俳句の成果3〜5月

3ヶ月ごとの俳句報告まずはラジオ南海放送の一句一遊木曜日「初花」初花や二つ並んだマグカップ木曜日「耕」飯までにもう一田耕せり火曜日「宇」夏の月まもなく発車の宇宙バス参加者が多く一月半に一回読んで貰えば万々歳のところ月一ペースで取り上げてもらい本当にありがたい。しかし宇宙バスの句は気に入っていただけに火曜日の判定にしょげる。しかしその理由は「中八」だから。発車に小さいつが入っていて音読するときはさほど気にならない、と判断したのがまずかった。「まもなく」の類義語が3文字で見つかればなんとかなるのに、、、と思っていました。Twitter(俳句用のアカウント)で呟いたら助言をもらいました。「まもなく」を文語に変えて「やがて」にする。文語にのやがては5つの意味があり、その一つが「すぐにただちに」の意味があると。知りません...俳句の成果3〜5月

多様性の共生

カナダにはとても暗い歴史があります。白人が移民としてやってきて、この広大な土地に国を作りました。先住民族として住んでいたインディアンたちにキリスト教を教え、教育もしなければならないと子供達を親元から引き離し寄宿舎へ住まわせ、先住民族の言葉の使用や風習の継続を禁止しました。自分の意思ではなく白人が決めた政策としてこれは長年行われました。言語や文化を失った民族は散り散りに。現首相は数年前この事について先住民族へ正式に謝罪をしました。寄宿舎や学校では教師や寮夫の立場の大人が子供たちを身体的と性的虐待していた事は認めましたが先住民族が言っていたジェノサイド(大虐殺)と言う言葉は避けていました。今週、BC州のカムループスと言う市にある、先住民族の学校地から215体の子供の遺体が埋められている事が発表されました。小さいもの...多様性の共生

集中力

毎年しなければならない事がある。それは感染予防の自己学習。オンラインの学習機能を利用してテストを受けて、合格すれば終わり。医師を含む全ての医療職に義務づけられている。で、この10年近く同じ教材内容だった。よってモジュールを受けず直接テストを受けて終わり！としていたのに今年はリニューアルされており、モジュールをしないとテストは開かない仕組み。それも3章に分かれており、内容もグッと難しく(細かくと言った方が良い)なっていた。っと言うかインターラクティブなスタイルでモジュールも早送りができない。集中できない私はいつも半寝でビデオを見たり、機械のように(読んでいるつもりで読んでいない)カーソルをクリックする有様で、いざテストになると？？？となる事があり1章目のテストは3度目で合格したくらい。恥ずかしい！！！！集中力大事...集中力

プリセプターの気持ち

ふううう、今のNP学生さん、とても優秀ですが、優秀な人ほど自分に厳しい。先週は落ち込んで、私にはNPになるのは無理かもしれないと打ち明けてくれた。今週は、少しペースを落として、考える(振り返る)時間を増やし、カウンセリングスキルフル活動でサポートした。笑顔で今週のシフトを終えてくれて、良かった〜と胸を撫で下ろす。ホント初々しいわ。私にもあったよね、そんな時期、と学生を持つと初心に戻れるところも好き。冒頭写真:週末に作ったブランチ用のスコーン。りんごとチェダーチーズと粗挽き胡椒を混ぜ入れてあって、とてもおいしい。8人分作ったのにあっという間になくなりました。プリセプターの気持ち

特権階級

昨日の記者会見でワクチンパスポートの質問が出ました。ボニーヘンリー博士はキッパリとそのようなものは作らない、と言いました。私は公衆衛生の分野で働く医師で常日頃から皆に公平な世の中を作ることを使命としており、特権階級のクラス分けをするような通行許可証は作らない。それより皆にとって安全な環境を作る事を目標にしている。さすがです。公平性をわかっていらっしゃる。ワクチンを選択肢として受けない、とする人がいるのは確か。しかしアレルギー反応や免疫性疾患のため、受けたくても受けれない人がいる事を忘れてはならない。ワクチンが打てない人にとっても安全なレベルの社会を形成していかなければならないのだ。よってワクチンを受けた人だけ海外旅行へ行ける権利を作ったり、雇用を打ち切るような世の中を作ってはならないのだ。これが平等ではなくて公...特権階級

