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  • 〔映画〕ナイル殺人事件

    2022年に公開されたアメリカ・イギリス合作映画です。原作はアガサ・クリスティの代表作のひとつ「ナイルに死す」で、1978年にも映画化されています。原作への忠実度でいえば、1978年作と比較して、ストーリーはともかく登場人物の設定はかなり手を入れていますね。もちろん、エンターテイメント作品ですから、知財上の問題がなければ製作者の見せ場でもあります。私の感想としては、せっかく手をいれたのんであれば、もう少し登場人物と主人公との細部の関わりに拘って欲しかった気がします。そのあたりは「オリエント急行殺人事件」の方がしっかりしていましたね。映像は綺麗でしたし、ガル・ガドットの存在感も流石だっただけに、正直ちょっと期待外れ感が否めませんでした。まあ、そこは“期待値の高さ”故でもあるのでしょうが・・・。ナイル殺人事件...〔映画〕ナイル殺人事件

  • 〔アニメ〕機動戦士ガンダムSEED HDリマスター

    2012年に制作されたTVシリーズです。2002年に放映された「機動戦士ガンダムSEED」の再構成版ですが、主要なストーリー構成は本放送版に沿っているとのことです。1970年代に始まった「機動戦士ガンダム」シリーズのひとつですが、本作品はかなり重いモチーフを扱った物語で、「従来のガンダムシリーズからよりターゲット年齢層を下げた作品」というにはショッキングなエピソードがかなり織り込まれていたように思います。私のような年代の者ですら、シーンによってはここまで踏み込むのかと、ちょっと辛かったですね。【メーカー特典あり】機動戦士ガンダムSEEDHDリマスターCompleteBlu-rayBOX(特装限定版)(メーカー...4934569367013バンダイナムコアーツ〔アニメ〕機動戦士ガンダムSEEDHDリマスター

  • 思考の方法学 (栗田 治)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目についた本です。こういったタイトルに代表されるような「●●思考」をテーマにした本は、いままでもあれこれと読んでいます。今の私の立場では、もう目の前の仕事に活用するといったシーンはほとんど考えられなくなっているのですが、やはりちょっと気になります。実態を把握・整理し論理的アプローチにより事象や対策を評価・判断するには、一段階抽象化した「モデル」を設定することは有益です。本書は、その「モデル分析」の具体的作法を紹介したもので、それそれの章ごとに興味深い気づきはありましたが、それらの中から特に印象に残ったところを1、2覚えとして書き留めておきます。まずは著者の栗田治さんが本書で紹介している「モデル」の定義を端的に示しているくだり。(p40より引用)モデルとは目前の現実を...思考の方法学(栗田治)

  • 〔映画〕エクスペンダブルズ3 ワールドミッション

    2014年に制作されたアメリカ映画です。「エクスペンダブルズ」シリーズの3作目の作品ですが、公開中の最新作を近々観ようかと思っているので、予習がてら直前作を観ておきました。たぶん2度目だと思います。言わずもがなですが、ストーリーはこの上なく単純、“指示された相手と戦い捕まえる”だけ。とはいえ、ここまで“アクションがウリの大物”を集めての制作は、それだけでも大変なことなのでしょう。シルヴェスター・スタローンを筆頭に、ジェイソン・ステイサム、アントニオ・バンデラス、ジェット・リー、ウェズリー・スナイプス、ドルフ・ラングレン、メル・ギブソン、ハリソン・フォード、アーノルド・シュワルツェネッガー・・・、このキャスティングはエグイです。その肝心のアクションですが、本編でも感じはしましたが、最後のメイキング映像をみる...〔映画〕エクスペンダブルズ3ワールドミッション

  • 〔映画〕これが私の人生設計

    2014年に制作されたイタリア映画です。実際のところはわかりませんが、“まさにイタリアン・コメディ”といった作品ですね。私のような素人から見ると、登場人物も、キャラクタの設定も、またシナリオの構成もコテコテの“陽気なイタリア”という印象です。なので、観る人によって、合う合わないはハッキリするでしょう。私はといえば、ときどき1本ぐらいはOKですが、正直なところ、こんなノリの作品を何本も連続して観るのはちょっと無理ですね。これが私の人生設計[DVD]パオラ・コルテッレージバップ〔映画〕これが私の人生設計

