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2015/07/29

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  • コロナウイルスのゲノム変異に未知の仕組み

    新型コロナは普通のコロナウイルスが変異したものですが、変異するたびに感染拡大が起こっています。東北大学の研究グループがSARS(重症急性呼吸器症候群)などの関連コロナウイルスどうしのゲノムを比べたところ、特定の領域に未知の仕組みによる可能性がある、長い塩基配列の挿入や欠失などが起きていることを発表しました。コロナウイルスには風邪の病原体となるタイプや、重篤な肺炎などを引き起こすタイプがあります。後者には2003年に見つかり大流行したSARSや、2012年にみつかったMERS(中東呼吸器症候群)ウイルスなどがあり、新型コロナはSARSウイルスの仲間に分類されています。ヒトにパンデミックを引き起こす段階のゲノム配列は、その前に別の動物に宿った段階のものと比べ、どこの領域にどんな変異が起きているのでしょうか。さ...コロナウイルスのゲノム変異に未知の仕組み

  • 熱中症の季節に塩分摂取と身体への影響

    今年は異様に早い梅雨明けから猛暑となったと思ったら、豪雨災害が続いたりと自然の天候変動はまだまだ人の力が及ぶところではないようです。連日熱中症の警戒アラートが発表になっていますが、熱中症を防ぐには水分と塩分補給といわれています。食塩といえば「高血圧の原因」とか「摂りすぎは身体によくない」と減塩のことが目に付いていますが、熱中症では重要なことが「塩分補給」となっています。食塩の成分のうち、生体に大きく関わるのはナトリウムです。生体に必要なミネラルは約20種類あり、ナトリウムはカルシウム、リン、カリウムについで体内に多く含まれ、ヒトの体内には約100グラムのナトリウムが存在します。そのうちの約4割は骨の成分として分布しますが、残りのほとんどは細胞外液という部分に存在しています。細胞外液ではナトリウムは浸透圧の...熱中症の季節に塩分摂取と身体への影響

  • 世界中の雨水に含まれる永遠に残る化学物質

    もう20年も前ぐらいから科学者の間で「分析公害」という言葉が流行っていました。これは分析機器の精度や感度が飛躍的に向上し、それまで検出されなかったものが見つかるようになってきたのです。これは例えば排水基準などで、危険性の高い物質などは「検出されてはいけない」というような基準となっていました。ところが最新機器を使うとこれが検出されてしまうのです。そこで「昔の方法(名前はついています)で調べたときに」という注釈が加わったのです。このため機器分析で簡単に測定できるものを、面倒な手法で調べなければいけないという、ばかばかしいことが生じてしまいました。さて世界各国の雨水には、飲み水として安全ではないレベルの「永遠に残る化学物質」が含まれていることが示唆されたという記事がありました。人体への有害性が指摘される有機フッ...世界中の雨水に含まれる永遠に残る化学物質

  • 大腸ガンで有効な内視鏡治療ESDの課題

    2022年のガンの罹患数予測では、大腸ガンが男女合わせて15万8200人で1位となっています。大腸ガンは食の欧米化との関係が強いとされていますが、私は食事内容でガンが増加することはなく、単純に高齢化が原因ではないかと思っています。国立ガン研究センターなどが、早期の大腸ガンにESD(内視的粘膜下層剥離術)と呼ばれる新しい内視鏡治療の効果を調べた結果、5年生存率が94%に上がったと発表しました。従来の内視鏡治療にとって代わり、標準治療になるかもしれません。従来の内視鏡治療は、ガンやポリープの根元に直径2〜3センチのスネアという金属製の輪をかけて切除します。スネアの大きさに制限されるため、従来の治療対象は「最大径が2センチ未満」が原則でした。治療の安全性が高く、短時間で治療できるため外来で行うことができます。内...大腸ガンで有効な内視鏡治療ESDの課題

