理系博士課程中退男子が営業の仕事をしながら読書、書評、科学解説、アニメ評などするブログ
はじめまして!自己紹介はこちらから↓ はじめに(自己紹介/ブログでやってること) - たらんてら http://bibibi-sasa-1205.hatenablog.com/entry/2012/05/24/044344 小説の創作や、同人誌作りもしてます。
あこがれの「受賞のことば」〜エメーリャエンコ・モロゾフに学んだこと
小説を書いていて文学賞に応募したことがあるひとなら、きっといちばん書きたい文章は「受賞のことば」なんじゃないか、とおもう。ぼくはそうだ。ちょっとそれっぽい、エッセイというにはみじかめの気の利いた文章をサクッと書いてみたい。そんなもんはブログでやれって話なのだけど、「受賞」という注目をあびながら読まれる「気の利いたみじかい文章」なんて、どんな作家でも人生にそんなにたくさんあることじゃないとおもう。 友人である町屋良平さんの受賞のことばは受賞作「青が破れる」とはうってかわっての硬派な読書家系文章でゴリっといったし、樋口恭介さんは笠井康平さん(現いぬのせなか座メンバー)をはじめとする友人たち感謝をし…
2011年3月11日、東日本大震災が発生した瞬間、ぼくは淡路島の実家にいた。バラエティ番組の再放送を家族と見ていて、その上部に震災速報が映し出された。実家は阪神大震災のときに震源のほぼ真上にあったのもあり両親や祖母は地震には敏感で、震度やマグニチュードのことをとても心配した。Twitter上でさまざまな情報や感嘆符と同義のことばがTLにあふれ、それからまもなく番組はとつぜん臨時ニュースに切り替わったと記憶している。そこからのことはよくおぼえていないけれど、それから何日ものあいだ、さまざまなテレビ局が東北の地に押し寄せる津波の映像を何度も放送した。 澤西祐典『文字の消息』はこの時期に書かれた小説…
はじめてできた小説を書く友だちは「たつひこさん」というひとで、「たつひこ」という名前は旦那さんの名前なんだと教えてもらったのは、小説投稿サイトで何回かコメントをつけたあとだった。 いまでこそ小説を書く友だちというのは増えたのだけれども、いまもむかしも変わらないのは「書く」という営みだけが生命線ということ。書くのをやめたひとはたぶん自分でも気がつかないうちに小説を書くのをやめてしまっていて、いつの間にかいなくなってしまう。大学を卒業して会社勤めになって日々忙殺されるうちに書かなくなる、みたいなわかりやすい話もあれば、新人賞で結果を出せずに疲れ切ったようにふっと消えていくひともいて、一時的にモーレ…
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