  • 〔映画〕REDリターンズ

    2013年に制作されたアメリカ映画です。ちょっと前に観た「RED」の続編の“アクション・コメディ”作品になりますが、やはり第一作目に比較すると、ストーリーとしてのインパクトは今ひとつのようです。まあ、そのあたりは前作の主要メンバは残したうえに、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホン、さらにはアンソニー・ホプキンスまで加えた超重量級のキャスティングでカバーしたという感じでしょうか。ともかく、主役のブルース・ウィリスにとっても結構得意とするテイストで、彼らしい存在感を発揮していました。このところの“残念モード”の作品に首を突っ込んでいるのは、どうにももったいないですよね。REDリターンズブルーレイ[Blu-ray]ブルース・ウィリスウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社〔映画〕REDリターンズ

  • NHKスペシャル 人類誕生 (NHKスペシャル「人類誕生」制作班・馬場 悠男)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。こういったタイトルの本は、ともかく気になります。本書は、“NHKスペシャル「人類誕生」”の書籍版、テレビ放送を観ていないのが残念です。最新の研究成果が豊富なグラフィックとともに紹介されていてとても興味深い内容でしたが、その中から私の関心を惹いたくだりをいくつか覚えとして書き留めておきます。まずは、「ネアンデルタール人」のイメージの変遷について。(p112より引用)ネアンデルタール人ほど、そのイメージが二転三転した人類はいないだろう。1868年にフランスでクロマニョン人の化石が見つかったことで、ネアンデルタール人は祖先ではないと認識され、凶暴な原始人の代表と見なされるようになった。しかし、その後、さまざまな人類種の発見によって、アウス...NHKスペシャル人類誕生(NHKスペシャル「人類誕生」制作班・馬場悠男)

  • 〔映画〕空軍大戦略

    1969年に公開されたイギリス/西ドイツ/アメリカ映画です。第二次世界大戦における英本土上空の制空権を巡る英独の戦い「バトル・オブ・ブリテン」を描いた戦争映画ですが、正直なところ、この上なく退屈な作品でした。惹き込まれるようなストーリー展開があるわけでもなく、スポットライトを当てた主人公がいるわけでもなく、ただただ戦闘の経過を映像でなぞっていっただけのように感じましたね。大物俳優さんも数多く出演していたようですし、当時はCGによる映像処理もなかったので、画面に登場する爆撃機・戦闘機等は実物やそれを模した模型が使われたのでしょうから、そのあたりの苦労は膨大なものがあったのだと思いますが・・・、だから「映画として楽しめるか」といえば、それはそれで別物でした。空軍大戦略[DVD]サー・ローレンス・オリビエ20世...〔映画〕空軍大戦略

  • 〔映画〕デリシュ!

    2020年に制作されたフランス/ベルギー映画です。フランス革命前夜を舞台に、貴族の料理人を解雇され、身分に関係なく楽しめる食事処(レストラン)を開いた主人公を描いた作品です。ストーリー自体にはあまりリアリティはありませんが、ライトタッチでとてもお洒落な出来栄えのエンターテイメントに仕上がっていますね。フランスの片田舎の美しい風景を活かした映像がとても印象的でした。配信サービスを利用していると、確率的には大雑把なつくりのアメリカ映画に触れることが多いのですが、時折こういったテイストの作品に出逢えると素直にホッとしますね。デリシュ![DVD]グレゴリー・ガドゥボワTCエンタテインメント〔映画〕デリシュ!

  • 〔映画〕チャーリーズ・エンジェル

    2019年に制作されたアメリカ映画です。往年の人気テレビドラマシリーズの映画化版で、今までも劇場映画としては2作制作されているので、この作品は3作目となります。テレビシリーズも含め以前の作品との連続性はキープしていますが、メンバーは刷新されています。私ぐらいの年代では、ファラ・フォーセット・メジャーズのインパクトがあまりに強いので、さすがに当時から40年以上経った「エンジェル」にはついていけそうもなく、また、映画の出来としてもほとんど期待していなかったのですが、豈計あにはからんや結構楽しめました。主役の3人のキャラクターにそれぞれエッジが効いていたところが大きいですね。チャーリーズ・エンジェル4KULTRAHD&ブルーレイセット[Blu-ray]クリステン・スチュワートソニー・ピクチャーズエンタテインメン〔映画〕チャーリーズ・エンジェル