  • ベビーパウダーが発ガン性のために販売中止か

    私の家族はもう孫も大きくなっていますので、ベビーパウダーに関与することはなくなったのですが、これが発ガン性のために発売中止になるかもしれないという報道がありました。この発端はアメリカの訴訟にあるようです。2020年6月にJ&J社のベビーパウダーが卵巣がんの原因になった可能性があるとして、賠償金の支払いが命じられたという事例がありました。この時期にJ&J社はタルクを原料としたベビーパウダーを米国とカナダで販売を中止しました。これが今回世界でタルクを原料としたベビーパウダーの販売が2023年には中止になることにつながるということです。このタルクとは滑石ともいう鉱物の一種で、爪よりも柔らかくチョークなどの原料にもなっています。そしてタルクに不純物としてアスベストが含まれる場合があるようです。このアスベストが中皮...ベビーパウダーが発ガン性のために販売中止か

  • フィブリン血栓の脳梗塞のリスクはO型が低い

    突然死を招く病気で最も多いのが脳梗塞と心筋梗塞です。私の歳になるとこういった病気が発症する可能性はだんだん高くなっていくような気がします。私の友人も2名が脳梗塞を発症しましたが、ともにリハビリの結果後遺症もなく治っています。ただそのうちの1人はその後心筋梗塞にもなっていますので、血栓ができやすい体質なのかもしれません。この血栓の主なものに「フィブリン血栓」と「血小板血栓」があります。フィブリンは血液凝固に関連するタンパク質のフィブリノーゲンが分解されて活性化したものです。このフィブリン血栓は流れが遅い血管にできやすいことが知られており、とくに足の付け根から骨盤内を通っている太い静脈や、ふくらはぎの深いところを通っている静脈が好発部位となっています。また脳梗塞を起こすフィブリン血栓は、心臓の左心室で生じ、左...フィブリン血栓の脳梗塞のリスクはO型が低い

  • 他人の痛みを正確に知る方法はあるのか

    かみさんはよくわき腹が痛いとか、胸の横が痛いなどといっていますが、どの程度の痛みなのかまた危険性はあるかを知りたいのですが、所詮他人の痛みを知ることは難しいようです。ズキズキ痛いとかピリピリというような形容詞を使うことで、少しは説明できますが結局どの程度の痛みなのかを判断することはできません。結局本人がこれは医師に診てもらった方が良いとか、痛み止めを飲んでみようとか決めるしか方法はないのが実情です。現在は非常に多くの「痛み止め」があり、最近品不足で話題になった「カロナール」のような鎮痛剤から、「モルヒネ」のような医療用麻薬までそろっています。これまでの医学史上数々の痛み止めが開発され、痛みの強さや種類に合わせて使用できるようになり、現在は恵まれた環境で生きているといえます。しかし「どのような痛み」かを本人...他人の痛みを正確に知る方法はあるのか

  • 治療薬の選択肢が広がる片頭痛

    幸い私はいわゆる頭痛もちではなく、この歳になるまでほとんど頭痛で苦しんだ記憶がありません。周りにもそういったヒトがいませんので、片頭痛と聞いても実感がないのですが、CMなどでは頭痛薬が大々的に宣伝されていますのでかなり苦しんでいる人は多そうです。頭が痛くて寝込んだり吐いたりすることもある片頭痛ですが、日常生活に支障があっても「たかが頭痛」と周囲も本人も軽視しがちで、医療機関の受診率は低いようです。頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛があり、くも膜下出血や脳腫瘍などの他の病気により引き起こされる二次性頭痛に対して、原因となる病気が無くても起こるのが一次性頭痛(慢性頭痛)です。片頭痛は緊張型頭痛、群発頭痛と並ぶ三大頭痛のひとつで、国内の患者数は840万人と推計されています。心臓の拍動に合わせて痛みを感じ、吐き気や嘔...治療薬の選択肢が広がる片頭痛

  • 新型コロナの「全数把握」から「定点把握」に移行するか

    新型コロナの感染者数は拡大傾向は治まったものの、減少せず高止まりの傾向が続いています。最近岸田首相も感染したという報道がありますが、万全な感染対策をしていてもかかることは防げないというのがこの感染症かもしれません。新型コロナの分類を2類相当からインフルエンザなどと同じ5類にするという議論はどうも消えてしまったようですが、ここにきて感染者数の「全数把握」をやめることを検討するという動きが出てきました。これには医療従事者の負担を軽減して、医療行為に専念するという大義名分を出しています。このまま進むと「定点把握」になりそうですが、これは実質的に分類が5類になったのとほぼ同じことになりそうです。まあ筋論から行くと、3年間も実施してきた全数把握がここにきて医療関係者の負担が多いなどといいだすのは、おかしな理論ですが...新型コロナの「全数把握」から「定点把握」に移行するか

  • 健康に良いウォーキングは1日1万歩?

