この日は本来であれば、レミケードの点滴を受ける予定の日でした。午前の回診で主治医にレミケードの点滴をどうするか確認したところ、「一番炎症の強かった直腸と肛門を取ったので、レミケードなしでも問題ないと考えている」とのことでした。たしかに、現在パウチにたまる便も普通の便になってきて、腹痛も出血もありません。普通通り食べて問題ないのであれば、免疫をあえて抑える必要はないのかもしれないです。ただ、「レミケードで直腸の炎症を抑えられなくなっていたので、他の薬剤を使っていくことも検討する」と言われました。自分がレミケードと同じような薬で知っているのはヒュミラしかありません。これは2週間に1回自己注射するので、レミケードのように長時間かかることはないですが、自分で打つのはそれなりに勇気がいりそうです。大腸の炎症がこのまま落ち...手術後14日目
午前の体調確認のときに看護師さんにお尻のガーゼを交換してもらいました。まだだいぶ汚れているので、1日3回はガーゼ交換が必要です。まだ体の中では傷が治りきっていないようです。パウチの便の排泄は特に問題なくできていましたが、急に便が多くなる時があり、パウチの重さで接着面が引っ張られる感じがすると、すぐトイレに行かないといけません。ベッドで寝ているうちは大丈夫ですが、外で同じようなことがあると大変なので、こまめにトイレに行ったほうが良いかもしれません。午後には肛門部の抜糸をしてもらいました。予想通り、結構な痛さです。抜糸は痛み止めの注射とかはしないので、何か所も糸を切ったりする場合は、数分間痛みが連続します。瞬間的な痛みとしては入院してから一番痛かったかもしれません。夕方の回診で抜糸もすべて終わったので、パウチの交換...手術後13日目
前日にドレンが取れたためか、下着が血と滲出液で汚れるようになりました。座った時の痛みはほぼ変わらないのですが、朝起きて看護師さんに確認してもらうと下着が結構汚れていたので、大きめのガーゼを5枚ぐらい重ねてつけてもらいました。今まではドレンが吸い取ってくれていたものが、股の傷口からじわじわと出てくるようです。お尻の汚れもあるので、ドレンが取れたことでほぼ2週間ぶりに風呂に入れるようになったのは良かったです。といっても、湯船につかるのはまだ傷にしみるかもしれないので怖くてできません。シャワーだけにしました。ドレンを取った痕もまだガーゼに血がにじむので、つけたままにして、お尻のガーゼだけ外して入りました。パウチはつけたままシャワーを浴びます。ボディーソープをつけて体を洗いますが、腹部の傷は触るのが怖いので、シャワーで...手術後12日目
パウチ交換の日でした。これまで2回パウチ交換を自分でもやってみましたが、最後は看護師さんが少し手伝ってくれていたので、この日は自分だけでやってみましょう、ということで、処置室に行って交換しました。パウチの面板の切り欠きは、前回の面板のフィルムをもとにマジックで穴の形を書いて、それをはさみで切ります。初めて切るときは形が変わらないように慎重に切りましたが、少しずれても大丈夫なようだったので、ある程度大雑把に切りました。古いパウチを外して、周りを洗い、少しだけパウダーを振りました。パウダーはかゆみ予防だと思っていたのですが、ストーマ周りで便が皮膚につかないようにするためのものだったようです。看護師さんの説明をよく聞いていなかったので、面板の接着するところにパラパラとかけていたので、意味がなかったですね。次からはスト...手術後11日目
手術から10日目の午前中に病床を移動しました。午前10時ごろに引っ越しすることになったので、それまでに荷物の整理をしました。エレンタールは1日3パックずつ飲んでいたので、荷物のスペースが空いて、キャリーケースが少し軽くなりました。仕事をすることになるかもしれないと思って持ってきたノートパソコンは出すこともなく、かばんに入れたまま移動です。ベッドで座ることはできるのですが、電動ベッドを垂直に近づけると、体を支えるための腹筋と背筋に自然と力が入るようになり、すごく疲れる状態で、まだまだ体力と筋力は仕事ができるレベルではありませんでした。それでもこの1週間で荷物の片づけができるようになったので、順調に回復していると言えます。移動のときは看護師さんにカートに荷物を乗せてもらって、一緒について歩いていきました。途中スタッ...手術後10日目
この日は日曜日で、検査などもなく点滴をしてもらうだけでした。食事ができるようになってからは点滴での栄養補給は少なくなり、1日1回のみなので、普段は針の近くのチューブだけを残して、必要になったら点滴をつなぐという形になっていました。昼間にベッドから起き上がろうとして、針の部分を見ると血が出てきていました。よく見ると針を止めている透明なフィルムの中に血と生理食塩水が少し溜まっているので、どうも血管と張りの間にすきまができていて、そこから漏れてきているようです。ナースコールを押して、看護師さんに確認してもらいました。この点滴の針は入院当日につけてもらった麻酔用の針をそのまま使っていたので、10日ほどになります。さすがに限界を超えていたようで、すぐに外すことになりました。ただ、明日にもう1本最後の点滴があるので、そのと...手術後9日目