  • カラー版 ブッダの旅 (丸山 勇)

    いつも利用している図書館の新書の棚で目についたので手に取ってみました。少し前に同じ岩波新書の「玄奘三蔵」を読んだところだったので、彼の足跡と重なるインド国内の仏教遺跡を紹介した内容に関心を持ったというわけです。本書は、多くの写真とともに本家本元のブッダの布教・伝道活動の旅程を辿ったものですが、巻末には解説として「ゴータマ・ブッダ―その人と思想」をいうタイトルで、仏教学者で東京大学名誉教授前田專學氏による仏教誕生の概要が紹介されています。そういう点では、初心者向けブッダ入門でもあり、私のような無学者にとっては有益な本であるはずなのですが、正直なところ、ブッダの生涯の旅路に沿って史跡や風景の写真を眺めるだけで終わってしまいました。それでも私の無知故の気づきですが、今のインドにはブッダ所縁の仏教遺構はほとんど廃...カラー版ブッダの旅(丸山勇)

  • 〔映画〕RED/レッド

    2010年に制作されたアメリカ映画です。シリアスなアクション作品かと思ったのですが、DCコミックスが原作の“コメディ”テイストの作品でした。ブルース・ウィリスが主演だったのであまり期待していなかったのですが、ストーリー自体はともかく、展開にはメリハリがあって予想外に面白かったですね。メアリー=ルイーズ・パーカーのちょっと場違いなキャラは効果的でしたし、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンも持ち味を十分に発揮していました。続編もあるようなので、これなら(あまり過度な期待はしないで)トライしてみましょう。レッド(Red2010)(JA-Subbed)BruceWillis〔映画〕RED/レッド

  • 〔映画〕誰よりも狙われた男

    2014年に制作されたイギリス・アメリカ・ドイツ合作映画です。スパイ映画の巨匠ジョン・ル・カレの作品が原作でフィリップ・シーモア・ホフマンが主演ということなので、作品の空気感は想像できますし、ラストの方向性も見当がつきますね。その点では“予想どおり”でした。キャスティング面でいえば、フィリップ・シーモア・ホフマン、ウィレム・デフォーは無難なところですが、ヒロインのレイチェル・マクアダムスはこういったテイストの作品にもマッチしますね。それは、トーンにあっているというよりは、ちょっとしたアクセントとして効果的ということですが、決してシニカルな意味ではありません。誰よりも狙われた男スペシャル・プライス[DVD]フィリップ・シーモア・ホフマンTCエンタテインメント〔映画〕誰よりも狙われた男

  • 〔映画〕アムステルダム

    2022年に公開されたアメリカ映画です。実際に起こった事件をベースにしたエンターテイメント作品で、ちょっと時代がかった雰囲気が印象的でした。クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ラミ・マレック、ロバート・デ・ニーロと並ぶキャスティングはかなり豪華でしたが、興行的には今ひとつ。批評家による評価もあまり芳しくなかったようです。とはいえ、クリスチャン・ベールの役作りと演技力は十分見るべきものがありましたし、マーゴット・ロビーも華やかさは隠せませんが、それでもちょっと抑えた感じの存在感で結構良かったように思います。私としては、結構楽しめた作品でした。アムステルダムブルーレイ+DVDセット[Blu-ray]ブルーレイ+DVDデヴィッド・O・ラッセルウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社〔映画〕アムステルダム

  • 美濃路殺人事件 (内田 康夫)

    かなり以前に読んだ内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“浅見光彦シリーズ”の制覇にトライしてみようと思い始ました。この作品は「第15作目(13冊目:この前の作品「鏡の女」は3編の短編集でした)」です。今回の主な舞台は“愛知県”と“岐阜県”。愛知県は名古屋があるので年に数回は顔を出しますが、岐阜県への仕事関係の出張はありません。新幹線では何度となく通過していますが、実際訪れたのは、40年以上前、高校時代の友人と飛騨高山に旅行したときぐらいです。ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、本作は、シリーズの中では...美濃路殺人事件(内田康夫)

