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  • フロリアン・ゼレール作『La Mère 母』を見ました。

    東京芸術劇場シアターイーストでフロリアン・ゼレール作『LaMère母』を見ました。現実と幻想の狭間の人間を描く、緊張感あるすばらしい舞台でした。家族のために人生をささげてきた母。しかし大切に育てた息子は自分で暮し始め、彼女もでき次第に母から離れていきます。愛情過多の母が次第に鬱陶しく感じてもいるようです。夫にも愛人がいるようです。夫の嘘が心を突っつくように感じます。母は自分が生きがいとしていた家族に去られ、いつしか精神を病み幻想を見始めます。演劇はその幻想と現実の狭間を描き、事実がどこにあるのかがわかりません。観客は追い詰められていく母の姿を見詰めることによって、家族という不思議な存在を考えざるを得ません。非常に悲しく残酷な演劇です。主演は若村麻由美。愛情過多であり、孤独を怖れる女性を見事に演じています。...フロリアン・ゼレール作『LaMère母』を見ました。

  • 舞台『善き人』を見ました

    世田谷パブリックシアターで上演された舞台『善き人』を見ました。ナチに取り込まれていく過程が自分にも同じようなことがあるのではないかと思わせ、ラストシーンのすごさに圧倒される作品だった。ただし、準備不足を感じさせる舞台でもあった。ベルリンの大学で講師をしているジョン・ハルダーは、過去に書いた安楽死に関する小説を、ヒトラーが気に入ったことからナチスに取り込まれていく。彼はナチスに入党せざるをえなくなり、ユダヤ人の友人モーリスとも次第に溝が深まっていく。モーリスの国外逃亡を支援するが、彼は捕らえられて収容所に送られる。ジョンは、職権を利用してモーリスが送られたとされる収容所に向かう。そこでユダヤ人たちの悲惨な状況を目にする。そしてユダヤ人たちの奏でる美しい音楽に遭遇する。このラストシーンがすばらしい。人間が生き...舞台『善き人』を見ました

  • フロリアン・ゼレール作『La Mère 母』を見ました。

    フロリアン・ゼレール作『La Mère 母』を見ました。

    東京芸術劇場シアターイーストでフロリアン・ゼレール作『LaMère母』を見ました。現実と幻想の狭間の人間を描く、緊張感あるすばらしい舞台でした。家族のために人生をささげてきた母。しかし大切に育てた息子は自分で暮し始め、彼女もでき次第に母から離れていきます。愛情過多の母が次第に鬱陶しく感じてもいるようです。夫にも愛人がいるようです。夫の嘘が心を突っつくように感じます。母は自分が生きがいとしていた家族に去られ、いつしか精神を病み幻想を見始めます。演劇はその幻想と現実の狭間を描き、事実がどこにあるのかがわかりません。観客は追い詰められていく母の姿を見詰めることによって、家族という不思議な存在を考えざるを得ません。非常に悲しく残酷な演劇です。主演は若村麻由美。愛情過多であり、孤独を怖れる女性を見事に演じています。...フロリアン・ゼレール作『LaMère母』を見ました。

  • NTL『ディア・イングランド』を見ました。

    NTL『ディア・イングランド』を見ました。

    NTLというのは、イギリスの国立劇場ロイヤル・ナショナル・シアターが厳選した名舞台を映像化して映画館のスクリーンで上映する「ナショナル・シアター・ライブ」のことです。毎年数本が上映されます。その最新作『ディア・イングランド』を見ました。サッカーを題材にしているので、試合の場面など処理をどうするのか心配だったのですが、見事に処理され、逆に演出の手際のよさが目立つ作品に仕上がっていました。映画ファンも、演劇ファンも必見です。サッカーの実在のイングランドチームを描くドキュメンタリー的な要素ももつ作品です。長い間低迷していたイングランドチームに、ガレス・サウスゲートが代表監督に就任します。サウスゲートはかつてイングランド代表チームの選手でした。彼はワールドカップでPKを外し、戦犯のような存在となっていました。サウ...NTL『ディア・イングランド』を見ました。

