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プロフィール
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因幡屋さんのプロフィール

住所
中原区
出身
柳井市

大部分は劇評ですが、ツイッターでは映画やテレビドラマのこともつぶやいております。 https://twitter.com/inabaya_kiyoko 2年前からはじめた俳句も一生懸命!

ブログタイトル
因幡屋ぶろぐ
ブログURL
https://blog.goo.ne.jp/inabaya2005kiyoko05
ブログ紹介文
因幡屋の劇評ブログです。 舞台は人生の宝。その印象をより的確により豊かに記せますように。
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113回 / 365日(平均2.2回/週)

ブログ村参加:2014/11/08

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ハンドル名
因幡屋さん
ブログタイトル
因幡屋ぶろぐ
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因幡屋ぶろぐ

因幡屋さんの新着記事

1件〜30件

  • 新橋演舞場十一月公演『女の一生』

    *森本薫作戌井市郎補綴段田安則演出公式サイトはこちら26日まで本作はこれまで文学座の公演を中心に、昨年はドナルカ・パッカーン公演も観劇してきたが、この度は大竹しのぶを主役の布引けいに据え、段田安則が演出を担い、シス・カンパニーに新派、東宝ミュージカルからジャニーズ事務所の俳優までが顔を揃える大商業演劇となってのお目見得となった。演出以前に、大竹しのぶの声の出し方は、あれでいいのだろうか。からだの深いところから出ている声なので、台詞はちゃんと聞き取れるのだが、たとえば第五幕一場、倒れた夫を支えながら、けいは大声で女中を呼ぶ。長年別居し、仲たがいしていた夫と再び一つ屋根の下に暮らせるかと希望が湧いていた矢先のことだけに、けいの心がどれほど激しく揺れ動いているか。あのようなとき、人がどんな声を出すのか。なりふり構わず...新橋演舞場十一月公演『女の一生』

  • 語り三郎企画 楽語会 vol.6

    *荻窪/かふぇ&ほーるwith遊11月15日14時、18時上演(1,2)「ひかりがこぼれてくる/秋のひかりは地におちてひろがる/このひかりのながで遊ぼう」…公演チラシに記された八木重吉「秋のひかり」の一節の通り、4名の俳優が古典落語や太宰治など、それぞれ1作品ずつ朗読を披露する。☆『水を抱く』…江國香織の『きらきらひかる』(新潮社)は、アル中で情緒不安定な笑子とゲイでちゃんと恋人もある睦月の結婚生活が綴られた小説である。原作には「ホモ」と書かれているが、今ならいささか問題のある言葉であろう。1991年の刊行当時に比べると、セクシャルマイノリティの問題は多様性を増し、積極的に語られるようになっているが、これは一組の夫婦とその周辺の人々を見つめる小柄なサイズの、風変わりな悲しい物語である。「水を抱く」は本作の第1章...語り三郎企画楽語会vol.6

  • 小西耕一 ひとり芝居 第八回『地獄に咲く花』

    *小西耕一脚本・構成・出演公式サイトはこちら東中野・RAFT15日終了2013年の第二回公演『既成事実』がほんとうにおもしろく、前のめりに長い劇評も書き、その後続けて観劇していたが、「ひとり芝居」と銘打ってふたり、3人と出演者が増えたあたりからしばらく遠ざかっていた。コロナ禍による厳しい状況下のRAFTにおいて、4年ぶりに上演される「小西耕一ひとり芝居」である。リビングのテーブルにはカップ麺。その上に重しのように置かれた離婚届を和太留(以下ワタル)が呆然と見つめる場面に始まる。コロナ禍で夫婦ともに在宅勤務になり、妻のストレスが募ってのことらしいが、ワタルには寝耳に水である。懸命に話し合おうとするワタルと、妻はツタヤの返却期限だからと「鬼滅の刃」を読み、ろくに応じようとしない。ワタルは、「わかった」と「わかる」の...小西耕一ひとり芝居第八回『地獄に咲く花』