    現役のころは健康保険組合などから万歩計が支給され、歩数を測ったりしていました。私のように有機化学の実験をしていると、単に実験室をうろうろしているだけですが、それだけで1万歩ぐらいになることが多く思った以上に歩いているものです。ただ私は昔から歩くことが嫌いで、何とか歩かずに済む方法を考えていました。ですからいくら健康に良いといわれても、散歩などをやる気は全くありません。1日1万歩を歩く人は、3500歩しか歩かない人より体重を減らしやすいことを示すエビデンスは複数あるようですが、最近の研究結果では違った結果が示唆されているようです。進化生物学者の調査研究では、1日に何マイルも歩く伝統的な狩猟民族は、デスクワークのみのアメリカ人と同じぐらいのカロリーしか消費しないことを示すデータが得られています。この説明として...健康に良いウォーキングは1日1万歩?

  • 熱中症対策・ペットボトル症候群には注意を

    今年の暑い夏は異常気象と呼んでもいいのかもしれませんが、毎日多くの熱中症患者が搬送されています。熱中症を防ぐには水分補給が大切ですが、取り方によっては「ペットボトル症候群」といわれる状態になるようです。ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)とは、糖分を含む飲料をたくさん飲み続けると起こる健康障害です。糖分を含むものを飲食すると血糖値が上がりますが、膵臓から分泌されるインスリンによりブドウ糖が筋肉や脂肪に取り込まれ、血糖値は下がります。しかし糖分を多く含む飲料を飲み続けて、高血糖の状態が続くとインスリンの分泌が減ったり働きが悪くなったりして、ブドウ糖は血液中に残ったままになります。この状態が続くと尿の量が増え脱水になりますが、喉が渇くのでさらに糖分を含む飲料を飲み続けると、より症状が進んで悪循環に陥り、...熱中症対策・ペットボトル症候群には注意を

  • 夜間頻尿だから睡眠が浅いのか、頻尿と睡眠の関係

    私は寝てから朝起きる1時間前ぐらいにトイレに行くことが多いのですが、この程度であれば睡眠に問題はないと思っています。しかし夜中に1回でもトイレに起きると夜間頻尿であるという説もあるようです。こういった本当は朝まで眠れていたのに、眠りが浅くて起きてしまい念のためトイレに行くというパターンもあります。つまり夜間頻尿だから睡眠が浅いのか、睡眠が浅いから夜間頻尿になるのか難しい問題で、膀胱が原因かそれとも睡眠にあるのかはよく分からないようです。確かに何か興奮して眠れない時は、頻繁にトイレに行くといったことはある気がします。夜間頻尿と睡眠不足はセットで語られるイメージがありますが、眠れない睡眠障害と尿意で起きてしまうケースは尿意を感じる尿量の問題といえます。通常であれば350〜400mlほどたまるまでは尿意を自覚し...夜間頻尿だから睡眠が浅いのか、頻尿と睡眠の関係

  • 新型コロナ治療薬のファイザー製は投与敬遠

    新型コロナの第7波は拡大傾向から高止まりしている感があります。今まであまり身近な感染症という気がしていなかったのですが、先月濃厚接触者となり若干治療法などが気になってきました。現在は飲み薬としてもメルク社の「ラゲブリオ」(これは一般名のモヌルピラビルが使われていましたが、ここでは商品名に統一します)と、ファイザー製の「パキロビッド」が実用化されており、重症化予防として処方されているようです。すでに大部分がワクチン接種が終わっており、新型コロナは簡単に治る感染症となった気がします。この経口薬は両剤とも安定供給の観点から国が管理してきましたが、ラゲブリオは近く一般流通が始まる見通しとなっています。しかしファイザー製の治療薬は活用が低調で、第7波での投与実績はメルク製の10分の1以下で、併用に注意を要する薬が多...新型コロナ治療薬のファイザー製は投与敬遠

