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2015/03/02

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  • 天皇ランチ

    明仁天皇(現上皇)がノルウェーに来た時の話は以前にも書いたが、余談がある。私はオスロの日本大使館に頼まれ、現地雑用係をしていた。一方でトロンハイム市の人々は、たまたま目につきやすい立場にいた私をなんか現地日本人の代表格みたいに勘違いしていて、取材やらお辞儀の仕方の事前レクチャーやら広報誌作成やら、やたら用事を頼んできた。そんなわけで、市長主催の昼餐会への招待状が来てしまったのである。むちゃくちゃ貧...

  • オルガン!

    なんと15年(?)ぶりに、パイプオルガンを弾く機会が訪れた。近所の国教会。友だちがそこの会員で、牧師さんに話してくれた。今日、初めて練習しに行ったら、いきなり「再来週の礼拝できる?」。「むり無理、いくらなんでも錆びついてますんで、しばらくお時間ください。そのうち調子出てきたらお手伝いしますよ」。というわけで週一で練習に通うことになった。むっちゃ嬉しいかも。火曜日の午前中は教会カフェみたいのをやってて...

  • 11歳と13歳のクソガキ兄妹による福音書(抜粋)

    ルカ福音書2章(エルサレムで迷子になったと思ったら神殿で偉そうに祭司達と議論を交わしていた12歳のイエスの件)48両親はイエスを見て驚き、母が言った。「なぜこんなことをしてくれたのです。御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたのです。」 49すると、イエスは言われた。「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」 50両親にはイエスの...

  • シュール

    日本の友人に、シカさんってシュールだね、と言われた。私と過ごした1日や一緒にしたこと、話した内容が、自分の日常から切り取られたように浮いているという。嘘のようとかirrelevantとかではなく、異次元に踏み込んで帰ってきた感じだそうだ。言われた私は鳩豆鉄砲状態。なんなんだろう?...

  • 東洋人って‥‥

    セラピストSに昔の写真を見せた。30代の両親、幼い兄と私。ふむむふ‥‥とずいぶん見入った後、「なんかお母さん、あなたから聞いてたイメージと違う」。へぇ?「もっと強面の厳しそうな女性を想像してた。でも実際には、若くて小柄で頼りなげに見える」。私:東洋人は実年齢より若く見えがちだから。S:そうなの?私:白人とは歳のとり方が違うっていうか‥‥最終的には歳とるんだけどね。S:(まじまじと私を見る)それ聞いて安心し...

  • 好き嫌いはいけません!

    旧約聖書のカインとアベルの話、どう考えても無茶苦茶だよね。カインは農夫、アベルは猟師。二人とも、一生懸命働いて得たものを神に捧げた。すると神は「肉は好きだ。野菜は嫌いだ」と言い放って、アベルだけを祝福した。神の分際で好き嫌いしてんじゃねーよ! 好き嫌いすんなって子供に言う根拠が崩壊するじゃないか! 人間による肉食がどれだけ地球を破壊してきたか、知らんとは言わせんぞ!カインはブチ切れて弟アベルを殺し、...

  • 逆噴射疑い案件

    ヨーロッパに永住している日本人の、ディープなブログです。

  • 心配しないでね

    葬式ごっこだなんて縁起の悪い‥‥とびっくりなさった方々、ごめんなさい。私はいたって元気です。セラピストもごく正統派の心理士です。オカルトとかスピリチュアルとかには無縁です。私には、ウケを狙ってしまう傾向は確かにあります。これも子供時代、正攻法で普通に愛されるのが無理なら笑いを取ろうとしたのがクセになっちまったんで、もうやめたいんですけどね。セラピストはそれも分かってます。複雑性PTSDを飼い慣らして一応...

  • とあるお葬式の話

    ただいま、お葬式を企画中。過去の喪失や悲しみや怒りを一つづつ折り紙人形にして名前をつけ、棺の中に並べる。そして悲嘆の内容を弔辞として読み上げる。例えば、父に似せた折り紙には「これは、パパに望まれず愛されなかった私の嘆き」、私を退学に追い込んだ教師の折り紙には「学歴のなさに生涯苦しんだ私の憤り」という具合に。生まれてこなかった私の子供も弔う。もちろん、自分で奏楽して葬式の形式に整える。なんせ元プロの...

