chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
因幡屋ぶろぐ https://blog.goo.ne.jp/inabaya2005kiyoko05

因幡屋の劇評ブログです。 舞台は人生の宝。その印象をより的確により豊かに記せますように。

大部分は劇評ですが、ツイッターでは映画やテレビドラマのこともつぶやいております。 https://twitter.com/inabaya_kiyoko 2年前からはじめた俳句も一生懸命!

因幡屋
フォロー
住所
中原区
出身
柳井市
ブログ村参加

2014/11/08

arrow_drop_down
  • 演劇ユニット「クロ・クロ」第13回公演『ギ・ジギ』

    *千頭和直輝脚本・演出公式サイトはこちら荻窪小劇場9月1日終了5月の朱の会Vol.7公演愛の三重奏より、「愛は不思議なもの」のステージにおいて、澄んだ美しい声が記憶に新しい木村優希のホームグラウンドの公演を初観劇。台風10号の接近が案じられながら、夜になると思いのほか雨風弱まり、落ち着いた気持ちで客席に身を置くことができた。このたびの作品の第一のモチーフは「箱庭」である。公演チラシ裏面に「人工的に作られたある程度のまとまりを持った仮想空間。地球規模での天変地異により地上での生活は著しく制限されたため、人々は一生のほとんどを箱庭の中で過ごす様になっている。箱庭同士は道でつながっており、オープンなものもあれば閉鎖的なものもある」と、用語解説が掲載されている。そしてその「箱庭」で生活する人の姿をしたものが「人型...演劇ユニット「クロ・クロ」第13回公演『ギ・ジギ』

  • 東京芸術座公演№107/シアターχ提携公演『戻り道を探して ミレナとカフカとマルガレーテ』

    *くるみざわしん作北原章彦演出公式サイトはこちら両国/シアターχ25日終了(1,2,3)遅ればせながら、劇作家くるみざわしんの作品を初めて観劇した。過去作品についてのネット情報、本作の手応え、そして9月に控えたPカンパニーの作品まで、取り上げる内容や作風など、非常に誠実で硬質な社会派との印象を得た。第二次世界大戦中に亡くなったチェコのジャーナリストであるミレナ・イェシェンスカーが柩から身を起こし、かつての恋人のフランツ・カフカ、収容所で知り合ったドイツ共産党員のマルガレーテ・ブーバー=ノイマンの柩の扉を叩いて眠りを覚まさせる。それについて終了所の監督長や看守たち、医師も柩から出てくる。ミレナの目的は自分を死に追いやったナチスたちへの復讐や懺悔の要求ではない。戦禍に散った人々を悼むとき、「安らかに眠ってくだ...東京芸術座公演№107/シアターχ提携公演『戻り道を探してミレナとカフカとマルガレーテ』

  • 八月納涼歌舞伎 第二部「梅雨小袖昔八丈」より「髪結新三」

    *河竹黙阿弥作公式サイトはこちら歌舞伎座25日終了先に観劇した知己から「勘九郎の新三がすごい。ほんとうの悪人に見える」と聞いて、改めてポスター(上記画像)を眺めてみた。ほんの数回(十八代目中村勘三郎と当代の尾上菊五郎か)しか観劇していないのは、この「髪結新三」の話じたいがあまり好きになれないためである。思い悩む若者につけこんで唆す、騙す、かどわかす手練手管、乱暴で傍若無人の態度や振る舞いは、五七調の名台詞や切れの良い所作で確かに「粋」ではあるが、「小悪党」の可愛げは感じられない。勘三郎は抑えても抑えても愛嬌が滲み出て、「悪党を演じている勘三郎」と受け止めていた記憶がある。今回初役の勘九郎には、一片の愛嬌も感じられない。芯から、ほんとうの悪人に見えるのである。このような芸質を持つ人だったのか。とすれば、先日...八月納涼歌舞伎第二部「梅雨小袖昔八丈」より「髪結新三」