ようやく規制緩和へ

ようやくここまで来たか！と思える記者会見でした。ワクチンの接種率が上がり、その効果が感染率、入院者数、死亡者数へ効果を見せるようになりました。そのおかげで規制の緩和が始まる、との発表でした。18歳以上のBC州の州民の60％がワクチンを受けたと発表。12〜17歳のグループのワクチンも進んでいます。よって今後も接種率は上昇する予定。目標は70％以上。それに合わせて4段階のステップ方式の緩和です。ワクチンが鍵です。ワクチンを推奨するビジュアルビデオはあちこちで作成されましたこちらはカナダ政府のビデオ。こちらは私が働く保健機構のビデオ1、2、3。この他にも違う言語で説明しているものもあります。とは言え、コロナは完全に消滅したわけではなく、今後もモニターは続きます。とても細かい規制緩和のステップですが、ゆっくり進んでいき...ようやく規制緩和へ

若年結婚と暴力

NHKのクローズアップ現代でイエメンでの若年結婚、家庭内暴力については取り上げられたようですね。12歳で年上男性と結婚させられ、暴力を受け続ける。これはイエメンだけに限らず多くの中東地域で起こっている深刻な問題です。難民を多く受け入れているカナダ。私も同じような患者を診察した事があります。内戦で兄を目の前で殺され、家族で難民となる。初めに逃げ込んだ国で女の子だから、貰い手があると14歳で親がアレンジした30歳も年上の男性と結婚。家族はその後ドイツへ移住。彼女は中東で暴力を受け続ける。近所の人が心配して逃亡を助けカナダへ一人でやってきた。私が彼女と出会ったのは女性用のシェルター(家庭内暴力から非難するためのシェルター)。彼女は自国の文化、人とは繋がりを持ちたがらない(そりゃそうだ、若くして奴隷のような環境へ行く羽...若年結婚と暴力

子供権利

先週から始まった12〜17歳のワクチン。我家の末娘16歳も早速自分で登録と予約を済ませました。この現状BC州の人々の良い教育機会になるかも。InfantActという法律があります。子供の権利で意外に知られていないのが、子供が医療を選ぶのに親の承諾を得る必要がない事。これについては性転換治療や避妊治療など、子供の意思で始められるというわけ。12〜17歳のワクチン可能の記者会見でも、記者団から親の承諾についての質問を受けてボニーヘンリー博士はこの子供権利について触れました。この年代グループのワクチン接種は子供同士で行ってもよし、親と行ってもよし、一人で行ってもよし。子供が自分で選べるようになっています。子供は自分のコントロールの下にある、なんて勘違いをしている大人に、良い教育の場になりますように！冒頭写真:わかりに...子供権利

切り捨てから、どこまでするかの世界へ

8月末から始まる11回目のICNNP/APNカンファレンス。私も同志2人と参加する予定。ポスターセッションです。昔はポスターセッションといえば1.2x1.5mのポスターを掲示して、セッションの間に見にくる人と話す。これは昔の形。今の主流はePosterと呼ばれるデジタルメディアを最大限利用したもの。参加者が各自、いつでも自分のスマフォやタブレットからアクセスでき、プレゼンターへメッセージを送ったりできる。以前は限られたポスター内に、簡潔かつ興味をひき、内容を理解してもらえる情報が入っているか、どこを削ってアイキャッチャーなものにするか？が大切だったが、その心配はいらないよう。それどころかどこまでするか？が鍵のような気がする。ミニポスター、アブストラクトはもちろん、ワードもスライドもYoutubeでもネットに存在...切り捨てから、どこまでするかの世界へ

