それぞれの家にタイムカプセルを受けるという催しを告げる手紙が届くが、消印などがなく直接家まで持ってこられたようだった。誰が手紙を

  • 夢野久作「S岬西洋婦人絞殺事件」

    S岬西洋婦人絞殺事件「ドグラ・マグラ」などで知られる小説家の作品。さほど長くなく短編か中編程度の分量。ロスコーという資産家の妻であるマリイ夫人が何者かに絞殺され、それを知ったロスコー氏は衝動的に自殺してしまう。雇い人であった東作という老人が鍵を握っており

  • 久生十蘭「黒い手帳」

    黒い手帳推理小説やユーモア小説、歴史小説などを遺した久生十蘭の短編。読んでいるとそれなりの長さがあったように思えたが、実際の所は20ページほどだったようだ。私は久生十蘭の作品を読むのは初めてだが、なぜ読んだかというと敬愛する倉阪鬼一郎さんのエッセイ「活字協

  • 周木 律「不死症(アンデッド)」

    不死症 (実業之日本社文庫)数学的なミステリでメフィスト賞を受賞した作者が書いたバイオホラー作品。数学要素はほとんどないが理系的要素はそこそこある。しかしこちらは専門でないのか、さほど難しい話ではなかった。数学ミステリの方は結構面白かったのだがなぜ今作はこう

  • 倉阪鬼一郎「すきま」

    すきま (角川ホラー文庫)ある一戸建てへ引っ越してきた子ども連れの夫婦。執拗なリフォームが行われていたように思われたが破格の条件だったので購入したという。しかしその家にあるすきまが気になって仕方がない。やがて一家を怪異が襲い始めるという話。得意の俳句、難読漢

  • 京極夏彦「邪魅の雫」

    邪魅の雫 (講談社ノベルス)京極堂シリーズ。2021年3月時点で、本作以降の長編の続編は出ていないようだ。「鵺の碑」が作品リストには予定されているようだが。探偵の榎木津礼二郎は変わり者として読者に認知されているが、そんな彼に縁談の話があった。しかしなぜか相手方か

  • 外山滋比古「失敗談」

    失敗談2020年に96歳で死去した著者が主に自らの体験を元に、人生における失敗の大切さについて書いた本。若いうちに失敗を経験してこそ、今後の人生の困難に立ち向かえるという趣旨のことがいろいろと書かれており、まあ納得できないでもないが現代の子どもや若者が過剰に失

  • エリック・ワイナー「世界しあわせ紀行」

    世界しあわせ紀行 (ハヤカワ・ノンフクション文庫)人々が最も幸せに暮らしている国はどこだろうと考えた著者のエリック・ワイナー氏自身が、世界各国を回ってそこに暮らす人々が幸せなのかを考えていく内容。ホテルばかりに泊まらずに知人のつてを頼ってホームステイもしばし

  • 法月綸太郎「ノックス・マシン」

    ノックス・マシン 3/4 電子オリジナル版 (角川文庫)ノックスというと「ノックスの十戒」を書いた人という知識しかなかった。推理小説において守るべき十箇条を書いた人であろうし、タイトルとそのノックスが結びつくのは間違いないだろうと考えて読んだ。ただ内容が推理

  • 高木彬光「神津恭介、密室に挑む 神津恭介傑作セレクション」

    神津恭介、密室に挑む 神津恭介傑作セレクション (光文社文庫)高木彬光氏は95年に逝去しており、本作は彼の生み出した探偵である神津恭介が活躍する短編が6編収められている。タイトル通り密室殺人がテーマであり、今読んでもさほどの古さを感じさせない内容。私は基本的に推

  • 筒井康隆「定本 バブリング創世記」

    定本 バブリング創世記 (徳間文庫)「ドンドンはドンドコの父なり。」という一文で始まる最初の短編「バブリング創世記」からして単ある短編集ではないという凄みが迫ってくる。30うん年ぶりに復刊されたという伝説の短編集だそうだ。これ以外にも意表を突いた見せ方をしてく

  • 井上真偽「聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた」

    聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社文庫)メフィスト受賞作家の代表作とも言える作品で、「2017本格ミステリ・ベスト10」第1位に輝いている。私が井上さんの本を読むのはこれが始めてで、まず構成に驚かされた。序盤に大きな事件が1つ起きて、以降はその犯人やトリ

  • 夢枕 獏「荒野に獣 慟哭す」

    荒野に獣 慟哭す 1 獣化の章 (徳間文庫)男が目が覚めるとどこかの屋敷だった。自分が何者であるかなど記憶が全くなく、自分の妻を名乗る女性らから介護同然に世話をしてもらう状況となっていた。そんな生活を送るうちに次第に知識や感覚を得てきた男、御門周平はついには

  • 双孔堂の殺人~Double Torus~

    双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社文庫)数学者たちが集まった館で起こる殺人事件。警察庁のキャリアである宮司は妹の頼みにより、数学者の十和田只人のサインをもらうために「ダブルトーラス」という変わった構造の館へ赴くが、すでに複数の殺人事件が起きた後だった。十