  • 八月納涼歌舞伎 第三部「狐花 葉不見冥府路行」

    *京極夏彦脚本今井豊茂演出・補綴公式サイトはこちら25日まで歌舞伎座題名は「きつねばなはもみずにあのよのみちゆき」と読む。京極夏彦が小説家デヴュー30周年の年に、初めて歌舞伎公演のために書き下ろした。「憑き物落とし」によって事件の真相を解き明かしていく「百鬼夜行」シリーズの主人公・古本屋の店主の京極堂こと中善寺秋彦の曽祖父である中禪寺洲齊(松本幸四郎)が、江戸の作事奉行・上月堅物(中村勘九郎)の屋敷で起こった事件の謎に挑む物語だ。同名小説が開幕直前に刊行され、観てから読むか、読んでから観るかと悩むのもまた一興という盛りだくさんのお披露目となった。サスペンス、ホラー色満載の謎解きの物語なので詳細の記述は憚られるものの、前半の伏線を巧みに展開し、きっちりと回収する見事な構成と、趣向を凝らした舞台装置、美術、音...八月納涼歌舞伎第三部「狐花葉不見冥府路行」

  • ティーファクトリー『路上7 インパーフェクト・デイズ』

    *川村毅作・演出公式サイトはこちら雑遊12日まで(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16)雑遊がオープンした2007年より折に触れ、川村毅作・演出∔小林勝也主演、他のキャストは様々に1時間1幕の芝居が上演され、今回7作めを迎えた。「あまりシャカリキにならず遊ぼうといったコンセプト」(『路上5』当日リーフレット)の通り、作り手の極めて緩くさりげなく、リラックスした姿勢が魅力のシリーズであるが、2011年の東日本大震災をうけた『路上3.11(路上4)』の緊急上演や、コロナ禍が始まった2020年8月の『路上5東京自粛』、その2年後を描いた『路上6そして私たちは生きている』のラインナップには、緩さとさりげなさの中に作り手の創作活動への渇望としたたかさが感じられる。時は2020...ティーファクトリー『路上7インパーフェクト・デイズ』

  • 劇団民藝KEIKOBA公演『真夜中の太陽』

    *谷山浩子原案・音楽工藤千夏作所奏(文学座)演出公式サイトはこちら川崎市麻生区黒川/劇団民藝稽古場7日までシンガーソングライターの谷山浩子による同名の歌をモチーフに工藤千夏が創作した物語は、2009年のプラチナ・ペーパーズ「ラフカット2009」の初演後、2013年の冬、民藝版として上演され、全国を巡演して86ステージを重ねた。このたび文学座の所奏を演出に迎え、配役を一新して再演の運びとなった(Wikipediaに詳しい記述)。民藝初演版で日色ともゑが演じたハツエ役は、中地美佐子と、てがみ座の石村みかのダブルキャスト。以下は石村が出演したBチームの観劇記である。2013年の民藝版初演の際、「本作は劇団の歴史に確かな足跡を残すものになるのではないか。今夜女生徒を演じた若い方々が成長してハツエや山岸先生を演じ、...劇団民藝KEIKOBA公演『真夜中の太陽』

  • 2024年8月の観劇と俳句の予定

    尋常でない暑さが続いています。皆さま、くれぐれも御身大切に。7月の宿題がまだ残っておりますが、今月の観劇予定は以下の通りです。*ティーファクトリー川村毅作・演出小林勝也主演『路上7インパーフェクト・デイズ』公式サイトはこちら雑遊(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16)*八月納涼歌舞伎公式サイトはこちら第二部「梅雨小袖昔八丈」より「神結新三」、「艶紅*接拙」より「紅翫」第三部京極夏彦脚本今井豊茂演出・補綴「狐花」*演劇ユニット「クロ・クロ」第13回公演千頭和直輝脚本・演出『ギ・ジギ』公式サイトはこちら荻窪小劇場・・・5月の朱の会Vol.7公演愛の三重奏「愛は不思議なもの」での、澄んだ美しい声が記憶に新しい木村優希のホームグラウンドの公演。俳句の予定は以下の通りです。既...2024年8月の観劇と俳句の予定

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、因幡屋さんをフォローしませんか?

ハンドル名
因幡屋さん
ブログタイトル
因幡屋ぶろぐ
フォロー
因幡屋ぶろぐ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用