手術から1週間以上経つと、くしゃみ、せき、トイレのとき以外は痛みがなく、傷の回復も進んできたためか、昼寝もしなくなりました。直腸と肛門を切除してから1週間でここまで回復するなんて、普通にナイフで傷つけたとかならまず無理だと思います。手術で切った傷は必要最低限で、きれいに縫合されているから回復も早いのだとつくづく思いました。朝は37℃を下回る体温なのですが、昼を過ぎると37.5℃ぐらいまで上がります。ロキソニンを1日3錠服用していましたが、それでも動くと内部の傷口が熱を持つためか、体温が上がってしまいます。体温が上がると、また痰がからみやすくなり、咳が出るので、そのときは下腹部が痛みます。それでも数日前に比べればその痛みも和らいできたように感じました。ドレンがついている部分のガーゼはまだ交換していますが、ほとんど...手術後8日目
この日からは便が柔らかいですが、水っぽさはなくなってきました。まだ食事の半分はエレンタールなので、徐々に普通になっていくのだろうと思いました。午前中に看護師さんが書類を持ってきました。手術中に輸血を行ったので、3か月後を目安に肝炎ウィルスなどの検査をしてください、というものでした。自分はそのときまで輸血をされたことを聞いていなかったので、少し驚きました。手術前の主治医の説明では出血は50~100cc程度だろうという話だったのですが、念のため輸血の同意書も署名して提出していました。妻には輸血のことを説明していたようで、直腸周辺の炎症がひどくて1.2リットルほど出血があったそうです。おそらく瘻孔付近に膿がたまっていたこともあり、炎症部分を取り除こうとすると出血が多くなったのではないかと思います。手術中に予想の10倍...手術後7日目
硬膜外麻酔が昨日のうちに空になったので、背中の針を抜いて管を止めていたテープもすべて外してもらいました。背中の管を外してもらったことで、ベッドから起き上がる際に管をまとめる手間が減ったので良かったです。まだ起き上がるときや咳やくしゃみをするとズキンとした痛みが走りますが、それ以外のときはほとんど痛みは感じません。ただ、体温は37.5℃ほどあるのでまだ傷口の熱は残っているようです。痛み止めの点滴を続けるか聞かれたのですが、それほど痛みは強くないのでロキソニンを4日間飲んでいくことにしました。6時間を空けて1日3錠ずつでしたが、自分にはロキソニンがよく効くので、継続して飲んでいると痛みは抑えられました。排尿時の痛みも最初に比べればよくなってきましたが、まだジンジンとした痛みは出ました。やはりドレンの入っている右側が...手術後6日目
この日は昼から食事が出ることになっていて、どんなものが食べられるのか期待していました。朝は体調チェックをしてからエレンタールをつくり、主治医の回診で痛みもあまりなく問題ないことを伝えました。その後、ある程度動けるようになったことをメールで会社に伝えました。大部屋なので電話対応は無理だが、携帯メールであれば対応できるので、自分が入院中に他の人に代理をお願いしていることで分からないことがあれば聞いてほしいことをを書きました。ただ、一日のほとんどは横になっている状態で、起き上がるのも電動ベッドで状態を起こしてからでないとできないため、持ってきたパソコンを開くことは体力的にも無理な状態でした。なので、メールを返す程度でしばらくやり取りしていました。この日もガーゼ交換を担当医がしてくれましたが、開腹部の傷は何もつかなくな...手術後5日目
この日も朝は体温・血圧・酸素濃度の検査、腹部傷口とドレンのガーゼ交換をしてもらいました。体温はまだ37℃以上ありました。背中の麻酔も弱くなったため、痛み止めの点滴を追加してもらいました。朝食はエレンタールを作って時間をかけて飲みます。前日に栄養士さんが来て、普段どのような食事をしていたのか聞かれたので、朝食はいつもエレンタールのみ、昼と夜はうどん半分とかおにぎり1個程度でエレンタールで補うようにしていた、と伝えました。そのためか、朝はエレンタールを飲むことになったようです。クローン病になってからも、直腸の炎症が悪化するまでは普通に朝ご飯を食べていたので、その状態に戻れると思ったのですが、これまでの食習慣を継続することを重要視されたようです。まだベッドから起き上がるのは下腹に響きます。歩くのも姿勢をまっすぐにでき...手術4日目
この日には水分制限はないので、お茶もエレンタールも飲んでもよいことになっていました。食事は昼から出るとのことでしたが、流動食が少しということで、栄養はエレンタールと点滴が中心です。午前中に開腹傷と盲腸付近から出ているドレンについているガーゼ交換をしてもらいました。どちらもほとんど血がついていなくてきれいな状態でした。肛門も切除したので、そこにもガーゼがついているのですが、そちらはなぜか交換はしませんでした。手術時から開始した硬膜外麻酔がなくなったので、交換してもらいました。交換後の麻酔は医療用麻薬が入っていないため、痛み止めとしては弱いという説明がありました。医療用麻薬というとモルヒネなどかなと思います。モルヒネといえば、映画プライベートライアンで重傷を負った衛生兵が苦しさを消すために仲間の兵士に注射してもらっ...手術後3日目
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