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tnlabo’s blog   「付加価値」概念を https://blog.goo.ne.jp/tnlabo

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

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2014/12/25

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  • 最低賃金引き上げか、非正規雇用の正規化か

    今年の最低賃金の引き上げ目安額は41円で決まり。全国加重平均は1002円と、目標の1000円越えが実現しました。賃金を上げるには生産性の上昇がないと不可能ですので、政府上もげすぎだと思っているのでしょうか、生産性向上のために設備投資をしたら助成金を出したりしています。今の政府はそうしたパッチワーク(つぎはぎ政策)で辻褄を合わせることが本来の仕事と思っているのかも知りませんが、本当は、もう少し、より良い産業社会のための賃金、雇用、生産性といった本質問題を深く考えた政策展開が欲しいものです。何十年も賃金がほとんど上がらない状態の中で、最低賃金だけでも上げればいいというのではなくて、この賃金の上がらない状態の構造要因に気づき、そこに手を打つことが先ず必要なのです。長期の円高不況の中で、企業は平均賃金を下げてコス...最低賃金引き上げか、非正規雇用の正規化か

  • 物価鎮静は一進一退、問題は「生鮮を除く食料」

    一昨日、東京都区部の7月中旬消費者物価指数の速報が発表になりました。マスコミは3.0%の上昇としているものが多いようでした。正確には、対前年比上昇率で「総合指数」3.2%、「生鮮食品を除く総合」が、3.0%、「生鮮食品とエネルギーを除く総合」は4.0%という事です。全国と東京のコアコア指数の推移資料:総務省統計局「消費者物価指数」図でご覧いただくように、このブログで問題にしている「生鮮食品とエネルギーを除く総合」、いわゆる「コアコア指数」は、6月の3.8%より上がって4%の上昇になってしまいました。そろそろ落ち着くかと思っていた予想は外れました。東京都区部の数字は先行指標ですから、全国の7月も上がる可能性が大きいように思いますが、一体何が上がっているのでしょうか。消費者物価10大費目別の対前年上昇率:東京...物価鎮静は一進一退、問題は「生鮮を除く食料」

  • 「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」が問題解決の鍵

    「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」が問題解決の鍵マイナカードと健康保険証の問題は、総理の態度が少し変わってきたようで、余り馬鹿馬鹿しいトラブルは避けられるのではないかと思えるようになってきました。自民党内にも、来年秋で紙の保険証廃止は、どうも無理のようで、延ばした方がいいのではないか、強行すれば余計なトラブルばかり増えるのではないかという危惧が出て来たようです。岸田総理も河野デジタル相とともに現場の意見を聞いたようで、物事はもう少し合理的な方向に変わる可能性が出てきたという事でしょう。ここでそういうことが起きれば、自民党が黒を白と言いくるめ、問題をうやむやにして、国民の記憶の薄れるのを待つという安倍政権以来の悪習が、政権政党自身の中から改革されるという事で、これは大変結構なことではないかと思われます。モ...「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」が問題解決の鍵

  • デジタル庁の仕事は何でしょう?

    デジタル庁が出来た時、日本の行政組織もいよいよデジタル網でカバーされ、行政組織の簡素化、情報や行政活動の迅速化、効率化が行われるのだろうと思って、このブログでも何度も応援して来ました。ところがその後の展開を見ていますと、任意とされているマイナンバーカードの普及を目指すキャンペーン、カードを作ったら健康保険証をカードに登録しましょうというキャンペーン、それぞれポイント付与という飴玉つきです。それでも普及が遅々だからでしょうか、紙の健康保険証は、来年秋で失効という脅し、マイナカードの作成は任意という制度との矛盾に対応するための小細工、なんだかデジタルのスマートに効率化を実現というイメージとは違ってきていました。ところで今度は国からの給付金、還付金などを受け取る金融機関をマイナカード紐つけするという事で、これも...デジタル庁の仕事は何でしょう?

  • 防衛財源にNTT政府保有株の売却も!?