  • 保険としての多産

    1月に予定していた東京滞在を、費用がかかりすぎる+私が辛すぎるため、キャンセルした。案の定、母が超落胆・激怒している。母が主犯のトラウマによるPTSD治療中の私にとって、1ヶ月夫を置いて自分の生活を放り出して、その母に仕えるためだけに日本で過ごすことが負担だと、91歳の彼女には理解ができない。べつに私が遠い外国に永住する身でなく、日本のどこかに住んでいても、超高齢化社会の実像は変わらないと思う。昔の人は、...

  • Psycho the Rapist

    このところ母ネタかセラピストネタばかりで申し訳ない。psychotherapist という単語を下手に分割してしまうと、psycho the rapist となる。わかる? わかる人だけ笑ってね。セラピストのSはおそらく60代後半、端正な白人女性。滅びつつある圧倒的な美の名残を見せつける、ベニスのような人だ。湖水地方に生まれ育った生粋のイギリス人だが、オランダ風の苗字をもつ。先祖がオランダから来たのか、配偶者がオランダ人なのか。イギリ...

  • 逆利き手で書く

    11歳のあなたから、今の大人のあなたに宛てて、左手で手紙を書いてみたら? とセラピストに言われて書いてみた。読みにくいことこの上ないが、なかなか面白い手紙が出来上がった。なんか発想が違う感じがする。どうやら、科学的根拠があるようだ。逆利き手で書くと、脳のふだん使っていない部分が無理やり覚醒状態になるとか。ボケの防止にもなると書いてある。そんなら継続してやってみようかな。...

  • Anyone Who Had a Heart(歌)

    1960年代、ディオンヌ・ワーウィックのオリジナルがアメリカでヒットしたあと、リバプール出身のシラ・ブラックが歌ってイギリスでも大当たりした曲。私は数年前イギリスで製作されたシラ・ブラックの伝記ドラマを観て初めて知ったのだけど、主演のシェリダン・スミスの歌いっぷりに惹き込まれた。今、母との結ぼれをセラピストの手引きのもと紐解いて行く途上で、この歌が脳裏に甦ってくる。男女の恋愛についての歌なのだけど、子...

  • Anyone Who had a Heart

    Any loving mother would have told them

  • 母への、最後のメッセージ

    ママ。あなたは私の人生を乗っ取った。それ、私の人生。あなたのじゃない。返して。あなたは、あなたの人生すら統制できていないのに、私のまで統制しようとした。私をつくったのは、私。あなたじゃない。私のしてきたこと、失敗も、功績も、私のもの。あなたには関係ない。私の命は、私が生成したもの。あなたが産み出したんじゃない。私の命が、自分で生まれようとして生まれた。ぜんぶ私のもの。私のせい、あなたのせいじゃない...

  • It's dangerous to be pretty

    先日亡くなったアイルランドの歌手シネイド・オコナー。彼女の回顧録に、幼い頃からサイコな母親に姉と比較され、シネイドは「うちの綺麗な娘」、姉は「うちの醜い娘」と紹介されていたとあった。シネイドは、姉の赤毛を素敵だと思っていたので、母に自分だけが美人扱いされることに反発し「綺麗になんかなりたくない」と思った。やがて、あきらかに美しく成長したシネイドには男がいやらしくつき纏った。彼女はしまいに、綺麗であ...

  • 郷愁

    エモンカケ女と呼ばれるほど肩幅の広い私。その肩で風切って生きてきた。私にはヨーロッパが合っている。肩があちこちぶつかって多少痛くても、露骨に生きられる。自分のままでいられる。流血は覚悟、みたいな。還暦を迎えて、身体と頭のあちこちに「哀しみよこんにちは」的に老齢の兆しを感じはじめた。自分が弱ってくると、里心がつく。ここ数年、日本へ行くたびに日本が好きになってきている。食べ物が美味しい、サービス業が異...

  • 子泣き爺婆

    やばい、やばい、こっちが壊れてきた。親の退行と依存に潰されかけている。重い。一度でも背負ったが最後どんどん重くなる子泣き爺婆。親の勝手な“愛情”という粘液で覆われた乾涸びた腕が伸びてきて離してくれない。気持ちわるい。自分たちは親の介護など指一本動かしたこともないくせに。子どもを愛しているなどと自分の思い込みだけで自画自賛し、子どもが本当に親を必要とした時には一度として応じたことがないくせに。もう限界...

