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2014/12/25

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  • 戦争をしない方が豊かになれる

    8月には、何か戦争に関することばかり書いてきたような気がしますが、今日で8月も終わり。戦争に関わる事から、本来の経済に関わる事への転換をしたいと思います。人類は戦争を嫌いながら戦争をしてきました。今もしています。戦争の始まった理由は多分、今より豊かな生活をしたいと望んだからでしょう。そのためには望ましい土地を手に入れなければなりません。それが多くの戦争の始まりだったのでしょう。長い人類の歴史の中で、そういう時代が随分長かったので、「土地が欲しい」という本能的な欲求が海馬の奥に染みついているのでしょうか、今のロシアもイスラエルも、自分の土地を広げたいということが大きな目的で戦争をしているようです。ところが時代は変わりました。今、世界で国民一人当たりのGDPが最も大きい国はルクセンブルグです。金額は13万ドル...戦争をしない方が豊かになれる

  • 戦争で平和が実現した例があるか?

    「平和」は世界人類の戦争で平和が実現した例があるか?希求するところでしょう。それなのに世界には戦争が絶えないのです。このパラドックスの原因になっているのが「平和を実現するために戦争をする。という論理です。私も小学校の6年生の夏までその理論を教え込まれて「東洋平和のためならば、何の命が惜しかろう」と歌って、平和のための戦争だと思っていました。後から解ってみれば、やっていたことはアジア諸国での殺戮と破壊でした。300万人を超える日本人の犠牲もありました。プーチンのウクライナ侵攻も。ウクライナ東部の人たちをナチスの圧政から解放し平和な日々を実現すると説明されていたようです。ネタニヤフのハマス殲滅作戦も、危険なハマスがいなくなれば、イスラエルの平和は実現するという理論のようです。この理論には問題が2つあるように思...戦争で平和が実現した例があるか?

  • 平和国家には無理があるという見方

    第二次大戦後、憲法で戦争放棄を謳い平和国家として再出発した日本ですが、その日本の中でも、自衛力まで放棄した国が存在可能かという意見はありました。何処かの国が攻めてきても、何もしないで、その国のするに任せるなどという事で国家が成立するはずがない、という意見です。それに対して、戦争をしない平和国家に戦争を仕掛けて来る国などないから大丈夫だという意見もありました。そうした現実的でない議論をしていても問題は解決しません。世界中に200ほどもある国がそれぞれどんな考えを持っているかは解りませんから議論のしようがないからです。やはり現実の問題は、現実を前提に考えなければなりません。現在の国際法では自衛権は、現在の世界ではその必要があるという認識でしょう、認められています。これは個人でいえば、正当防衛にあたるものでしょ...平和国家には無理があるという見方

  • 「国民の生命と財産を守る」という事

    巨大な台風10号が、まともに日本列島縦断の進路を取りそうな動きで進んできています。現状935ヘクトパスカル、上陸時には925に発達する予測もあります。未曽有の強さで,瞬間風速70メートルに達するといわれています。気象庁は国民に厳重な警戒をと呼びかけています。ところで、政府は常に「国民の生命と財産を守るために」と言います。今年は、元日から能登半島で、まさに「激震」が走りました。春から夏にかけて集中豪雨や強風、突風などの被害も異常に多いような気もします。過日は南海トラフを震源とする巨大地震の注意報がありました。一週間ほどの緊張が続きました。一週間と期限が切られましたが、その後も注意は必要という事です。政府は、国土強靭化を言いますが、地球環境の変化による自然災害の深刻化は政府の対策のより速いスピードで進んでいる...「国民の生命と財産を守る」という事

  • 現実に見る「為替介入vs.金利政策」

    今日は、日経平均は、下げて始まりましたが、午後になって少し上げているようです。いずれにしても日経平均40000円などというのは、当面、夢になったようです。7月10日前後には40000円を越えていました。これはバブルだ、いやまだバブルではない、といった論争もあったようです。考えてみればあの時も、いずれ、早晩アメリカは政策金利の引き下げをするでしょうし、日本は引き上げをするでしょうという事は、みんな知っていたのでしょう。でも、それが何時になるか解らないから,その間日本の1ドルが160円近い円安、を利用して、キャピタルゲインを稼ごうという国際投機資本が、40000円以上の日経平均を作っていたのでしょう。実体経済を担当する企業の経営者たちは、今年度下期の円レートは141円(日銀短観)と回答(平均値)していましたか...現実に見る「為替介入vs.金利政策」

