今日はロシアの大ピアニストにして大作曲家Sergei Rachmaninov、セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)のお話しです。…大作曲家というのはちょっと違うかな…まず第一にピアニストですよね。2メートルを越す巨躯と、12度を掴める巨大な手。手が小さかったことで知られるアリシア・デ・ラローチャはやっと8度だったそうですが。どれだけ大きいんだ。
打楽器は良いね、癒されるね…「BALI 1928、バリ島に於ける1928年録音」
「BALI 1928、バリ島に於ける1928年録音」第五巻を買いました。おおまかに、いわゆるインドネシアにおいて演奏される「ガムラン」「ガムラン音楽」を収録したもので、1928年に 78 rpm disc に録音されたものです。ノイズの内から立ち昇る響きが魅力的なこのシリーズはとても気に入っていて、集めているものです。この第五巻で完結。 iTunes Store で検索すると "Bali 1928" のシリーズは六つ引っ掛りますが、"Bali Anthology: The First Recordings" はベスト盤です。危うく買いそうになりました…
今回の記事は、スペイン出身の作曲家 Roberto Gerhard、ロベルト・ジェラール(1896〜1970)についてです。「恋は魔術師」等で超有名なマヌエル・デ・ファリャ以降の最も重要な作曲家として、ロベルト・ジェラールは再評価が進んでいるそうです。入手し易いものとしては、CHANDOSレーベルからオーケストラ作品のアルバムが合計5枚出ています。 この作曲家は割と好きというか、気になる作曲家で、アルバムは以前から集めていました。それは記事のタイトルにも含めましたが、「スペインの作曲家で、ファリャ以後に凄い人っていないの?」とずっと考えているからです。
今日はスペインの作曲家、Joaquín Turina、ホアキン・トゥーリナ(1882〜1949)のアルバムを紹介します。トゥーリナはスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに学び、またピアノをモーリツ・モシュコフスキに学んだとのこと。マヌエル・デ・ファリャ(1876〜1946)とは親友だったということです。最終的には、フランコ政権を嫌ってアルゼンチンへ亡命したファリャと異なり、トゥーリナは非政治的な立場を取って、スペインに残っていますが。
過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)後編
過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)前編に続いて、タイトル通り日本人が演奏したワールドミュージックを紹介します。 今回は、コロンビア発祥の「クンビア」と、ジャマイカ発祥の「ダブ」です。 クンビアを日本人が演奏したもの クンビアというのは、南米はコロンビア辺りが発祥とされるポピュラー音楽です。初期のものは、1950年代辺りから録音が残っているそうです。1960年代に商業音楽化が進み、世界中で聴かれたとのこと。規模は違えど、ボサノバやレゲエと同じような道を通ったんでしょうか。 ここで広田三枝子さんが歌っている「恋のクンビア」は1965年の作品で、日本人が作曲したも…
過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)前編
自分は、いつもは主にクラシック音楽を聴いていますが、反動でも来るのか時々全然月のジャンルの音楽を聴きたくなるときがあります。具体的には、クラシック音楽ばかり聴くことに煮詰ってきたときとか。 「こんな同じ曲ばっかり聴いていて何になるんだよ!!ムキー!!」ってなるのですよ。…これは、クラシック音楽を聴かない人から、良く言われますよね。「そんな、同じ曲ばかり買ってどうするの、そんなに違うの?」普段ならそれに対してムキになって反論するのですが、煮詰ってしまうと反論できなくなる。 今日紹介するのは、そんな気分のときに書いた記事です。 バルカン半島の音楽を日本人が演奏したもの バルカン半島といって、イメー…
過去記事の紹介、今回は「ファビュラスウェイラーズ」「マリアンヌ・フェイスフル」「ペンギン・カフェ・オーケストラ」についてです。 The Fabulous Wailers このアルバムは、レゲエを大人買いしていた頃に、中身を見ずに買ってしまったものです。…だって、ウェイラーズっていったら、ボブ・マーリーとウェイラーズでしょ。でも、中身はレゲエじゃなかった、というかウェイラーズ違いだったという記事です。 ファビュラス・ウェイラーズといって分る人がどれだけ居るというのか、という問題はあります。でも、聴いてみれば一発でどの時代に属している音楽か分りますよ。 violinhi.hatenablog.co…
過去の記事をいくつか増補改訂しました(おおげさ)。たった数ヶ月前の記事でも、見直してみるとけっこう酷いというか、もっとこう書けば良いのにとか、全然言葉が足りていないなとか、あるものですね。 結果的に「変な楽器で演奏するジャズ」シリーズの紹介、みたいになりました。 ローズ・ピアノとジャズ ローズ・ピアノっていう電気楽器を知っていますか?企業の名前を付けてフェンダー・ローズと言ったりもしますね。チープな、でも味のある音色がする楽器と思っています。久しく新機種は発売されていませんでしたが、21世紀に入って Rhodes Mark 7 が発売されました。まだ、生きている楽器です。 この記事は、ハンプト…