  • 座☆吉祥天女 第十六回公演 久保田万太郎劇場『螢』『大つごもり』

    *公式サイトはこちら深川江戸資料館15日まで座☆吉祥天女は、俳優の高橋典子と井口貴子によるユニットで、2004年の旗揚げ以来、山本周五郎、久保田万太郎、北條秀司など、一貫して時代物、和物を上演している。年1回の公演を地道に積み重ね、周五郎作品は『さぶ』や『柳橋物語』などの長編や中編も手掛けている貴重なユニットだ。ことに今回はコロナ禍のなか、旗揚げ演目と同じ久保田万太郎の『螢』が上演される。作り手の感慨も一入ではないだろうか。深川江戸資料館の2階の小ホールは、同ユニットが2015年から続けて公演を行っている。江戸情緒豊かな演目は、会場や周辺の街並みの雰囲気にもぴったりであるし、はじめて足を運んだ自分にも、常打ち小屋のような安定感が感じられた。客席は9割近く埋まっており、常連の固定客をしっかりと得ている印象だ。☆『...座☆吉祥天女第十六回公演久保田万太郎劇場『螢』『大つごもり』

  • 第17回明治大学シェイクスピアプロジェクト『じゃじゃ馬ならし』

    *公式サイトはこちら(1,2,3,4,5)秋葉原パセラリゾーツ7日17時、8日12時の上演を配信ウィリアム・シェイクスピア作コラプターズ(学生翻訳チーム)翻訳プロデューサー/吾妻春奈(文学部2年)演出/新田みのり(文学部4年)監修/西沢栄治(JAMSESSION)コーディネーター/井上優大学秋学期の一大イベント「明治大学シェイクスピアプロジェクト」(MSP)も、今年は無観客上演の映像配信を余儀なくされた。しかし、キャスト、スタッフの紹介はもちろん、ZOOMを使ったキャストの座談会などの配信や、希望者先着200名へのパンフレット郵送など、視聴の期待を盛り上げるべく、さまざまな工夫と配慮が凝らされており、作り手の学生方は非常に明るく元気に取り組んでおられる様子に安堵させられる。飲み代を払わないからと酒場から追い出さ...第17回明治大学シェイクスピアプロジェクト『じゃじゃ馬ならし』

  • 文学座公演『五十四の瞳』

    *鄭義信作松本祐子演出公式サイトはこちら紀伊國屋サザンシアターTAKASIMAYA15日まで鄭義信作品を松本祐子が手掛ける舞台は、本公演を含め劇団内外合わせて7作めになるとのこと。特に今回は、何人もの俳優が鄭作品への出演を熱望したことが企画の出発点になったそうである。作り手同士の幸福な出会いの連なりが結実した熱い舞台だ。当ブログ鄭作品観劇記事→1,2,3物語の舞台である瀬戸内海の家島諸島のなかの西島は、採石業を唯一の産業とした小さな島だ。かつてこの島には、朝鮮人が作り上げた朝鮮学校があり、日本人の子どもたちも一緒に遊び、学んだ歴史があった。この小さな島の小さな朝鮮学校の教員室兼教師の居室で繰り広げられる敗戦まもない1948年から20年間に渡る人々を描いた2時間40分の物語である。教員室を訪れては何かと騒動を起こ...文学座公演『五十四の瞳』

  • 劇団フライングステージ第46回公演『Rights,Light ライツ ライト』

    *関根信一作・演出公式サイトはこちら下北沢OFFOFF劇場8日まで(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22)2019年秋、HIVに感染していると申告しなかったことを理由に就職内定を取り消されたのは違法だと訴えた裁判に、原告勝訴の判決が下った(参考)。フライングステージの最新作は、かつて死の病と恐れられたHIVとエイズについての認識の変容といまだに残る偏見や差別、そして今現在世界に蔓延している新型コロナウィルスと闘う人々を描いた舞台だ。2020年の「世界エイズデーシアター札幌」のために書下ろしを依頼された作品でもあり、原告ご本人へ取材を行うなど、ドキュメンタリー性の強いものとなった。舞台に置かれた数脚の椅子で複数の場面、時間の経過をわかりや...劇団フライングステージ第46回公演『Rights,Lightライツライト』