  • <月曜随想>「ネチケット」という言葉をご記憶でしょうか

    「ネチケット」という言葉をご記憶でしょうか。ネット・エチケットの略ですが、国際的にも使われる「ネットを利用する際に守るべきルール」といった意味の言葉です。使われ始めたのは1980年代後半辺りで、インターネットの利用が進んできた中でいわれ始めた言葉です。インターネットは、これまでの実生活とは大きく違ったコミュニケーション手段で、直接知らない人に自分の姿を見せずに話す事も出来ますし、社会的拡散のスピードなどは実生活の場合とは格段に違い、一瞬で日本中、世界中に広まります。例えば、噂話や誤情報などの場合、インターネットに乗れば、社会的に大変な問題を起こし得るという事も考慮して、何らかのルールを決めていかなければならないだろうという意味で生まれたものです。現に、こうした心配が現実になってしまったと感じておられる方も...<月曜随想>「ネチケット」という言葉をご記憶でしょうか

  • FRB金利引き下げへ、日銀は? 円レートは?

    米カンザスシティーで恒例のジャクソンホール会議が開かれ、FRBのパウエル議長が、懸案のアメリカの政策金利引き下げにつて、いよいよ9月にはアメリカも金利の引き下げに動く意向を示したようです。8月には日銀が、マネーマーケットが予期しなかった金利の引き上げを行い、マネーの世界は一時混乱して、一部のマスコミには日銀の責任のように言われたりしました。ずっと以前から、日本の金利引き上げ、アメリカの金利引き下げは、金融の世界では必然のことと理解されていて、投機筋の思惑が外れただけの話ですが、金融政策担当者にはご苦労なことです。今度のFRBのパウエル議長の発言でも、即座に円レートは144円と1円以上円高になったりしています。マネーの世界は9月のFRBの利下げは織り込み済みということのようで、それが0.25%か0.5%かが...FRB金利引き下げへ、日銀は?円レートは?

  • 消費者物価問題はほぼ終結へ

    ずいぶん長い間、このブログでは消費者物価指数の動きを追跡してきました。世界中、物価が上がらないなどといわれた時期がありましたが、コロナの終息とともにアメリカ、ヨーロッパが、ロシアのウクライナ侵攻問題も絡み、原油の値上がりなどが原因で、賃金インフレを起こしました。日本でも、賃金も上がらないけれど、消費者物価も上がらないから何とかなる国などといっているうちに物価が上がり始め2022年からは、賃金が上がらないこともあって、消費者物価上昇で毎月実質賃金水準が前年割れといった状況になって、それが25か月も続きました。欧米の賃金も物価も8~10%上昇とは上昇のレベルは違い、日本は賃金が上がらす経済実態は消費不況で、消費者物価指数上昇もせいぜい4%でしたが、日銀はインフレターゲット2%を掲げていましたから政策金利も上げ...消費者物価問題はほぼ終結へ

  • 米個人金融所得年率540兆円増加

    アメリカでは個人の金融所得は商務省が調査しているようですが、日経新聞によりますと、今年の4-6月期の伸びを年率換算すると3.7兆ドル、日本円にして540兆円($1=146円)になったという事です。円安だからとはいえ、540兆円というのは日本のGDPに匹敵する金額です。日本人が汗水たらして、地道に働いて、稼ぎ出す「国内総生産」を、株や投信、銀行預金だけで、それも個人所得だけで稼いでいるというのですからびっくりです。人口は3倍近いし、GDPは約7倍とはいえ、個人の金融所得だけで日本のGDPに近いような数字というのは・・・、という感じです。日経新聞が540兆円という数字を取り上げたのは、特にこの4-6月の個人金融所得が大きかったという事もあるでしょう。とはいえ、これを日本に比べれば約40倍という事で、個人金融資...米個人金融所得年率540兆円増加

  • 自民、立民の代表選挙:本当の問題は?