    「異次元の少子化対策」という奇妙なキャッチフレーズが岸田内閣によって打ち出された時、国民が聞いて意味の解らない名前を自分の政策に付ける悪い癖も度を超えてきたように感じました。結局は、「予算の裏付けのない政策」というのが「異次元」の意味でしょうという国民の中にある解釈で、「ああそういう事か」と納得はせずに理解だけする事にしました。ところで、その前に打ち出した防衛予算の42兆円というのは、予算の裏付けがないわけではなくて、自然増収、税外収入、政府資産の売却その他、可能な手段を総点検し、何とかなるという説明だったように記憶します。それでも、不確定財源が多いものですから本気で信用できないわけで、そこは「防衛関係費の財源検討に関する特命委員会」に検討させるという事になっているようです。そこで、今日の新聞報道によりま...防衛財源にNTT政府保有株の売却も!?

  • 「田んぼダム」と国土強靭化

    今日の朝日新聞に福岡県久留米市の「田んぼダム」への取り組みの話が出ていました。九州は線状降水帯が出来ることが最近多く、留米市も水害に悩まされることが多くなっているのはマスコミでも報道されています。そうした中で、地元では暴れ川と言われる筑後川の上流の水田地帯で、大雨の危険のある時は、田んぼに出来るだけ水を貯めるようにして、下流の水害を出来るだけ小さくすることが出来ないかとし気付いのが始まりとのことです。初めは「そんな程度で」という意見もあったようですが、市役所もその効果を認め関連組合なども協力し、参加する農家は急拡大しているとのことです。もともと日本はモンスーン地帯に位置し雨量は多く、一方国土狭隘で脊梁山脈の裾が海岸近くまで達し平地は極めて少ないという地形です。その脊梁山脈は冬には雪が多く、これは天然の貯水...「田んぼダム」と国土強靭化

  • 盛夏、待ちに待った地球柑が成長中です

    ゴールデンウィークの真っ只中の5月2日。この日はウィークデイでしたね。この日のブログのタイトルは「我が家の地球柑の嬉しい話」です。そこでも書きましたが、鉢植えの地球柑(しまだいだい)を、何とか大きく育て沢山実が付いているところを見たいものだという事で花壇の脇に地植えにしたのです。鉢植えの地球柑を地植えにして木の丈が成長を始めた年から、全く花が咲かなくなりました。もちろん実はなりません。やっぱり自然は正直で、枝々に実を付けるには、幹を太くし、枝々も丈夫にしなければならないのでしょう。その準備が出来るまで待つことになるのかなと考えたりしていました。こちらも歳ですから、早く花が咲くようにならないかと些か焦りながら6年待ちました。そして今年やっと花が咲いたのです。花は枝々に無数に咲いたのですが、鉢植えの時から花は...盛夏、待ちに待った地球柑が成長中です

  • 2023年度GDP政府年央試算の検討

    2023年度GDP政府年央試算の検討一昨日、内閣府から2023年度の政府経済見通しの年央試算が発表になりました。2023年度の政府経済見通しは、1月に閣議決定され発表されていますが、今回は同じ閣議決定ですがその後の状況変化を勘案、新たに年央試算として発表されたものです。前書きでは、世界経済の下振れリスク、物価上昇、金融市場の変動等を要注意としながらも、「賃金と物価の好循環」を目指すとともに、人への投資、グリーン、経済安全保障などの分野における官民連携での国内投資の持続的な拡大を図ること等により、成長力の向上と家計所得の幅広い増加に裏打ちされた「成長と分配の好循環」の実現を目指す、と述べていますしかし、すでにマスコミでも報道されていますように、今回の試算では、実質経済成長率は1月発表の1.5%から1.3%に...2023年度GDP政府年央試算の検討

  • 昨年来の消費者物価上昇、沈静化の兆しか?

    今朝、総務省統計局から6月の消費者物価指数が発表になりました。実は、はこのブログでは、6月の消費者物価指数の発表を、期待を込めて待っていました。というのは、6月の消費者物価指数の先行指標である東京都区部の6月中旬の速報が、先に発表され、その中の「生鮮食品とエネルギーを除く総合」(いわゆるコアコア指数)がこれまでの一方的な上昇から減速に変わっていたからです。コアコア指数は海外情勢や天候の影響を受けないという意味で、日本経済に内在するインフレ傾向を表すものですから、これが落ちつかないうちは、日本経済にインフレの黄信号が点いているようなものです。これが安定化に転じれば、昨年来の消費者物価の高騰(海外よりはまともですが)という状態が正常化の方向に向かい、長年のゼロ金利、異次元金融緩和政策の正常化の方向も見えてくる...昨年来の消費者物価上昇、沈静化の兆しか?