  • 〔映画〕ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

    2022年にイギリス・アメリカ制作の映画です。「ハリー・ポッター」に代表されるいわゆる“魔法ワールド”シリーズの中の1作品で、これ以前に「ファンタスティック・ビースト」シリーズとしては2作品ありました。いずれも観ているのですが、主要登場人物の「顔」以外はほとんど記憶にありませんでした。なので、続編というよりも「単独作品」として観てみたわけですが、まあまあといった印象ですね。ストーリー展開は、それほどファンタジックなテイストではないので、そういった楽しみを期待していたファンにとっては少々期待外れに感じたのではないでしょうか。ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密ブルーレイ&DVDセット(2枚組)[Blu-ray]デイビッド・イェーツワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

  • 〔映画〕砂上の法廷

    2016年に制作されたアメリカ映画です。ときおり見かける“法廷サスペンス”ですね。ただ、そうだとするとプロットもストーリーも結構淡白です。もちろん、ラストにサプライズは準備されているのですが、その決着のつけ方も“尻切れトンボ”なので今ひとつ満足感がありません。キアヌ・リーブスとレネー・ゼルウィガーの共演の割には、物足りなさが残りますね。ググ・バサ=ローの役どころが、同じころ制作された「女神の見えざる手」のときのように、もっとストーリー展開の擾乱要因として活かすことができていればよかったのですが。砂上の法廷(字幕版)キアヌ・リーヴス〔映画〕砂上の法廷

  • 〔映画〕ドント・サレンダー 進撃の要塞

    2021年に制作されたアメリカ映画です。結構最近のブルース・ウィリス主演作品ですが、やはり“しっかりした作りの大作”とは程遠いですね。設定は何とも無理筋ですし、演出も単純、そもそも、“作品としての完成度の追求”といった類のものは狙っていないのでしょう。引退した“凄腕エージェント”の復活というモチーフも目新しさはありません。エンディングのシーンで続編が準備されているのは明らかですが、どうでしょう、次作も観るかといえば、「たぶんない」という印象ですね。ドント・サレンダー進撃の要塞【DVD】通常盤ブルース・ウィリスアメイジングD.C.〔映画〕ドント・サレンダー進撃の要塞

  • 新・地図のない旅 II (五木 寛之)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。五木寛之さんのエッセイをみると、いまだについ手が伸びてしまいます。「地図のない旅」というタイトルの本ははるか昔読んだ記憶があるのですが、長い年月を経ての“新”版です。先に読んだのは「Ⅰ」で、こちらは同時期に出版された「続編」になります。内容は、「Ⅰ」と同じく、特に目新しい視点があるわけではないのですが、それでもやはり気になるフレーズには出会えますね。それら中から私の関心を惹いたくだりをいくつか覚えとして書き留めておきます。まずは、「悲しいときに歌う歌」との小文で心を止めたくだりです。ここでの五木さんが語る心情は、先に読んだ「NHKラジオ深夜便絶望名言」という本のメッセージにも通底しているんですね。(p76より引用)私は少年時代の一時...新・地図のない旅II(五木寛之)

  • 〔映画〕カンダハル 突破せよ

    2023年に公開されたアメリカ映画です。ジェラルド・バトラーが製作と主演を務めた作品で、アフガニスタンを舞台にしたアクションものです。基本的なストーリーラインは“脱出”というシンプルな設定ですが、登場人物のプロットがそれぞれにしっかりしているので結構見応えがありました。荒涼とした風景とともに流れる音楽も効果的でした。同じようなモチーフをシルヴェスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーが演じても、こういう骨太のテイストにはならないでしょうね。カンダハル突破せよBlu-ray&DVD[Blu-ray]通常盤ジェラルド・バトラー,ナヴィド・ネガーバン,アリ・ファザール,バハドール・フォラディHappinet〔映画〕カンダハル突破せよ

  • 〔映画〕死亡特急 Death Train

    2006年に制作されたドイツ映画です。なんとも直截的で強烈なタイトルです。原題は「ImAuftragdesVatikans」、直訳すると「バチカンを代表して」という意味らしいのですが、確かに、そのタイトルでは何のことだかよくわかりませんね。ジャンルとしては、パニックもののサスペンス作品です。ただ、そもそもの犯人像やその動機の設定が雑ですし、ドイツ映画なのにカンフーベースのアクションというのもかなり違和感があります。敵役でアーノルド・ヴォスルーが出演していますが、この作品は、彼が存在感を示した「ハムナプトラ」シリーズよりも後のものです。彼の役どころとしては、正直ちょっともったいない印象ですね。死亡特急(字幕版)マティス・ラントヴェアー〔映画〕死亡特急DeathTrain