    自由民主党の総裁選、立憲民主党の代表選挙が相次いで行われます。これからも、当分、マスコミは、この問題でにぎやかな状態が続くでしょう。日本の政党の中での、第一党と第二党のリーダーを選ぶのですからいずれにしても国民の関心は高まらざるを得ないでしょうし、その後には、恐らく総選挙が控えているという事ですから、確かに国民にとっての大問題です。更にその背後には大きな問題があります。戦後日本の政治で殆んど主導権を握ってきた自民党が、長期の政権のゆえに驕りが過ぎたのでしょうか、カネに関わる問題や選挙組織の問題で根腐れを起こしていたことが明らかになったのです。野党は群小といわれ、政権奪取には程遠いと多くの国民は見ていましたが、いわゆる政治資金の裏金問題、選挙に絡む旧統一教会問題で、自民長期政権の実態が明らかになってみますと...自民、立民の代表選挙:本当の問題は?

  • バングラデシュの早期安定を願う

    バングラデシュの国旗は日の丸です。ただ日本の日の丸と違うのは白地に赤い太陽ではなく緑の地に赤い太陽です。この国旗の制定については、建国の父ラーマン氏が、日本の日の丸も参考にしたという話もあります。洪水の多いバングラデシュです。緑の大地に真っ赤な太陽というのも理解できます。そのバングラデシュで、延べ20年、今回も、この8月5日まで15年にわたり首相の座にあった建国の父ラーマン氏の次女でもあるハシナ首相が国外逃亡し混乱状態に陥っているというニュースには驚きました。バングラデシュには、2010年に行ったきりですが、その時の印象は、まだまだいろいろ苦労はあるだろうが、この国は順調い成長しているのではないかというものでした。ダッカの町は人でいっぱい、車でいっぱい。どこへ行っても人混みと、車の渋滞でしたが、人は自然に...バングラデシュの早期安定を願う

  • <月曜随想>経済思想と実体経済の関係は大切

    経済思想というのは。もともと人間がより豊かな生活をしたいと考えることで生まれてきたものでしょう。農業や漁業中心の時代は、お日様と水が豊かさの源でしたから、そういう土地を持つことが経済思想だったのでしょう。そういう土地を探して移住したり、戦争して手に入れたりという事が経済思想だったのでしょう。商業資本の時代には、地域的な価格差を発見して交易をすることが豊かさを生む手段になりました。大航海時代は東洋と西洋の価格差を利益の元にしたのでしょうし、日本でも紀伊国屋文左衛門のミカン船の伝説があります。産業革命が起きてからは、技術革新が利益を生むことが解りましたので、産業資本の蓄積が豊かさ源泉となり、資本主義が一般的になりました。こうした見方だけですと、資本家。企業家はいても、経済の中で生活する一般の人々は出てきません...<月曜随想>経済思想と実体経済の関係は大切

  • 日本には政治家を育てる必要が

    岸田さんが総裁選不出馬を表明して、マスコミによれば、ずいぶん多数の人が動き始めているようです。自民党は、皆さんご承知のてえたらくですから、だれが出ても、混迷の日本を救ってくれそうもなさそうだな、などと感じてしまいます。野党の方も、いずれ早晩総選挙と読んで、動き始めていますが、いずれにしても小党分立ですから、この党に託せばいいというわけには行かないようです。せめて「小異を捨てて大同に」という考え方の党首が何人かいて、「おれが、おれが」ではなく、「国民や、世界のために」と考える人がいるかと期待するのですが、そんな気配はありません。昔はそんな政治家がいました。例えば、石橋湛山のように、大正時代に「小日本論」を唱え、戦後、本当にそうなって、日本は大発展したような人、先見の明、洞察力の優れた人もいました。しかし、今...日本には政治家を育てる必要が