移民のチャンス

昨日のNP会議。驚きの事を聞いた。ただ今のNPポジションが埋まっていない確率は33％。お隣の保健機構は35％。あら、まー。それは大変！！！しかし、BC州でNPとして働く大チャンス！興味のある人はカレッジの免許登録から始まります。就労ビザ、そこから永住権は南の隣国に比べてずーっと簡単。移民国カナダだからね。お待ちしております〜移民のチャンス

ワクチン承認

日本のアストロゼニカのワクチン承認はどうなるかなーと興味津々でした。結果は承認されましたね。さあ、これからどうするのでしょうか？ぜひぜひ医療者全員にVITTとTTSについて教育を至急広めてくださね。早期発見、早期治療はキーですから。多くの人に一回でも接種をする事がこのコロナ禍から抜け出る優先策。他国に比べて摂取率の伸びが大変遅い日本。問題点を整理して、他国と並ぶ右肩上がりのカーブを描けるように改善策を打ち出してくださいね。ワクチン承認

アストロゼニカ

週に一度の病院での早朝ラウンド。今週はVITTの症例報告。既に家族により個人情報がSNSが流れているが医療的な知見でと始まった。外科医と内科医と放射線科医の3人によるとても興味深い内容だった。こちらがその方の新聞記事。日本語でYahooニュースでも書かれていました。で、現在アストロゼニカのワクチン使用はBC州で中止された。なぜかと言うと今は十分な量のmRNAワクチンが確保できているからだ。んんんんんん？ついこの間まで使われていたものが中止へ？？？と思う人もいるかもしれない。危険なものを注射しやがって！と怒る人もいるかもしれない。我が家の相方もそのうちの1人。つい最近まで使用されていた理由は十分な数のmRNAワクチンがなかったから。そして感染率は鰻登りで上昇していたから。ワクチンをせずにコロナに罹患した時の血栓症...アストロゼニカ

丼の話

毎月の俳句部からの宿題。同じお題でブログを書く。今月のお題は「丼」私は高校を卒業してから岡山の看護学校へ進学しました。岡山で丼と言えばデミカツ丼！初めて食べた時はショッキングでしたね〜。卵とじではなく、黒っぽい深みある味わいのソースがドロっとかかっているわけですから。そのデミカツ丼を始めたと言われる野村へ良く行きました。そしてここにも載っているやまとも。ラーメンを食べるかデミカツ丼にするか迷ったものです。双方、現役で営業中とは良い事です。もう一つお気に入りの天ぷら屋さんが岡山にありました。表町の地下街にあり、天ぷら山田。ここの天ぷらが大好きで、定食も好きでしたが、天丼が、、、山盛りに盛られた天丼に天つゆをかけるとジューっと蒸気が上がってくるんです。サクサクの天丼。うー今考えても美味しかった。2009年に帰省した...丼の話

人民と経済のバランス

昨日でシリーズは終わっていますが、おまけでコロナ対策の一つについて。ソーシャルディスタンスが重要だと言われ続けるコロナ。では人と距離を取ろうとしても家がない人はどうしたら良いのか？この為に政府は一時的にホームレスの人たちへ部屋を提供することを決めました。すごいでしょ？お金の無駄遣いだと思う人がいるかもしれません。以前にも書きましたが病院はとても高く付きます。そしてこのコロナ禍では如何に地域での感染を最小限に食い止めるるかが鍵でした。よって、そのような視点に立つとホテルを買取り、ホームレスの方がに住む場所を提供することは安い予防的な策になるのです。この他にBC州が行ったのは、緊急事態下では家賃の値上げ禁止。低賃金取得者を守るようにされています。給付金もずっと支給しています。病休休暇がない為、症状があっても仕事へ行...人民と経済のバランス

