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  • 「経済成長」の起源―豊かな国、停滞する国、貧しい国 マーク・コヤマ、ジャレド・ルービン

    著者の一人は日系らしき名前だけれども、期待に反してこの本は欧米的な視点で書かれている。第1部では経済成長の条件として、地理、制度、文化、人口、植民地についてそれぞれ一つの章を設定して論じている。「研究者たちは、大半のイスラム社会の特徴である政治と宗教の混在と、イスラム法への固執が中東の経済成長の可能性を大きく制限してきたと示唆する。中東にうかがえる経済の停滞と政情不安は、イスラム教が権力エリートたちによって道具化されてしなった副産物なのだ。これは必ずしもイスラム教に限ったことではなく、キリスト教などほかの宗教も同じように手段として利用されてきた。」第2部では、北西ヨーロッパ、産業革命、工業化の3つの章で欧米露の経済成長を論じた後、第10章後発国で日本、東アジア四虎、中国の経済成長と、インドやアフリカが貧し...「経済成長」の起源―豊かな国、停滞する国、貧しい国マーク・コヤマ、ジャレド・ルービン

  • 司馬遼太郎の現在地Ⅱ「宗教 旅 国家 文明」 2023

    司馬遼太郎の本でちゃんと読んだものと言えば、週刊誌に連載されていた「街道をゆく」シリーズの他は、「菜の花の沖」「空海の風景」くらいだろうか。ずいぶん昔のことで本も手元にないからよく覚えていないけれども。司馬遼太郎の本の印象というと、小説とエッセイと歴史書と旅行記が一緒になったような本で、具体的でわかりやすくて面白く、旅心を誘ってくれる。空海の風景善通寺、満濃池、西安(長安)、高野山、京都東寺菜の花の沖淡路島五色、函館、クナシリ島司馬遼太郎の現在地Ⅱ「宗教旅国家文明」2023

  • 日本列島の「でこぼこ」風景を読む 鈴木武比古 2021

    日本列島も千島列島もアリューシャン列島も南西諸島も、西太平洋の島々の列は太平洋に向かって膨らんだカーブに沿って並ぶ弧状列島だ。その先には深い海溝があり、島々には火山が多い。第1章がこのような記述から始まるから、当然弧状列島の成因の説明があることを期待させる。ところが、その説明がない。「これは地球が球体であること関係します。ピンポン玉に圧力をかけて凹ませるとそのふちが弓なりになります。」凹ませるような強大な力は「その下がプレートの沈み込み体であることがその要因と考えられています。」「なぜ沈み込むのか、実はまだよくわかっていないことも多いのです。」著者は地球物理学者ではなくて地理学者だから、期待したのが間違いだったらしい。日本列島の「でこぼこ」風景を読む鈴木武比古2021

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