  • 折原 一「倒錯の帰結」

    倒錯の帰結 (講談社文庫)折原さんの出世作である「倒錯のロンド」から続いた「倒錯」シリーズの完結作。もともと作中作どころか作者名を偽ったり小冊子をつけたりとか、叙述トリックを成功させるためにいろいろな手段を使ってきた作者であり、今作では何と2作を1冊の本の反

  • 倉阪鬼一郎「うしろ」

    うしろ (角川ホラー文庫)あるマンションで生活する女性たちが怪異に襲われ、最終的に命を落としていくという筋書き。管理人やオーナーが霊に取り憑かれたかのような行動をし、女性たちが次々に危機に陥っていく。倉阪さんのホラー作品の中でも大量殺人ものは割と無慈悲にあっ

  • 法月綸太郎「怪盗グリフィン、絶体絶命」

    怪盗グリフィン、絶体絶命 (講談社文庫)私はノベルス版で読んだ。もともと「講談社ミステリーランド」の配本の1作であり、古き良き子ども向けの探偵小説を意識したストーリー運びで、ノベルス版も装丁や挿絵がそれっぽくて楽しい。怪盗グリフィンという凄腕の怪盗が主人公で

  • 村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」

    神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)6編が収録された短編集。文学作品の短編集をあまり読んだことがなかったので、各話にどういうオチをつけてくるのかよくわかっていなかったが、ふわっとした形で終わるものもあって参考になった。明らかに現実からかけ離れた話をしている

  • 米澤穂信「追想五断章」

    追想五断章 (集英社文庫)大学の休学中に叔父の経営する古本屋に勤めている菅生芳光は、北里可南子という女性から彼女の父が同人誌に寄稿した5つの作品を探してほしいという依頼を受け、破格の報酬に釣られて引き受ける。順調にそれらのリドルストーリー(=結末のない物語)

  • 三津田信三「誰かの家」

    誰かの家 (講談社文庫)ホラーやミステリ作品でお馴染みの三津田信三さんによる短編集。一貫してホラーの内容になっている。全部で6編からなるのだが、収録された全ての話が面白いというなかなか得した気分になれた本だった。怪談場内を他の人から聞くという体だったり、話の

  • 倉阪鬼一郎「紙の碑に泪を 上小野田警部の退屈な事件」

    紙の碑に泪を 上小野田警部の退屈な事件 (講談社ノベルス)数作にわたって主役を張る上小野田警部が探偵役を務めるミステリ小説。すでに起きた殺人事件について精巧に推理を組み立てた上小野田警部が、膨大な量の証拠を携えて犯人と対峙するのを心待ちにしているところから始

  • 車谷長吉「赤目四十八瀧心中未遂」

    赤目四十八瀧心中未遂 (文春文庫)直木賞受賞作。人生のどこかで失敗した主人公の男性が、古いアパートの一室でモツを串にただただ刺していくという仕事を行うだけという日々を送る。同じアパートの住人や彼の部屋を訪れる人々などとの心温まることもあまりないやり取りが展開

  • 倉阪鬼一郎「不可能楽園<蒼色館>」

    不可能楽園 〈蒼色館〉 (講談社ノベルス)往年の名女優が亡くなり、その告別式がこの事件の舞台でもある「蒼色館」にて行われた。その日、女優の住んでいた屋敷では殺人事件と誘拐劇が起きており、前にも出てきたことのある上小野田警部が事件の謎解きに挑むという内容。

  • 二階堂黎人「悪霊の館」

    悪霊の館 (講談社文庫)二階堂さんの割と初期の方の長編作品。立風書房という出版社(後に学研に吸収されたらしい)から出ていたノベルス版を読んだ。これがかなり分厚く、京極堂作品のノベルス版1冊分ぐらいだと思ってもらえればよい。内容はタイトルの通り悪霊が棲んでいそ

  • カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」

    わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)序盤は孤児院のような施設で過ごす主人公キャシーや、そこで共に暮らしている同級生のトミーやルースの暮らしぶりが描かれている。トミーの異常行動に焦点が当てられていて、彼が何か問題を起こして施設から出ていく話なのかと思った。

  • 東野圭吾「マスカレード・ホテル」

    マスカレード・ホテル (集英社文庫)シリーズ化、映画化もされた人気作。都内で起きた連続殺人事件の次回の犯行場所がコルネシア東京というホテルであることを突き止め、新田という刑事がホテルマンに偽装して勤務することに。一流女性フロントクラークの山岸と共にホテルで起

  • 秋元 康「企画脳」

    企画脳 (PHP文庫)放送作家や作詞家としての顔を持ち、携わる作品の数多くを大ヒットに導いてきた著者が、その思考のノウハウを記した本。余談だが私は秋元氏が作詞を手がけた「野猿」の曲の歌詞は非常によいと思っている。タイトルからして、企画のネタをどのように思いつく

  • 北山猛邦「猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数」

    猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数 (講談社文庫)メフィスト賞作家の手がける新シリーズ。大学の中でも探偵の助手としての訓練を受ける断定助手学部に入った男子学生2人と、所属するゼミの猫柳十一弦という女性教官が孤島で連続殺人に巻き込まれるという話。いきなりの孤島も