  • 川口の飲食店の謎

    親が1年間入っていた老人ホームが川口市にあったので、何度も足を運んだ。食べなければ仕方ないので安いチェーン店に入ること数回。特に美味しくはないが全国チェーンなら大外れもないだろうと思って。ところが、ことごとく、びっくりするほど不味かった。接客、スピード、清潔感、味、どれをとっても何やこれという感じ。セントラルキッチンで調理されたものをレンチンしているはずなのに、どうしてこうも不味くできるのか。調理...

  • 幼児に還った親

    どうやら、どうにか、よさそうな老人ホームが見つかった、のかな。でも母はまだ部屋が狭いの一回の試食では食事の質が見極められないだのと、むずかっている。そりゃまあ、終の住処に妥協したくないのは分かるよ。でもそれなら、こうなる前に自分で段取りしなかったのはなぜ? 兄と私は、できるだけのことはしてあげたいけど、時間も財力も体力も心のスタミナも、ギリギリ。幼児に還った親、せめて幼児並みに可愛ければねぇ。認知...

  • コアラの日

    Today was a real koala day. Apparently the animal is rather - quite - stupid: they feed on eucalyptus which is poisonous, it knocks them out for 20 hours, they wake up, crap, eat, and get knocked out again. I did exactly the same (replacing eucalyptus with booze).今日は完全なコアラの1日でした。コアラというのは大変アホな動物らしく、毒をもつユーカリの葉を餌にし、そのせいで20時間気絶し、目を覚まし、...

  • 子供の異文化認識について

    5歳児の脳は、世界をどう解析しているのだろう。私の“産まず育てず丸儲け孫”にとって、私はどうやら初恋の対象らしい。彼曰く、どこか違う国から来た、とても英語が上手な、おじいちゃんの奥さん。夫や他の大人たちは「子供には偏見がない。あの年齢の子供は人種の違いなんて気づきもしないし意に介さない」と言うが、丸儲け孫は明らかに私が異人種であることを意識している、と私は思う。そしてその点に惹かれている、と。私の親...

  • リシャッフル

    移民は、「産み、育て、教育する」という負担を国家や社会にかけることなく、労働力として出来上がった状態で来てくれる。日本語習得や技能研修にコストがかかったとして、それは日本人のガキ一人を一人前に育てるコストに比べれば雀の涙。労働力と消費の均衡を考えても、日本経済は移民なしに立ち行かない。価値観の違い、習慣の違い、食べ物の違い、いろいろ不便はある。それはお互い様だ。日本人は昔、南西諸島や中国大陸やアラ...

  • 男性から女性へ性転換する人々への疑問

    When I see transsexual women - women who used to be men - sometimes I wonder

  • 私小説

    半生記を書け、とこれまでいろんな人に言われてきた。「あまりに妙な道を辿った私の経験なんて、普遍性なさすぎて売れないでしょ」と逃げてきた。しかし還暦。今までに大迷惑かけてくれた人々のかなりがすでに鬼籍(この言葉、コワくて好きやわぁ)に入り、彼らの行状もそろそろ時効だ。そもそも私は罪の実在は疑わないが、罰というものを信じない。仕返し、なんて意味ないのさ。ただ誰々がこういうことをした、という記録はあって...

  • 白雪姫の実母

    ここ20年弱、少しずつ呪いが解けてきた。白雪姫の継母は、本来は実母だったという。鏡よ鏡、世界でいちばん美しいのは誰?親のいる老人ホームではコロナ禍で私室を訪ねることはできない。面会は談話室に限られている。なのである日のビデオ通話中、母がスマホで部屋の中を見せてくれた。見事な散らかりっぷりに感嘆していたら、「ほらほら、ここにDの写真を飾ってるのよ」と言う。見ればそこには私の夫がフォトフレームの中に鎮座...

  • ノンベー平和賞

    日本から帰ってきて以来なぜかご機嫌むちゃくちゃナナメのわたくし。えいっ、八つ当たりしてしまおう。ノーベル平和賞って、何それ。アルフレッド・ノーベル(スウェーデン人)がノルウェーに何の負い目があって平和賞だけノルウェーにくれてやったのか知らんけど、NATOの筆頭国(元ノルウェー首相イェンス・ストルテンベルクがトップについちゃってる)で完全徴兵制でどこが平和主義って国が、平和賞出すって、趣味悪すぎ。平和賞...

