現在、丸木美術館で開催されているのは、“望月桂 自由を扶くひと”という展覧会。大正から昭和にかけ、多岐に渡って活動した、望月桂(1886~1975)を本格的に…
“web上だから出来る面白いガイド”をモットーに、 世界でただ一人のアートテラーが毎日役立つ美術情報をお届けします。
1983年生まれ。元吉本興業のお笑い芸人。 芸人活動の傍ら趣味で書き続けていたアートブログが人気となり、独自の切り口で美術の世界をわかりやすく、かつ楽しく紹介する「アートテラー」に転向。 現在は、美術館での講演やアートツアーの企画運営をはじめ、雑誌連載、ラジオやテレビへの出演など幅広く活動している。 著書に『ようこそ!西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ』、『東京のレトロ美術館』など。
いろいろあった2024年も間もなく終わろうとしています。そんな辰年の今年最後に紹介する展覧会が開催されているのは、大田区立龍子記念館。 「近代日本画の異端…
本年も残すところあとわずか。ほとんどの美術館が昨日で年内最後の営業を終えました。当然、僕も美術館巡り納めまして、何気なく今年の記事を見返していたところ、7月2…
メトロ文化財団が運営する地下鉄博物館に、10数年ぶりに行ってきました。 場所は、東京メトロ東西線葛西駅の高架下。地下でこそないものの、地下鉄の駅よりも、下…
2007年より世田谷美術館で不定期に開催されている「企業と美術シリーズ」。過去には資生堂、髙島屋、東宝スタジオ、竹中工務店と、日本を代表する企業とコラボレーシ…
展覧会の内容は関係なしに、図録の素晴らしさだけを、アートテラー・とに~が独断と偏見で評価する“年に1度の図録の祭典”。それが・・・・・ 図録・オブ・ザ・イヤー…
世界有数のピカソのセラミックコレクションに出会える、南青山の小さな美術館。それが、ヨックモックミュージアムです。2020年にオープンし、この秋で開館5年目に突…
今年2024年は、竹久夢二生誕140年の節目の年。くわえて、読売新聞が創刊して150年の節目の年でもあります。それを記念して、竹久夢二美術館では現在、“竹久夢…
「男はエロく、女はカッコよく」をテーマに、漫画界の第一線で活躍し続けてきた上條淳士さん。そのデビュー40周年を記念した展覧会が現在、弥生美術館で開催されていま…
ルノアールを筆頭に、モネ、ゴッホ、シャガール・・・と、街を歩いていると、時に美術界の巨匠と同じ名前のお店に出くわします。果たして、それらのお店と巨匠との間に関…
国内外で活躍する現代美術作家、須田悦弘さん。意外にも、東京都内の美術館では、実に25年ぶりとなる個展が渋谷区立松濤美術館で開幕しました。その名もごくごくシンプ…
再開館記念『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル
2023年の春よりメンテナンスのため長期休館し、長らくアートシーンを「不在」にしていた三菱一号館美術館が、ついに、先月末に再オープンを果たしました。 外観…
つい先日、はにわ展の開幕ぶりに訪れたら、東京国立博物館がとんでもないことになっていました。 えっ、キティちゃん?! そして、さらにその先のキッチンカーも・…
こんばんは。ATN(=アートテラーニュース)の時間です。 アート界の一部において、“海外に一度も行ったことがない”でお馴染み、アートテラーのとに~氏が自身のP…
現在、サントリー美術館で開催されているのは、儒教をテーマにした展覧会。その名も、“儒教のかたち こころの鑑―日本美術に見る儒教―”です。 (注:展示室内の写真…
JTこと日本たばこ産業が運営するたばこと塩の博物館では現在、“嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器”が開催されています。 日本では、「たばこ=口から吸…
現在、東京都庭園美術館で開催されているのは、“そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠”という展覧会。現代アートシーンの第一線で活躍する現代アーティスト、青…
続・無料で観れる美術百選《マリンメッセ福岡(福岡県福岡市)》
博多駅から車で約10分の場所にある九州最大の多目的コンベンション施設。それが、マリンメッセ福岡です。 博多湾に面していることもあって、屋根の形は、波とカモ…
世界的にも珍しい広告専門のミュージアム、アドミュージアム東京。こちらで現在開催されているのは、“なんか伝わる広告展”。文字通り、「なんか伝わる」広告を紹介する…
現在、国立科学博物館地球館の特別展示室では、科博史上初となる鳥類をテーマにした展覧会が開催されていますが。 『鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~』…
現在、国立科学博物館で開催されているのは、“鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~”という特別展。意外にも、科博では初となる鳥をテーマにした展覧会です…