  • 筒井康隆「ロートレック荘事件」

    ロートレック荘事件(新潮文庫)有名SF作家が書いたミステリ作品。ただミステリ作品自体はこれが3作目にあたるらしい。私は筒井康隆作品を読んだことがないので今作で初めてだ。ロートレックの絵が飾られた洋館に集まった青年や美女達の中で殺人事件が起きる。内部犯か外部犯

  • 綾辻行人「Another エピソードS」

    Another エピソードS (角川文庫)もともとの「Another」とは、中学のクラスメイトの中に一人死者が混じりこんでおり、さらにクラスメイトとその関係者が亡くなっていくという伝統的な怪異現象を描いていた非常に面白いホラーで、私も夢中になって読み進めていた。今作はその外

  • 早坂 吝「○○○○○○○○殺人事件」

    ○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫)無人島へ遊びに行った主人公達集団だったが、島に着いて早々に行方不明者が出て、さらに殺人事件の犠牲者も出る。果たして犯人は、そしてこの意味深なタイトルに隠されているのは何か、という内容だ。タイトルの「○○○○○○○○」に

  • カズオ・イシグロ「浮世の画家」

    浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)小野という戦時中に美術界隈に認められて財をなした画家が、晩年になって自分のこれまでの活動や人生を思い返す形で話が進む。家族の縁談や旧友との確執やその行く末、自分たちが社会に及ぼせた影響などが述懐される形で描かれていく。さすがに

  • 麻耶雄嵩「あぶない叔父さん」

    あぶない叔父さん(新潮文庫)主人公の男子高校生には街で何でも屋をしている叔父さんがいる。やたらと人が死ぬ事件が起きるこの街で、主人公は毎回叔父さんに事件について相談する。表紙にいるこの怪しい感じの男性がその叔父さんである。主人公は彼によく懐いており、叔父

  • 羽田圭介「コンテクスト・オブ・ザ・デッド」

    コンテクスト・オブ・ザ・デッド (講談社文庫)若き才能としてたびたび芥川賞の候補に挙がる小説家の作品。私は読むのはこれが初めて。ゾンビが平和な日常に入り込んでくるという内容で、昨日まで普通に生活を送っていた人が今日はゾンビになっていたりするという状況なのだが

  • 村上春樹「海辺のカフカ」

    海辺のカフカ (上) (新潮文庫)結構話題になった作品。文庫で上下巻ある。少年が家を離れて1人の力で生きていこうとする話、ということで多感な時期にいろいろなことを経験して大人になっていく話かと思っていたら、割と早い段階で住むところを確保し、周囲の人にいろいろ教え

  • 西澤保彦「パズラー 謎と論理のエンタテインメント」

    パズラー 謎と論理のエンタテインメント (集英社文庫)これは面白かった。特に相互に関連のない短編集だが、それぞれで起きた荒唐無稽な不可思議な事件について、論理立てた推理がなされるという構成になっている。いずれの話もなるほどと思わされるものばかりで全体的に質が

  • 東野圭吾「白銀ジャック」

    白銀ジャック (実業之日本社文庫)スキー場に爆弾を仕掛けたというメールが届き、仕掛けた場所のヒントを教える代わりに身代金をよこせという脅迫がなされる。事情があって警察に通報できない中で、スキー場の従業員らが犯人に立ち向かう。東野作品ということで安定して読める

  • 歌野晶午「絶望ノート」

    絶望ノート (幻冬舎文庫) [文庫]歌野さんというと「葉桜の~」が有名なのは今更言うまでもないが、本作はその前に出た「世界の終わり、あるいは始まり」に近いような印象を受けた。ネタバレになりそうだがあちらの逆バージョンのような話といえば、両方を読んだ人だと納得で

  • 古野まほろ「セーラー服と黙示録」

    セーラー服と黙示録 (角川文庫) [文庫]孤島の探偵養成学校を舞台に起こる殺人事件の話なのだが、作者買いでなくタイトルや装丁や裏表紙のあらすじのみを参考に買うと、きっと読み始めた冒頭でこの先読み進められるのか心配になることだろう。わけがわからないルビの振り方に

  • 村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」

    ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫) [文庫]村上春樹作品をあまり読んだことがないのだが、個人的に最高なのは「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」だ。今作はそれに匹敵するぐらい楽しめる作品で、たまに読み返すために本棚に置いておこうと思う。札幌を舞台

  • ビートたけし「ラジオ北野」

    ラジオ北野 (新潮文庫) [文庫]ビートたけしの対談本。あまりメジャーとも言えない各分野のプロが毎回その知識を披露し、ビートたけしがそれに的確に合いの手を入れたり思い出話を語ったりするという、会話形式で進んでいく。あらすじだとなかなかディープな知識を笑い交じり

  • 石持浅海「煽動者」

    煽動者 (実業之日本社文庫) [文庫]毎回奇抜な設定を入れてきながらも、手堅い内容の作品を作り出している石持さんの長編小説。今回は日本の政府転覆を狙うテロ組織のメンバーが集まった軽井沢の施設にて殺人事件が起きるという内容。テロ組織のメンバーなので、内紛とか自分

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