  • 老人ホームの看守と囚人

    4月末に両親が埼玉の老人ホームに引っ越した。神奈川のマンションの片付けがてら、夫と休暇に来ている。老人ホームでは、もとからキツい規則がコロナ禍ですごく厳しくなっている。入居者は外出禁止。クレジットカードも現金も一切持ってはいけない。だから自販機のジュースひとつ自分では買えない。ナースがずかずか入ってきて机の上の私物をガサガサ触り薬をチェックする。パンフレットでは個浴室や美味しい食事が強調されていた...

  • 人間は、こんなに生きる仕掛けではなかった

    90年近く頑張って頑張って自分を抑えて働いて‥‥そのご褒美どころか罰ゲームのように訪れる、老醜。持って生まれた性質と親から受けた仕打ちで出来上がった歪みが、その後の生涯我慢した分蓄積され溶岩となり、脳の老化と共に自制心を失った時、噴火する。それを浴びる子世代は、たまったものではない。その親に苦しめられた私がまた子をもっていたら、この阿鼻叫喚は際限なく繰り返されるだろう。私は、子孫という、そのしょうもな...

  • 続:イカゲーム

    ホテルガチャに当たりと思いきや‥。この記事にそっくりだがもっと悪かった。建物は新しく部屋も一見綺麗。一見、ですよ。入室して空気清浄機を入れた途端、3日履いた靴下の匂いがした。私かと慌てて着ていた服を袋に密閉し、シャワーを浴びたが、匂いは変わらない。浴室全体に漂う下水臭、洗面台に残る髪の毛。うわ〜、イカゲーム佳境に入ってきた。次は「音」。1日最低6回、配膳と配膳完了のアナウンスで叩き起こされる。さらに毎...

  • 羽田イカゲーム

    2年半ぶりの訪日。まずヒースローで陰性証明を取るため出発5時間前にLAMPテストで、長蛇の列だった。検査後2時間待つのだが、空港内はバーやパブは閉まっていて、カフェではソフトドリンクしかない。時間潰しに困った。やっとチェックインできて免税のウィスキーだけ買い、まっすぐラウンジへ。この先の勾留生活を思ってひとりシャンパンで乾杯した。フライトそのものはビジネスだったので心地よく、ご飯がとても美味しかった。さ...

  • 氷に嫌われちゃった

    羽生結弦選手が「氷に嫌われちゃった」という表現をしたことに、日本語堪能な韓国人が首を傾げたという話を聞いた。なんで「氷が僕を嫌った」じゃないの、と。“迷惑の受け身”は、「夫に死なれました」と言えばそれが望ましくないが自分の力ではどうにもできなかった事態という意味合いになるけど、「夫が死にました」だと「これで好きなことができます」と取られかねない、日本語独特の表現。主語が変わってくる。受け身の主体は自...

  • 病院の待合室で

    うちの猫に手首をガブリされて腫れ上がってしまい、救急外来に行った。「只今の待ち時間2時間50分です〜」という電光掲示板の前で、ズキズキ痛む手で涙目になりながらスマホでsudoku(ナンプレ)に取り組む。テレテレと一人、また一人と呼ばれていく患者の名前に耳をそばだてる。ハッシームなんたら、なんちゃらなにフスキー、ポルンポルンうにゃらかにや。「ハワードスキッドモアー」と、いわゆる英語の名前が呼ばれると「えっ」...

  • 欧州王室事情と、日本の小室叩きについて

    日本では小室圭・眞子夫妻への風当たりが凄まじい。日本でもヨーロッパでも、タブロイドや週刊誌の程度はたいして変わらない。下々の国民感情を察知して煽り、素早く日和見する。そういう業界なのだから、そうと知って扱うしかない。ヨーロッパでも、似たような案件は多々あった。例を挙げてみると‥‥1)オランダ現国王ヴィレム・アレクサンダーの弟のフリーゾ王子(2013年没)は王位継承順第二位だったが、婚約者が元カレ(麻薬王...

  • 日本食=健康的?

    日本食が健康的という幻想はヨーロッパに行き渡っている。実際、当地で人気の寿司や刺身、お好み焼きなどは不健康な食べ物ではない。とんこつラーメン、カツカレーとなると、よく分からんが。うちではたまたま私が準高齢な日本人なのでつくる料理が伝統的和食の考え方に近く、おかげで夫は体重やコレストロールが減ったと喜んでいる。子供時代(3〜12歳)の私は痩せていた。小児結核も患っていたというから、栄養が足りてなかった...