  • シスカンパニー公演『カラカラ天気と五人の紳士』を見ました。

    シスカンパニー公演『カラカラ天気と五人の紳士』を見ました。

    作:別役実、演出:加藤拓也、出演:堤真一、溝端淳平、藤井隆、野間口徹、小手伸也、中谷さとみ、高田聖子という豪華絢爛の公演『カラカラ天気と五人の紳士』を見ました。笑いながら、怖い世界に突き進む作品でした。傑作です。昔、NHKの「おかあさんといっしょ」の中で、週1回「おはなしこんにちは」というコーナーがありました。その中で不思議な童話が読まれます。子供のころ私はそのコーナーが大好きでした。中学生か高校生になり、図書館に行くと『淋しいおさかな』という童話集がありました。そしてその童話集に「おはなしこんにちは」の童話が載ってのっていたのです。そしてその本の作者が別役実さんでした。そこから私は別役実さんのファンになりました。別役さんが劇作家で、不条理劇を書いていることも後から知りました。別役さんの不条理劇は難解なも...シスカンパニー公演『カラカラ天気と五人の紳士』を見ました。

  • 舞台『善き人』を見ました

    舞台『善き人』を見ました

    世田谷パブリックシアターで上演された舞台『善き人』を見ました。ナチに取り込まれていく過程が自分にも同じようなことがあるのではないかと思わせ、ラストシーンのすごさに圧倒される作品だった。ただし、準備不足を感じさせる舞台でもあった。ベルリンの大学で講師をしているジョン・ハルダーは、過去に書いた安楽死に関する小説を、ヒトラーが気に入ったことからナチスに取り込まれていく。彼はナチスに入党せざるをえなくなり、ユダヤ人の友人モーリスとも次第に溝が深まっていく。モーリスの国外逃亡を支援するが、彼は捕らえられて収容所に送られる。ジョンは、職権を利用してモーリスが送られたとされる収容所に向かう。そこでユダヤ人たちの悲惨な状況を目にする。そしてユダヤ人たちの奏でる美しい音楽に遭遇する。このラストシーンがすばらしい。人間が生き...舞台『善き人』を見ました

  • 映画『ブルックリンでオペラを』を見ました。

    映画『ブルックリンでオペラを』を見ました。

    映画『ブルックリンでオペラを』を見ました。アメリカ映画の題材探しの苦悩を感じてしまいました。アン・ハサウェイ、ピーター・ディンクレイジ、マリサ・トメイら私の様な特別な映画好きでないものでも何度か見た事のある有名俳優をそろえた映画です。登場するのは修道女にあこがれる精神科医、オペラを書けないオペラ作曲家、恋愛依存症に苦しむ船舶士、なんでも法律で解釈してしまう速記師など、一癖ありそうな人たちばかり。こんな人たちが困難を乗り越えていくというプロットの映画です。この映画、私にはコメディなのか、シリアスドラマなのかわかりません。無理やりに筋を作ってしまったというような苦しさが感じられてしまいます。現代のアメリカの問題をつまみ食いのように取り上げ、とりあえず一本の映画を作ってみましたという感じしかないのです。従来の映...映画『ブルックリンでオペラを』を見ました。

  • 夏目漱石の『草枕』を読む。5

    夏目漱石の『草枕』を読む。5

    第五章画工は床屋に行く。この床屋の鏡が歪んでいて鏡の役に立っていない。今余が辛抱して向き合うべく余儀なくされている鏡はたしかに最前から余を侮辱している。右を向くと顔中鼻になる。左を出すと口が耳元まで裂ける。仰向くと蟇蛙を前から見たように真平に圧し潰され、少しこごむと福禄寿の祈誓児のように頭がせり出してくる。この鏡は歪んでいて、光が乱反射して事実を映してはいない。これは那古井の世界のいびつな空間を象徴している。つまり那古井の内部では真実が見えないのである。那古井の内部では人々は共同幻想に支配されているのだ。狭い村社会ではよくありそうな、噂をみんなが信じ込む社会である。みんながゆがんでいるのであるが、歪んでいるのが当たり前になっているのでその歪みにだれもが気付かない。たまたま外部の人間がそこに来ると気が付くの...夏目漱石の『草枕』を読む。5

  • 夏目漱石の『草枕』を読む。4

    夏目漱石の『草枕』を読む。4

    第四章夜中の侵入者はおそらく衣類を持ち出したようである。写生帖を見ると明け方に作った俳句に句がつけられている。この付け句の存在は注目すべきものなのかもしれない。昼近くふたりの足音が聞こえる。部屋の前につくと、一人は引き返す。もう一人が入って来る。小女郎である。食事を持ってくる。その小女郎との会話から、この宿にいる若い女が、出戻りの娘つまり那美であることがわかる。その女の部屋が画工の泊っている部屋であることもわかる。夜中に部屋に忍び込んだのも、付け句も那美の仕業であろう。食事が終わり、しばらくたつと那美がお茶を出しにくる。画工は茶人がきらいなようだ。画工と那美の会話が進み、興味深い会話がなされる。「ここと都と、どっちがいいですか」「同じ事ですわ」「こう云う静かな所が、かえって気楽でしょう」「気楽も、気楽でな...夏目漱石の『草枕』を読む。4

