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活字中毒のライター蝶子が女子の視点で、女子に役立つ書物を紹介します。

幼いころから本の虫、活字中毒のライター蝶子です。蝶子の「脳内書棚」の中から、女子の視点で女子に役立つ書物を紹介します。

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2016/01/21

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  • 道尾秀介著『いけない』(2019年)

    いけない [ 道尾 秀介 ]価格:1650円(税込、送料無料) (2021/1/20時点) 道尾秀介さんの『いけない』は、テレビ番組で「体験型ミステリ—」として紹介されたらしい。なるほど、受け身では面白さが半減してしまう。文章を流し読みしないで、隅々まで読み込まないと、作者の意図するところに近づかない。 2度読み、必須。こういう「知的遊戯的な」作品を書いてしまう道尾さんに、憧れてしまう。 『いけない』は連作短編集だ。収録してある4話とも、白蝦蟇シーライン沿いにある自殺の名所「弓投げの崖」と、その近辺の街が舞台。1話では、その「弓投げの崖」で起こった交通事故が発端となり、2話、3話..

  • 瀬尾まいこ著『そして、バトンは渡された』(2018年)

    そして、バトンは渡された [ 瀬尾 まいこ ]価格:1760円(税込、送料無料) (2021/1/19時点) 「本屋大賞2019」を受賞した瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』は、血縁のない親子の物語。主人公の高校2年生・森宮優子は人生17年の間に、姓が4度も変わる。ともに暮らす相手の組み合わせでいうと、7回も。 ところが、優子は「困った。全然不幸じゃない」のだ。 優子は幼くして母を亡くし、実の父が再婚した梨花と暮らし始める。しかし、父は転勤でブラジルに住むことになり、優子は離婚した梨花と日本に残る。そこから、梨花の再婚相手である田中さん、泉ケ原さんとの親子関係を経て、物..

  • 朝倉かすみ著『平場の月』(2018年)

    平場の月 [ 朝倉かすみ ]価格:1760円(税込、送料無料) (2021/1/18時点) 50代という年頃が、リアリティーを持って描かれていて胸をえぐられる。40代に比べるとガックリと体力がなくなり、がん検診などで引っ掛かってドキドキする。仕事に対する向き合い方も変化する。人生の中で諦めることも多い。 そんな50代の恋愛をからめた複雑な心情がこちらの胸に突き刺さってくるような小説が、朝倉かすみさんの「平場の月」だ。また、こんなに筆力のある作家がいたことにも驚く。 主人公の50歳男性、青砥は中学の同級生だった須藤と再会する。中学生の頃からほのかに想い合っていたふたりは、少しずつ遠..

  • 朝井リョウ『何様』(2016年)

    何様 (新潮文庫) [ 朝井 リョウ ]価格:737円(税込、送料無料) (2021/1/13時点) 朝井リョウさん原作の映画『何者』を観た。すごくいいなと思い、原作を読もうと図書館で間違えて、『何者』の続編『何様』を借りてしまった。「え?映画と違う??」なんて思いながらしばらく読んでいて、タイトルが違うのに気づいてびっくり。おっちょこちょいだな、もう。 就活する学生たちの姿と彼らのSNSを通じた自意識、承認欲求などをあぶり出した『何者』。そこに登場する人物たちのサイドストーリーが、『何様』だ。 6編の短編の中で、『それでは二人組を作ってください』は、『何者』で意識高い系なのに就..

  • 今村夏子著『むらさきのスカートの女』(2019年)

    むらさきのスカートの女 [ 今村夏子 ]価格:1430円(税込、送料無料) (2021/1/12時点) 文句なしに面白くて一気に読んでしまった。今村夏子さんの芥川賞受賞作『むらさきのスカートの女』。面白過ぎて読み終わった後、また最初から読み直した。 近所に住む風変りな「むらさきのスカートの女」を、主人公の「わたし」は執拗に観察し、追いかける。「わたし」は、無職と思われる「むらさきのスカートの女」を自分と同じホテルの清掃員となるよう仕向け、やがて成功。そして、同僚となった「むらさきのスカートの女」は変貌していくー。 とにかく、「わたし」は「むらさきのスカートの女」について何でも知っ..