弦楽四重奏が艶やかに奏でるジャズ、クロノス・カルテット ”Music of Bill Evans”
今回紹介するのは、現代音楽専門の弦楽四重奏団として大変有名な Kronos Quartet 、クロノス・カルテットとウッドベースの Eddie Gomez 、エディ・ゴメス、が演奏する「ビル・エヴァンス作品集」です。曲によってギターのJim Hall 、ジム・ホールが参加しています。…けっこう豪華ゲストですね。初めて聴いた頃は、そんなことはまったく理解していませんでしたが。
セルパンが唸る、チューバが歌うジャズ、ミシェル・ゴダードの ”ImpertinAnce”
チューバという金管楽器を知っていますか?オーケストラの後ろのほうに座っている、とても大きくてとぐろを巻いている、腕に抱かえるようにして持つ感じのやつです。 今日紹介するのは、Michel Godard、ミシェル・ゴダードというフランスのチューバ奏者のアルバムです。この人以外で、チューバという楽器でジャズを演奏している人を、自分は聴いたことがありません。いや、いるかも知らんけど。
ティンバレスが全てを支配するラテンジャズ、ティト・プエンテ "Dance Mania"
ティンバレスという打楽器を知っていますか? 金属製の筒の上にプラスティック・フィルムを張った楽器です。演奏する時はたいてい、二つずつセットで使用します。自分はドラムセットに組まれているスネアドラムと混同していましたが、スネアドラムは両面にフィルムが張ってあって、音も異なる感じなのだそうです。 今回紹介するのは、Tito Puente、ティト・プエンテ(1923〜2000)の "Dance Mania" です。ティト・プエンテはティンバレスという地味目の楽器をバンドの花形に仕立て上げた、掛け値無しに「全米で大人気の」音楽家だったのだそうです。
チャック・ベリーと「マザー」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
今日紹介するのは「ジョニー・B・グッド」「メイベリーン」「ロール・オーバー・ベートーベン」等の名曲で有名な Chuck Berry、チャック・ベリー(1926〜)です。…ってあれ?まだ存命なんですか。ってあれれ?まだ現役でアルバムを出し続けているらしいです。…それは、たまげたなあ… iTunes Store にはレーベルの関係か、1979年のアルバムまでしか無いようですが。
今日は、スティールドラムによるジャズを紹介します。奏者はスティールドラムの発祥の地にして本場、トリニタード・トバゴ出身の Rudy Smith、ルディ・スミスと、ニューヨーク出身の Andy Narell、アンディ・ナレルの二人です。というか、自分のライブラリでスティールドラムでジャズというの自体がこの二人だけです…。 この楽器はパン、スティールパン、スティールドラムと様々な名前で呼ばれます。Wikipediaによると、20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明、とまで言われているそうです。具体的には、ドラム缶の上の部分を凹ませ、音階を鳴らすことができるようにしたものです。現在は、一つで…
かっこいいジャズ・ヴィオラ ”Duke Ellington's Jazz Violin Sessions”
Duke Ellington's Jazz Violin Sessions デューク・エリントン率いる小編成のコンボによる演奏。”Duke Ellington's Jazz Violin Sessions” ってなっていてアルバムタイトルにはヴィオラの文字は無いけれど、ソロは Ray Nance とステファン・グラッペリのヴァイオリン、 Svend Asmussen のヴィオラが入る。珍しいジャズ・ヴィオラのソロがフィーチャーされている、ヴィオラ奏者的にとても良い録音。自分は正直、このアルバムくらいでしかジャズ・ヴィオラというのは聴いたことがないです。
二本のトロンボーンが寄り添うジャズ ”The Great Kai & J.J.”
カイ・ウィンディング(Kai Winding)とJ.J. ジョンソン(J.J. Johnson)、二人のトロンボーン奏者が共にソロを取るアルバム ”The Great Kai & J.J.” を聴いています。この二人は良く共演しているんだそうですね。
マーガレット・レン・タンが弾く、ジョン・ケージ「孤島の娘たち」
今聴いているのは、 "Daughters of the Lonsome Isle" っていうアルバムです。ジョン・ケージ(1912〜1992)の、プリペアード・ピアノ、トイ・ピアノ、ピアノのための作品を収録したもの。奏者は Margaret Leng Tan (マーガレット・レン・タン)。シンガポール出身で、ピアノフォルテ奏者のメルヴィル・タンはお兄さん。
つい最近、フランシスコ・デ・ゴヤの画集と、Jordi Masó、ホルディ・マソが弾いた、バルセロナ出身の Ricard Lamote de Grignon 、リカルド・ラモーテ・デ・グリニョン(1899〜1962)という作曲家のピアノ曲のCDを二枚買いました。最初は買い物記事のはずだったんですけど、だいぶ長くなりました…
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