類つくを書いてます。 Perdre la vue ビスクドール投稿中!
アメブロでMIMOSAという 類つくのお話のブログを持ってます。 旧Yahooブログから引っ越しました。 お気に入り登録して頂ければお話は読めます。 どうぞ宜しくお願いします。
つくしが、しおんを出産して今日で30日今日は女の子の場合は初宮参りで、早朝から花沢家は忙しかった。ちなみに男の子の場合は31日目にお宮参りするらしい。これははな枝に聞いた。「つくし様、まあ素敵ですわ。」「若奥様とてもお似合いです。」使用人達が皆でつくしの美しさを称えた。今日はつくしは水色の色留め袖を着込んでいる。これは類の母の形見の着物だ。匠の申し出もあり、はな枝がつくしが子供を産んだ際に、今後は着物...
つくしは育児日誌なるものを付けてる。それが、イラスト付きで中々絵の才能もあるなと思える程で字も綺麗だから読みやすい。可愛い赤ちゃんの絵はしおんを描いたもので、良く似ている。んっ、俺に似てるのか?いやつくしに似てる?まあ、どっちでも可愛いのは変わらないからいいけど・・。育児日誌の表紙には俺とつくしの真ん中にしおんの似顔絵。俺の名前にハートを書いたりしてやる事が、一々可愛くてなんか・・抱きしめたくなる...
その日のしおんのお七夜(おしちや)のお祝いは遅くまで続いた。類の字で書かれた命名の半紙にはしおんと綺麗な毛筆で書かれている。これを書くときに、つくしも類の横で見ていた。毛筆で平仮名を書くのはバランスが必要だ。綺麗に書いてあるのに、類は3枚も書き直した。でも結局2枚目に書いたものを使った。つくしはしおんの世話で子供部屋に行き戸倉先生は先に酔って寝てしまい朱鷺先生と由依は翌朝用事があるからと帰って行った...
つくしの退院の日。病院側から花束や育児用品のプレゼントなど色々頂いて花沢の邸に戻った。お邸の玄関先にずらりと使用人達が横一列に並び類とつくし、そしてしおんを出迎える。「お帰りなさいませ、若旦那様 若奥様 しおんお嬢様。」にこやかに、田村が先頭に立ち邸内を案内する。驚いた事に類の部屋が広くリフォームされてその隣にしおんの子供部屋が出来てた。「えっ?いつの間にか類のお部屋大きくなってる。」「あゝ俺とつ...
「あれ・・カーディガン何処にやったのかな?」つくしのお気に入りだったレモン色のカーディガンはタンポポ刺繍が可愛らしいつくしに良く似合うものだった。「つくし様、どうされました?」「はな枝さん、そのつくし様は止めてください・・今まで通りつくしちゃんでお願いします。」「それは駄目でございます。花沢のお邸に戻る事になったのですから他の使用人の手前もございますし・・籍も入れられ花沢家の若奥様なのですから。」...
「ねぇ、田村・・俺にやれるかな?」「類様・・それは類様なら大丈夫だとは思いますが本当にそれで宜しいのですか?戸倉先生には?」「うん、戸倉先生にもちゃんと話すよ。あの人なら俺の気持ち多分わかってくれると思う。俺さ・・もっとしっかりして、つくしを・・いや、つくしとしおんを守らなきゃ駄目だからさ・・旦那として親として・・・。だから、田村にも手伝って欲しいんだ。」「ですが・・。」「あのさ・・つくしが病院の...
つくしの入院している病院の6階分娩室や産婦人科の一般病棟や乳児室と育児室があった。601号室明後日退院予定の井上陽子が入院している部屋陽子の母と高校2年生の妹の日向子がお見舞いに来ていた。「あら、日向子も来たんだ?来年は受験で勉強忙しんじゃなかったの?明後日退院だから無理に来なくても良かったのに?私は暫く実家に帰るんだから家で会えるのに・・・。」「あゝうん・・お姉ちゃん、おめでとう。男の子だってね...
「つくしにさ・・大事な話があるんだけどいいかな?」役所に届を出した帰りの車の中で徐に類に言われてつくしは大きな目を見開き頷く。「くすっ、つくしそんな大きく目を見開くと目玉が落ちそう。それに・・あんた驚いたリスみたい・・。」「えっ?リスって私が?・・・もう、そんな事ないよ!それよりも、類の大事な話ってもしかしてお義父様の事?」「つくし、もしかして気付いてた?今まで内緒にしててごめん。あんたに心配掛け...
つくしの悲しみの広がった病室で「おぎゃあおぎゃあ・・・。」しおんが、ママの泣き声に合わせるように泣き出した。はな枝が、しおんを抱き上げる、どうやらオムツでもお乳でもないようだ。ママが泣いてるからしおんが悲しがっているのだろう。はな枝は涙をハンカチで抑えながらしおんを抱いてあやしながら病室をそっと出た。類はつくしを抱きしめたまま、優しくつくしの背中をトントンと優しく掌で叩いた。まるで赤ちゃんをあやす...
