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2015/05/16

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  • 告知について ③ターミナルケア

    告知について③ターミナルケア見捨てられた患者「好きなものを何でも食べていいよ」と、食べられない患者に向かって無責任な言葉を主治医は投げかけ、さらに「いつ外泊してもいいよ」と追い打ちをかける。担当医が言った言葉を私は兄から聞いた。食事がのどを通らないことも、外泊できるような症状ではないことも、担当医は十分に承知しているはずだ。気休めや見せかけだけの優しさで患者に接するべきではないと私は思う。そうした担当医の言葉に、「もう治らないから、好きなことをしていいよ」ということかと兄は私に言う。「がんの告知はしない」、「延命治療はしない」と、最初のインフォームドコンセントの時に同意書に書き、ターミナルケアをお願いした。だが、あまりにもおそまっなケアだった。患者の意向や家族の意向も考慮されない、心の通わない義務的な医療...告知について③ターミナルケア

  • 告知について ② 生きるための努力

    告知について②生きるための努力この家族は、「告知すること」から逃げている。「生きる希望をなくし、命を縮めててしまう」ような状況が訪れたとき自分たちに負わされる負担とストレスを恐れている。私はそう思った。告知をしないまま、「食道に腫瘍ができているから、それを取り除くための治療」を始める。腫瘍のできた場所は手術できない場所なので、放射線照射により腫瘍を取り除く施術という偽りの説明に兄は納得し、闘病生活に入った。癌はリンパ節から全身に広がり、もう手の施しようがないことを兄は知らない。何としても、病を克服し家に帰りたい。放射線治療のために食事は喉が通らず、と云うよりも食道にできた癌が食べ物の通過を難しくしている。廊下の手すりを伝いながら、やっとの思いで食堂に辿りつき、ほんのわずかな食事の量を嚥下することができず、...告知について②生きるための努力

  • 告知について… ① 余命宣告

    告知について…余命宣告辛い事実(告知)を伝えるのは、その人がその人らしく生きるため。病気に負けないで少しでも幸せになってもらいたいから。「告知」なんて冷たい響きのある言葉は、そろそろ死語にしたい。「病気の説明」で充分だ。ショックなく、少しでも希望を持ってもらえるように、できれば、隠し事のないように伝えたい。辛いことを伝えるときは、いつでも、どんなときでも、あなたの命に寄りそいますよという思いをこめていたい。※それでもやっぱりがんばらない鎌田實著より集英社文庫2008.6第2刷刊P4520年以上も前の話になる。まだ、現役で務めているとき、18歳離れている兄を癌でなくした。通勤の道筋にあった病院に、勤めが終わるとほとんど毎日、兄の病室を訪ねた。兄は若い時から胃腸が弱く、胃の三分の二を摘出した。その兄が、体調を...告知について…①余命宣告

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