  • 因幡屋2020年11月の観劇と俳句の予定

    俳句日めくりの厚みが急に減ったように感じておりますが、11月は未確定も含めて観劇予定が10本を超えそうです。気を緩めず感染予防対策をしっかりと。劇団と劇場と、そしてともに舞台を観る方々と自分のために。*劇団フライングステージ第46回公演『Rights,Lightライツライト』(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22)2019年に原告勝訴となったHIV内定取消訴訟を題材とした新作劇。*文学座公演『五十四の瞳』鄭義信作松本祐子演出による新作舞台。*吉例顔見世大歌舞伎第四部「義経千本桜」より「川連法眼館」中村獅童が取り上げられていた「情熱大陸」であったか、2001年の平成中村座の試演会で佐藤忠信実は源九郎狐を演じ、中村勘三郎の熱血指導で開眼した...因幡屋2020年11月の観劇と俳句の予定

  • métro第13回公演『痴人の愛~IDIOTS~』

    *谷崎潤一郎原作天願大介台本・演出公式サイトはこちら下北沢ザ・スズナリ27日終了河合譲治役は片岡哲也と若松力のダブルキャスト2008年に旗揚げした演劇ユニットmétroは、これまで名作、大作と呼ばれる作品を天願大介が脚色・演出する公演を行ってきた。天願の手による戯曲以外の上演は、今年2月の唐十郎作『少女仮面』のみである。原作者の頭の中に入っていき、記された言葉はもちろん句読点に至るまで、その意味や意図を考え抜き今度は、それを芸能として舞台に立ちあげるべく自分の言葉に置き換え、かつ演出を担う。気が遠くなるような作業であるが、天願自身は「不思議な作業」と語る(公演パンフレットより)。『痴人の愛』は、谷崎が関東大震災後、関西に移住した翌年1924(大正13)年の3月から大阪朝日新聞に始まり、途中数か月の中断を経て、翌...métro第13回公演『痴人の愛~IDIOTS~』

  • 因幡屋通信66号をお届けいたします

    まだ不安定な現況を鑑み、因幡屋通信はこのたびも当ブログにて公開といたします。メイン劇評は、7月上演の朱の会公演です(ブログ記事→稽古場訪問記、公演前半、同後半)。どうか最後までお読みくださいませ。周五郎の句読点―作家と俳優と観客と―2020年3月なかば、俳優の神由紀子(以下神)が主宰をつとめる「朱の会」は、月末に予定していた『朱の会vol.3朗読シリーズ朗読×語り×劇』の延期を決定した。旗揚げから常連の出演陣に新しい顔ぶれも加わり、稽古も順調に進んでいたが、新型コロナウィルス感染予防のため、東京都からイベントの自粛要請を受けて多くの公演が軒並み中止や延期になるなか、致し方ない決断であったことだろう。仕切り直しの公演は、季節が移った7月11日と12日の両日、スタッフや客席誘導の俳優はもちろん、半数に減らした客席の...因幡屋通信66号をお届けいたします

  • 因幡屋通信66号【梅雨から夏のトピック】

    続きまして月ごとに心に残った舞台について短くお届けいたします。視聴あるいは観劇直後のブログ記事をリンクしておりますので、ご参考までに。【梅雨から夏のトピック】~因幡屋観劇覚書~オンラインもリアルも~☆6月☆*ロロ×いわきアリオス共同企画『家で劇場を考える』三浦直之作・演出稽古場に集えない俳優たちが東京、福島、仙台など、それぞれの場所からネットで稽古をするプロセスと本番をオンラインで配信する試み。本作で描かれる「オンライン演劇の開幕を待つ観客たち」は、数か月先のわたしたちの現実になるかもしれない。*文学座アトリエ70周年オンライン企画vol.3久保田万太郎編戯曲『雨空』勉強会+発表会文学座の女優筆頭であり、久保田万太郎の薫陶を直接受けた本山可久子の指導で、若手俳優が大正時代に書かれた戯曲に挑戦する。本山の指摘の鋭...因幡屋通信66号【梅雨から夏のトピック】