  • あちこち痛く眠れない「線維筋痛症」という原因不明の病気

    かみさんは身体のあちこちが痛いといって、クリニックでもらった湿布薬を張っており、眠れないと苦情を言っています。そういう症状で検索してみると、「線維筋痛症」という病気がヒットしました。ただこれを読んでみるとかみさんよりはかなり重篤な病気で、患者数も多いようです。線維筋痛症は、慢性的な全身の痛み(痛む部分を抑えると特徴的な圧痛がある)とこわばりに加えて、倦怠感、睡眠障害、過敏性腸症候群、過活動膀胱、逆流性胃炎、ドライアイなどを随伴する病気とされています。微熱を伴うこともあり、さらに天気痛としての側面を持ち特に梅雨時に症状が憎悪すると考えられています。重症例では爪を切るときのわずかな振動が刺激となって痛みを引き起こしてしまうこともあります。欧米では人口の約2%がこの病気に苦しんでいるとのデータがあり、日本では患...あちこち痛く眠れない「線維筋痛症」という原因不明の病気

  • 今が盛りの「細菌性食中毒」皮膚常在菌に注意

    私は小腹が空いたときなどにちょっと食べるために、蒸しパンなどを買っておくことがあります。通常賞味期限は2.3日ですが、時々忘れてしまうことがあり、賞味期限切れ(5,6日後)になってから食べることも時々あります。現在のこういった食品は完全に密封されていますので、少々期限を過ぎても細菌が繁殖するなどということはないはずですので、気にせずに食べていますが今まで食中毒の症状が出たことはありません。食中毒は年間を通じて発生しており、冬場はノロウイルスなどのウイルス性の食中毒が多く、春や秋には自然毒による食中毒が多く発生するようです。梅雨から夏にかけては、湿度や気温が高く細菌が増えやすいので、この時期には細菌性食中毒の発生件数が増加する傾向にあります。細菌性食中毒の原因菌としては、ウエルシュ菌、サルモネラ菌、カンピロ...今が盛りの「細菌性食中毒」皮膚常在菌に注意

  • 日本人5万人のゲノム解析が完了

    最近はゲノム医療という分野も進んできました。例えばガン患者のガン細胞の遺伝子を解析し、どの部位に変異が起こっているかを特定して、その変異に合った分子標的薬を使うなどということが実用化されつつあります。東北大学の東北メディカル・メガバンク機構などが、一般の日本人約5万人分のゲノム(全遺伝情報)の解析を完了したと発表しました。官民共同10万人全ゲノム解析計画に基づくもので、データを順次研究者に提供していき、ガンや難病の解明、創薬などに役立つことが期待されています。ゲノムはDNA全配列で、いわば生き物の設計図とも言えます。ヒトのDNAは染色体にあり、アデニン、チミン、グアニン、シトシンの4種類の塩基が並んだ構造を持ち、並び方の個人ごとのわずかな違いが、体質や病気のかかりやすさの違いとなります。ゲノム情報を調べ患...日本人5万人のゲノム解析が完了

  • 理解されにくい難病「重症筋無力症」のはなし

    普通にしていても片方のまぶたが下がったり、右目と左目の視界がずれて距離感が狂うなどの症状は「重症筋無力症」の恐れがあり、専門医を受診すべきのようです。この病気は末梢神経と筋肉の接ぎ目(神経接合部)において、筋肉側の受容体が自己抗体により破壊される自己免疫疾患です。全身の筋力低下や易疲労性が出現し、特に眼瞼下垂や複視などの眼の症状を起こしやすいことが特徴です。重症化すると嚥下がうまくできなくなったり、呼吸器のマヒを起こし呼吸困難をきたすこともあるようです。2018年の全国疫学調査では患者数は29,210人で人口10万人当たりの有病率は23.1人と報告されています。2006年の全国調査の患者数は15,100人でしたので、ここ10年で患者数は約2倍に増えていることになります。脳の運動野の電気刺激がアセチルコリン...理解されにくい難病「重症筋無力症」のはなし