お助けマン

シリーズ4日目。最終回。この新人NPについてもう一つした事。それはリードへのEメール。リードに対して彼女の職場環境をどうにかしろ！と言う要望ではない。私からのオファー。7月と8月に週1日のペースで応援に行けると言うオファー。コロナ禍で多くのホームレスの人々に一時的な「家」が与えられた。詳しいことは明日に書きます。そのおかげで私の仕事は「暇」になりつつある。屋外でストレスの高い生活を送らなくてよい人々は通年に比べて健康という現れなのだ。特にホームレスシェルターは閑古鳥で、そのシェルターでの診察を週に1.25日割いているけど、患者数はとても少ない。そして週に0.5日を割いている高校のクリニックは夏休み。例年なら、冬の超過勤務時間をここで消化するのだが、それも全く必要ない。よって、週に1日この新人NPクリニックへ応援...お助けマン

人と比べる

シリーズ3日目新人NPの彼女は言う。私の仕事が遅いから、もっと素早く判断をできるようになれば良いのではないでしょうか？週に1日手伝いに来てくれるリードの一人は20分毎に患者をどんどん診て、超過勤務もなしに帰って行く。は？リードはNP歴10年以上のベテラン。ベテランと比べてどうするの？！卒業ほやほやの新人とべてベテランは経験を積んで判断力があるのは当然。新人がベテランと同じように仕事ができるなんて誰も期待していない。人と比べるのは止めなさい〜と私は話した。この4ヶ月の超過勤務時間は能力以上の事をしている証拠。まずは時間内で仕事が終わるようにする。余裕ができればそこから仕事量を上げるだけよ。でも、患者さんはどうなるんですか？！と看護師らしい言葉。こんな時のためにWalkinClinicはあるの。患者から文句が出れば...人と比べる

職場の状況分析

昨日の続きWorkloadとは仕事量。1日7.5時間の労働を週に5日で雇われているのに、超過勤務を1週あたり25時間しているのなら仕事量は60％まで落とさなければならない。1日20人が予約されていた時の超過勤務具合であったのなら予約は1日に12人へ削減するという事。1日30分程度の超過勤務は許されている(給与がもらえる)。だって患者の直接ケアをしているものにとって、予測以外の事態の発生は日常茶飯事。労働組合に守られている看護師は組合規則でもっと長い超過勤務が許されている。しかし管理職クラス以上は超過勤務をしなくても良いWorkloadを自分で調整できる能力があり自分で計画できる、とされ、普通超過勤務は日常的には許されない。NPに限り特例が付いているぐらいの事だ。よって4ヶ月にもわたり異常な超過勤務をしている(そ...職場の状況分析

自律した職業

数週間前の話。新人のオリエンテーション(フェローシップ)。前にも書いたように、あちこちを回るので、本人からスケジュールの確認。クリニックの場所や時間帯、準備する事がないかどうか？など数週間前から数日前に連絡が来る。で、前日になっても連絡がないからキャンセルか、、、と思っていた。それならそれで連絡が入ってくるもの。いくらゆるいカナダといえどもこれはちょっと失礼ですね、なんて思っていた。私は勤務時間帯が過ぎれば仕事用のスマホは絶対触らない主義。で、翌朝メッセージが入っていた。昨日メールも送ったと書いてある。時間を見てびっくり21:50！これは只事ではない、と思い事情を聞いてみる。なんでも3人目のフルタイムのプラクティショナーとして雇われた彼女。しかし勤務1日目に1人は長期病気休暇中、もう1人は辞めてしまった。よって...自律した職業