  • 2024年4-6月期は:年率3.1%の経済成長率だそうですが

    昨日内閣府から2024年4~6月期のGDP統計の第一次速報が発表になりました。報道では昨日紹介され、対前期比0.8%の増加で、年率にすれば3.1%の経済成長率になるという趣旨のものが多かったようです。これは大変結構なことで、退陣を決めた岸田総理は、今後6年間の経済成長率が、年率1%を超えることを目指すという大変つつましい方針でしたから、それに比べれば大幅に高い数字です。ちょっと余計なことを付け加えますと、前期比0.8%が年率3.1%になるという計算は、四半期の対前期実績が1年間(4四半期)続いた場合という計算で、1.008の4乗です。答えは3.24で、3.1になるのは1.0077ですから、0.77%を四捨五入して0.8%%ということでしょう。ところで4-6月がプラスの0.8で年率3.1(以下数字はすべて実...2024年4-6月期は:年率3.1%の経済成長率だそうですが

  • 8月15日、日本が戦争をやめた記念日です

    毎年8月15日は新聞でもテレビでも戦争の悲惨さを広く知ってもらいたいと願い、それで、より多くの人に、もう戦争は決してすべきでないという気持ちを強く持って欲しいと願って特集を組みます。戦争の現実を、深く知れば知るほど、だれもが、戦争はすべきでないと考えるはずだからです。しかし、地球上では今も戦争が続いています。今日のマスコミの特集が指摘する戦争の悲惨さ、忌まわしさが、その今日も、現実に存在しているのです。そして、戦争をしている国の国民にしても、多くの人は、戦争などないほうがいいと考えているのです。おそらく、現に戦場で、戦争の真只中にいる人達の心の中でさえ、何処かに「こんな事はしたくない」という気持ちがあるのではないでしょうか。それでも現に、戦争は現時点でも進行中なのです。より多くの国民が戦争など無い方がいい...8月15日、日本が戦争をやめた記念日です

  • 3か月楽しめる百日紅の花

    明日は8月15日、太平洋戦争の終結、日本の敗戦、玉音放送・・・。日本が、日本人が世紀の大転換をするきっかけの記念日です。79年前の8月15日は、晴れて暑い日でした。あの日も戦災を免れた日本の町や村には百日紅(さるすべり)花が咲いていたでしょう。我が家の狭い庭にも、東側のフェンス際に百日紅の木があります。矮性の種類です。初代はゴマダラカミキリにやられて枯れました。二代目も初代と同様、フェンスの高さ辺りで芯を止めました。毎年そこから新芽が何本も出て、その先に紅桃色の花が房状に咲きます。百日紅と漢字で書いて「さるすべり」と読むことからも知られますように、幹はつるつるで、花は7月、8月、9月と3か月、次々と蕾が出て咲き続けてくれます。今年の花は、房が重くて垂れ下がるような咲き方ではなく、しっかり伸びて、伸びた先か...3か月楽しめる百日紅の花

  • 日本経済はこれでいいのか

    日銀の政策金利の0.25%への引き上げが、マネーゲーマーたちの憶測から憶測を呼び、日本のマネー・サプライが日本発のマネー・サプライズを引き起こすことになったようですが、やっと何とか落ち着いてきました。コストの安い日本のマネーを調達してリターンのいい外国で運用するという通称キャリー・トレードが、あまりにも広く行われていたのですが、その規模は把握されていなかったようです。0.25%というのは、相変わらず世界最低の資金調達コストでないかと思いますが、それが更に高くなり、しかも金利の引き上げは円高につながりますから、調達金利コストが上がって、しかも返済の時には円高だという事になっては、レバレッジを効かせた信用取引は大変なことになるでしょう。日銀が、日本経済の事情もありますから、そんなに急に金利引き上げなどしません...日本経済はこれでいいのか

  • <月曜随想>報復の応酬か和解か、その原点

    ハマスが積年の圧迫に耐えかねて暴発、イスラエルを攻撃しました。イスラエルの報復は異常に執拗で、「ハマスの殲滅」という言葉さえ聞こえ、ガザは戦禍の地獄の様相です。更にイスラエルはハマスのリーダーをイラン国内で、無人機で爆殺しました。イランはこの暴挙を主権に関わるものと怒り、報復を宣言しました。日本もかつて新興国だったころ、列強の禁油政策などに対抗、国運を賭ける気で太平洋戦争を引き起こしました。結果は世界で唯一の被爆国にもなり、主要都市はすべて廃墟と化し、膨大な民間人の死者を出しての敗戦でした。あれから今年で79年ですが、その間日本からは報復という言葉も、原爆投下に対する恨みの発言もありません。原爆投下に対しては、投下国アメリカの大統領と日本の被爆者代表が、「世紀の和解」をしているのです。そして今、日本はこれ...<月曜随想>報復の応酬か和解か、その原点