  • 唐組 第65回公演『さすらいのジェニー』

    *唐十郎作久保井研+唐十郎演出公式サイトはこちら下北線路街空き地22日終了(1,2,3,4,5,6,7,8,9)公演チラシには「雨天決行!換気充分!合羽必須!」の文字が躍る。状況劇場から受け継いだ初代紅テントが、下北沢に登場した。天幕だけを使い、周囲は板などで囲われてはいるが、いつものような横幕はない。天幕と囲いのあいだから外が見え、雨風が容赦なく吹き込む「半野外劇場」である。紅テントが紅天幕劇場となり、唐十郎が状況劇場を解散し、新しい門出としてバブル絶頂期の1988年に上演した下町唐座の舞台が蘇った。観劇当夜も雨となり、紅天幕のあちこちが雨漏りしている。風も強く、気温も低い。合羽は雨除けというより防寒着である。それでも天幕内は1年ぶりの舞台を待ち受ける高揚感に溢れた。本作の主たるモチーフはポール・ギャリコの小...唐組第65回公演『さすらいのジェニー』

  • ネットで観劇☆Oroche Presents 001 能-BOX ギリシャ悲劇シリーズ『オイディプス王』

    ☆ソポクレス作井上優翻訳山本タカ(くちびるの会1,2,3,4,5)演出熊谷太輔音楽監督公式サイトはこちらせんだい演劇工房能-BOX上演は11日終了オンラインは18日まで今年で4回めを迎えたおろシェは、「ここから生まれる物語」をコンセプトに、市民参加型、滞在創作の舞台として能舞台でのギリシャ悲劇の上演を試みた。くちびるの会以前の山本の演出作品(1,2,3,4,5,6,7,8,9)は、古今東西の戯曲や小説などをベースに、独自の視点と切り口による新しい劇世界を構築した舞台が主たるものであった。その後山本は外部への脚本執筆や演出、青少年を対象としたワークショップなど、活動の幅を次々に広げていき、昨年は愛知県豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場PLAT」において、平田オリザの『転校生』を演出、地元の高校生とともに舞台創作を行...ネットで観劇☆OrochePresents001能-BOXギリシャ悲劇シリーズ『オイディプス王』

  • COROBUCHICA.『口火きる、パトス』、いしころ project『よだかの星』~せんだい卸町アートマルシェ2020 -CONBINATION STAGE-

    公式サイトはこちらいずれも11日終了配信は18日まで☆COROBUCHICA.『口火きる、パトス』山本タカ作・演出俳優のコロの挑戦の場として立ち上げたブランド「コロブチカ」の公演の観劇は2008年12月の『Proof』以来。本作は、「47都道府県1人芝居」の演目のひとつで、恋愛経験に乏しい弁論部の武闘派部長・柳幹久の悪戦苦闘の初恋の顛末である。50分弱の1人芝居は、ひとりで複数役を演じ分けるスタイルではなく、演じるのはあくまで柳1人だけ。ところどころ相手が言ったことを繰り返して発語し、進行する形式である。日常会話でこのような話し方はしないのだが、「1人芝居」の定番のスタイルとして自然に受け止められる。たった1人の部員・芹沢が人形であることから、柳にさんざんしごかれ、挙句サッカー部に転部して可愛い女子マネージャー...COROBUCHICA.『口火きる、パトス』、いしころproject『よだかの星』~せんだい卸町アートマルシェ2020-CONBINATIONSTAGE-

  • 真田鰯 ✕ 菊池佳南『大きな栗の木の下で私たちは黙る』~せんだい卸町アートマルシェ2020 -CONBINATION STAGE-

    *真田鰯作・演出公演公式サイトはこちらせんだい演劇工房box-19日(金)17時、20時上演配信は18日まで舞台下手奥に置かれたベンチには、中央に仕切りがある。公園や街中の外観を保ちながら、ホームレスや泥酔者が寝転がれないように作られた「排除アート」と呼ばれるものだ。そこに白と濃いピンクの艶やかなチマチョゴリを着た若い女性(菊池佳南/青年団・うさぎストライプ)が座っている。そこへ男性(真田鰯)がやってきて、何をしているのかと尋ねると、女性は「表現の不自由展・その後のその後ー!」と叫ぶ。昨年夏物議をかもした「あいちトリエンナーレ」のことが即座に思い出される。この展示会を象徴するアートは「平和の少女像」であったが、舞台の女性は、その設置や撤去をめぐって日韓や中国だけでなく、アメリカやヨーロッパの国々でも火種となって...真田鰯✕菊池佳南『大きな栗の木の下で私たちは黙る』~せんだい卸町アートマルシェ2020-CONBINATIONSTAGE-