  • 〔映画〕65/シックスティ・ファイブ

    2023年に制作されたアメリカ映画です。観る前から完全に予想できる「確信犯」的な“超B級SF作品”ですね。ともかく、柱となるストーリーの設定自体が安直ですし、登場人物にも惹き付けられるような魅力が全く感じられません。映像自体は、最近の作品なのでCGで何とでもなるはずですが、古生代であるべきの背景は実際の“自然林でのロケ映像”のようで違和感満載です。さらには、登場する古代生物も奇妙奇天烈な造型で・・・、まあ覚悟して観たわけですから仕方ありませんね。65/シックスティ・ファイブAdamDriver〔映画〕65/シックスティ・ファイブ

  • 〔映画〕北極のナヌー

    2007年に公開されたアメリカ映画です。北極の四季折々の大自然を舞台にして、そこに棲むホッキョクグマやセイウチを主人公にその生態を描いたドキュメンタリー作品です。ストーリー性も加味された意欲作ですが、やはり何年間にもわたって対象を追いかけて捉えた“生の映像のリアリティ”には感嘆します。エンドロールで製作スタッフの撮影風景が紹介されていますが、その様子も十分にドキュメンタリー作品として成り立つでしょう。そういった視点からの映画も観てみたいですね。北極のナヌープレミアム・エディション[DVD]ナヌージェネオンエンタテインメント〔映画〕北極のナヌー

  • 玄奘三蔵 (前嶋 信次)

    最近聴き始めたpodcast番組で「玄奘三蔵」の解説をしていて、その人物と業績に興味を持ちました。「大唐西域記」にトライしようかとも思ったのですが、まずは「玄奘」その人に焦点をあてた新書レベルで様子をみようと手に取った本です。ともかく、“途轍もない人”ですね、玄奘という人は。仏法のみならず諸学を極めた卓越した知力、そしてどこまでも根源に迫ろうとする止めどない探求心、それを行動にまで導く強靭な意思。本書で紹介されている玄奘の数々のエピソードの中から、特に私の関心を惹いた2つのシーンを覚えとして書き留めておきます。まずは、玄奘が経を求めて西域へ向かう決意の場です。幼い頃より俊才の覚えめでたく、国内各地の高僧の元を訪れては教えを受けていた玄奘、23歳のときです。(p9より引用)さて、ここまで来て玄奘の悩みが深く...玄奘三蔵(前嶋信次)

  • 〔映画〕最高の人生のつくり方

    2014年に制作されたアメリカ映画です。大げさなエピソードもないライトタッチの“熟年ロマンティック・コメディ”の王道的つくりの作品ですね。ストーリーはともかく、マイケル・ダグラスとダイアン・キートンという安定感のかたまりのようなキャスティングで決まりでしょう。もちろん、こういったテイストではまったく物足りないという声もあるとは思いますが、私としては素直に楽しめて好みの映画でした。最高の人生のつくり方[DVD]マイケル・ダグラスアメイジングD.C.〔映画〕最高の人生のつくり方

  • 〔映画〕フェイク シティ ある男のルール

    2008年に公開されたアメリカ映画です。キアヌ・リーブスとフォレスト・ウィテカーが出演しているということで観てみました。始まって間もなく(というか、始まる前から?)“黒幕”の見当がつくキャスティングですね。作品の印象ですが、ストーリーのモチーフも「警官の汚職」という何の工夫もないものでしたし、エンディングでこういう形の“正義”が認められるというのも、正直なところどうにもスッキリしませんでした。キャスティングの割には“今ひとつ”といった出来ですね。あと、まったく脈絡のないつぶやきですが、フォレスト・ウィテカーさんを観ていると、いつも“笑福亭鶴瓶さん”が浮かんできてしまいます。どちらも“怪優”ということでしょうか・・・。フェイクシティある男のルール<特別編>[DVD]キアヌ・リーブス20世紀フォックス・ホーム...〔映画〕フェイクシティある男のルール