  • 映画『瞳をとじて』を見ました。

    映画『瞳をとじて』を見ました。

    ビクトル・エリセの31年ぶりの長編映画『瞳をとじて』を見ました。静かな緊張感が胸を揺さぶる名作でした。私が学生時代、「ミツバチのささやき」が公開されて大ヒットとなりました。六本木のシネヴィヴァン六本木という映画館で私も見ました。非常に衝撃的でした。内容は刺激的なものであったのにもかかわらず、抑えた演技で、淡々と描写していく映画でした。しばらくして『エル・スール』という映画も公開されました。こちらも衝撃を受けました。ところがエリセ監督はその後あまり映画を作っていません。『マルメロの陽光』というドキュメンタリー映画は公開されましたが、それ以外の映画は作っていなかったのです。おそらく引退したんだろうなと思っていました。ところが今回、本当に久しぶりに新作が公開されたのです。驚きました。同時に期待しました。さらに同...映画『瞳をとじて』を見ました。

  • 関口宏さん、林家木久扇さん、ありがとう

    関口宏さん、林家木久扇さん、ありがとう

    今日、関口宏さんが「サンデーモーニング」を、林家木久扇さんが笑点を卒業した。お疲れさまでした。そしてありがとうございました。関口さんは、批判精神を発揮して番組を進行していらっしゃいました。平和主義の立場から権力に対しては厳しいことも言うこともありました。とは言えあくまで普通の批判精神を発揮していただけでした。現在でも特別左寄りだとは感じません。ところが近年の右寄りのネットユーザーから目の敵にされて、かわいそうな形での引退となってしまいました。もちろん年齢的なことから、進行にたどたどしい場面なども見受けられ、卒業の時期としては適当だったのだとは思います。しかしネット記事の扱われ方はあきらかにおかしいものでした。関口さんが「サンデーモーニング」でこういう発言をしたというネット記事が出て、それに対してネットの一...関口宏さん、林家木久扇さん、ありがとう

  • 映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』を見ました。

    映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』を見ました。

    アメリカの株式投資を描いた映画『ダム・マネーウォール街を狙え!』を見ました。巨大マネーに抵抗した個人投資家たちの夢を描いた気持ちのいい映画でした。2020年の実話をもとにして作られた映画です。主人公はキースという平凡な会社員。キースはゲームストップ社というビデオゲームメーカーに投資しており、自身の投資する姿を動画配信もしています。キースの動画は多くの人に支持され、ゲームストップ社の株は徐々に上がっていきます。みんながキースの夢を支援し、それを自分の夢にしたのです。金融業界のヘッジファンドは、ゲームストップ社の株は絶対に下がると踏み、大量の空売りをします。ところがゲームストップ社の株は逆に急騰します。大富豪たちは大損してしまい、社会問題に広がります。この映画は株式市場を舞台と下大金持ち対一般庶民の構図の物語...映画『ダム・マネーウォール街を狙え!』を見ました。

  • 映画『落下の解剖学』を見ました。

    映画『落下の解剖学』を見ました。

    2023年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した映画『落下の解剖学』を見た。真実とは何かを考えさせる深く重い名画だった。人里離れた雪積もるフランスの山荘に一組の夫婦とその息子が住んでいる。夫はフランス人で妻はドイツ人だ。息子は目が見えず、盲導犬がサポートしている。夫婦は作家だ。その夫が不可解な転落死をする。妻が殺人容疑で逮捕される。妻は否認する。裁判となり、夫婦の冷めた関係が次々とあばかれていく。妻にとって都合の悪い証言や証拠が次々に出てくる。妻はそれに反論する。夫によって録音されていた夫婦の激しい言い争いが法廷で流される。その中では暴力を使ったかのような音もある。妻にとっては絶体絶命の展開です。最後に息子が証言する。果たして真実とは何か。判決はでる。しかし実は真実はわからないままだ。芥川龍之介の「...映画『落下の解剖学』を見ました。