意図

2年近くもNP学生さんなしでのほほんとしていたので、3日連続の指導にぐったり。でも自分の勉強にもなるのです。なんたって学生は大学で最新のことを学んでいるわけだから、新しいアプリなどの情報も入ってくる事も。指導するために久しぶりにガイドラインを開けてみて、変わっている事に気付いたり。お互いに学べる。相互関係は大切です。で、彼女が選んだ身体所見の理由を尋ねると、学校でそう学んだから、と答える。んんんんんんー意図がない所見はしないで良いのよ。問診も所見も診断へ導くための情報。鑑別診断のために必要かどうか？どんな診断をExclude(除外)Include(含む)ために必要か？と常に考えなければ、意味がないわよ、と話した。これが診断できる職種とそうでない職種の違い。セットで来ない、自分の頭で考えるコンビ。それが大切なのよ...意図

リフレーズ

1年に1人はお世話しているNP学生さん。これで一つなくなり、そのままコロナへ突入してしまい、およそ2年ぶりになりそうな学生さんの受け入れ。で、今回は、この方。そう私が勧めてNP課程へ進学された方。さすが私が推薦しただけあって、のみこみも早いし、アドバイスを毎回リフレーズして復唱するのが凄い。リフレーズですからね。おおむ返しのように言ったことをそのまま繰り返すのではなくて、サマリーをスラスラっと言うんです。情報を咀嚼して、自分の言葉にしていると言う証拠。これってとても効率的な学習方法だと思った。皆さんも試しては如何でしょうか？リフレーズ

防弾チョッキ

コロナのワクチンを摂取してもコロナに感染する事が報告されています。その事を医療英語で何と呼ぶかご存知ですか？BreakthroughInfectionブレイクスルー感染と呼ぶのです。ホスピス緩和ケアで働いていた時、定時の鎮痛剤の間で頓服の鎮痛剤を使う事を同じくブレイクスルーと呼んでいました。生理のサイクルの問診で生理と生理の間に予期せぬ出血がある事はブレイクスルーと記録に書きます。そう、医療英語で予定していない事をブレイクスルーと呼ぶのです。新しい治療方法が発見されたときもブレイクスルーBreakthroughの意味を辞書で引いてみればわかります。asudden,dramatic,andimportantdiscoveryordevelopment.こんな意味もあります。aninstanceofachievin...防弾チョッキ

VITT とTTS

日本のコロナワクチンは現在ファイザーのみですが、モデルナ、そしてアストロゼニカも今後入ってくるそうですね。ファイザーとモデルナは同じmRNAワクチン。しかしアストロゼニカはアデノウイルスを使ったワクチンです。で、今注目されていのが副作用のVaccineinducedimmunethromboticthrombocytopenia(VITT)Thrombosiswiththrombocytopeniasyndrome(TTS)ビットとティスと呼んでいます。その可能性は以前にも書きましたが、発生率は非常に低いのですが、接種率が多くなるから各地で発生しています。ケベック州ではお亡くなりになりました。BC州でも一件発生しましたが安定した状態と聞いています。前回書いたように副作用の可能性はあっても昨日書いたようにコロナに...VITTとTTS

ホットスポットのICUの状態

今回はカナダのYoutuber研修医の紹介。よくカレッジに目をつけられず、このような活動ができるもんだ！と感心する。ギリギリ路線で規制に引っかからないよう。で、彼女が最近のICUのシフトについてあげていました。ここで紹介する理由は3つ。1、変異株が猛威を振う街のICUの様子を知ってもらいたいから2、看護師が2人登場してきます。医師との会話で対等に話している事を知って欲しい3、医療者の立場でこのように公開しているYoutubeを作っている人に参考にして欲しいから注意、英語です。以下私のコメントを書いておきます。1:20ICU患者層がこの1ヶ月で激変した事を語っています。症状の急激な悪化、若年層化は変異株による陽性率が高い地区で見られる現象です。Scary怖いと彼女は言っています。怖いと言うのは感染が怖いと言う意味...ホットスポットのICUの状態