  • スティーヴン・ミルハウザー著『私たち異者は』(2019年)

    スティーヴン・ミルハウザー著『私たち異者は』(2019年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 凪良ゆう著『流浪の月』(2020年)

    凪良ゆう著『流浪の月』(2020年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 濱野ちひろ著『聖なるズー』(2020年)

    濱野ちひろ著『聖なるズー』(2020年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 上田岳弘著『キュー』(2019年)

    上田岳弘著『キュー』(2019年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 古川真人著『背高泡立草』(2020年)

    古川真人著『背高泡立草』(2020年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 塩田武士著『罪の声』(2016年)

    塩田武士著『罪の声』(2016年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 大島真寿美著『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』(2019年)<br />

    大島真寿美著『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』(2019年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 安部公房著『砂の女』(1962年)

    安部公房著『砂の女』(1962年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • マキノノゾミ著『東京原子力核クラブ』(2008年)

    マキノノゾミ著『東京原子力核クラブ』(2008年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • サン=テグジュペリ著『星の王子さま』(1943年)

    サン=テグジュペリ著『星の王子さま』(1943年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 三島由紀夫著『仮面の告白』(1949年)

    三島由紀夫著『仮面の告白』(1949年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 荻原浩著『金魚姫』(2015年)<br />

    荻原浩著『金魚姫』(2015年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • カズオ・イシグロ著『浮世の画家』(1986年)

    カズオ・イシグロ著『浮世の画家』(1986年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • ◎柚月裕子著『凶犬の眼』(2018年)

    ◎柚月裕子著『凶犬の眼』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • ジェーン・スー、中野信子著『女に生まれてモヤってる!』(2019年)

    ジェーン・スー、中野信子著『女に生まれてモヤってる!』(2019年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 又吉直樹著『劇場』(2017年)

    又吉直樹著『劇場』(2017年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 田丸雅智著『おとぎカンパニー』(2018年)

    田丸雅智著『おとぎカンパニー』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 皆川博子著『夜のリフレーン』(2018年)

    皆川博子著『夜のリフレーン』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 森見登美彦著『新釈 走れメロス他四編』<br />

    森見登美彦著『新釈 走れメロス他四編』,幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 藤沢周著『界』(2015年)

    藤沢周著『界』(2015年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 最果タヒ著『百人一首という感情』(2018年)<br />

    最果タヒ著『百人一首という感情』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 樹木希林著『一切なりゆき~樹木希林のことば~』(2019年)<br />

    樹木希林著『一切なりゆき〜樹木希林のことば〜』(2019年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 鴻上尚史著『「空気」を読んでも従わない』(2019年)<br />

    鴻上尚史著『「空気」を読んでも従わない』(2019年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 赤坂真理著『箱の中の天皇』(2019年)

    赤坂真理著『箱の中の天皇』(2019年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 角田光代著『対岸の彼女』(2007年)

    角田光代著『対岸の彼女』(2007年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 平野啓一郎著『ある男』(2018年)<br />

    平野啓一郎著『ある男』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 皆川博子著『夜のアポロン』(2019年)

    皆川博子著『夜のアポロン』(2019年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 真藤順丈著『宝島』(2018年)<br />

    真藤順丈著『宝島』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 竹宮恵子著『風と木の詩』(1976~1984年連載)

    竹宮恵子著『風と木の詩』(1976〜1984年連載),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • ◎前川知大著『散歩する侵略者』(2007年)<br />

    ◎前川知大著『散歩する侵略者』(2007年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 雨宮まみ著『女子をこじらせて』(2015年)<br />

    雨宮まみ著『女子をこじらせて』(2015年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 澤村伊智著『ぼぎわんが、来る』(2015年)<br />

    澤村伊智著『ぼぎわんが、来る』(2015年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 青柳碧人著『むかしむかしあるところに、死体がありました』(2019年)

    青柳碧人著『むかしむかしあるところに、死体がありました』(2019年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 島本理生著『ナラタージュ』(2008年)

    島本理生著『ナラタージュ』(2008年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 村田沙耶香著『コンビニ人間』(2016年)<br />

    村田沙耶香著『コンビニ人間』(2016年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • チョ・ナムジュ著・訳斎藤真理子『82年生まれ、キム・ジヨン』(2018年)<br />

    チョ・ナムジュ著・訳斎藤真理子『82年生まれ、キム・ジヨン』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 金子由紀子著『持たない暮らし』(2010年)

    金子由紀子著『持たない暮らし』(2010年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 星新一訳『竹取物語』(2017年、角川つばさ文庫)

    星新一訳『竹取物語』(2017年、角川つばさ文庫),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 柚月裕子著『孤狼の血』(2018年)

    柚月裕子著『孤狼の血』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 山本周五郎著『さぶ』(1963年)

    山本周五郎著『さぶ』(1963年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 前田裕二著『メモの魔力』(2018年)

    前田裕二著『メモの魔力』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 町屋良平著『1R1分34秒』(2019年)

    町屋良平著『1R1分34秒』(2019年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 辺見庸著『月』(2018年)

    辺見庸著『月』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 上田岳弘著『ニムロッド』(2019年)

    上田岳弘著『ニムロッド』(2019年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 九条今日子監修『寺山修司と演劇実験室◎天井桟敷』(2013年)

    九条今日子監修『寺山修司と演劇実験室◎天井桟敷』(2013年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • ジェニファー・L・スコット『フランス人は10着しか服を持たない』(2014年)

