私がレッスンをやっていると、生徒が「できない部分や事項」があったりします。すると、こちらが何か言う前に生徒が「もっと練習して出直してきます」といわれてしまうことがあります。特にピアノの先生をされている年配の方に多いです。おそらく、若いころのレッスンでは「できない」→「だめ」→「練習不足」→「出直し」これが延々と・・・・・・・。という紋切り型のレッスンであったのだと思います。「できない」のは「練習不足」ではなく「方法や考え方」がうまくいっていないから。このまま出直されても「前と同じ方法」で「できない状態」を繰り返してしまう。また、特定の原因『指が動かない』『脱力ができていない)』などの『いつもの理由』にしてしまうことも多いようです。これは「日本の一般的な過去のレッスンの形態」の弊害だと思っています。詳しくは岡田暁...できない原因
これは、難しい問題だとおもう。なにが「よくない作品」かを見極めるのは、主観が入ってしまう。しかし、いくつかは上げることができる。・特定のパート(伴奏部分)などが、延々と変化しない、また和声上の工夫がない。・伴奏だけ弾くと、和音展開が唐突だったりおざなりにⅠ-Ⅴだけだったりする。・また、それらを補佐する音楽上の意味がなかったり、リズムが単調だったりするなど、指導者はこれらのことに用心しなければいけないと思う。というのもこれらの作品で「楽に考えずに弾ける」傾向のあるものが多いからである。つまり「考えたり工夫しなくても弾けるパート」があり、それを繰り返すと「考える必要がある曲を弾いても、考えたり工夫したりしなくなる」からである。これらを延々と弾いていると「特定のパートを、ただ無表情で弾く」ことに陥る。これは、ベートー...よくない作品は・・・
ショパン:バラード第1番以前から気になっていた、伸ばされた音。(譜例1)この赤○は、バッハの平均律第1巻第1番前奏曲(譜例2)からヒントを得たのではないのだろうか、と私は考えている。ところで、バラード第1番の上声を取り除いた楽譜を書いてみた。すると、以下のような空白ができる。(譜例3)その空白を以下のように埋め合わせてみた。(譜例4)つまり、この「伸ばされた音」は、内声の一部であるということ。以下のようなつながりが見える。(譜例5)(譜例6)のようなとらえ方ができるのではないだろうか?譜例6の下2段を弾いてみる。その表情の変化は、やはりショパンのものだと思う。「ハーモニーを歌う」ことを忘れてはいけない。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆生徒募集のお知らせ兵庫県明石市JR魚住駅徒歩3分今まで「日々雑感」で書いているこ...ショパン:バラード第1番
ベートーヴェンのピアノソナタ、第1番、第9番それぞれの終楽章です。ここで、ベートーヴェンは「二分の二拍子」を使っています。四分の四拍子と、何が違うのか、実際の演奏では、その音にはっきりした違いがどのように出るのか、考察していきたいです。また、この考察が、他の様々な音楽の場面で、応用できるかもしれないです。さて、出だしの四分音符二つに注目、四分の四拍子で弾いた場合と、二分の二拍子で弾いた場合と、違って聞こえます。これはなぜか考察してみます。右手はどちらも、「1と」が休みで「2と」から入ります。右手の四分音符は「1と」の「と」に準備されます。ここが重要で、もしこれが4分の4拍子だったら「1234」の「2」に準備されます。「と」のほうが「不安定」です。このために「と」で準備されるほうが「緊張感・緊迫感」があります。こ...二分の二拍子、四分の四拍子ではない!
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