  • 春闘賃上げ率・賃金水準上昇率と日本経済

    日銀の政策金利引き上げでマネーゲーマーたちはそれぞれの反応を見せ、円レートも、日経平均も予想以上の乱高下です。やっと、昨日、今日になって何とか落ち着いてきたようですが、迷惑なものです。日銀の植田総裁も、マネーゲーマーに掻き回されないように慎重に発言されていましたが、次の利上げにも触れたことで「日銀タカ派に」などと書かれ、副総裁が出て打ち消すことでバランスを取ったようです。経緯は解りませんが、絶妙のコンビネーションプレーかもしれません。9月にアメリカのFRBが金利引き下げをするかは解りませんが、アメリカにはアメリカの事情があるでしょうから、マネーゲームはアメリカに任せて、日本のやるべきことは、民間の消費需要を健全に拡大させて、日本経済自体の成長経済への回復に注力することでしょう。という事で、もう一度、消費需...春闘賃上げ率・賃金水準上昇率と日本経済

  • 「のうぜんかずら」と「甘草」妍を競う

    我が家の狭い庭の東の端には毎年ご紹介する「おおむらさき」がありますが、その隣に「のうぜんかずら」があります。幹は剪定できる範囲のところで止めて、毎年底から何本もの花枝が出て、たれ下がり、左右交互に蕾がついて上から順に花が開き、下の方の花が咲くころに、花が落ちるのも上から順で、最後は一番下の花が2、3輪頑張っているのも健気です。晴天で暑いとよく咲くのですが、雨が続くと蕾はポロポロと落ちてしまうのが残念です。今年は初夏の暑い日に花枝がぐんぐん伸びて楽しみにしていたところ、豪雨型梅雨で殆んど蕾が落ちてしまい残念な年と思っていました。ところが7月下旬から晴天と酷暑で残った先端近くの蕾が元気になり開き始めて、これはよかったと思った途端、三多摩にも集中豪雨で蕾はほぼ壊滅状態になりました。今年はこれで終わりか、伸びた枝...「のうぜんかずら」と「甘草」妍を競う

  • 実質賃金連続低下25か月でストップ

    昨日、厚生労働省から2024年6月の毎月勤労統計が発表になりました。マスコミを賑わせた25か月連続の、実質賃金の対前年度月比低下のあと、26か月はあるかという事でしたが、26か月には成らなかったという事になりました。今年の春闘賃上げ率は5%を超え33年ぶりの大幅賃上げといわれました。その成果は如何にと注目を集めたところですが、現実は今後に問題を残しながら、一応、2024年5月をもって連続低下の記録は終わり、26か月にはならなかったという事になりました。数字を見ますと毎月勤労統計の2024年6月の賃金指数の対前年同月上昇率は・賃金給与総額4.5%・決まって支給する給与2.3%・特別に支払われた給与7.6%という事になっています。消費者物価指数は、「総合」が2.8%の上昇、「持ち家の帰属家賃と除く総合」(注)...実質賃金連続低下25か月でストップ

  • 2024年6月平均消費性向の低下をどう見る

    今日は広島の原爆忌です。平和公園の石に刻まれた「過ちは繰り返しませんから」という約束はまだ果たされていません。2024年6月分の家計調査が今日発表になりました。2人以上の勤労者世帯の平均消費性向を見ました。昨年6月の41.1%から、36.9%へと4.2ポイントの大幅低下です。このブログでは、日本経済の不振の最大の原因は、個人消費の不振にあるのだから、まずは消費性向を上げて消費を増やし景気を良くすれば、賃上げも活気づいて個人消費の活発化による景気の回復に役立つという視点から、消費性性向を上げようと言ってきました。家計調査の平均消費性向を見ますと2022年は割合高い月が続き、2022年の経済成長率は実質1.5%でまずますでしたが23年、24年と1%を切るか切らないかといった事になりそうです。一方、昨年からは賃...2024年6月平均消費性向の低下をどう見る