    ジェニファー・L・スコット『フランス人は10着しか服を持たない』(2014年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 佐藤愛子著『老兵の進軍ラッパ』(2011年)=文春文庫版

    佐藤愛子著『老兵の進軍ラッパ』(2011年)=文春文庫版,幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 門井慶喜著『銀河鉄道の父』(2017年)

    門井慶喜著『銀河鉄道の父』(2017年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 原田マハ著『サロメ』(2017年)

    原田マハ著『サロメ』(2017年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 綿矢りさ著『勝手にふるえてろ』(2010年)

    ああ、自意識が過剰で妄想癖の「こじらせ女子」っているし。いや、私も含め女性は内面に「こじらせる」部分を持っている。なぜ、こじらせてしまうのか。冒頭の文章がその理由をピンポイントに突いている、と感じてしまう。秀逸な文章の「勝手にふるえてろ」。 「とどきますか、とどきません。光りかがやくてに入らないものばかり見つめているせいで、すでに手に入れたものたちは足元に転がるたくさ…

  • 加藤シゲアキ著『ピンクとグレー』(2012年)

    映画とセットで楽しみべき作品。加藤シゲアキさんの「ピンクとグレー」。原作の小説もそれなりの「仕掛け」があるのだけど、映画は手練れの行定勲監督と脚本・蓬莱竜太さんが、もう一つ深い演劇的な仕掛けを見せていて面白い。 原作を読むと、その仕掛けが案外ストレートに書かれているなぁと感じる。映像では「配役の妙」と…

  • 山崎ナオコーラ著『人のセックスを笑うな』(2004年)

    タイトルから、すごくおかしい。山崎ナオコーラさんの「人のセックスを笑うな」。なんで、こんなタイトルが付いたんだろうな、と思いを巡らせるとある一文に出くわした。「もし神さまがベッドを覗くことがあって、誰かがありきたりな動作で自分たちに酔っているのを見たとしても、きっと真剣にやっていることだろうから、笑わないでやって欲しい」。 「人のセックスを笑…

  • 石田久二著『夢がかなうとき、「なに」が起こっているのか』(2014年)

    私たちは夢や希望を叶えたいと願う。 叶うとき、それはどんな仕組みなのか。 それさえ分かれば、自分の人生思いのままだ。 人気ブロガーの石田久三さんは、「願いが叶う瞬間、私たちはさとっている」という。 石田さんの「さとり」とは、自分自身の思い込みやフィルターをかけて見ていた世界から抜け出し、自由に選択できる位置に立つことだと言う。 「開…

  • 島田理生著『あられもない祈り』(2010年)

    何だろう、このドロッとした感触。 島田理生さんの「あられもない祈り」は、この年齢(?)にして新しい感覚に出会ったという少し怖いような感覚が味わえる恋愛小説。 読み終わった後も、理解できる言葉とできない言葉が、脳内をぐるぐると巡っている。 「私」と「あなた」という、名前さえ付けられていないふたりの恋愛。「私」は自分のことを大切にできない若い女性。「あなた」は私よ…

  • 徳永京子著『「演劇の街」をつくった男 本多一夫と下北沢』(2018年)

    息子たちが演劇に夢中なので、もちろん下北沢には何度か足を運んだことがある。「ザ・スズナリ」で初めて観劇したとき、「えっ…情緒ありすぎ?」とビビったものの、居心地の良さと温かさは格別だった。先日観た映画「アイスと雨音」(松居大悟監督)にも、演劇を志す少年少女が占拠する憧れの劇場として本多劇場(…だよね?)が登場していた。 演劇人…

  • 高橋源一郎著『デビュー作を書くための超「小説」教室』(2015年)

    数多くの文学賞の選考委員を務める作家の高橋源一郎さんが、どんな小説を押すのかーその舞台裏を話している。読んでみて、おじけづいた。 高橋さんによると、選考委員は応募作の弱点をあげつらったりはしないのだそうだ。何とか自分たちの仲間に引き入れたい、そういう気持ちで臨むそうだ。 書く側、応募する側が忘れてはならないのは「冒険に高い得点を付ける」こと。フィギュアスケー…

  • 黒川伊保子著『妻のトリセツ』(2018年)

    恐妻家の男性には必読の書かもしれない。人工知能の研究者で脳科学コメンテーターの黒川伊保子さんの著書「妻のトリセツ」。男性脳と女性脳は全く違う。そのため、男女で感じ方が大きく違うから行き違いは多い。そこを理解していないから、うまくいかない夫婦は多い。「これでもか」と思うほど具体的な事例を挙げて解説しているので、この本を読めば世の夫族は、妻の気持ちが理解でき…

  • 吉田修一著『さよなら渓谷』(2008年)