  • 最低賃金は「上げればよい」のか

    7月は最低賃金の季節です。日本の最低賃金は、公労使の3者からなる最低賃金審議会で決めるのですが、毎年6月から7月にかけて全国的な最低賃金引上げの「目安」を決める中央最低賃金審議会で引き揚げの「目安」を決め、8月以降、各県の地方最低賃金審議会が各県の引き上げ幅を決め、10月実施というのがスケジュールとなっているようです。という訳で、今年も7月中に「目安」を決めるべく中央の審議会(いわゆる中賃)で審議が行われています。公労使で審議して決めるというのは大変民主的のようですが、マスコミの報道によりますと、ここ数年来政府の最低賃金引き上げの意向が強く、今年は岸田総理が最低賃金は1000に引き上げ、更にその後の議論をと言っているとのことです。最低賃金審議会では公益代表は政府の任命ですから政府の方針に従うでしょう。労働...最低賃金は「上げればよい」のか

  • ロシアのウクライナ侵攻は世界の損失

    ロシアがウクライナに侵攻して500日が過ぎました。侵攻当時、プーチンは数日で終わると思っていたなどと言われましたが、既に500日、そしてまだまだ先が見えないという見方が多くなっているようです。すでにウクライナ東部の諸都市は廃墟と化した様子がTVの画面に映し出されますが、客観的にみれば、こんなに破壊した上で領土を広げたいと考えるのかとプーチンの妄執の愚かさと恐ろしさを感じるだけです。一人の人間の意思決定でこんなことが起き、国連という世界人類のための組織を持ちながらその解決のために効果的なことが出来なという現状が500日以上続いているのです。国際交流の活発化のため、世界人類の生活文化の向上のために建設されたインフラが破壊され、安定した経済社会の交流のためのシステムば機能を停止、広範囲な食糧危機の可能性すら出て...ロシアのウクライナ侵攻は世界の損失

  • GDP統計に騙されるな

    景気回復のせいか、それとも物価上昇のせいか、税収が増えているようです。赤字財政続きで、財政再建の可能性がどんどん遠退いて絶望的になるような状況の中で、先ず防衛費を大幅に増やし、さらにその上に財源の見通しのないままに異次元の少子化対策を打ち出すと公約している岸田政権です。理由は何であれ、税収が増えることは大変ありがたい事でしょう。先ず税収増の半分は防衛費に、とかいろいろ算段を始めているようですが、国民は誰も巨大な防衛費の積み上げなど希望していないのに、何故そうなってしまうのでしょうか。国民の希望としてはまず「異次元」という掛け声の少子化対策に使ってほしいし、高齢者は、介護などエッセンシャルワーカーの待遇改善を高齢者の拠出で賄うなどという「たこ足」政策の解消にというところでしょう。それなのに先ず「防衛費」とい...GDP統計に騙されるな

  • TPP、アメリカ離脱、日本がリーダー、イギリス加盟

    TPP、アメリカ離脱、日本がリーダー、イギリス加盟TPPにイギリスの参加が正式に決まりました。今の世の中は「何でもアリ」のようです。TPPは「環太平洋パートナーシップ」という協定ですから。中国が入りたいと言っているのは解りますが「イギリスは太平洋と大西洋を間違っているの」などという人もいるかもしれませんが、狭くなった地球、そんなことはどうでもいいのでしょう。もともとTPPはアメリカが言い出して、太平洋を取り巻く国が出来るだけ貿易の自由化を進めようというのでしたが、トランプさんが大統領になって、そんなことをしたらアメリカの損になるという事でしょうか「イチ抜けた」と勝手に抜けてしまいました。アメリカ代表で日本の甘利さんと熱心に準備したフロマンさんは「アメリカにとっての損失」と批判しましたがアメリカ抜きの11か...TPP、アメリカ離脱、日本がリーダー、イギリス加盟