  • 低迷し始めた日本の研究力、その原因は

    私は引退するまで研究者として過ごしてきましたが、あくまで企業研究であり大学や公の研究機関にはほとんど所属していませんでした。引退後も科学研究には注目してきましたが、最近日本の研究力が低迷しているという話しをよく目にするようになりました。日本はノーベル賞受賞者も多数輩出し、一昔前までは科学立国になることを期待されていました。ところが論文引用数や大学ランキングなどの数値で見る日本の地位は下がる一方といえるようです。日本の科学の衰退は1990年代後半から始まっており、2000年過ぎからの大学の論文数減少より前に、企業からの論文は1996年から減少傾向になっています。またトップ10%被引用論文数(いわゆる注目される論文)で見ると、1997-1999年頃は世界4位でしたが、その後どんどん順位を下げ、2017-201...低迷し始めた日本の研究力、その原因は

  • 光免疫療法で細菌やウイルスを攻撃

    私の知人(かみさんの古くからの友人)が胃ガンになり、手術は終わったのですが抗ガン剤治療を行うことになり、やっと1クールが終わったようです。手術前はステージⅡという診断ですが、念のため抗ガン剤治療となったようです。70歳の高齢者に抗ガン剤が必要かというとやや疑わしい気がしますが、これが標準治療となっているようです。新しい治療法として身体の外からレーザー光を当てて、ガン細胞を死滅させる「光免疫療法」が2020年に承認を受け、頭頸部ガン患者への治療が始まっています。この治療法はこのブログでも紹介しましたが、東京慈恵医科大学などの研究チームがこの光免疫療法の仕組みを使い、細菌や真菌、ウイルスを殺すことに動物実験で成功したと発表しました。体内で必要な細菌などには影響を与えず、薬剤耐性菌だけを狙って攻撃できる可能性が...光免疫療法で細菌やウイルスを攻撃

  • 最近の話題である宗教法人と政治家のつながり

    安倍元首相が凶弾に倒れてから1か月となりますが、各メディアは宗教団体と政治家の関係を毎日のように報道しています。このブログを書くにあたって私の宗教観をはっきりさせておきますが、私は何の宗教も信じておらずむしろ嫌っているといってよいかもしれません。もちろん近くの仏教の寺の檀家になっており、年に何回か墓掃除にいっています。数年前本堂を改修するということで寄付の依頼がありましたが、それがかなり強圧的なもので住職に寄付を断ってから険悪な関係になっています。それでも毎年護寺費や供養はしていますので、平均的な日本人といえるでしょう。今回話題になっている元統一教会をはじめとして、どんな宗教団体があり、どんな活動をしているのかはほとんど知りません。統一教会が多額の寄付を信者に募ったり、法外な価格の品物を売りつけたりしてい...最近の話題である宗教法人と政治家のつながり

  • 土用の丑の日のうなぎと梅干しなぜ悪いのか

    今年の土用の丑の日は7月23日と8月4日となっています。本来土用とは季節の変わり目を指す言葉で、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を指すとされています。今年は立秋が8月7日のためその前の7月23日から8月6日が土用で、そのうち干支が「丑の日」が7月23日と8月4日となるわけです。私の家はこういった季節の行事をするのが割と好きで、例えば豆まきをしたりしょうぶ湯に入ったりしています。当然土用の丑の日にはウナギを食べるのですが、近年ウナギが高騰していて高級食材となってしまいました。そのため年々ウナギが小さくなっていくような気がしますが、今年も何とかウナギを食べました。この時昔から「ウナギと梅干」は食べ合わせが悪いといわれていますが、本当にそうなのか栄養学の専門家の解説が出ていました。ウナギというと粉山椒をかけ...土用の丑の日のうなぎと梅干しなぜ悪いのか

  • 新型コロナのワクチンの多重接種に意味はあるのか

    先日新型コロナのワクチンの4回目接種を近所のクリニックでやってきました。私は4回目接種が話題になり始めたころから、ほとんど意味のない接種はやらないとかみさんに言っていました。ところがかみさんは10月に友人とハワイに行く計画を立てており、こういった行動の安全のために4回目の接種を受けたいといってきました。こういった安心感というのも色々メリットがあるだろうということで、ついでに私も接種してしまいました。このクリニックでは4回ともファイザー製のワクチンということで接種したのですが、このブログでも触れたことがあるようにワクチンについては多くの問題がある気がします。まずワクチンはファイザーやモデルナなど何社かが開発していますが、例えば同じRNAワクチンといっても全く同じRNAが使われているとは考えにくい気がします(...新型コロナのワクチンの多重接種に意味はあるのか