    映画にもなった吉田修一さんの「さよなら渓谷」は、男女ふたりの究極の関係がテーマとなっている。女性を性的に暴行した男と、犯され傷つけられた女性ー。事件後は決して交わらないと思われていた男女の心の揺れが心に残る。 渓流がある都心から離れた町の公営住宅に、尾崎俊介とかなこの夫婦がひっそりと暮らしている。その隣人である立花里美の幼い男児が、渓谷で遺体になって発見される…

  • 辻村深月著『朝が来る』(2015年)<br />

    子どもが欲しくてもできない母と、望んでないのに子どもを授かってしまった母。辻村深月さんの「朝が来る」は養子縁組をテーマに、ふたりの母親の心のつながりを描く。 40代の佐都子は苦しく辛い不妊治療の末に、養子縁組の制度を利用して男の子朝斗を授かる。たっぷりの愛情を注ぎながらも、朝斗に生みの母親のことを「広島のお母ちゃん」として認識させる佐都子。 …

  • 三浦しをん著『風が強く吹いている』(2006年)

    新人記者のころ、駅伝を取材していた。選手によく質問をしていたのは、「走っているとき、何を考えていますか」。ある市民ランナーはロードを走っていて苦しい時こそ、花や木々、空や雲に心を奪われ、走る力を得るーと話していた。三浦しをんさんの「風が強く吹いている」を読んでいて、その取材のことを思い出した。 人はなぜ走るのか。明確な答えのない根源的な問いが…

  • ジョン・ロンソン著『サイコパスを探せ!「狂気」をめぐる冒険』(2012年)

    ジョン・ロンソンという英国の作家に興味を持ったのは、彼がSNSに対してこう表したからだ。「SNSは声なき人に声を与えたツールだったはずなのに、私たちは今、相互監視社会を作り上げた」。同感だった。 彼の著書を調べていたら、この本に出合った。 ジャーナリストの著者は、世界中の研究者らにばらまかれた奇妙な書籍を調査しているうちに、精神疾患の人々(主にサイコパ…

  • 本谷有希子著『異類婚姻譚』(2016年)

    2015年下半期の芥川賞受賞作「異類婚姻譚」。結婚4年目の専業主婦「サンちゃん」はある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いたーから始まる奇妙な物語だ。夫婦という関係性が、ぐにゃりとゆがんだように違和感を持って描かれる。 長年一緒に住んでいると、顔つきや雰囲気が似てくるわよねーという話かと思ったら、とんでもない。もともと自堕落な夫は結婚後、どんどん自堕落になって…

  • 蜷川幸雄著『演劇ほど面白いものはない』(2012年)

    NHKBSで放送された「100年インタビュー」という番組で、演出家の故・蜷川幸雄さんが語った話を採録した一冊。そういえば、6月に観劇した「ジハード」という演劇では、蜷川さんが育てた「さいたまネクスト・シアター」出身の堀源起さんら俳優4人が熱演して、皆さん実力者だった。俳優の卵ちゃんである息子2人が…

  • 矢部太郎著『大家さんと僕』(2017年)

    この漫画がヒットし、著者でお笑い芸人の矢部太郎さんは舞台で共演した小松政夫さんから、飲みに誘われるようになったという。「面白うて、やがて悲しきという喜劇の本質をついている」という小松さんの感想にうなずく。 都内の木造一軒家1階に住んでいる88歳の大家さんと、2階を間借りする矢部さんとの日常がつづられる。大家さんの挨拶はいつも「ごきげんよう」。ど…

  • 向田邦子著『阿修羅のごとく』(1985年)

    向田邦子著『阿修羅のごとく』(1985年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 海堂尊著『ブラックペアン1988』(2012年)

    海堂尊著『ブラックペアン1988』(2012年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 石川達三著『青春の蹉跌』(1968年)

    石川達三著『青春の蹉跌』(1968年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 是枝裕和著『万引き家族』(2018年)

    是枝裕和著『万引き家族』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 中本忠子、食べて語ろう会著『ちゃんと食べとる?』(2017年)

    中本忠子、食べて語ろう会著『ちゃんと食べとる?』(2017年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 角田光代著『八日目の蝉』(2011年)

    角田光代著『八日目の蝉』(2011年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 小山田浩子著『庭』(2018年)

    小山田浩子著『庭』(2018年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 下田美咲著『人生の作戦会議!なんでも解決しちゃう女、王生際ハナコ』(2017年)

    下田美咲著『人生の作戦会議!なんでも解決しちゃう女、王生際ハナコ』(2017年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • 松本清張著『或る「小倉日記」伝』(1952年)

    松本清張著『或る「小倉日記」伝』(1952年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

  • ディケンズ著・中川敏著『クリスマス・キャロル』(1843年)

    ディケンズ著・中川敏著『クリスマス・キャロル』(1843年),幼いころから本の虫、ライターの蝶子が脳内のサプリメントになる本を紹介します♫

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