  • 時間と宗教について考えてみました

    今日は土曜日、世界も日本も多事多端ですが、少し勝手なことを考えてみたいと思っています。というのは、先月5日に、折口信夫の言った「類化性能」と「別化性能」について書きながら、何と無くこんな事を書いていました。「原始の時代から人間には宗教がありました。これは人間だけのものでしょう。人間の脳が時間の概念を持っているからかもしれません。」後から何故あんなことを書いたのだろうと気になっていたのですが、理由は、宗教を持っているのは人間だけだという事、そして時間の概念を持っているのも多分人間だけだろうという事からの連想だったのだと思います。考えてみますと、人間以外の動物は「今」を生きているようです。もちろん犬や猫にも記憶装置はあるでしょう、「餌を呉れる人はこの人」とかです。しかしそれは壁に記憶した絵が貼ってあるようなも...時間と宗教について考えてみました

  • 我家のミニ菜園近況

    我家のミニ菜園近況チューリップの花壇をミニ菜園に切り替えたのはゴールデンウィークの最中でしたが、今年は取り上げることが多かったのでしょうか、書いてありませんでした。ミニ菜園の方は何とか順調で、キュウリ、ナス、ミニトマト、それぞれに育って、キュウリとナスは収穫期に入り、ミニトマトがようやく赤くなり始めました。今年は寒暖の差が大きすぎるせいか、この辺りは雨が少ないので、ミニ菜園への水遣りが不足していたのか、育ちすぎたり、収穫が早すぎたりであまり見栄えのいい収穫物になっていませんが、自家消費には特に問題はありません。気付かずに育ち過ぎのキュウリも形のいいのは娘や息子が来ると土産に持たせています、それぞれに野菜が足りなくなったら来訪するだろうとの目論見ですが、余り上手くはいかない様です。昨年豊作だったミニトマトは...我家のミニ菜園近況

  • 昨年来の世界のインフレ騒ぎも終息へ?

    この2年ほど、世界中がインフレ騒ぎになりました。ヨーロッパは、ロシア産の原油を買わない(買えない)といった事情もあり、OPECはチャンスと考えたのかどうか知りませんが、原油価格が値上がりし、アメリカ、ヨーロッパは10%前後のインフレになりました。このインフレ傾向は、まず輸入インフレという形で、日本にも波及してきました。実体は下の図でご覧いただく通りです。真っ先に手を打ったのはアメリカで、政策金利を思い切って引き合上げ、FRBはインフレ鎮静に賭けたようです。FRBの気迫に押されたこともあり、1970年代の石油危機からのインフレからスタグフレーションの記憶もあったのでしょうか、比較的順調に鎮静に向かったようです。ヨーロッパも、アメリカの真剣さに刺激され、何とか後を追いかけているように見えます。いずれも景気の落...昨年来の世界のインフレ騒ぎも終息へ?

  • アメリカのユネスコ復帰を喜ぶ

    アメリカのユネスコ復帰を喜ぶユネスコ、日本語では「国連教育科学文化機関」で、第二次世界大戦終結の直後に企画され1956年に発足しています。国連傘下の機関の中で人類がその歴史の中で育てえ来た多様な文化を尊重し、科学的な視点で、正しい教育によって、人類の歴史文化の保存、今後の進歩に貢献しようという役割を持っています。このブログでは折に触れて、ユネスコ憲章の前文にある「戦争は人の心の中で始まるものであるから、平和の砦は人の心の中に築かなければならない」という文章を引用紹介しています。この人類文化の尊重をうたうユネスコから5年前、トランプ大統領は脱退を宣言しました。理由は「反イスラエル的だ」といったものでしたが、トランプさんは、地球環境問題の「パリ協定」や「国連人権委員会」からも離脱するなど、のトラブルメーカぶり...アメリカのユネスコ復帰を喜ぶ