重要文化財《聖フランシスコ・ザビエル像》大正時代に発見されるまで、300年近く大阪の隠れキリシタンの里で守り伝えられてきた。和文冒頭の「瑳聞落怒青周呼山…
現在、松岡美術館で開催されているのは、“中国陶磁展 うわぐすりの1500年”という展覧会。松岡美術館の中国陶磁コレクションから選りすぐりの名品を、陶磁器表面を…
草間彌生さんといえば、水玉。草間彌生さんといえば、かぼちゃ。草間彌生さんといえば、無限の網。 一般的には、そんなイメージが強いかもしれませんが、実は草間彌生さ…
現在、資生堂ギャラリーで開催されているのは、近年注目度が増している現代美術家、渡辺志桜里さんの最新個展です。その名も、“渡辺志桜里 宿/Syuku”。 地…
■魂のまなざし 監督:アンティ・J・ヨキネン出演:ラウラ・ビルン、ヨハンネス・ホロパイネン2020年製作/122分/G/フィンランド・エストニア合作 モダ…
年間に数多くの公募展が開催される「公募展のふるさと」こと東京都美術館。そんな東京都美術館で2017年より毎年開催されているのが、上野アーティストプロジェクト。…
千葉市美術館では先日まで、2人組アーティストユニット、Nerhol(ネルホル)による大規模な個展が開催されていましたが。決して狙ったわけではないそうですが、続…
この10月にめでたく、千葉県立美術館は開館50周年を迎えました。それを記念して現在開催されているのが、“浅井忠、あちこちに行く―むすばれる人、つながる時代―”…
近日中に記事で紹介する予定ですが、再開館した三菱一号館美術館では現在、トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カルの2人展が開催されています。その取材中に、ふと気…
T2 Collection「Collecting? Connecting?」展
先日まで東京都現代美術館にて、大規模な高橋龍太郎コレクション展が開催されていましたが。現在、天王洲にあるWHAT MUSEUMでは、もう一人の(?)高橋さんに…
荏原製作所の創立者にして、近代最後の数寄者であった畠山一清(号・即翁)。そんな彼が愛玩した日本美術コレクションを一般公開すべく、東京オリンピックが開催された1…
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現在、丸木美術館で開催されているのは、“望月桂 自由を扶くひと”という展覧会。大正から昭和にかけ、多岐に渡って活動した、望月桂(1886~1975)を本格的に…
~前回までのあらすじ~日本全国の国宝をハンティングする。そんな壮大なチャレンジに挑む国宝ハンター・とに~。何かを得るには何かを失うのが常。これまで1144件の…
昨年4月、恵比寿ガーデンプレイス内のヱビスビール記念館が、名前も新たに「YEBISU BREWERY TOKYO」とリニューアルしました。 リニューアルに…
先日、原美術館ARCに行ってきました。その頃、都心ではすっかり葉桜となっていましたが、群馬にある原美術館ARCの桜は、これから満開を迎えるところ。思いがけず、…
4月中旬。都内では桜がすっかり散ってしまいましたが、燕子花のシーズンが、すぐそこまでやってきています。毎年この季節に合わせて、根津美術館で開催されるのが、尾形…
『アートなTシャツコレクション~完~』【ルール】名画をモチーフにしたTシャツを100枚集めたらゴール ・ただし、1アーティストにつき、1枚とする ・ミュ…
今年でめでたく開館30周年を迎えた「セタブン」こと、世田谷文学館。今でこそ、漫画の展覧会は珍しくないですが、世田谷文学館は他館に先駆けて、開館以来積極的に、岡…
JR三鷹駅からバスで約20分。車通りの多い幹線道路沿いに、思わず二度見する建物が建っています。 その名は、三鷹天命反転住宅。(正式名は、三鷹天命反転住宅 …
この春、東京藝術大学大学美術館で開催されているのは、“相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史”という展覧会です。 「京都五山」第二位に列せられる名刹…
阪急大阪梅田駅直結の阪急三番街。前回の大阪万博が開催された前年、1969年にオープンしたショッピングセンターです。 地下街でありながら、一部に人工の川が流…
今年2025年は、女性で初めて文化勲章を受賞した日本画家で、「西の松園、東の清方」と称される上村松園(1875~1949)の生誕150年の節目の年。それを記念…
世界でも珍しい完全地下美術館。それが、国立国際美術館です。地上に見えているのは、ほぼ金属製のオブジェだけ。実はその下に、3層分の建物が埋まっています。 な…
現在、大阪中之島にある国立国際美術館では、“ノー・バウンダリーズ”という展覧会が開催されています。 バウンダリー?『怪獣の花唄』の??(←それはVaund…
こんばんは。ATN(=アートテラーニュース)の時間です。 2020年のコロナ禍以降、長らくに渡って休止されていたアートツアー。その復活第一弾が、今月4月27日…