  • 日本人の平均寿命が10年ぶりに男女ともに短く

    日本は自他ともに認める長寿大国で年々平均寿命も延びていますが、私の感じでは我々団塊の世代がいなくなる10年後ぐらいで延びは止まると思っています。ところが最近発表された2021年の日本の平均寿命は女性87.57歳、男性は81.47歳でいずれも過去最高だった前年を下回りました。平均寿命が短くなるのは、東日本大震災が起きた2011年以来10年ぶりの珍しいことです。前年に比べて女性は0.14歳、男性は0.09歳とわずかながら短くなっています。交通事故やガン、肺炎などの死亡率が減少した一方、新型コロナウイルスによる死者の増加などが寿命を縮めたとしています。コロナ関連の死者数は1万6771人で前年の3466人の約4.8倍となり、この影響で女性は0.07歳分、男性は0.1歳分平均寿命が縮まったと説明しています。しかし私...日本人の平均寿命が10年ぶりに男女ともに短く

  • 認知症の早期発見と低コストの予防法

    認知症の原因とされるアミロイドβに着目した治療薬の開発は、多くの製薬会社で失敗しており、最近アヂュカヌマブが海外でやっと承認されています。しかし残念ながらこの薬は日本では承認が見送りとなりました。この課題のひとつがこの薬の価格の高さと、早期発見のための検査も高額になることです。アヂュカヌマブの効果が期待されるのは、軽度認知障害(MCI)及び軽度のアルツハイマー病の患者で、神経細胞が元気なうちに原因物質を取り除くことで発症を遅らせることができます。この薬の販売価格は投与1回で約47万円と年間で610万円もかかり、臨床試験で確かめられた予防効果は23%となっています。これでは残念ながら「費用対効果」は非常に低いといわざるを得ません。最近低コストでできる早期診断法と治療法が話題となってきました。認知症予備軍のこ...認知症の早期発見と低コストの予防法

  • なぜ日本は「早期ガン=手術」が定着してしまったのか

    私の歳になると友人・知人にがんが発見されることが多く、大体は早期ガンなのですが全員が手術をして切除し、ステージによっては抗ガン剤治療などを行っています。私は75歳を過ぎましたので、どんな病気が見つかっても手術などの積極的治療はしないと決めていますが、なぜか日本は手術にこだわる傾向があるようです。2016年と少し前のデータですが、例えば肺ガンの場合日本は95%を手術し、放射線治療が5%となっています。アメリカではこれが60%と25%であり、イギリスでも手術は53%となっており、オランダでは手術が47%、放射線が41%となっています。この様に海外に比べて日本は圧倒的に手術の選択が高くなっており、海外では手術から放射線治療という流れがあるようですが、日本はその流れに乗っていません。日本の昔の医療現場は、医師の裁...なぜ日本は「早期ガン=手術」が定着してしまったのか

  • 悪性脳腫瘍へのウイルス療法でよい効果

    現在はウイルスが原因の病気として新型コロナはもちろんサル痘なども問題となっており、ウイルスは当然敵として扱われています。しかしウイルスの細胞に入って殺してしまうという性質を利用し、ガン細胞を治療するという研究も進んでいます。東京大学医科学研究所などの研究チームは、ウイルスを使ってガン細胞を破壊する治療薬「テセルパツレブ」を使った、悪性度の高い脳腫瘍の患者19人に対する医師主導治験の結果を発表しました。治療開始後の1年生存率は84.2%で、従来の14%より高い割合となりました。研究チームが開発したテセルパツレブは、口唇ヘルペスの原因となる「単純ヘルペスⅠ型」というありふれたウイルスを改変したものです。ガンウイルス療法とは、ガン細胞のみで増えることができるウイルスを感染させ、ウイルスが直接ガン細胞を破壊する治...悪性脳腫瘍へのウイルス療法でよい効果

  • 水分補給にお茶よりレモン水を推奨

    私は自宅にいても水分補給には気を付け、保温カップに氷水を入れて飲んでいます。テニスなど運動をしたときにはスポーツドリンクを飲んでいますが、今レモン水が注目されているようです。レモン水には美容効果が高いとされ女性に人気がありますが、軽い運動でもレモン水が優れた飲物となってきたようです。もともとは食前にレモン果汁としょうがのしぼり汁を入れた常温水を飲むと、体内に留まった毒素の排出が促進され、健康に良いというところから始まりました。ここではレモンのような果物や生野菜、魚や肉に含まれる酵素に注目し、酵素は食べ物の消化や吸収、分解排泄などをサポートし、代謝を正常に保ってくれます。酵素を豊富に含むレモンはいわゆるデトックス効果が高いとされますが、その他の健康効果も持っています。特にレモンに含まれる成分の中でも、クエン...水分補給にお茶よりレモン水を推奨