  • 国土強靭化は何処へ行った

    国土強靭化は何処へ行った昔から日本では「梅雨明けの豪雨」などと言われますが、近年は異常気象ののせいでしょうか、雨の降りかたが昔とは違ってきたように思います。今年も西日本、特に九州地方の雨はまさに異常です。熊本は4年前にも大水害がありました。今年も熊本、福岡など、洪水、山崩れ、更に今年は山陰に飛んで島根の被害も大きいようです。TVで惨状を見るたびに心が痛みます。気象用語そのものが随分変わってきました。大雨とか集中豪雨、などという言葉から、今は「線状降水帯」という言葉が最も恐ろしく響きます。同じ現象が昔からあって名前だけ新しくなったのか、それとも、そうした現象がこんなに頻繁に起きるというのは、異常気象が言われる今日の地球環境の異常のせいなのか、専門家でない我々にはわかりませんが、昔の自然はもう少し優しかったよ...国土強靭化は何処へ行った

  • 消費者物価上昇の行方を占う

    今の日本経済の重要な問題の1つは矢張り消費者物価の動きでしょう。このブログでは、この所、消費者物価の動きを追ってきました。その上で、指摘してきた問題は、消費者物価の主要3指数の中で「生鮮食品とエネルギーを除く総合」(いわゆるコアコア指数)の動きに注意しなければいけないという事でした。といいうのは、生鮮食品はお天気次第で変動します。エネルギーは産油国の価格戦略で動きます。日本の農家や企業が努力してもし切れるものではありません。しかし、生鮮食品の価格は天気が良くなれば下がりますし、原油価格なども上がり過ぎると下がります。しかも世界中で上がるので、影響は世界共通です。この両方は手の打ちようが無いので、国内の物価政策で手の打てるのは上記の「コアコア指数」だけです。つまり物価政策というのは、コアコア指数が安定(2%...消費者物価上昇の行方を占う

  • 「争いの文化」と独裁制、最近の日本は

    今日は土曜日です。言葉か概念の遊びをと思いましたが、書き始めるとそうもいかないようです。まずは夏目漱石の「虞美人草」の一節です。「粟か米か、これは喜劇である。工か商か、これも喜劇である。あの女かこの女か、これも喜劇である。綴織(つづれおり)か繻紾(しゅちん)か、これも喜劇である。英語かドイツ語か、これも喜劇である。すべてが喜劇である。最後に一つの問題が残る。生か死か。これが悲劇である。」やっぱり人間にとって最も大切なのは生命でしょう。与えられた命をその可能性を出来るだけ生かすように生きる。本能に従ってか、大脳で考えてか、よく解りませんが、人間はそうあるべきなのでしょう。それを知っているからでしょう、政府は「国民の生命と財産を守る」ことを第一の目的にしているようです。生命だけでなく財産も守ってくれるというの...「争いの文化」と独裁制、最近の日本は

  • 平均消費性向は上がったが:家計調査2023年5月

    今日、総務省から家計調査の2023年5月期の「家計収支編」が発表になりました。昨年来上昇傾向を示していた(2人以上勤労世帯の)平均消費性向が4月、前年比で低下したのを受けて5月の動きを心配していましたが、結果は90.2%という事で前年同月比2.6ポインとの上昇でした。これで一安心、消費の堅調傾向は続くかなと思い、早速関連指標の動きを見てみました。しかし、その結果は、どうも納得のいかない事が多く、手放しで喜んでいいのかどうかとも思われるものです。平均消費性向の推移(2人以上勤労者所帯)資料:総務省統計局「家計調査」上のグラフでご覧のように、4月に前年比で下がって、昨年来の堅調な消費に変化でるかと思われましたが、5月の90.2%で4月の落ち込みを挽回した形です。そして過去二年もそうですが、5月というのは1年1...平均消費性向は上がったが:家計調査2023年5月

  • 変動相場制と日本経済/実体経済:前回の補遺(続)

    物価の安定が大事というのであれば、為替レートの安定も大事でしょう。変動相場制の下では、特に、マネー経済が巨大化している今日、為替レートを安定的に維持することは極めて困難になっています。この問題にどう対応したらいいかという問題提起を前回してきました。今回は最後に最も重要な問題として経済学的には物価の1つである賃金=労働力の価格について考えてみます。賃金についても勿論「安定」が必要ですし、更には生産性上昇に基づいた上昇が必要という特別の性格を持ったものということが出来ましょう。各国が生産性の向上と賃金の上昇のバランスのとれた経済運営をしていれば、理論的には為替レートは安定しているでしょう。然し現実には、生産性の上昇より賃金の上昇の方が大きくなり賃金インフレが多くなります。インフレ化した経済の国の為替レートは理...変動相場制と日本経済/実体経済:前回の補遺(続)