  • 東京夜光『台風とノラと私』~せんだい卸町アートマルシェ2020 -CONBINATION STAGE-

    「せんだい卸町アートマルシェ」(以下おろシェ)は、宮城県仙台市の「せんだい演劇工房10-box」と、同「能-BOX」を拠点に、物流の拠点であり、問屋街である仙台市卸町をアートの新たな発信地として発展させたいという思いのもと、2017年より開催している演劇フェスティバルである。全国各地から劇団やアーティストを募り、劇場での出会いや交流を大切にする「おろシェ」だが、4回目を迎えた2020年は、コロナ禍を受けて有料のオンラインプログラムも設けられた。おろシェ終了後16日から18日まで、上演の演目すべてに加え、場内の「ウッドデッキ」の様子も見ることができる。まずはbox-1で上演されたCONBINATIONSTAGEのAプロ、東京夜光の舞台の視聴の記録から。*川名幸宏作・演出(1,2,3,4,5,6,7,8)公演公式サ...東京夜光『台風とノラと私』~せんだい卸町アートマルシェ2020-CONBINATIONSTAGE-

  • ネットで観劇☆第1回MSPラボ公演『ロメオ、エンド、ジュリエット』

    *原作/川島敬蔵「春情浮世之夢」、小山内薫「ロミオ、エンド、ジュリエット」総監修・構成/井上優(明治大学准教授)演技アドバイザー/西村俊彦10月3日(土)配信(アーカイヴあり)公式ブログはこちらMSP(明治大学シェイクスピアプロジェクト)インディーズ(1,2,3,4)の名称で活動していた「MSP歌舞伎シリーズ」(昨年5月上演『何櫻彼櫻銭世中』)が、MSP本体の別プロジェクトとして新たに始動。無観客の配信にて上演を行った。本作が初めて日本に入ってきた明治19年の川島敬蔵「春情浮世之夢」と題する読み物と、その後明治37年、小山内薫脚色で「ロミオ、エンド、ジュリエット」として日本橋真砂座で上演された台本のふたつの「ロミジュリ」を融合するかたちがこの度のラボ公演『ロメオ、エンド、ジュリエット』である。川島版から語りを、...ネットで観劇☆第1回MSPラボ公演『ロメオ、エンド、ジュリエット』

  • MITAKA "Next" Selection 21st Pityman『みどりの山』

    *山下由脚本・演出MITAKA"Next"Selection21st劇団サイトはこちら三鷹市芸術文化センター星のホール11日まで外出自粛中に視聴したPityman5夜連続配信企画『ぜんぶのあさとよるを~ラブ・イズ・オンライン』、『ハミング・イン・ウォーター』いずれも瑞々しく新鮮な作品だった。あれから5か月、遂にPitymanの舞台のリアル観劇が叶った。場所は山も海も見えるところにある代理出産施設のロビー、時は近未来であろう、男性も出産ができるようになっている。スタッフは施設長とケアテイカー(お世話係の意か)のふたりだけで、代理母と代理父各3人、計6人の妊婦と妊夫の出産を切り盛りしている。ほかには施設の取材に訪れているジャーナリストと、以前この施設で出産した女性が登場する。ロビー右部分に受付、他にはケアテイカーの...MITAKA"Next"Selection21stPityman『みどりの山』

