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ずっと、ずっと、…きみと。 http://zzk888.blog.fc2.com/

複数投稿サイトにて公開している小説をこちらで、一括公開しています。

この他、花より男子の二次小説サイト『君を愛するために』、韓国ドラマの二次小説サイト『君に出逢えてよかった』他複数サイト運営。 現在ベリーズカフェにてオリジナル小説を連載中。

こ茶子
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2014/12/11

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  • ボクだけの一輪の花~エリート補佐官子爵令息と平民女騎士のお見合い婚 59

    「ネイト」 ポカンとしている間に先ほど頼んでいたつまみが到着して、給仕が来たついでにナサニエルまでもが酒を頼んでしまっている。 「いいよ、って言ってないけど?」 「ダメですか?」 おねだり顔があざとい。 奇麗な顔でへの字に下げた眉と上目遣いにキュンとしてしまった。 いくら美形でも、いかつい系の男前ではこうはいかない。 ――いや、そうでもないか? 迷走しかけ、しかし、ゴホンと一つ咳払いをして...

  • ボクだけの一輪の花~エリート補佐官子爵令息と平民女騎士のお見合い婚 58

    話題は流れて、暗い話から一転家族の近況やめでたい話も聞けたけれど、話し始めが始めだ。 互いに今一盛り上がることができずに、終始陰鬱さが付きまとっていた。 せっかくめったに会えない家族との逢瀬だったのだが。 「ほんと、ごめん、姉さん。暗い話なんて持ち込んで」 おそらく弟が彼女の耳にわざわざ入れなどしなければ、ヴァレルのことなどもう一生思い出すこともなかったに違いない。 そうであってもいまさ...

  • ボクだけの一輪の花~エリート補佐官子爵令息と平民女騎士のお見合い婚 57

    廊下の向こうで手を振る友人の姿を見つけて、レシリは足早に近づいた。 「おはよう」 「おはよう。どうやら、もう元気そうね」 「ん、元気元気。昨日はありがとう。ロレンシアは交代?」 「ええ、明後日の午前中までは休みだから、一度実家に戻ろうかと思っているの」 「そうなんだ」 夜番にも慣れているだろうが、さすがに徹夜明けの今朝は、ロレンシアのキリリとした美しい顔にも疲れが見える。 「で?昨日は...

  • 更新再開のお知らせ

    こ茶子です。 こんにちは。 すっかり更新が滞っておりましたが、明日AM.6:00~更新を再開致します。 現在更新している作品は既出の作品の為、本来なら滞ることもないものなのですが、 リアルでちょこ~っと?アクシデントがあり、そちらに四苦八苦している間に自分の体調が↓。 そして、体調不良でパソコンに向かえないうちに、ブログのストックが切れ、……現在、投稿サイトさまにて連載中のお話の執筆も休止と、……ダダ崩れに。...

  • パンプスとスニーカー 22

    もしかしたら、ここは惚気る場面なのかもしれなかったが、偽装のカノジョを絶賛されてどんな顔をすればいいのか、さすがの武尊も正直わからなかった。 コース料理も順調に前菜からサラダ、スープ、パンへと進み、今回は食欲があまり旺盛ではない女性陣が中心ということでメインは一種類のみにし、チーズにフルーツ、デザート、コーヒーへと。 ホクホクとラストのプチフール(締めくくりの洋菓子)を口に頬張って、ニコニコ...

  • パンプスとスニーカー 21

    「まあ、お父様は、学校の先生なの?」 「はい。元々農家の実家の方は、兄夫婦が継いで祖父となんとかやってます」 「へぇ」 ――――――なんか、まんまだよな。 いかにもお堅い家に育って、そのまま清く正しく健全に、そんな言葉が似合うひまりの生い立ちに、武尊も半ば呆れて感心した。 「へぇ……って、あんた、知らなかったの?」 不審そうな姉の顔に、武尊が慌てて取り繕う。 「いや、兼業農家だっていうのは知ってたけど...

  • ボクだけの一輪の花~エリート補佐官子爵令息と平民女騎士のお見合い婚 56

    「ぶくくく」 「レ、レニ?」 突然、笑い出して、腹を折り布団を叩くレシリに、引いたようにナサニエルが声をかけてくる。 「ん~、馬鹿だなぁ、って思ってさ?」 「私がですか?」 「ううん、わたしが。ネイトって、……わたしの他に婚約者がいたりする?」 「は!?」 目を見開き、怒鳴りつけようとか鼻息荒く、大きく口を開けたナサニエルの口元に手をあて、先に謝ってしまう。 「ごめん、ネイト。怒らないで?」 「...

  • パンプスとスニーカー 20

    「……口止め料」 「そう、恋人のフリのことだけでなく、うちの家族に会ったことで知り得た、俺やうちの個人的な事情をよそには洩らさないで欲しい」 人柄が気に入った……そう言って友達になってくれと言っておきながら、人格を疑うようなセリフを吐くのが、自分でも薄汚れていると思う。 それでも、世の中それだけで上手く渡っていけるものではないのは、武尊にとっては周知の事実だった。 ――――――それが現実ってものだよな。...

  • ボクだけの一輪の花~エリート補佐官子爵令息と平民女騎士のお見合い婚 55

    「たぶん隠しているつもりなのではなく、…………単純に浅い付き合いでしかない私には言うに値しないと思っているだけなのでしょうが」 ナサニエルの思わぬ訴えに口を開け、…………けれど、すぐに口を閉じる。 「すみません、体調が悪い時に面倒臭いことを」 しかし、すぐにナサニエルの方が折れて、後悔したようにしかめた顔を片手で隠してしまう。 ナサニエルの訴えは、先ほどのあれこれがどうとかいう単純なものではなく、こ...

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