  • 日本はバナナ共和国

    アフリカの旧イギリス植民地が相次いで独立した時、問題が起こった。民主主義・議会政治とはどういうことか全然理解していない民衆と、もともと彼らを牛耳っていた酋長さんたち。政府(酋長さんズ)は既得権をいいことに私腹肥やしに専念し、圧政をしき、民衆は植民地時代に破壊され尽くしていた農地で自立の術をもたず、政府の言いなりになった。このような未熟な独立国を英語でbanana republic と揶揄する。日本の現状を見聞きす...

  • 夫の髭面

    ロックダウン中、夫が髭を伸ばしている。誰かに似ている‥‥神様もだけど、他の誰かに。ずーっと考え込んだ末、やっとわかった。むかしの千円札の伊藤博文だ!...

  • ごちゃごちゃ入れすぎ

    日本の家庭料理は品数が多く手がかかっている。私の住んだことのある国ではどこも、日本ほどいろいろ作る家庭にお目にかかったことがない。パスタ、スープ、グラタン、ローストやステーキなど一品か、副菜があっても芋か温野菜かサラダぐらい。必然的に、平均的日本人家庭で料理を受け持つ人の技術は、世界標準より高めかもしれない。でも素人は素人。日本の素人レシピの集大成であるCookpadを見るたび感じるのが、材料いろいろ入...

  • 敬和学園高校の過去

    新潟にあるキリスト教プロテスタントの高校、敬和学園。日本基督教団が関わっており、(日本では薄給の)牧師の子には奨学金制度がありました。当時は新潟近郊からの通学生と全国から集まった寮生が半々ぐらいいました。私は寮生で、たぶん11回生です。私は、いわゆる不良では全くありませんでしたが、退屈で忙しい寮の日々に疲れ、太夫浜の松林で時々タバコを吸っていました。それを誰かに密告され、授業中に呼び出されました。そ...

  • ベッド逝く

    フィリップ‥‥八泊九日の後、去った。骨盤骨折の後遺症と関節炎という超重度な持病もちとは知らなかった。おまけにアメリカ式肥満体。それでデモ行進だの観光だの旧友めぐりだので歩き回り飲み回ったから堪らない。結局うちに滞在した期間のほとんどを泥のように眠って過ごした。文字通り、泥のように。そして客用寝室の安いIKEAのベッドは巨体の重みに耐えかねて壊れてしまった。客用バスルームもすごい有様で、鼻つまんで掃除した...

  • 男と男

    アメリカの友人フィリップが来訪中。正確にはイギリス人だがアメリカに渡って長いので言葉も立ち居振舞いもアメリカ人化している。一緒に居て恥ずかしいぐらい声が大きい。生業は精神科医、本人もかなりクレイジー(精神科医にありがち)だが根はとても優しい。イギリスでいい家の坊ちゃんだけが行く寄宿学校で育ったので当然の帰結のごとくゲイだ。実はこのフィリップ、私の前夫の弟。私はもちろん前夫とは一切交流はないが、元義...

  • へフェリン

    「日本とドイツしか知らない小娘が、欧米ではどうのと一括りに知ったかぶりで上から目線で鬱陶しい」。サンドラ・へフェリンという人を嫌いな人はみんな思っていることのようだが、私も全く同感だ。ドイツではヨーロッパではと、そういう人を出羽神(デワノカミ)と言って昔から煙たがられているの、知らんのだろうか。ハーフで綺麗じゃない人なんて実物大勢知ってるからわざわざ出てきて見て見てしてくれんでもよいし、ガイジン様...

  • 無期限在留許可

    Settled Status (Indefinite Leave to Remain under EU Law) という名目の、イギリスにずっと居てよいというお墨付きをもらいました。これと Permanent Residence Permit (永住許可)がどう違うのか、非常に気になるところです。ところで、在留許可とはまるで関係ありませんが、インフルエンザには気をつけましょう。とくに日本で抗生物質をあたかも万能薬であるかのように処方されてきた私の世代のみなさん。インフルエンザは風...

  • 捕鯨反対デモと旭日旗

    パスポートを更新しに大使館へ行った。バッキンガム宮殿に近い一等地。道路を挟んで大使館の目の前にデモの一行が陣取っていた。大使館警備の黒人(なぜかロンドンでは警備員の殆どが黒人)のおっさんに「あれは何の騒ぎ?」と尋ねたら「クジラ」と諦め顔。「あー、あれね。日本政府のとんでもないsend-upだよね。なんでワザワザ今。鯨肉食べないといられない人なんて日本に殆どいないのに」と返したら、「そうなんだ? 鯨、食って...

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