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  • 読書三昧

    29日の昭和の日は結局一日雨が降り続けたので読書三昧でした。先週、こちらを離れ、お江戸の娘さんのところに行く97歳の親父さんに文学全集もらいましたが、その後、この娘さんのと嫁ぎ先のおじいさんの蔵書だった美術書40巻もいただきました。お会いしたことはないのですが、お医者さんだったそうで、蔵書から察すると鎌倉、京都によく行ってらしたようです。その他の蔵書から察すると、英国紳士風のウイスキーをたしなまれる方とお見受けしました。蔵書や本の折り目などから人物を想像する。これもまた楽しいのですが、学生時代に古本屋の軒先の段ボール箱に入った捨て値の文庫本買ってきては、折り目や線引きで「どんなこと考えていたんだろう」なんて対話していたことが懐かしく思い出されます。元少尉殿だった97歳のおやじさんからいただいた本には、戦中の連隊...読書三昧

  • 小説 死神 第四十二章 夢の浮橋 2

    第四十二章夢の浮橋中編前編から私一人、コーヒーショップ”通りすがり”の玄関前にいた。いつの間にかすっかり馴染みになってしまったこの店のドアを開けて中に入ると、下邊さんがコーヒーを飲んでいた。「入管の主張所に行ってきたようですね。」と、言われたので、、今しがたいただいてきたパスポートを見せると、「管理官はリヨンのおかあさんでしたか。なかなか風変わりなお方で、忍さまかさっちゃんでなければ扱えないと言われているお方です。さっちゃんは漫才のノリで、忍さまはおとぼけで上手に扱いますが、ヤヤさまや福本さまは直球勝負なので苦手のようですね。かくいうわがお嬢様も苦手としている鬼でございます。」なるほど。冥土の世界にも相性ってあるのか。「それより、このパスポートはどういうときに使うんでしょうか?」と、尋ねると。マスターが言った。...小説死神第四十二章夢の浮橋2

  • 小説 死神 第四十二章 夢の浮橋

    第四十二章夢の浮橋前編私と忍さんは再び三途の河原のロビーに来ていた。相変わらず受付には多くの人々が並び、制服を着た鬼の係員がせわしなく動いていた。「少々お付き合い願えますか?」と、いつの間にか黒字の江戸小紋に着替えた忍さんに言われ、受付ロビー横の係員専用の通用口から中に入った。ロビーの裏側では数十個のモニター画面が並び、インカムをつけた鬼の係員がその画面をチェックしている管制塔のようになっていた。その中の通用口の扉を開けて外に出ると、そこは絨毯が敷かれた長い廊下になっており、左右に扉が並んでいた。「手前から順番に不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来様たちのブースでございます。冥界入国手続きを終えた亡者の皆さまは、これら神仏のブースで審査を受け河を渡ることとなります。一つのイミグレ...小説死神第四十二章夢の浮橋

  • 小説 死神 第四十一章 私怨

    第四十一章私怨「忍さんは抹茶ですね。表千家風の泡立ちの少ない抹茶です。その前にとらやの羊羹をどうぞ。皆さんもどうぞ。」コーヒーショップ“通りすがり”のマスターはテーブルの上に風流な茶器を並べて、目の前でお茶を点ててくれた。ここまでやるバリスタはそうそういないだろう。とらやの羊羹。銀行勤めの頃に不手際があると”お詫びの印”に持っていく手土産の象徴だったが、“お詫びの印”のイメージが強すぎて、その真意を探りながら食べる不思議な羊羹。これって、羊羹にとっては迷惑な話だろうな。せっかくおいしく作られているのに、不手際の後始末という先入観がつきまとってしまっては。でも、この世とあの世の狭間で、前世のお詫びにとらやの羊羹?いやいや、そういう思い込みは失礼だったな。「おっちゃん。おいしい物食べるのにいらんこと考えては失礼やで...小説死神第四十一章私怨