  • 2020年10月の観劇と俳句の予定

    公演チラシや新聞劇評などを3か月ごとにファイリングしていますが、2020年も最後の1冊になりました。*Pityman山下由脚本・演出『みどりの山』MITAKA"Next"Selection21st外出自粛中に視聴したPityman5夜連続配信企画『ぜんぶのあさとよるを~ラブ・イズ・オンライン』、『ハミング・イン・ウォーター』いずれも瑞々しく新鮮な作品だった。あれから5か月、ようやくPitymanの舞台のリアル観劇が叶いそうである。*唐組・第65回公演『さすらいのジェニー』春公演で中止された演目が下北沢の下北線路街空き地にやってくる。しかも唐組の初代テントがお目見得するという。公演チラシには、「雨天決行!換気充分!合羽必須!」のコピーが踊る。劇団からは、「本公演は密閉を避けた野外劇形式。天幕はありますが、横幕があ...2020年10月の観劇と俳句の予定

  • 劇団民藝出『ワーニャ、ソーニャ、マーシャ、と、スパイク』

    *クリストファー・デュラング作丹野郁弓翻訳・演出公式サイトはこちら10月4日まで紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA2月の『白い花』以来7か月ぶりの民藝公演は、2013年ブロードウェイで大評判となった喜劇である。一瞬、本多劇場での加藤健一事務所公演と見まごうテイストであるが、公演パンフレット掲載の訳・演出の丹野郁弓の「雑記」には、ゴリーキー原作の『どん底』を敗戦後の東京に舞台を置き換えた『どん底―1947・東京―』、ロシアの朗読劇である『想い出のチェーホフ』を経ての今回の演目上演である意義がどのようなものであったか、前の2本との連想の助けなしに「この芝居を単体で成立させなくてはならなくなった」という演出家の思いが縷々綴られている。劇団のレパートリーは、中長期的な視野を以て検討されること、複数の演目がひと...劇団民藝出『ワーニャ、ソーニャ、マーシャ、と、スパイク』

  • 演劇集団円トライアルリーディング公演『虫たちの日』

    *別役実作内藤裕子演出公式サイトはこちら吉祥寺シアター22日終了本作はもともと77年に放送された「ステレオドラマ」であった由。中村伸郎と長岡輝子の共演である。ネットで検索するとこちらのサイトで視聴できる!演劇集団円では83年、ステージ円(このときは新宿・成子坂)の公演が最初である。自分は90年だったろうか、梅の季節、渋谷ジャンジャンで中村伸郎と平木久子の共演の舞台を観た記憶がある(ジャンジャンプロデュース?)。とても懐かしい作品だ。今回は気鋭の内藤裕子の演出で、橋爪功と福井裕子が共演する。2020年に予定されていた公演がすべて延期または中止となったが、さまざまな試案を重ねて、劇団の「アーカイブ」、活動再開のための「トライアル」として本作のリーディング公演が実現した。吉祥寺シアターの客席は半数に減らされている。観...演劇集団円トライアルリーディング公演『虫たちの日』

  • 演劇集団円・プラスワン企画『初萩ノ花』

    *内藤裕子作・演出公式サイトはこちら横浜の県民共済みらいホール、相模原南市民ホールを経て、20日北とぴあつつじホールにて終了2014年の初演(blog記事)は、読売演劇大賞優秀作品賞ならびに優秀主演女優賞(高林由紀子)、鶴屋南北戯曲賞ノミネートの高評価を得た。一部新しいキャストが加わり、「プラスワン企画」として6年ぶりの再演となった。初演のとき、いったい自分は何を観て何を考えていたのかと困惑するほど新鮮で確かな手応えを得た。初演で疑問に思ったことや、しっくりこなかったことに対する納得や理解、当時はまったく思いが及ばなかったことへの気づきもあり、豊かな観劇体験となった。新しいキャストは、杉田家の次女順子役のさとうゆい、近所の梨農家の長男秀一役の諸岡貴人である。さとうは内藤とともに主宰をつとめる演劇ユニットgree...演劇集団円・プラスワン企画『初萩ノ花』