  • 老化を遅らせる「老化細胞除去ワクチン」を開発

    最近老化の研究は非常に活発に行われており、このブログでもいろいろ取り上げていますが、「老化」は自然現象ではなく病気であるという説まで出てきています。ほとんどが老化細胞に関する研究ですが、順天堂大学の研究チームは注射するだけで老化の進行を止める「老化細胞除去ワクチン」を開発したと発表しました。研究チームはワクチンの役割は感染症の抵抗力を与えるだけではないとしています。ワクチンを接種したマウスで糖尿病につながる糖代謝異常が改善されたり、動脈硬化の病巣が縮小したりすることを確認しているようです。この研究のキーワードは「老化細胞」で、正常細胞は一定期間ごとに分裂しますが老いた細胞(老化細胞)は分裂しません。活動をすべて停止するわけではなく、さまざまな炎症物質を周囲に活発にまき散らします。なぜワクチン接種で老化細胞...老化を遅らせる「老化細胞除去ワクチン」を開発

  • ネコがマタタビをなめるのは防虫効果

    家のネコたちもマタタビが大好きで、粉を床にまいてやるとなめたり顔や頭をこすりつけたりして喜びます。ネコがこういった行動をとる理由について、岩手大学などの日英の研究グループが、防虫効果であると発表しました。ネコとマタタビに関する1950年代の研究では、ネコが成分であるマタタビラクトンを嗅ぐためとされていました。これに対し研究グループは、ネコが反応する最も強力な物質が「ネペタラクトール」であることを発見し、これには蚊を避ける効果がありじゃれると蚊に刺されにくくなることを示しました。マタタビを傷つけると、無傷のものに比べネペタラクトールとマタタビラクトン類の総放出量が10倍以上増えました。無傷の葉では有効成分の8割以上がネペタラクトールなのに、傷ついた葉ではネペタラクトールとマタタビラクトンの組成比がおよそ半々...ネコがマタタビをなめるのは防虫効果

  • 新型コロナ感染者数はなぜ収束していくのか

    新型コロナの東京都の感染者数は、この第7波で初めて4万人を超え大きな広がりを見せています。私は7月最終週がピークではないかと思っていますが、専門家によると8月第1週まで増え続けるという見通しも出ているようです。現在は特に行動制限なども出ていませんので、どこがピークかまた最大感染者数がどこまで伸びるのかもあまり気にしていないというのが本音かもしれません。過去の波を見ていくと、拡大が始まってから数週間でピークとなり、その後やはり数週間で減少していくというパターンが繰り返されています。この感染が拡大していくというのは、新たな感染力が強い変異株が出現することにより、感染者が増加していくのは理解できます。しかしなぜその後減少していくのかがよく分かりません。この点については感染症やウイルスの専門家からも納得のいく説明...新型コロナ感染者数はなぜ収束していくのか

  • 肝機能の検査数値は何を表しているのか

    最近私の仕事を通じた友人で、数年前に亡くなったA君の思い出話をする機会がありました。A君は長年臨床検査薬の研究をしていましたが、最も力を入れていたのが新しい肝機能マーカーを見つけることでした。現在でも血液検査をすれば、肝機能としてγ‐GTPやGOT、GPTなどの数値によって肝機能を推定することができるとされています。これはA君に詳しい説明を聞くまで知らなかったのですが、こういった数値はもう何十年も昔から肝機能を見るものとして使われていますが、実はこれらの数値は肝臓の機能とは無関係なのです。これは肝臓の専門家を含めた多くの医師や臨床検査技師でさえ間違った解釈をしているところです。例えば指標のひとつであるγ‐GTPはガンマグルタミルトランスペプチダーゼという酵素のことです。この酵素は解毒作用に関わるグタチオン...肝機能の検査数値は何を表しているのか

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