野中光正&村山耕二展 2020年11月17日(火)~24日(火)11時〜18時
蘇生する記憶絵画を美術史と言う名の、西洋の線形モデルの中で考えると、近代のタブロー絵画の歴史は、抽象画でピリオドを打ってしまう。このピリオドの中には、私たちを魅了してきた無数の絵の記憶が層となって蓄蔵されている。野中氏の「抽象画」(メディアミックス)もまさしくそうで、色彩やタッチやコンポジションから、西洋画であればヴァトー、ロートレック、そしてモランディやロスコなど、浮世絵であれば鈴木春信、広重まで、そこに表現された自然の動態が多重露光のように浮かび上がって来ることがある。作家の生まれ育った場所、江戸、東京と続くモダン文化の中心点、浅草という環境が、西洋近代の文化的精華とも通底する普遍的な目と身体を画家のうちに育んだのであろうか。膨大な記憶の層から引き出した美を今の時のうちに蘇生させる変奏の技術は、抽象というと...野中光正&村山耕二展2020年11月17日(火)~24日(火)11時〜18時
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