  • <月曜随想>自然と不自然:人間の感覚

    このブログでは「自然」ということばをよく使うと思っています。特に意識して使うというわけではありませんが、物事をスムーズに描写したいと思うと自然に「自然」という言葉を使ってしまうようです。そんなことで、なぜそういう事になるのか考えてみようと思った次第です。生れは山梨県甲府市で、昔から山紫水明を謳う土地です。小学校6年の7月6日夜甲府市は空襲で焼け野原になりました。子供心にも、一夜の空襲で我が家も含め一面焼け野原になった光景は、自然とは真反対の不自然極まりない光景でした。甲府盆地は四方を山に囲まれ東の笛吹川、西の釜無川、県南で合流して富士川と、何処も山紫水明の地です。甲府盆地と言わず、日本はどこに行っても殆んどが山紫水明の地ですから、そうした中で日本人は緑と水と人間の生命につい繊細な感覚を身につけてきたのかも...<月曜随想>自然と不自然:人間の感覚

  • 五輪と戦争の並行状態、人類の叡智の退化

    ウクライナとパレスチナという地球上の2か所で悲惨な戦争が続く中、ローマ・オリンピックは世界中の熱狂を盛り上げながら、開幕し、進展しています。マスコミも、オリンピックについての報道が圧倒的に多くなり、この間は戦争のニュースめっきり少なくなっています。オリンピックの間は停戦しようという提案はありました。これは、かつて古代オリンピックの間は停戦をしたという古代ギリシャ人の知恵にちなんだものです。しかしその提案は殆んど顧みられることもなく戦争は継続されています。人間の叡智は退化しているのでしょうか。報道の量が少なくなったとはいえ、現地では何も変わらず悲惨な状態が続いっているのでしょう。そして戦争に直接拘わらない国の人々は、やはり、オリンピックの方に熱狂するのです。(私自身も含めてです)勿論それを批判することはでき...五輪と戦争の並行状態、人類の叡智の退化

  • 8月の前半は毎年憂鬱な日が続く

    8月の前半は毎年憂鬱な日が続く日銀は十分な配慮をもって、実体経済にもマネーの世界にも、余計なトラブルを起こさずに、日本の金融政策の変更に方向転換しようと努力をしたのでしょう。しかしその思いは果たせずに、マネーの世界は先の見えないような混乱に陥っているようです。マネーゲーマーたちのそれぞれの思惑が成功するか失敗するかは、また、それぞれでしょう。日本にとっての本当の問題は、日銀が新しい方向を打ち出した政策を生かし低迷を続けてきた日本の実体経済を健全な方向に進むように政府、金融業界はもちろん、産業界労使も真剣に、協力して取り組むことでしょう。ところで、今日「8月前半は憂鬱な日々」とかきましたが、これは、株式市場の暴落とは関係ありません。本来8月と言えば夏休み。行楽、お盆の帰郷といった、暑いけれども楽しみも満載と...8月の前半は毎年憂鬱な日が続く

  • 決断の日銀、逡巡のFRB、日本の選択は?

    このところ日米の金利問題ばかり書いていますが、日米として、いずれやらなければならに問題についての今後を考えれば、整理しておかなければならない事だと考えているからです。いずれ踏み切らなければならない異次元緩和からの明確な脱出に日銀は舵を切りました。FRBは、ヨーロッパの動きを横目に政策金利の引き下げには動きませんでした。しかしパウエル議長の発言では、9月の利下げを示唆することは忘れず、アメリカのマネーマーケットでは、まずは株価上昇、そして日米金利差の縮小を予測する円高方向への動きにつながったようです。世界のマネー・ゲーマーたちはこれをビジネスチャンスに生かそうと手ぐすね引いて待っていたのでしょう。その中で日銀は、今回、思い切って「まだ」を「もう」にしたようです。もちろんすでに0.1%を許容していた短期金利を...決断の日銀、逡巡のFRB、日本の選択は?

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