  • 演劇企画イロトリドリノハナvol.3 『明日―1945年8月8日・長崎―』

    *井上光晴原作森下知香脚本演出公式サイトはこちらシアターχ提携公演6日終了演劇企画イロトリドリノハナは、劇団光希の俳優・森下知香が「一つの色にこだわらず、自由に多彩な花を咲かせる」をコンセプトに2018年に旗揚げしたユニットである。第2回公演『人生のおまけ~CollateralBeauty』(2019年9月)はネット視聴にて、生の舞台はこのたびが初めてとなる。一部ダブルキャストのA、Bふたつの座組があり、Aチームの初日を観劇した。井上光晴の原作は、長崎に原子爆弾が投下される8月9日の前日、8月8日に行われた一組の結婚式と、それに関わる人々を描いた小説だ。淡々とした筆致からは声高な反戦のメッセージとは異なる深い悲しみが伝わる。黒木和雄監督による映画『TOMORROW明日』(1988年)は、原作の静けさそのままに演...演劇企画イロトリドリノハナvol.3『明日―1945年8月8日・長崎―』

  • 2020年9月の観劇と俳句の予定

    昨日から気温が下がり、残暑も和らいで凌ぎやすくなりました。秋の訪れにはいつもほっとしますが、今年はどうしても不安が募ります。まだまだ感染予防の緊張は解けません。すべての座組が可能な限りの対策で備えておられ、その労苦は察するに余りあります。どうか無事に稽古が進み、初日を迎えられますよう。*演劇企画イロトリドリノハナvol.3『明日―1945年8月8日・長崎―』井上光晴の原作小説は、長崎に原子爆弾が投下される8月9日の前日、8月8日の人々のことを描いた小説だ。非常に寡黙な作品で、淡々とした筆致からは声高な反戦のメッセージとは異なる深い悲しみが伝わる。黒木和雄監督による映画『TOMORROW明日』(1988年)は、原作の静けさそのままに演出も音楽も抑制され、絶妙な配役も相まって、いまだに忘れられない。昨年の夏、劇団青...2020年9月の観劇と俳句の予定

  • Ring-Bong lavo vol.2『ああ、母さん、あなたに申しましょう』

    *山谷典子作辻輝猛演出公式サイトはこちら綜合藝術茶房喫茶茶会記31日までこれまでの観劇記事はこちらをスクロール「Ring-Bonglavo(リンボン研究室)は、文学座の俳優である山谷典子が戦争と平和をテーマとして描いた台本を上演しているRing-Bong公演の中で、本公演とは違うテイスト、または実験的な試みをする場としての公演となっている」(公式サイトより)。昨年の上演が好評を得ての再演は、ウィルス感染予防のため、客席を半数に減らしての公演となった。厳しい残暑と出口の見えないウィルス災禍に疲れた心身が瑞々しく生き返るかのような佳品である。タイトルは、モーツァルト作曲のピアノ変奏曲に由来する。「きらきら星変奏曲」として有名な曲だが、もとの題名は「ああ、母さん、あなたに申しましょう」で、この曲が本作の重要なモチーフ...Ring-Bonglavovol.2『ああ、母さん、あなたに申しましょう』

  • 東京夜光『BLACK OUT~くらやみで歩きまわる人々とその周辺~』

    *川名幸宏作・演出MITAKA“Next”Selection21st劇団公式サイトはこちら30日まで三鷹市芸術文化センター星のホール川名演出の舞台について当ブログの記事はこちらをスクロールいろいろな顔を持つ作品だ。学生演劇出身で、作・演出志望ながら、演出助手の仕事に勤しむ主人公の真野(丸山港都)は、川名自身の演劇人生を濃厚に反映して、私小説ならぬ「私演劇」の様相。これが第一の顔。公演チラシには「今やプロフェッショナル化が進む『演出助手』という仕事」とあるが、具体的にどういうことなのか。真野が客席に向かって、演出助手の業務内容を語る場面があったり、商業演劇と小劇場演劇の違い、プロデューサーにはどんな権限があるのか。演劇創作の現場において、作品をめぐる衝突や混乱、困った人の扱いなどを経て協力しあうところなども描かれ...東京夜光『BLACKOUT~くらやみで歩きまわる人々とその周辺~』

