(承前)イスラエル・ネタニヤフ首相の危機意識、さらにはトランプ米大統領の危機意識は、次のように言い換えることができる。「ヤバい政権がヤバい兵器を手にしたら、きっとヤバいことになる。一刻も早く手を打たなければ、我々の生存が脅かされるぞ!」ネタニヤフ首相やトランプ大統領のこうした危機意識は、我々日本人にとっては決して無縁のものではない。イランの核開発は決して「対岸の火事」ではないのだ。というのも、隣国・金正恩の北朝鮮に対して、我々は同様の思いを持っていないだろうか。「ヤバい政権がヤバい兵器を手にしたら、きっとヤバいことになる。一刻も早く手を打たなければ、我々の生存が脅かされるぞ!」数年前、我が国は安全保障3文書の改定に際して、「敵基地攻撃能力」の保有を認めるに至った。(「専守防衛」の理念を有名無実化する)こう...イランをめぐるイスラエルとアメリカ(その2)