  • 〔映画〕ワイルド・スピード/ファイヤーブースト

    2023年に公開されたアメリカ映画です。「ワイルド・スピードシリーズ」の第10作目で、制作にはかなり力が入っていますね。映像もそうですが、キャスティングも豪華です。ストーリーは“復讐モノ”で単純なんですが、過去のエピソードに引っかけて次々に大物キャラクターを登場させては、ノンストップアクションを繰り広げていきます。ずっとシリーズを観続けているファンなら、大いに楽しめるのではないでしょうか。ラストに彼女まで戻ってくるのは、正直“反則(販促)技”ですね。これだけの面々が揃ってくると、公開は少し先のようですが、準備されている後編まではフォローしたくなります。ワイルド・スピード/ファイヤーブーストブルーレイ+DVD[Blu-ray]4550510074689ヴィン・ディーゼルNBCユニバーサル・エンターテイメント...〔映画〕ワイルド・スピード/ファイヤーブースト

  • 〔映画〕THE BATMAN -ザ・バットマン-

    2022年に公開されたアメリカ映画です。ご存じのとおりDCコミックスの「バットマン」がモチーフのヒーロー映画ですが、もう何度となくリバイバル作品群が作られているところをみると、よほどアメリカでは人気があるんでしょうね。本作品は、過去の作品との連続性があるものではありません。もちろん主要な登場人物はお馴染みの面々ではありますが、それぞれのキャラクタは本作ならではという感じですね。全体のトーンは、いつもながらの「どんよりと沈み込んだダークイメージ」ですが、バットマン自身、等身大のヒーローとして描かれています。ビッグネームは出演していない分、過去のシリーズものよりも落ち着いた作りで私としては好印象を持ちました。THEBATMAN-ザ・バットマン-[DVD]4548967465440ロバート・パティンソンワーナー...〔映画〕THEBATMAN-ザ・バットマン-

  • 鏡の女 (内田 康夫)

    かなり以前に読んだ内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“浅見光彦シリーズ”の制覇にトライしてみようと思い始ました。この作品は「第12作目」です。珍しく3編収録されている短編集なので作品数としては「第12~14作目」になりますね。それらの舞台は、一作目は“東京”、二作目は“東京”と“札幌”、三作目は“伊豆”です。ちなみに札幌は出張で最も数多く訪れた街です。毎週のように行っていところがありますから、延べ100回は下らないでしょう。ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、内田さん自身、あとがきで「僕は短編が苦手...鏡の女(内田康夫)

  • 〔映画〕アロハ

    2015年に公開されたアメリカ映画です。いわゆる“ロマンティック・コメディ”ものというステレオタイプのイメージをもって観始めたのですが、まあそのとおりでした。この手のテイストの作品としては“並”の出来栄えでしょう。ともかく、エマ・ストーン、レイチェル・マクアダムスといった好きな役者さんが登場しているというだけで、私としては“及第点”の映画だということです。特にエマ・ストーンは、取り立てて“深みのある役柄”でもなかったので、かえって軽い感じの印象が新鮮でしたね。あと、娘役で出演していたダニエル・ローズ・ラッセル。とても将来性を感じたのですが、どうやらそのあとの作品には恵まれなかったようで残念です。アロハ(字幕版)エマ・ストーン〔映画〕アロハ

  • 〔映画〕阪急電車 片道15分の奇跡

    2011年に公開された日本映画です。有川浩さんの小説が原作の作品ですが、観るのは2回目だと思います。関西の私鉄、阪急今津線を舞台に、登場人物ごとのエピソードが相互に絡みながら物語は進んでいきます。予定調和的な流れなので物足りなさを感じる向きもあるかもしれませんが、私としては、こういった“ほのぼの”系の作品は好みです。中谷美紀さん、戸田恵梨香さん、有村架純さんと並ぶキャスティングは贅沢ですし、抑えた役柄の南果歩さんもよかったですね。あと、宮本信子さんと芦田愛菜さんのコンビ。宮本さんは別格として、まだ小学校低学年だった戸田さんの“表情のみ”での演技は天性のものでした。阪急電車片道15分の奇跡[DVD]中谷美紀ポニーキャニオン〔映画〕阪急電車片道15分の奇跡

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