  • Tファクトリー『路上5  -東京自粛』

    *川村毅作・演出公式サイトはこちら雑遊川村作、演出の舞台関連の当ブログ記事はこちらをスクロール『路上』シリーズは、2007年の新宿三丁目の劇場「雑遊」のオープンを機に、文学座の俳優・演出家の小林勝也と川村が「あまりシャカリキにならずに遊ぼうといったコンセプト」(当日リーフレット掲載の川村の挨拶文より)で始まった企画で、上演時間は1時間以内、稽古も10日間を超えないように、「身体表現重視、歌中心とその都度テーマを設けてひらひらと作り上げて」(同出)、2007年、2008年、2009年、2011年に上演されている。このたび、9月に配信予定の第5作の関係者プレヴューを観劇する機会があり、自分にはこれが初『路上』となった。2011年12月上演の『路上3.11』(路上4)の情報記事には出演俳優の本シリーズ出演歴も明記され...Tファクトリー『路上5-東京自粛』

  • ネットで視聴☆劇団チョコレートケーキ第32回公演『無畏』

    *古川健作日澤雄介演出公式サイトはこちら下北沢・駅前劇場7月31日~8月10日劇場で観劇する予定が、あっという間にチケット完売となり、配信映像を視聴することに。視聴前は「残念ながら」の心持であったが、スタンダード版とアクターカメラ版(出演俳優の頭部に設置した小型カメラで撮影された舞台映像)両方を観ることで得たものは小さくない。南京事件は1937年12月、日中戦争で日本軍が中国の南京を占領する際に引き起こした略奪・暴行事件だが、被害者の実数は数万人とも40万人以上とも言われ、いまだ謎の部分が多い。今回の舞台の主人公は、その南京事件の首謀者として、極東国際軍事裁判において処刑された陸軍大将・松井岩根である。未曽有の残虐事件を指揮したとは、さぞ非道な軍人と思いきや、松井は漢学者の息子であり、自他共に認める中国通であっ...ネットで視聴☆劇団チョコレートケーキ第32回公演『無畏』

  • 2020年8月の観劇と俳句の予定

    ようやく梅雨明けの報が南から西から聞こえはじめました。7月に横浜で雨が降ったのは31日、つまり時おりは晴れ間もあったものの、一カ月毎日雨だったということで、増加の一途の感染者数にも、いよいよ心が沈みます。劇場や稽古場でのクラスター発生による公演中止の報道に、演劇情報のアンテナを張り、観劇予定を立ててチケットを予約するといった一連の行動への体力気力が著しく低下していることに愕然としています。演劇を魂の糧としてきたはずなのに、美味しそうなお料理を前にして、自分がおなかがすいているのかどうかもよくわからないといった気持ちです。*八月納涼大歌舞伎5か月ぶりの歌舞伎座公演は、1演目ずつの4部制で、大向こうや掛け声も控えるようにとのこと。消毒や換気はじめ、厳戒態勢で臨む関係者の心情を思うと胸が迫ります。今やどこで誰が感染し...2020年8月の観劇と俳句の予定

  • シアターコクーンライブ配信『プレイタイム』

    *公式サイトはこちら7月12日上演ライブ配信の有料視聴は19日までコロナ禍による4ヵ月の休館を経たシアターコクーン再始動の舞台であり、初めてのライブ配信だ。岸田國士の戯曲『恋愛恐怖病』をベースに、ひと組の男女の他愛ないやりとり、関係性が変容するさまを描く。構成・演出を梅田哲也、演出・美術を杉原邦生が担う。本作は2015年12月、えうれか第二回公演観劇のblog記事あり。ご参考までに。いっさいのナレーションや解説、字幕もないまま劇場の照明や装置が映し出され、今見ているのが劇場のどの箇所かもわからないまま5分が過ぎると、そこから突如東急グループの賑々しいCMが3分。画面は再び静かな劇場に戻る。裏側の装置(名称がわからない)が動きはじめ、次第に画面が明るくなると客席が見えてきて、やっと自分がどこを見ていたのがわかる。...シアターコクーンライブ配信『プレイタイム』

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