  • 夏目漱石の『草枕』を読む。3

    夏目漱石の『草枕』を読む。3

    画工は宿につく。内部の構造が迷路のような宿である。那古井という土地自体も山の中の閉ざされた場所であり、しかもこの宿も迷路のようであり、異空間に幽閉されているような感覚をおこさせる。通された部屋は普段使っている部屋だという。客がないので他の部屋は掃除をしていない。突然の客であったために普段使っている部屋に通されたのだ。食事をとって風呂に入る。そして寝る。夢を見る。長良の乙女が振袖を着て、青馬に乗って、峠を越すと、いきなり、ささだ男と、ささべ男が飛び出して両方から引っ張る。女が急にオフェリヤになって、柳の枝へ上って、河の中を流れながら、うつくしい声で歌をうたう。救ってやろうと思って、長い竿を持って、向島を追懸けて行く。女は苦しい様子もなく、笑いながら、うたいながら、行末も知らず流れを下る。余は竿をかついで、お...夏目漱石の『草枕』を読む。3

  • 夏目漱石の『草枕』を読む。2

    夏目漱石の『草枕』を読む。2

    第二章山道の途中雨に降られた画工は茶屋に入る。誰も出てこないので、画工は火にあたり休んでいる。婆さんが出てくる。しばらくすると雨は止む。漱石の作品では意図的に雨が降る。漱石作品の中の雨は要注意である。雨が止むと遠くに山が見える。天狗巌だ。この天狗巌がこの那古井という村の象徴のような場所である。そこへ馬子の「源さん」(源兵衛)があらわれる。「那古井の嬢さま」の話題になる。嫁入りのときに裾振袖を着て、高島田に結って馬にのっていったのである。「那古井の嬢さま」とはこの小説の中心となる登場人物、那美のことであるが、まだ画工は会っていないので顔がわからない。画工はミレーのオフェリヤの面影を当てはめてみる。するとすっぽりとはまる。夏目漱石は「薤露行」でもオフェーリアのイメージを描いている。「薤露行」と「草枕」は明らか...夏目漱石の『草枕』を読む。2

  • 夏目漱石の『草枕』を読む。1

    夏目漱石の『草枕』を読む。1

    夏目漱石の『草枕』を読む。章ごとに気付いたことを書いていく。今回は「一」。『草枕』の冒頭を引用する。山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。多くの人が知っている文である。この小説の語り手は画工である。この画工は「人の世が住みにくい」ので、引っ越したくなるがどこへ越しても結局は同じように住みにくく、住みにくさから逃れるために詩や画ができるのだという。ここで見逃してはいけないのは、結局はどこもが住みにくいということである。引っ越し(これは旅も含めていいのだろう)は、一時の気休めにしかならないのだ。ではなぜこの世は住みにくいの...夏目漱石の『草枕』を読む。1

  • 政治家はいらないのでは?

    政治家はいらないのでは?

    政治家は本当に国のことを考えているのだろうか。裏金問題を見ていると、どうひいき目に見ても選挙に勝つことしか考えていない。選挙に勝つために領収書の必要のない金が必要になり、だから裏金が必要になる。選挙に勝ち続ける自民党はそうやって当選者を増やしてきたのだ。自民党は否定するだろうが、そう疑われてもしょうがないのである。彼らの理屈は「政治は金がかかる」である。しかし違う。「選挙に金がかかる」のだ。私設秘書をたくさん雇って選挙民の陳情を処理したり、後援会組織の拡大をねらったり、さまざまな選挙対策を金の力でやっている。ルール上認められているからいいと反論するのだろうが、こういうことばかりするから、本当に政治を志す若者は政治家になれず、二世議員だらけになってしまうのだ。お坊ちゃま議員は態度だけはでかいけれども、「先生...政治家はいらないのでは?

  • ショーン・ホームズ演出舞台『リア王』を見ました

    ショーン・ホームズ演出舞台『リア王』を見ました

    ショーン・ホームズが演出、段田安則が主演を務める『リア王』を見ました。斬新な演出で、緊張感が持続する舞台でした。幕が上がると白い背景、舞台の上には蛍光灯が点灯し、不思議な現代的な空間が現れ意表をつく幕開きとなりました。登場人物も現代的な衣装を着ています。人物の区別がつきやすく、大げさな歴史性が捨象されているために、セリフの意味がストレートに伝わってきます。人物関係もわかりやすくなっているような気がします。おそらく後半のごちゃごちゃした箇所が省略されていたので、すっきりしているのではないかと思われます。いろいろな考え方はあると思いますが、私はシェークスピア作品をそのままの形で、現代に、しかも日本で上演するのは無理があるように思います。とくに『リア王』はあまり上演されることがなく、観客も準備ができていません。...ショーン・ホームズ演出舞台『リア王』を見ました