2回目の接種

1回目の摂取はドライブスルー方式の地元で受け、2回目はお隣の大規模ワクチンセンターで受けたコロナのワクチン摂取。噂通りの大規模。メディカルスタッフ、消防士、その他のスタッフ(医療者ではなく、このために採用された一般の人たち。誘導や、チェックイン、掃除には医療知識は必要ありませんから)。駐車場からチェックイン、誘導、摂取、観察までとてもスムーズ。動線が上手くデザインされている。相方が言っていたように看護師2人と消防士1人がチームになり、カートを押しながら座席の並ぶ列ごとに動いていた(事前問診の看護師、筋肉注射をする消防士、その間に情報をコンピューターへ入力する看護師)。丁度同僚がスーパーバイザーとして働いていたので、談笑も。私のワクチンをした人は隣の隣の市の消防士。両腕にスリーブ(手首までシャツを着ているようだか...2回目の接種

三波の難しさ

ううううーん。難しい。今回のカナダの第3波。1と2波と決定的に違うのは、反応の遅さ。以前は規制をすれば確実に陽性率も感染者数も下がってきていた。しかし今回は違う。感染者数は下がっては来ている。しかし陽性率はじわり程度。入院患者数やICU収容数も同様。いかに感染力が強いかがわかる。家族の誰かが感染すれば全員が確実に感染する。異変株強し。バリア策(マスク、手洗い、ソーシャルディスタンス、プロキシーグラス)だけでは上手くいかない。予防接種を積極的にしている国が一抜け二抜けしている印象を受ける。そしてインドやネパールのように一度、異変株の感染の制御が効かなくなると爆発的な感染へと発展する。オンタリオ州に引き続きお隣のアルバータ州がそうなるのではないか？と心配する。(AB州は元々カナダの中でもぶっちぎりに医療システムが整...三波の難しさ

八つ当りの果てに

このところ多い夕方からの勉強会。オンラインだからお家から気軽に参加できるのは特典。3日連続の日程のものに参加申し込みを入れた。2日目はおうちバレエと重なるので1日目と3日目だけ。1日目は余裕だった。しかし3日目は娘をバレエレッスンへ送り、帰りを急いだ。始まるまでに夕飯を作らなければ、と。いつもなら買い物に寄って帰宅のところを。で、冷蔵庫には少ない食材。疲れていたし時間もないしテイクアウトを取るか！とも思ったけれど、自分を押し切って簡単なものを、とこれまた自分を追込む。クリーム系のベイクしたものを作ろうとしたら、ミルクは賞味期限前なのに腐っていて、サワークリムの入れ物を開けると底が見えるくらい少量しか残っていない。キーっとなるの気持ちを抑えながらなんとか料理。開始時間に近づきイライラは爆発。相方を呼びつけ、手伝っ...八つ当りの果てに

医療者の心得

糖尿食を守らなくても治療は続けるでしょ？定期の血液検査や診察を忘れても、治療は続けるでしょう指導を守らないからって内服の処方を止めたり、もう診ないと患者を追い出したりしないでしょ？なのに、どうして薬物依存医療をそう簡単に打切るの？と先日の勉強会の講師が言った。最もだと思った。薬物依存が糖尿病や高血圧、心不全、腎不全、慢性期閉塞性呼吸器疾患疾患と同じく慢性(習慣性)疾患となってから久しい。しかし未だに薬物依存は特別扱いで、尿検査で違法薬物が見つかれば、処方を中止する医療者もいる。完璧な患者を求めるのは間違いだ、とも講師は言った。そうだ、そうだ医療者もシステムも完璧ではないのだ。ならば患者に医療者が指導することを完璧にこなす、完璧な患者を求めるのはやめるべき。と、言うかそんな人はまずいない！と思った方が構え方として...医療者の心得