類に起こされてつくしは目を覚ました。「つくし、起きて婚姻届け出しに行くよ。」「うんんっ・・・。る・・い私・・行けない・・。類・・駄目だよ。私はしおんのお母さんには相応しくないの。まだ私は子供だから・・子供が赤ちゃん産んじゃいけなかったの。皆に迷惑掛けるから・・類の奥さんにだって相応しくないの。きっとそうなの。しおんのお世話だって・・私には無理みたい・・。だって・・しおんはずっと泣いてたもん・・。ち...
類が匠の病室に行くと、そこには秘書の高野がもう来ていた。「類様、社長がお目覚めになりました・・ですが、記憶が少しあやふやなようです・・。」「父さん、気分はどう?」「あゝ・・大丈夫だ・・類、心配を掛けたな?」「忙しくてもさ・・ちゃんと健康診断した結果みて悪かったら病院行きなよ。皆に迷惑だよ?」「そうだな、皆にも心配を掛けた・・高野、確か今日は道明寺との会議だったな?」「いえ社長・・それは昨日の予定で...
類が話してくれた事で少しだけつくしの気持ちが晴れた。でも、お父様が入院と言われるとまだ心配ではある。「良かったですね?婚姻届け出せるようになって・・それに可愛らしい赤ちゃんのお名前・・。」「はな枝さんありがとう。何だか気分が晴れました。でも‥類のお父様大丈夫なのでしょうか?」「私も昨日の深夜に主人に詳しい話を聞いたのですが、まだ詳しい病状は検査結果を見てからだと言われたそうです。心配ですが、ここの...
つくしの睡眠時間を削る訳にも行かないので類はこの夜父親の話を詳しくはしないまま、朝を迎えた。つくしも、類に類の父親の具合はどうなのかと知りたがったが、類の口からそれが出て来ないから聞く事も出来ずにその日は何故か、病状が気になり眠る事が出来ない・・。類が眠っている間に、つくしは赤ちゃんに母乳をあげる為に起きなくてはいけないから、丁度いいと言えばそうだが内心は何故類が教えてくれないのか心配だった。凄く...
その日、類がつくしの病室に現れたのは夜の11時を過ぎていた。目を覚ますと思って居た父親の匠は結局目を一度も覚まさなかった。余程疲れているのだろうと、医師の言葉に一応は頷いたが類はどうしようかと悩んだ。完全看護なので後はお任せくださいと医師には言われたが、結局田村が匠の病室に泊まる事になった。特別室なので、つくしの病室と同様に隣に付添人が泊まれる部屋が用意されている。「類様、社長がお目覚めになったら直...
父親の匠の病室に戻って来たが、匠の意識は戻って居ない。時刻は夜7時。病院の食事はもう終わった時刻だ。「類様、近くのお店に予約しておりますのでお食事をなさってください。つくし様は、はな枝と食事をもう済ませたそうです。あゝケーキ美味しかったと伝言を頼まれました。」「あゝ‥そう?ケーキ届けたのを食べたんだ。田村も秘書の高野さんも食事まだでしょう?だったら向こうで一緒に用意してくれる?俺・・高野さんに話しが...
類はバイオリン以外の事には全く何に対しても興味は無かった。だが、父匠の教育で幼い頃から経営学や帝王学を叩き込まれてはいた。興味は無いが教えられたら頭の中にはそういう物が勝手に入って来て、睡眠学習なのか何だか知らないが、家庭教師から受ける授業に疲れると膨大な睡眠を貪り、起きたら全てが頭の中にインプットされていた。それは小説や辞書でも同じであった。一度読めば、全ての内容がいつの間にか頭の中に入って記憶...
「あら、つくしちゃん起きていらしたんですか?」「はな枝さん、すみません‥洗濯してくださったんですね?」「ええ、コインランドリーって慣れないもので手間取ってしまって・・・。あら、どなたかいらしたんですか?」はな枝はケーキの箱を見てつくしに尋ねた。「あゝ・・花沢の秘書の・・えっと‥野中さん?類が買って来てくれる約束のケーキを持って来て下さって今、はな枝さんと入れ替えにお帰りになったんです。類は今日は遅く...
つくしの病室に花沢物産の秘書室の秘書がお見舞いを頼まれたとケーキを持って現れた。「私、花沢物産秘書室の野中と言います。類様にこちらをお渡しするようにと頼まれて持って参りました。それから、今日は遅くなるけど心配しないようにとお伝えするように言われました。」秘書はこの病室が来特別室だと言う事にも驚いたが病室の中にベビーベッドや赤ちゃん用品が置いてあった。それはこの少女にしか見えない子が、赤ちゃんを抱い...
何故あんな事を言ったんだろう。・・こんな処で花沢物産の危機を救おうと俺が動くなんて自分でも自分がわからない。ただ・・ちいさくなった父さんの姿を見た時に自分に出来る事なら力になりたいと思ったんだ。道明寺財閥と同じ、うちの父さんはワンマン経営だと前から聞いていた・・・俺には関係ないと気にもしなかった。つくしに出逢う前までは・・・。あゝ直ぐに帰ると言ったのに、つくしが心配しているかも知れないでも目の前の...