  • 40年かぁ

    昨日は一日良く雨が降っていましたが、今朝はそれが嘘のような晴天でした。徹底的に寝るゾ!と昨夜は床につきましたが、目が覚めたのが毎度おなじみの午前5時。徹底的に早起きしてしまった。玄関の外に出てみると、米粒などの昨夜流しのゴミを捨てておいた木の根元にメジロが来て残飯をつついていました。この3-4か寒い日が続いて、木曜の朝など氷が張って雪がうっすら積もってましたが、相対的に温かい4月なので、例年なら連休明けに開花するサクランボが花をつけてます。程なくリンゴの花も咲くのでしょうが、収穫はどうなることやら?昨日の雨で国道に出る道路の側溝から水が溢れていました。枯れ葉がつまったのか?溝蓋が持ち上がっていたので、家からバールとスコップ持ってきてコンクリートの蓋を持ち上げて見ると、サッカーボールほどある岩がつまっており、そこ...40年かぁ

  • 小説 死神 第四十章 グループホーム 後編

    第四十章グループホーム後編~前編から~バスは三途の河原のフェリー乗り場に来ていた。「僕はこれからジョージハリスンとジャムセッションするのでこのまま川向こうに帰ります。皆さんご多忙な中私どもに付き合っていただき、ありがとうございました。」と、須滝さんに見送られ、私と大空萌林居士さんはバスを降りた。摂津さんの運転するマイクロバスは埠頭の乗り場に向けて走り去った。須滝さんと摂津さんのバスを乗せるフェリーの横には、コンテナーを満載した瀬尾売号が埠頭に繋がれており、顔のない人たちがぞろぞろとその船に乗り込んでいった。川の真ん中でダッチロールして沈む船なのに、表情一つ変えず、っていても顔がないのか。乗り込んでいく自戒なき人々。私たちは三途の河原ターミナルビルに入り、二階ラウンジの窓から三途の川を眺めていた。ちょうど、須滝さ...小説死神第四十章グループホーム後編

  • ちょっとお休み

    群馬も高齢者へのワクチン接種が始まったようです。前橋・高崎など都市部から始まるので山間僻地に届くのは月末になりますが、ウィルスも届いていないのでのんびりしたもんです。更に、年寄りはなかなかしたたかなので、「ワクチンで具合悪くなる人が先に出れば、こちらに回ってくる頃には対処法ができるだろう。」と慌ててません。こちらも我々に回ってくるのと、収束するのはどちらが早いだろう?と、のんびり構えています。なにやら、第四波が始まったと言う声も上がっておりますが、どうなんでしょうね?まだ第一波の渦中だったりして。給付金がもう一度出て「第二波なんだなぁ。」としみじみかみしめることができるので、国民に実感してもらうために給付金を出しましょう!朝から右脚のふくらはぎがパンパンに腫れて足首と膝がよく曲がらない。昨年末に膝をねじったのを...ちょっとお休み

  • ひさかたの

    久しぶりに一日休みでしたので、今日は徹底的に寝るぞ!と、決めていたのですが、朝5時に目が覚めてしまいました。一輪車と道具を持って近所の側溝に詰まった枯れ葉を取り除く作業をしてきました。こうした物が詰まると水害の元なのですが、雪解け水で側溝を流れる水の量も多いので、ちょっと取り除くと下流に流れていく。なので、その先に行ってまた詰まった箇所を取り除くと、の頃がまた下流に流れていく。と、言った手合いで、河川付近まで行かなければならなかった。例年、今頃雪が降るのですが、今年はもう桜が咲いている。それでも、雷様は就業中で、一昨日の夜雪が降りました。雪は積もらなかったけれど、寒い一日でした。もはやこれで由紀乃心配はなかろう。と、クルマのタイヤをノーマルタイヤに履き替えていると、通りかかった80代のおばちゃんが「ついでにおら...ひさかたの