  • KERA CROSS「骨と軽蔑」を見ました。

    KERA CROSS「骨と軽蔑」を見ました。

    KERA作品をさまざまな演出家の手で立ち上げる「KERACROSS」。そのラストをKERA自身が演出するので、KERAMAPと何が違うんだろうと疑問には感じるものの、まあそんな細かいことはどうでもよく、すごい役者が勢ぞろいして楽しみにしていた「骨と軽蔑」を見ました。やっぱりすごい舞台でした。内戦が続くある国が舞台です。会社経営をしているその町のお金持ち家族と、その関係者が登場人物です。ただしその家族の主は途中で死んでしまい、結局舞台には現れません。その家族の娘に小説家の姉がいます。その姉と妹の仲が悪い。常に喧嘩しています。お互いに相手が先に悪いことをしたからいけないんだと主張して、常に水掛け論になってしまいます。この関係が戦争が頻繁に起こる現在の国際状況と重なります。この芝居の特色は「異化」が頻繁に起きる...KERACROSS「骨と軽蔑」を見ました。

  • 東日本大震災の記憶

    東日本大震災の記憶

    13年前の今日、東日本大震災だった。高校入試の採点の日だった。突然大きく揺れ始めた。最初は冷静だった。大きな揺れも何度か経験していたので、しばらくすれば止むだろうと思って状況を見ていた。しかし揺れが収まらない。これは普通ではないと思い始めた。入試の採点をしているわけだから、まずは対応を考えなければならない。おそらくすぐに答案をすべてしまって、試験の本部にあずけ、外に出た。外はみぞれまじりの雪だった。かなり寒かったことを記憶している。異常事態であったので採点の処理などは落ち着いてからとなり、まもなく解散となった。採点日だったので生徒がいなかったのが幸いだった。生徒がいたら、全員を返すまで家に帰れなかった。多くの学校がそうだったと聞く。とは言え、そこからが大変だった。自動車で帰宅したのであるが、すでに停電して...東日本大震災の記憶

  • 夏目漱石の『明暗』夏目漱石4 焦点人物 温泉場

    夏目漱石の『明暗』夏目漱石4 焦点人物 温泉場

    4『焦点人物』「語り」についても大きな変化がある。これまでの漱石の作品は語り手が一人称であれ、三人称であれ、焦点となる人物は特定していた。例えば『吾輩は猫である』は「吾輩」が語り手となる一人称小説であり、焦点はもちろん「吾輩」にある。それに対して『三四郎』は三人称小説であり、語り手は小説内の世界の人物ではない。だから本来ならば誰に焦点をあててもいいのであるが、基本的には「三四郎」だけに焦点があてられる。つまり「三四郎」の心の中だけは描かれるが、他の登場人物の心の中は描かれないのである。大きな変化が現れたのは、後期三部作である。後期三部作の作品に於ては、語り手が交代するという方法がとられた。例えば『こころ』では、上と中の「私」と下の「私」は違っている。つまり一人称小説でありながら、語り手が交代することによっ...夏目漱石の『明暗』夏目漱石4焦点人物温泉場

  • 夏目漱石の『明暗』3「小林」

    夏目漱石の『明暗』3「小林」

    3『小林』『明暗』の中で一番印象に残るのは「小林」である。小林の陰湿な言動にドストエフスキーを感じてしまうのである。小林自身が次のように語っている。「(ドストエフスキーのことを)先生に訊くと、ありゃ嘘だと云うんだ。あんな高尚な情操をわざと下劣な器に盛って、感傷的に読者を刺激する策略に過ぎない、つまりドストエヴスキが中った為に、多くの模倣者が続出して、無暗に安っぽくしてしまった一種の芸術的技巧にすぎないといううんだ。しかし僕はそうは思わない。先生からそんな事を聞くと腹が立つ。先生にドストエヴスキはわからない。」そして涙を落して泣きはじめるのである。小林は金で困っている津田よりも、更に生活に困っている人間である。それでいて気位は高い。言葉に迫力がある。その小林が別の場面では津田に次のように言う。「頭では解る、...夏目漱石の『明暗』3「小林」

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