赤ちゃんのお世話もやっと一段落して、つくしはベッドでお昼寝を始めた。その時、はな枝のスマホが鳴った。つくしは、何故かその電話が気になったが、布団を被って聞いていない振りした。つくしの様子を伺ってから、はな枝は電話に出た。「はい‥あなたどうなさったの?類様もまだ戻られないからつくしちゃんが心配を‥えっ?旦那様が倒れられたって・・それでご容態は?旦那様もこの病院に入院されたのですか?・・ええ、つくしちゃ...
「はな枝さん、類遅いですよね?‥お父様とのお話上手くいかなかったのかな?あの‥はな枝さん‥類のお父様ってどんな人なのですか?」「類様のお父様・・旦那様はそうですね‥一言で言えば厳格な方でしょうかねぇ。小さな頃からとても真面目で、努力家だったと伺っています。花沢物産の社長として旦那様で3代目になります。何故か花沢家は直系の男性が一人しか生まれない御家でした。ですから、旦那様も一人息子さんなのです。」「兄...
匠が倒れた事は田村にも知らされた。「・・・何ですって‥あゝ分かったこちらに‥直ぐに出迎えをする用意をしておくあゝ・・頼んだよ?」「田村さん?」「あなた?」「何かあったんですか?」「いや‥何でもないが・・ちょっと用が出来たから少し出て来るよ。後で連絡を入れるから。」「分かりました、あなたお気をつけて。」「田村さん、お仕事頑張ってね?」「あゝつくしちゃん・・また後で来るからね?」「行ってらっしゃい。」つ...
類は花沢物産東京本社のビル前に立っていた。田村に電話して父親のアポは取ってある。55階建ての聳え立つビルの社長室のある階を見ていた。昨日、つくしが出産したと連絡を受けた類の父の匠は病院に来ていた、田村に連れられて類が分娩室に入った後田村は匠に気付き、類の報告をした。「そうか・・類の記憶が・・まだ完全ではないのか?」「はい・・ですが大丈夫でございます。きっと‥直ぐに記憶は戻られるでしょう。」「戻らない...
皆が帰った後に、PCを病室に持ち込んで二人仲良く産まれた子供の名前を考える。「ねぇ、類様~この名前どうかな?」「つくし、また呼び方間違えてる。」「あゝそうか・・るい・・。」そう呼ぶたびに慣れないつくしは、頬を染める。それが可愛くて、類は額にキスをする。「きゃあ・・擽ったいよ・・。」「くすっ、もう慣れたら?どれ、見せて?」「えっとね・・これ・・この字。」「奏?かなでって事?」「うん・・何となく音楽に関...
ボチボチまた、書き始めました。応援宜しくお願いします。
病院のベッドでスヤスヤ眠るつくしと類。午前7時病院の朝は早い。つくしの部屋に担当看護師が、ノックをした後返事が無いので「おはようございます入りますよ。」と声を掛けて入って来た。つくしはその声で眠い目を擦り乍ら目を開けた。自動式のスイッチを入れてまずは、カーテンを開けた。寝惚け眼のつくしは看護師に頭を下げた。それを確認した看護師は笑顔で話し掛ける。「牧野つくしさん、おはようございます。昨日はお疲れ様...
後の処置があるからと、つくしから引きはがされた俺とはな枝は、分娩室から出た。外で待ってる人間達は性別を聞きたがった。「類、どっちだった?」「女の子。」「良かったな女の子か。つくしに似ていたか?」「う~ん俺似かな?」「まあ、どっちでもいいじゃないか、おめでとう類。」戸倉先生も朱鷺先生も喜んで居た。田村もはな枝と手を取り合い嬉しそうだ。そこに居た筈の類の父親は無事に子供が生まれたのを確認した後何も言わ...
「類様早く‥車にお乗りください。」「分かったよ、田村そんなに急かすなよ。」「何をおっしゃいますか、今なら立ち会えるかも知れないんですよ?」「立ち会う?何に?」「つくしちゃんのお産でございます。」「ぷっ、別に立ち合いは必要ないじゃない?」「えっ?」類様は確か、つくしちゃんの妊娠を知って喜んで居たのでは?わざわざNYまで戸倉先生とつくしちゃんに逢いに行ったんですよね?類様はそれを私に言われたのが恥ずかし...
つくしのお産が始まった事は、まず最初にケビン・クルーズ氏に知らされた。ケビンは直ぐに日本に行くと告げる。そして戸倉先生、朱鷺先生に知らせ、F3にも知らせが行った。田村には電話をしたが電話に出ない為に、花沢の秘書にメールを送って貰った。はな枝はつくしの傍を離れる事は出来ないから、類の父親へも秘書から連絡をして貰う。皆自分の用事を片付けて、つくしの病院へと向かった。同じ頃、類の病院に着いた田村は類の元へ...
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