  • 小説 死神 第四十章 グループホーム 前編

    第四十章グループホーム前編霊園のような場所に一人置き去りにされていた。自分の意思と関係なく連れていかれて仕事が終わると置き去りにされる。だんだん慣れてきたが、あまり気分が良いものではない。冷え切った風が吹く霊園に大きな石塔があり、その根元に痩せこけた年寄りが竹ぼうきと美少女フィギュアを持って座っていた。瞬きをしているので、まだこの世にいる老人らしいが、生気が失せて干からびたような姿に見えた。「おっちゃん!よう来てくれはった。あんた、うちの手伝いやでぇ。しっかり働きぃなぁ。」その声に振り替えるとさっちゃんが立っていた。福本さんと博多のもつ鍋屋に行ってたんじゃなかったのか?「行ってたでぇ。ごっつおいしかったわぁ。おいしいもの食べたら仕事や。これも渡世の義理ってもんや。なぁ、おっちゃん。」言うこととやることがちぐはぐ...小説死神第四十章グループホーム前編

  • 例年なら

    先週いっぱいでスキー場は終わったのですが例年になく雪が少ない年でした。12月には一晩に2m超える積雪で日本記録更新しましたが、その後はちょぼちょぼで、結果的に雪が少ない冬でした。スキー場以外もいろいろ忙しい冬だったのであちこちダメージが蓄積しています。昨年末のクリスマスに凍った道で滑って、そのまま尻餅をつけばよかったのですが、こらえたもんだから右ひざの筋を痛めてしまいました。何とかだましだまし動いていましたが先月末から膝に内出血が起きるようになり、極力足を使わないように作業していましたが、今日は膝をかばった結果ふくらはぎがパンパンにはれて痛み出しました。ネパール人スタッフは川下りの仕事が始まるまでは高原野菜の苗の植え付けの手伝いに行くようです。畑仕事、かなりきつい仕事ですが、楽しんでやっているようです。ナマステ...例年なら

  • 小説 死神 第三十九章 人形の寺

    第三十九章人形の寺日の暮れかけた病院の前に、私一人たたずんでいた。忍さんも私をここに届けて、これから二次会にでも行くのだろうか。大森食堂を思い浮かべてみると、私は店の中に立っていた。磯村さんが来てからメニューも増えて繁盛しているみたいで、台所でせわしく料理を作る磯村さんと大森の奥さん。店でのんびりと注文危機や配膳をしながら、テレビを眺めている大森のおやじさん。こういう選択肢もあったのにな。と、思うと、気づかなかった自分のふがいなさを感じてしまう。もはや今生に残れたとしても、あの体では何もできない情けなさが噴き出してきたので、もう一度病院を思い浮かべて、自分が入院している病院に戻った。集中治療室の別室に行くと、相変わらず機械につながれたままの私がおり、隣のベッドは空いていた。良くなって別室に移されたと言うよりは、...小説死神第三十九章人形の寺

  • 春が呼んでるよ

    ソメイヨシノが咲き始めました。例年4月後半に咲く花なんですが、モクレンやコブシも一緒に咲き、更に梅まで咲いている変な春です。最近妙にハマっているのが、チャルメラの宮崎辛麺。元々激辛はあまり得意ではないんです。昨年の今頃も起きましたが、時折起きるインスタントラーメンの品不足で、ハングル文字のラーメンが売れ残ると言うのも納得できますが、たまたま友人に「これ病みつきになるぞ!特に溶き卵が。」ともらい、写真のようにニラと溶き卵を入れて食べてみたら思い切りハマってしまった。どことなく、昔懐かしいインスタントラーメンの香りがするので、ハングル文字のラーメンとの違いなんでしょうが、このところこれが続いたので胸焼けがしています。以前、宮崎から来た人にラーメンの話を伺ったら、とんこつラーメンが主流だと伺っていましたが、激辛もあっ...春が呼んでるよ

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