彼らを見た瞬間、ちりちりと焼けつく焦燥がオレを苦しめる。(-------・・・やだ)反射的に生まれた感情。苛立ちに似た心を締めつけるような想い。それから逃げ出すようにオレは崩れそうになる脚を動かした。彼があの人に触れると、生まれるのは甘い嬌声。震える指先と反らされる身体。揺らし揺らされていく彼は今までに聞いたこともない甘い声で啼き、見たこともない淫靡な表情を浮かべていた。空にある太陽のように笑う彼が好き...
これはヨンファヒョンの家にファンが押し掛けたという事件があった日のオレとミニョクの話。ヨンファヒョンとヒョニヒョンのことが気になる方はBLUE NOTE 『Hold my hands』1~6をどうぞ。あの2人の背中を押した後のオレ達は大忙し。とりあえず移動車に乗り込んだら、先に役割を決めておいたとうりに電話をかけまくる。「すみません。ヒョンは帰りが遅くなると思いますが・・・」オレの電話の相手はヨンファヒョンのお母さん。と...
オレは一人夜の街を急ぎ歩いていた。コンビニに行ったはいいが、発売されたばかりの雑誌が気になり立ち読みをはじめてしまったオレは少し遅くなってしまっていたからだ。そろそろヒョニヒョンが痺れを切らしてミニョクに八つ当たりを始めてしまっていないだろうか・・・そんな光景は見たくない。その思いがオレの足を速める。何度目かの角を曲ががるとそこにうずくまる人影を見つけても足を止める気なんてさらさらなかった。こんな...
『ホントにオマエはやかましい』そんな風に毎日言われたのはもう随分と前のことになる。だいたいもうずっと以前からあの兄とは気が合わないのだ。あの人を一言で表現すれば大雑把。直す気なんてさらさらない釜山訛りも、お互いの溝を深くしている要因の一つだった。それでも、いつもオレのとあの兄の間に彼がいて。彼がいたからこそボク達は一つでいられたんだと思う。太陽のように笑うから。『オレに弟が一度に2人もできた』そう...
※R18:BLな表現があります。ご注意ください。 オレが開いてしまった禁断の扉の向こう側では2人の兄が共に全裸で狭いベッドの上にいた。後ろからヨンファヒョンを抱きしめたヒョニヒョンの手が平らな胸で一際紅く染まる部分に触れていた。その緩やかに蠢く指が刺激を与える度にヨンファヒョンが甘美な声を漏らす。「---------ぁ、あ・・・・・・」今までに聞いたこともないような彼の声が頭の中に響き渡る。「ん・・・・・・・...
「ブログリーダー」を活用して、kaonyonさんをフォローしませんか?