  • 変動相場制と日本経済/実体経済:前回の補遺

    前回は日本の政府、日銀が「為替レートの変動についてあまりにも受け身ではないか」と気になると書きました。第一に指摘してのは、為替レートがプライスメカニズムを通じて適切な水準に落ち着くなどという事は期待できない現実です。嘗ては「マネーの世界」実体経済の活動の潤滑油として、いわば実体経済活動の摩擦を減らし経済活動がスムーズにするという役割が中心でした。しかし今は違います。マネーマーケットの資金量は実体経済の取引額と何ケタも違うような巨大なものとなり、マネー経済だけで成り立つビジネスも盛況でその失敗が実体経済に深刻な打撃を与えるようなマネー経済vs実体経済の、必ずしもwin=winではない関係になっています。(リーマンショックなど)為替レートは長期には実体経済の反映かもしれませんが、短期には(ときにはかなり長期に...変動相場制と日本経済/実体経済:前回の補遺

  • 変動相場制と日本経済:日銀の認識を問う

    変動相場制と日本経済:日銀の認識を問う戦後の為替システムは固定相場制でした。太平洋戦争で日本国土は灰燼に帰し、終戦の年から2年間は国民所得統計もありません。そんな日本も国民の真面目な努力で次第に復興し、経済活動も活発になり、アメリカとの取引でも単一為替レートが決められるまでになり、終戦から4年目の1949年にやっとGHQから$1=360円という為替レートを決めてもらうまでになりました。当時アメリカは、圧倒的な経済力を誇り。第二次世界大戦後の世界を理想的なものに作り上げようと考えていたのでしょう。国際経済は固定相場制の下にあるべきだと考えていました。ドルは金に裏打ちされ、安定した価値を持っていたからです。この理想は、アメリカの経済力が続くうちは機能しましたが、アメリカが次第に国際収支赤字国になり、アメリカに...変動相場制と日本経済:日銀の認識を問う

  • 6月度「日銀短観」製造業回復、非製造業好調維持

    6月度「日銀短観」製造業回復、非製造業好調維持製造業は、国際情勢の不安から、資源価格の上昇、サプライチェーンの混乱などで、不振を強いられましたが、ようやく安定の方向が見えてきたという感じになって来たようです。一方非製造業は、コロナ禍がなんとか通り過ぎる気配になった昨年末以来一息つき、ここに来て、インバウンドの増加も含め、好調を維持できそうな様子です。今回の日銀短観は、回復の遅れた製造業にも元気が出て、日本経済は、製造業、非製造業揃い踏みで当面順調といった状況になって来そうな気配を示しています。折しも株価の急速な上昇があり、これは直接実体経済に関係ないにしても、雰囲気を明るくする効果は結構大きいでしょう。具体的なDI(「良い」-「悪い」の%表示)の数字を、「前3月期」-「今6月期」-「来9月期」の順に並べて...6月度「日銀短観」製造業回復、非製造業好調維持

  • AIを使いこなすために必要なこと

    企業で生成AIを使い始めているところも増えてきているようです。会議の記録や、集めた資料の整理などに使うと驚異的な効率化が可能になるという点が第一です。午前中の議論百出、喧々諤々の企画会議について、何とか今日中に議事録に纏めるようにと言われて、担当者は昼飯もそこそこ、残業をしてもというのが常識でしたが、生成AIが昼休みの内に立派な議事録を作ってくれた。といったことになるようです。担当者は自分メモを片手に早速目を通して、一寸気に入らない所を訂正して「生成AIを使いその上で、確りチェックしました。これでいかがでしょか」と上司に提出します。上司も目を通して「いいだろう。関係者にメールで送ってOKだな。」「午後は、明日予定だった仕事に入ってくれ。」こんなのは最も適切な活用法です。担当者も上司も、会議に出ていますから...AIを使いこなすために必要なこと

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