現在、国立科学博物館では久しぶりとなる人類学・考古学展が開催されています。その名も、“特別展「古代DNA―日本人のきた道―」”です。 近年、古代人のDNA…
世界でも数少ない版画を中心とする美術館、町田市立国際版画美術館で現在開催されているのは、“日本の版画1200年―受けとめ、交わり、生まれ出る”という展覧会。 …
《アポロンとダフネ》バロックの天才彫刻家ベルニーニの最高傑作。ギリシャ神話に登場する太陽神アポロンと、河の神ペネイオスの娘ダフネの物語がモチーフ。ダフネは…
1846年に創業した皮革製品で有名なスペインのブランド、ロエベ。その日本初となる大型展覧会、“ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界”が、原宿駅…
現在、国立西洋美術館では“どこみる展”が絶賛開催中ですが。全く同じ会期で、常設展示室内の版画素描展示室では、“梶コレクション展―色彩の宝石、エマーユの美”が開…
現在、東京都現代美術館で開催されているのは、“ホー・ツーニェン エージェントのA”という展覧会です。シンガポールを拠点に活動する現代アーティストで、今もっとも…
現在、箱根の岡田美術館では開催されているのは、“金屏風の祭典 ―黄金の世界へようこそ―”という展覧会。 (注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を得ております)…
こんばんは。ATN(=アートテラーニュース)の時間です。 先月、読売新聞の夕刊面にて4年続いた連載、『モーソウ美術館』が終了したアートテラー・とに~が、この4…
今年2024年は、「最後の文人画家」と称された、富岡鉄斎の没後100年目に当たる節目の年です。それを記念して、“没後100年 富岡鉄斎”が、この春、京都国立近…
この春、いや、今年2024年大本命の日本美術展、“雪舟伝説―「画聖」の誕生―”が、いよいよ開幕しました。会場は、京都国立近代美術館1館のみ。巡回の予定はありま…
日本を代表する、いや、もはや世界を代表する現代芸術家、そう言っても決して過言ではない村上隆さんの国内での最新個展、“村上隆 もののけ 京都”が、京都市京セラ美…
もし、本家の『トリビアの泉』がまだ存続していたら投稿したかった、思わず「へぇ」と言いたくなる美術トリビアの数々をご紹介した前回の記事から、すっかり3年以上の月…
広島県大竹市にある話題の人気スポット、下瀬美術館が、めでたく開館1周年を迎えました! それを記念して、この春開催されているのが、“開館一周年記念 加山又造…
現在、サントリー美術館で開催されているのは、“サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品”です。 こちらは、2020年に開催されて以来、久しぶりとな…
現在、パナソニック汐留美術館で開催されているのは、“テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本”という展覧会。ヤマザキマリさんによる人気漫画『テルマエ・ロマ…
美術の世界には、奇跡を起こしたヒーローが数多く存在する。もしも、そんな彼らにヒーローインタビューを行ったなら・・・? インタビュアー(以下:イ)「放送席、放…
今年2024年は、アール・ヌーヴォーの旗手として知られる、フランスの工芸家エミール・ガレ(1846~1904)の没後120年目を迎える節目の年。それを記念して…
開幕前からSNSで大きな話題だった“大吉原展”に行ってきました。(詳しく知りたい方は、「ネット見ろ!」です。) 余談ですが。僕の記憶が確かなら、当初のポス…
久しぶりに、岡本太郎記念館に行ってきました。久しぶりに行ったら、庭に置かれた作品から、尋常じゃないくらいに植物が生い茂っていました。(もはや、ちょっとした古代…
■ガカバッカ(全4巻) 漫画:赤堀君 出版社:講談社 発売日:2018/3/23(1巻) ページ数:160ページ(1巻) 死後に評価された不遇の天才画家…
今でこそすっかり日本に浸透した、「イラストレーション」や「イラストレーター」といった言葉を、1960年代に広めた人気イラストレーター、宇野亞喜良さん。90歳を…
「大正の歌麿」と謳われた美人画の名手、竹久夢二。そんな夢二が描いた美人ではなく、動物の絵に注目したユニークな展覧会が、現在、竹久夢二美術館で開催されています。…
都内でも屈指のレトロ美術館、弥生美術館で、現在開催されているのは、“マツオヒロミ展 レトロモダンファンタジア”。レトロモダンな作風で人気を博すイラストレーター…
オーギュスト・ロダン《考える人》もともとは、ダンテの『神曲』に着想を得て制作された《地獄の門》のうちの一部。頂上部にあったこの人物像が人気を博したため、ソ…
現在、町田市立国際版画美術館では、“版画の青春 小野忠重と版画運動”という展覧会。1930~40年代に起こった版画運動を、リーダーであった小野忠重の旧蔵品を中…