購入してみました

以前書いた重たい掛け布団。購入してみました！使っていた羽毛布団が薄くなって、買い替え時だなーとネットでお買い物。騙されたと思ってこの重たい掛け布団を購入。これがマジで重い。体重の10％ぐらいの重さが丁度良いと書いてあったのでその通りのものを買ってみました。なんともまあ、効果抜群。快眠続きです。よって日中の眠気もずっと少ない。相方曰く、いつもはゴソゴソ睡眠中に動き回る私が、同じ場所で同じポジションで、健やかに眠っていると。相方の寝姿を見て私も同じ事が言いたい。よってこの重たい掛け布団、お勧めです！眠りがずっと深くなります。冒頭写真:我家の裏庭。わしゃわしゃ茂って散髪が必要購入してみました

先手のプログラム

このコロナ禍の中で病院を稼働する為に重要な事。感染者を抑えて入院患者を減らす事。もう一つは退院を早めれるような対策を立てる事で稼働率を上げること。先週新しいプログラムが私が働く保健機構で始まった。在宅コロナケア。なーんだと思われるかもしれないけど、こちらは退院に焦点を当てたもの(入院せずに在宅療養をするモニターケアは随分前から稼働しています)。そのプログラムのチーフはCNS。さすがですね。こう言う時に、このように働けるのがAPNです。さて、コロナによる平均入院日数は他の疾患に比べて長い(カナダは病気中の病気の人しか入院しませんから。日本の平均入院日数よりずっと短い)。保健機構の統計によると15.5日vs6.5日(2021年2月現在)と出ていてびっくり。2倍以上ですね。どうりで稼働率が下がるわけです。2月現在とい...先手のプログラム

煮えくらない

先日Twitterであげたものをこちらでも出しますね。とても良いメッセージだと思います。Scienceisnotthetruth.Scienceisfindingthetruth.Whensciencechangesitsopinion,itdidn’tlietoyou.Itlearnedmore.ByDeborahJames例の如く翻訳は下手くそな私ですから、日本語訳は勘弁してくださいませ。しかしわかるように説明します。例えば天動説と地動説。地動説が出てくるまでは天動説が真実で、天動説を説いた人は人民を騙そうとしたわけではない、ということです。そしてこれはこれだけの例ではなくて科学の中で多くある事で、その度に人類は新しい真実を学び続けているのです。コロナで世界中が翻弄されている1年半が過ぎようとしています。前...煮えくらない

モラルに反する

コロナによる入院者が増えるに従い、行っているのが1)計画手術の中止これによりICUのベット数を確保(術後にICUが必要になる人のためのベッドが必要でなくなる)、外科系病棟、日帰り外科系病棟、回復室のスタッフをコロナ病床へ使う(派遣、病棟目的転換)。2)ホットスポット(感染率の高い地域)からの他の地域の病院へ患者を搬送。3)小児専門病院で若年層を受け入れる。これらによりコロナ患者の受け入れを継続して行い、尚且つ以前からの緊急疾患、例えば心筋梗塞や脳梗塞やイレウスなどに対応できる状態を保ってきた。BCはまだ2まで。オンタリオ州はとっくの昔に3まで行っている。で、今朝のニュースでオンタリオ州は入院者数、ICUへの入院者数増加に伴い、次の段階へ以降しなければならない状況に極めて近い、と医師会から発表があった。前代未聞。...モラルに反する

柔軟な発想と決断

昨日の大規模ワクチンセンターの話の続き。いつもの週2回の記者会見。昨日の記者会見で槍玉に当たったのが私の働く保健機構のワクチンセンターについて。もちろん保健機構のCEOそして記者会見でヘンリー博士も謝罪をしました。それは今週行われたワクチンセンターのドロップインとポップアップセンター。ドロップインとは予約なしに来て先着順という事。ポップアップとは屋台のように現れるみたいな感じ。相方は前者でワクチンをしてもらったのだ。これらが行われたのは2日間。そのため長蛇の列ができた。予約を待っていた人は先を越された、と怒り、今まで州から提示されたやり方と違うではないか！と非難轟々だったのです。実際ワクチンセンターで働いている人に聞くと、場所と人員を確保しているのに、ワクチンを受ける人は少ない、と言うから、それを効率よく活用し...柔軟な発想と決断